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2009年6月

2009年6月30日 (火)

今日の株式市場を振り返る 6月30日

 米国市場の上昇を受けて111円高で始った日経平均株価は10時過ぎには216円まで上げ幅を拡大して、10,000円台を回復しました。その後は午後2時頃にかけて多少の調整がありましたが、堅調さは崩れず、174.97円、1.79%高で終了しました。20090630  

 6月決算期末を控えた海外機関投資家のお化粧買いに対する期待感が相場を牽引したと指摘されていますが、そのとおりかも知れません。対ドル円レートの動きを見ると、ザラバでは円高方向に動きました。お化粧買いのための円買いが理由の一つかもしれないと推測しています。B20090630

 注目したいのは、今日の引け後の動きです。対ドル円レートが再び円安方向に振れています。そして、夕場の日経平均先物の動きは安定していました。つまり、お化粧買いの要因が消えても、相場は堅調さを維持しているということです。

 アジア市場はまちまちです。シンガポール、韓国、台湾が上げ、上海、香港インド、インドネシア、マレーシアが下げています。ただ、全体として変動は小さめでした。日本の上昇とインドの下落が目立った程度です。

 シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに上げています。これから6月のシカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数、そして4月のケース・シラー住宅価格指数など気になる指標が次々に出てきます。

 したがって、米国株式市場の動向は予断を許しませんし、日本でも明日は6月の日銀短観が発表されます。

 正直なところ、このような状況では、明日の日経平均株価の見通しも立てにくいところです。とりあえず、米国市場の展開に注目したいと思います。

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井出正介流、バリュー株投資を試してみた

野村総研出身で日本証券アナリスト協会理事も務められた著名アナリストであられる井出正介さんの書籍「ビジネスゼミナール株式投資入門(日本経済新聞社)」で紹介されているバリュー投資法を試してみました。

今年の年末年始、何か良書はないかと探していたところ、たまたま見つけたのがこの書籍でした。証券アナリスト1次試験レベル程度の内容で決して高度なものではありませんが、実際の投資への応用ということで興味を持ちました。

そこで紹介されていた投資法は、
1.東証1部、時価総額1000億円以上
2.予想ROE10%以上
3.EPS(一株利益)が過去5年間と今来期予想ベースで増益基調
4.PERが平均以下

の4つの条件をすべて満たしている銘柄に投資するというもの。

年に1回程度、組み入れ銘柄や株価の動き、業績見通しの変化に基づいて再評価し、割安でないものは処分して他の銘柄と入れ替えるというバイアンドホールドの投資スタイルです。

バーチャル投資は1月に開始したため、まだ半年しか経過していませんが、その経過報告です。モデルポートフォリオでは約100万円を投資金額としました。また画像下に参考指標としてTOPIXの投信「MHAMトッピクスOP」を同時期に投資したものとして載せています。

途中経過ではありますが、TOPIX投信が7.5%の上昇したのに対して、モデルポートフォリオは12%の上昇と上回っています。とりあえずは成功ということで・・・。ただし、長期投資が基本ですので現時点では評価できませんが…。

また半年後ぐらいに結果をご紹介したいと思います。

Ide

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今日の日経平均株価は? 6月30日

 また10,000円が視野に入ってきましたね。今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバでの堅調な値動きも期待できるため、強気で臨むつもりです。

 シカゴの日経先物(円ベース)が9,945円ですから、おそらく9,900円を越える寄り付きになりそうです。

 ほぼ前日の水準で始ったダウ平均株価は、すぐ上昇をはじめ、一時間後には上げ幅を80ドル弱としました。その後も堅調な推移が続き90.99ドル、1.08%高で大引けとなりました。20090629

 特別な牽引役がいたわけではないのですが、原油価格の上昇を反映して、石油関連銘柄の強さが印象的でした。エクソン・モービルのザラバの動きにその様子が示されています。Xom20090629

