日経平均、3年連続陰線のジンクス破れるか!
まず以下の表を見ていただきたい。
1949~2009年までの日経平均株価の始値、高値、安値、終値の一覧だ。
また、一番右側には、その年の年末の株価が年初に比べ上昇したのか、下落したのかを表す陽線(○)、陰線(×)を表示してみた。
さて、ポイントはここから。
バブル崩壊後の1990年以降の株価を見ていただきたい。
過去18年間で、株価が下落局面を向えたのは3回。
いずれも3年連続で陰線(×)になっている。
1回目は1990~1992年、2回目は1996~1998年、3回目は2000~2002年。
では、今回の下落局面はどうだろう。
今回は年足ベースでは2007年から下落局面に入り、2008年も陰線。
2年連続で陰線となった。
これまでのジンクスに従うなら、当然、2009年も陰線と考えるのが自然だろう。
ちなみに、2009年の年初の株価は9043円だ。最近、景況感の底打ち期待から上昇しているとはいえ、まだこの水準には届いていない。
一方、私の個人的な考え方は違う。
過去3回の下落局面の下落率を見てみると、1回目の1990~1992年が57%、2回目の1996~1998年が30%、3回目の2000~2002年が55%。平均で47%だ。
そして、今回、2008年末までの下落率は49%。すでに、下落率では過去の経験則まで下がりきっていることになる。仮にバブル崩壊後のワーストケースを適用すると、2009年末の株価は7400円程度。下がっても知れている。むしろ、より長期的な視点に立てば、4年連続陰線になる可能性は過去の経験則を元にすると低く、今年は有無を言わずに安い局面は買って良いだろう。(もちろん、統計的に有意な検証ではない)
日々の株価に一喜一憂するのは仕方ないが、より長期の視点で見るとまた違った投資ができるのではないだろうか。
PS 私(「ぎん」)より遥かに経験豊富で数々の下落局面を乗り越えてこられた「かかし」さんの意見も是非伺ってみたいところです。
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