米国株式市場を振り返る 5月4日
米国市場は大きく上げました。ダウ平均株価は214.33ドル、2.61%の上昇です。大引け1時間前からの40ドル強の上げは調子に乗りすぎであった気がしますが、ザラバを通じて170ドル程度の水準を安定的に維持しています。
強い基調の背景として指摘されているのは、3月の建設支出や中古住宅販売に関する指標が事前の予測を大きく上回ったことです。たしかに、サブプライム問題が今回の不況の発端なのですから、建設や住宅に関する統計が反発に転じたことが株式市場に大きく影響したのは当然といえるかもしれません。
ただ、興味を引いたのは、ウォーレン・バフェット氏が、かなり明確にリセッションの終焉と銀行問題の一段落を示唆したことです。彼の会社であるバークシャー・ハザウェイが第1四半期に黒字を計上したとCNNは伝えています。
実際に、シティーの株価は7.7%、バンクオブアメリカは20%上昇しています。バフェット氏が株主でもあるウェルズファーゴに至っては、なんと23%強も上げました。
現在(午前9時半)GLOBEXではダウが9ドル、ナスダックも3ドル強の上昇と堅調さを維持しています。
そこで、日本株への影響なのですが、GLOBEXの日経先物は9,340円程度ですから、米国市場の上昇はかなり強いインパクトがあるようです。
ただし、日経平均株価はダウ平均株価に比べて速いスピードで上昇を続けてきていましたので、今日の米国市場の上昇でも、両国市場の乖離が大幅に進んだとは言い難い気もします。
したがって、米国市場の上昇を、日本の株式市場にとって良いニュースと受け止める一方で、お祭り騒ぎは避けたいところです。
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