 今日の国内経済指標としては、5月の失業率と有効求人倍率、5月の家計調査、そして5月の毎月勤労統計など比較的に重要なものが続きます。そして明日は6月の日銀短観が控えています。

 したがって、予断は許さないのですが、米国株式市場が堅調であったこと、そして昨日ご報告したとおり鉱工業生産動向の内容が悪くなかったこと、さらに対ドル円レートが急速に円安方向に動いていることなどから、堅調な株式相場を想定して強気で臨むつもりです。A20090630

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2009年6月29日 (月)

今日の株式市場を振り返る 6月19日

 5月の鉱工業生産がコンセンサスを下回ったこともあって、前場は気迷いの動きも見えましたが、比較的に堅調に推移しました。ところが後場は一転して調整色が強まり、一時128円安をつけ、大引けは93.92円、0.95%の下落で終わりました。20090629_5

 後場の急落の背景にはみずほフィナンシャルグループが6000億円の普通株発行による増資を計画しているとの観測があったようです。日中足を見るとかなり大きなインパクトでした。Fg20090629

 ただ、株式市場の基調には週末に進行した対ドル円高がありました。C20090629

 図が示すとおり、ザラバでの円の動きは落ち着いていました。しかし、東証33セクターで上昇率のトップが紙パルプであったところから、株式市場が円高を強く意識していたことは確かなようです。王子製紙の堅調な動きが印象的でした。20090629_6

 アジア市場はまちまちです。上海、マレーシア、インドが上げましたが、香港、インドネシア、シンガポール、韓国、台湾が下げています。

 現在(午後9時)シカゴではダウ、ナスダックとも僅かに上げています。ダウで28ドル程度です。今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんから、このまま無難な展開になると思っています。

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在庫循環モメンタムで5月の鉱工業生産動向を読むと?

 5月の鉱工業生産動向をどう見るかについて、株式市場に気迷いが見られるように思います。

 確かに力強い回復とはいかなかったのですが、決してがっかりするようなものでもありません。在庫循環モメンタムを通して見ると、株価の上昇要因と見ることができそうです。

 まず生産の動きを見ましょう。前年同月日の増減率です。底打ちがやっと目に見える動きになってきました。20090629_2

 次に、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いて算出する景気指標である「出荷在庫バランス」の動きです。生産の動向よりも、さらに底打ちが鮮明ですね。520090629

 それでは、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた「在庫循環モメンタム」です。「出荷在庫バランス」以上に底打ちが明らかです。理由は原材料価格(投入価格)が出荷価格(産出価格)より急速に低下していることです。20090629_3

 なぜ在庫循環モメンタムの底打ちが株価にとって重要なのか?両者が連動しているためです。20090629_4

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5月の鉱工業生産はコンセンサスを下回る

 先ほど経済産業省が発表した5月の鉱工業生産は、堅調ではありましたが、コンセンサスを下回りました。

 生産は季節調整済み前月比で5.9%増加しましたが、事前予想は7.3%増でした。原指数の前年同月比では-29.5%とコンセンサスの-28.8%より減少幅が大きめでした。

 したがって、株式市場にはマイナスの影響となりそうです。

 個人的には、出荷が季節調整済み前月比で4.5%増、原指数の前年同月比が-30.0%であったことが気になります。生産が回復しても、出荷、つまり需要が十分に追いついていないことを示唆するためです。

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今日の日経平均株価は? 6月29日

 今日の日経平均株価は軟調な推移を想定しています。経済指標の動向で状況が大きく変化する可能性があるので柔軟に対応したいと思っていますが、基本的には警戒態勢で臨むつもりです。

