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2009年4月19日 (日)

「上がる株」が見つかる投資理論(その1)

「非風非幡」

 「かかし」です。名古屋にある大学で「株式投資」の講座を担当するようになって、早いものでもう9年目に入ります。春と秋にそれぞれ独立したコースが開設されていて、今年ももうすぐ春のコースが始まります。

 昨日はこの講座のための資料作成と八重桜見物で一日が過ぎてしまいました。

 そこで、これから何回かに分けて、大学での講義の内容を簡潔にご紹介してみたいと思います。

 今日は初回ということで、投資に対する基本的な姿勢について。

 「非風非幡」は、今から250年も前に、山形県酒田に生まれた「日本のウォーレン・バフェット」ともいわれる大投資家、本間宗久が「相場の奥儀」としたものです。

 原典は、無門慧開というお坊さんが書いた禅問答集「無門関」。その第29則の話が「非風非幡」です。

 寺の幡が風にはためいています。二人の若い僧たちの議論が続きます。「幡が動いている」「いや、風が動いているのだ」。いっこうに埒があきません。そこに師匠の登場です。「幡ではない。風でもない。お前たちの心が動くのだ」。「なるほど!」二人の僧は言葉を失い、すっかり恐れ入ってしまいます。

 宗久はこの話が気に入ったようです。「幡」を株価、「風」を材料、そして「心」を市場心理としました。相場の奥儀を手に入れるには、このうちのどれが欠けてもダメ。自らが「幡」になり、「風」になり、「心」にならなければ、と宗久は説きます。

 著者である無門慧開は、「幡」でもない、「風」でもない、そして「心」でもない、これら三つを包み込む、さらに次元の高い大きなものがあるだろうと説きます。

 宗久はこれを「三位一体」と理解して「三位の伝」としました。「風」を感じ、「心」を読みつつ、「幡」の動きを追って行くことが大切でしょう。

 そこで、次回は「風」について考えてみたいと思います。

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