好調な紙パルプセクターの意味するもの
停滞気味のマーケットですが、紙パルプ株が好調です。前場の段階で、3%弱上げました。東証33業種の中でトップです。
特に日本製紙グループ本社の上昇が目立ちます。昨日業績の下方修正をしたばかりです。業績修正とともに、抄紙機の停止、生産体制の見直しなど構造改革が評価されたのでしょう。
レンタルポジさんが指摘するように、株価は構造改革が大好きです。
同時に、円がドルに対して急速に強まっていることも、株価上昇の背景となっています。紙パルプ産業は原材料を輸入に頼る典型的な円高メリット株です。
そこで2つの点に注目しています。
ひとつは長期的なポイントで、構造改革と、そこから展開する業界再編の動き。北越製紙と紀州製紙の合併のあとは、三菱製紙の動向から目がはなせません。
もう一つは短期的なポイントで、円高に対して円高メリット株が敏感に動いているということ。株式市場が円の動向に神経質になってきているということです。ここまでの株式市場の上昇は、円高ディメリット株ともいうべき輸出株がけん引してきただけに、為替が株式相場の重石になるかもしれません、後場に注目です。
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