 シカゴの日経平均先物はドル建てで9965円、円建ては9915円となっていますから、寄り付きは先週末を上回る可能性があります。

しかしながら、週末から今朝1時ごろまで急速に進んだ対ドル円高への動きが気になります。B20090629

 また、先週金曜日にダウ平均株価が下落していて、さらに引け後の時間外取引でも下落が進んだことを考慮する必要もありそうです。

 その一方で、寄り付き前に発表される5月の鉱工業生産動向速報値がコンセンサスを大きく上回れば、株式市場にプラスの影響があるかもしれません。コンセンサスである季節調整値で前月比7.3%増を上回るかどうかが注目です。

 同時に5月の小売業販売額、大型小売店販売額の速報値が発表されるのですが、こちらのほうは株式市場への大きな影響は見込んでいません。

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2009年6月28日 (日)

先週の運用結果(6/28)

先週のTOPIXは0.9%上昇。当ポートフォリオは1.5%上昇。4月以降の累計損益はTOPIX18.7%、スケアクロウ16.2%とアンダーパフォームしていますが、現金比率が高めの中では健闘していると言えるでしょう。

0628

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「会社四季報」が選び抜いた財務分析指標の意味

 6月15日に東洋経済新報社で「会社四季報」の編集長をなさっておられた田北浩章氏からお話を伺う機会がありました。そのなかから興味深いポイントをFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ に投稿しました。来週月曜日(29日)午前7時に掲載される予定ですのでご覧いただければ幸いです。先週に引き続き2回目となります。

 ここでは、野村ブログで言及できなかった財務分析指標についてお話してみたいと思います。

 ご存じのとおり、一銘柄に与えられる四季報の紙面はとても限られています。そのため、無駄な情報は遠慮なく切り捨てられます。

 財務分析指標として「会社四季報」が選び抜いたのはROA(総資本利益率)とROE(自己資本利益率)の2つでした。

 なぜこの2つなのでしょう?

 この背景にはデュポンモデルがあります。

 アメリカの総合化学会社であるデュポン社1920年代に思い切った構造改革を実行に移しました。

 その構造改革のポイントは、多角化した事業の組織を中央集権型から事業部制に改めること、そして後にデュポンモデルとして知られることになる業績管理手法だったのです。

 この構造改革は、同社が1914年に買収していた自動車を作る子会社にも導入されました。

 そして、その子会社は構造改革をテコに目覚ましい飛躍を遂げました。当時圧倒的な勢力を誇っていたフォードを抜き去り、親会社であるデュポン社の総利益の半分近くを稼ぎ出す優良子会社となったのです。

 その子会社がゼネラル・モーターズ(GM)です。

 事業部制については、別の機会にお話申し上げることにして、ここでは業績管理手法に焦点を合わせたいと思います。

 現在ではこの手法は次のように表現されています。Roa_roe20090628

 ここで用いている「自己資本」という言葉は、会計原則の変化のために、「株主持分」あるいは「純資産」としたほうが適切になっていますが、大勢に影響はないでしょう。

 重要な点は、利益率と資産効率(資産回転率)を掛け合わせたものがROAであること。つまり、「もうかっている?」X「無駄はない?」がROAなのです。まさに経営の基本ですよね。

 それに「財務レバレッジ」、つまり安全性の指標である自己資本比率の逆数を掛け合わせたものがROEなのです。

 ということは、ROAとROEを吟味することで、収益性、効率性、安全性といった財務分析の基本を網羅することになるのです。

 そして。その指標を時系列で見ることで成長性も把握することが可能になるわけです。

 そう考えていくと、「会社四季報」が選び抜いた財務分析指標がROA.ROEの2つであることには十分な理由があると見ることができます。

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2009年6月27日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月26日

 6月26日のダウ平均株価は34.01ドル、0.4%下落しました。とはいえ、前日の大幅な上昇の後ですから、弱いという感じはありませんでした。B20090626

 5月の個人所得が、事前予想であった0.3%を大きく上回って1.4%増加したのは良かったのですが、個人支出がコンセンサス並みの0.3%増にとどまりました。増えた収入は消費でなく貯蓄にまわしたのです。その結果、個人の貯蓄率が6.9%と前月の5.6%から上昇しました。

