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2009年6月27日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月26日

 6月26日のダウ平均株価は34.01ドル、0.4%下落しました。とはいえ、前日の大幅な上昇の後ですから、弱いという感じはありませんでした。B20090626

 5月の個人所得が、事前予想であった0.3%を大きく上回って1.4%増加したのは良かったのですが、個人支出がコンセンサス並みの0.3%増にとどまりました。増えた収入は消費でなく貯蓄にまわしたのです。その結果、個人の貯蓄率が6.9%と前月の5.6%から上昇しました。

 株式市場は、このような個人の経済行動を歓迎しませんでした。ウォールマートの株価の動きを見ると、ダウ平均株価全体の動きととても良く似ていますから、やはり消費関連銘柄の停滞が市場に影響したのだと考えています。Wmt20090626

 実は、これらの経済指標の動きは、米国の特徴であった消費主導型経済が大きく変わろうとしている重大なシグナルなのだと個人的には見ています。ですが、株式市場はあまり気にしているようには見えませんね。

 月曜日の日経平均株価に対するダウ平均株価の下落による影響は限定的なだろうと見ています。減少幅が僅かでしたし、ナスダックが0.47%上昇しているからです。

 ただし、ダウ平均株価が大引け後の時間外取引でさらに36ドルほど下落していることや、対ドル円レートが大きく円高方向に動いていることを考慮する必要があります。A20090627

 したがって、月曜日の日経平均株価はCMEの日経平均先物9955円をかなり下回って寄り付くことになりそうです。開け前に発表される5月の鉱工業生産動向がコンセンサスである季節調整値ベースの前月比7.3%増を大きく上回る可能性もあるので、悲観的になりすぎてもいけないのですが、ザラバで も軟調な展開を予想しています。

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