 株式市場は、このような個人の経済行動を歓迎しませんでした。ウォールマートの株価の動きを見ると、ダウ平均株価全体の動きととても良く似ていますから、やはり消費関連銘柄の停滞が市場に影響したのだと考えています。Wmt20090626

 実は、これらの経済指標の動きは、米国の特徴であった消費主導型経済が大きく変わろうとしている重大なシグナルなのだと個人的には見ています。ですが、株式市場はあまり気にしているようには見えませんね。

 月曜日の日経平均株価に対するダウ平均株価の下落による影響は限定的なだろうと見ています。減少幅が僅かでしたし、ナスダックが0.47%上昇しているからです。

 ただし、ダウ平均株価が大引け後の時間外取引でさらに36ドルほど下落していることや、対ドル円レートが大きく円高方向に動いていることを考慮する必要があります。A20090627

 したがって、月曜日の日経平均株価はCMEの日経平均先物9955円をかなり下回って寄り付くことになりそうです。開け前に発表される5月の鉱工業生産動向がコンセンサスである季節調整値ベースの前月比7.3%増を大きく上回る可能性もあるので、悲観的になりすぎてもいけないのですが、ザラバで も軟調な展開を予想しています。

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2009年6月26日 (金)

今日の株式市場を振り返る 6月26日

 米国株式市場やCMEの日経平均先物の大幅上昇にも関わらず、日経平均株価はわずか56円の上昇で始りました。前場は停滞色の強い展開で、10時近くには一時2円安になっています。後場には多少盛り返したものの、81.31円、0.83%の上昇で終えました。20090626_3

 業績見通しを上方修正したブリヂストンを中心にゴム製品が7.6%と大きく上昇したのが目を引きました。その他、不動産や倉庫・運輸関連が堅調でした。

 後場の盛り返しは、香港とインドを先頭にアジア株が堅調であったことが影響していると見られるのですが、国内でも環境関連銘柄を中心に物色の動きが強まったように感じられました。日本ガイシの日中足を見るとその様子がわかります。20090626_5

 対ドル円レートは小動きで株式市場への影響は限定的だったようです。B20090626

 現在(午後10時20分)GLOBEXではダウが41ドル、ナスダックが7.25ポイント下げています。下げ幅は拡大しています。(もうすぐ場が開くのですが・・・)

 5月の個人消費支出とデフレーター、6月のミシガン大学消費者信頼感指数など興味深い指標が発表されます。

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食品価格の高騰について

最近、小麦などの食品原料価格が再び上昇してきました。

売上げのほとんどを国内で稼ぐ食品メーカーにとって、大幅な増収を見込める会社は多くありません。ですので、食品メーカーを見るときには費用に注目する必要があります。

ただ、注意を要するのは、販売促進費の削減である程度、売上原価(原材料費)を抑えることが可能である点です。小麦や大豆などの食品価格が上がれば、値上げを行います。値上げを行うと、特売を減らすため販売促進費が減少するのです。

食品メーカーは、よくディフェンシブセクターと呼ばれます。生活必需品であるということはもちろんですが、穀物価格が急上昇した09年3月期にわりと好業績であったように業績はぶれにくいです。

ただ、前回記事でも書きましたが、長期で見ると食品原料価格は上昇傾向にありますので、加工がメインである日本の食品セクターの大幅上昇は難しいと思っています。

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今日の日経平均株価は? 6月26日

 今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。ザラバの堅調な推移を想定して、昨日に引き続き強気で臨みたいと思います。

 米国市場は開け前の時間外取引では大きく下げていたのですが、開始後は順調に上昇して、ダウ、ナスダックともに2.08%の大幅高で終えました。20090626_2

 ナスダック銘柄であるベッド・バス・アンド・ビヨンド社が好決算を発表して9.5%と急騰したのを引き金に小売株が好調でした。Bbby20090626

 ダウ銘柄でもメーシーズが3.9%と大きく上昇しています。M20090626

 同時に、原油価格をはじめ資源価格の上昇が株式市場に寄与しました。代表的な金鉱株であるニューモント・マイニングが2.5%上げました。Nem20090626

 このような好調な株式市場の背景として、第一四半期のGDP下落率が予想より小さかったこと、週間の新規失業保険申請件数がコンセンサスより多かったものの最悪の時に比べればマシであったこと、7年もの国債の消化が順調で長期金利が低下したことなどが指摘されています。

 正直なところ、経済指標に対する解釈は株式市場の動きに合わせたご都合主義であるような気もするのですが・・・・

 このような好調な米国株式市場の展開を受けて、シカゴの日経先物は9980円となっています。再び10,000円にあと一歩です。

 したがって、今日の日経平均株価は寄り付きからかなり高そうです。対ドル円レートが多少円高方向に動いているのですがあまり心配することはなさそうだと見ています。A20090626

 今日は5月の全国消費者物価指数、6月の東京都区部消費者物価指数、4月の全産業活動指数などの発表が予定されていますが、意外な展開は想定していません。

 ザラバも堅調な展開が続くと見て強気で臨むつもりです。

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2009年6月25日 (木)

米国株式市場は調整か? 6月25日

 先ほど、GLOBEXでダウ、ナスダックが下げているとお伝えしました。現在(午後10時)ダウで48ドル、ナスダックで9.25ポイントの下げになっています。かなり急速に下げ幅を拡大しています。

 背景は2つあるようです。

 ひとつは6月21日までの週の新規失業保険申請件数が15,000件増えて627,000件となったこと。事前のコンセンサスは600,000件でした。

 二つ目は、市場が開いてからなのですが、バーナンキ議長の議会証言。

 この2つを株式市場はとても気にしているとCNNは伝えています。

 第1四半期のGDPは年率換算5.5%の減少で、市場予想の5.7%減よりも良かったようです。

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今日の株式市場を振り返る 6月25日

 37円高で始った日経平均株価は、順調に上昇を続け、2時過ぎには一時280円まで上げ幅を拡大しました。大引け前に利益確定の動きはありましたが、206.76円,2.15%の上昇で大引けとなりました。20090625_2

 東証33業種のうち32業種が上昇するという総上げの状況。上昇率のトップは不動産、次が証券商品先物となっているのですが、前日の大幅下落の反動でしょう。

 ザラバで対ドル円安の基調が続き、精密、電気機器、輸送用機器などの円安メリットセクターが元気だったことが、日経平均株価の大幅上昇に大きく寄与したと思います。B20090625

 アジア市場もインドを除いて上昇しました。香港、インドネシア、韓国が日本と並んで2%以上上げています。

 このように明るい一日でしたが、気になるのは米国です。GLOBEXではダウ、ナスダックとも急速に勢いを失っています。現在(午後7時45分)ダウは5ドルほど下げています。ほんの2-3時間前まで両指標とも大きく上昇していました。

 今日は6月21日までの週の新規失業保険申請件数、第一四半期GDPの確報値の発表が予定されています。またバーナンキ議長が議会でバンクオブアメリカによるメリルリンチ買収に関する証言をすることになっています。

 GLOBEXでのダウ、ナスダックの下げの理由は確認できていません。推移を注視したいと思います。

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ついに登場!マネックスのカブロボファンド

ついに待ちに待った?マネックス証券の独自商品「カブロボ」ファンドが募集されます。7月29日に運用開始されます。

詳細は「カブロボファンド」サイトへ。

同社では以前から一般の方に対して、カブロボコンテストを行っており、優秀なシステムをパイロットファンドの形で運用していました。(たしか・・・)

カブロボは「システムトレード」で、一定のルールに基づいて株を自動売買します。こちらにコンテストのサイトのリンクを張っておきます。
http://www.kaburobo.jp/

まだ詳しい商品説明パンフレットができていないのでよくわかりませんが、日本初の試みとしてウォッチしていきたいと思います。

プロのファンドマネージャー 対 個人のシステムトレーダー

という構図で楽しめそうです。どちらに軍配があがるのでしょうか。

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今日の日経平均株価は? 6月25日

 ダウ平均株価は下落したのですが、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。その後も堅調な株価推移を想定して、強気で臨みたいと思います。

 ダウ平均株価は23.05ドル、0.28%下げました。午前11時頃には100ドルを上回る上昇を見せていたのですが、その後急速に値を崩して午後3時過ぎには63ドルほどの下落となりました。しかし、引けにかけて幾分戻しました。20090625

 注目を集めたFOMCなのですが、長期金利の上昇を除けば株価への影響は限定的だったと見ています。政策金利は据え置きでしたし、経済の見方についても驚きはありませんでした。

 すでにFOMCの発表前に、ダウ平均株価は100ドルを越える上昇から前日終値の水準まで下げていました。5月の耐久財受注が予想を大幅に上回ったことで大きく上げたのですが、それから1時間半後に発表された5月の新築住宅販売件数がコンセンサスを大幅に下回り、市場のセンチメントを悪化させました。

 直接には、好決算を発表しながらも、これまでの大幅上昇から利益確定売りに押されて、株価が4%近く下落したモンサントの影響が大きかったようです。Mon20090625

 FOMCの発表の後にダウ平均株価は下落したのですが、大引けにかけてある程度戻しました。基調は決して弱くないようです。

 ナスダックは27.42ポイント、1.55%上昇しました。好決算のオラクルが7%の大幅高となったのが目を引きます。Orcl20090625

 シカゴの日経先物は9705円となっており、今日の日経平均株価は100円近くの上昇で始まる可能性が高いと想定しています。懸念の対ドル円レートも円安方向であるため、ザラバでも堅調な株価推移が期待できそうです。A20090625_2

 気になる経済指標の発表は予定されていないので、基本的に強気で臨みたいと思います。

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2009年6月24日 (水)

今日の株式市場を振り返る 6月24日

 CMEの日経先物9610円を僅か13円下回る、前日比47円高で始った日経平均株価は、終日狭い価格帯での値動きで、40.71円、0.43%安で終了しました。20090624_2

 資源価格の反発で、非鉄金属や石油石炭製品の上昇が目立ちました。一方、不動産が下落率のトップとなりましたが、悪いニュースのためというより、飯田産業などこれまでの急騰銘柄に利益確定の動きが出たにすぎないと見ています。

 ただし、日経平均株価はこれらのセクターの動きに影響されたというより、対ドル円レートに振り回されたという印象があります。午前9時から10時頃までは円安方向の動きで株価も堅調でした。ところが10時過ぎから11時までは一転して円高に動き、株価も下落。後場は再び円安で、株価上昇。そして、大引け前は円高方向に転換するともに、株価の基調も弱まりました。B20090624

 アジア・大洋州の株式市場もニュージーランドとマレーシアを除いて堅調に上昇しています。資源価格の上昇でインドネシアが3.5%と大きく上げたのが目を引きます。

 シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも上げています。ダウで40ドルの上昇。基調は強いという印象です。

 米国ではこれから5月の耐久財受注、、新築一戸建て住宅販売と重要な指標が出てきます。また午後2時過ぎに予定されているFOMCの発表に注目が集まっています。ただ、歴史的低位にある金利水準を維持することはほぼ確実でしょうし、経済やインフレに対する見方が株式市場を混乱させる可能性は小さいのではないでしょうか?米国債の入札計画が金利や為替に影響を及ぼす可能性はありますが、やはり株式市場への影響は限定的であろうと個人的には考えています。

 したがって、明日の日経平均物価は堅調な米国株式市場を反映したスタートになると考えていますが、今日午後2時過ぎから対ドル円高の動きが続いていることが気がかりです。

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今日の日経平均株価は? 6月24日

 今日の日経平均株価は前日を僅かに上回るところで寄り付いた後は、方向感のない展開を想定しています。様子見の姿勢で臨むつもりです。

 ダウ平均株価は終日狭い範囲の上下に終始して、16.10ドル、0.19%の下げで終えました。6月のリッチモンド連銀製造業指数が事前の予想を上回る一方で、5月の中古住宅販売件数が年率換算で477万戸とコンセンサス予想482万戸を下回りました。翌日にFOMCの発表も控えており、動きのとれない状況であったようです。20090624

 気になる対ドル円レートは、昨日の引け後に大きく円安方向に振れたのですが、再び円高に動いてしまいました。株式市場にとっては圧迫材料になりそうです。A20090624

 今日は5月の貿易統計と企業向けサービス価格指数の発表がありますが、株式市場への影響は限定的だと思います。

 今晩の米国では、FOMCの発表に加えて、5月の耐久財受注、新築住宅販売件数などの重要指標が出てきますから、それを確認したいとするセンチメントが今日の日経平均株価の動きを押さえることにもなりそうな気がします。

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2009年6月23日 (火)

今日の株式市場を振り返る 6月23日

 米国株式市場が大幅に下落したことから、130円安で始った日経平均株価はみるみる下げ幅を拡大して、前場引け前には300円を上回りました。後場はそのまま底に張り付いたような展開で、終値は276.66円、2.82%の下落となりました。20090623_2

 米国株調整の引き金になった世界銀行による経済見通しの下方修正は確かに株式市場に影を落としたと思います。

 しかし、より直接的には、対ドル円高の急速な進行が圧倒的に重要だったと考えます。株式市場が開くと同時に大きく動いたために、インパクトは非常に強かったようです。C20090623

 東証33業種の中で上昇したのは紙パルプのみ。代表的な円高メリットセクターです。株式市場が如何に円高の動きを気にしているかを物語ります。

 アジア、大洋州の株式市場は総じて軟調。シドニー、香港、韓国、インドネシア、韓国、それに日本が3%近くの下落になっています。

 現在(午後7時)の米国市場ですが、落ち着いた動きです。もっとも、大幅下落の後にしては元気がないとも言えるのですが。ダウが10ドル程度、ナスダックが5ポイント強の上昇です。ダウに動きはありませんが、ナスダックは上昇幅が拡大基調です。

 米国では4月のFHFA(連邦住宅金融庁)による住宅価格指数、5月の中古住宅販売件数、6月のリッチモンド連銀製造業指数などが発表されるほか、明日までFOMCが開催されています。

 明日の日経平均株価に大きな影響を与えそうな対ドル円レートは5時過ぎから円安方向に動いています。油断はできませんが、株価には良い展開といえるかもしれませんね。D20090623

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今日の日経平均株価は? 6月23日

 米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は低く寄り付きそうです。シカゴの日経先物9660円を目安として160円程度の下げとなる可能性があります。

 ダウ平均株価は200.72ドル、2.35%下落しました。世界銀行が2009年の世界実質成長率の見通しをマイナス2.9%としたことが引き金になったと見られます。これまでの予想はマイナス1.7%でした。インド、中国を除く新興国の状況が厳しいと指摘しています。世界貿易は9.7%減少するとしています。20090622

 この見通しが影響して、原油価格が3.8%弱下落してバレル67ドルを切りました。CRBも2.7%下落しています。そのため、資源・エネルギー関連と金融セクターの低迷が目立ちました。

 このようなわけで、日経平均株価の寄り付きは確かに低そうなのですが、その後の展開は、必ずしも弱気に見る必要はないかも知れません。

 対ドル円レートは、世銀の発表に対してほとんど無反応です。B20090623

 また、金価格が、他の国際商品同様に下落したということは、世界経済見通しの下方修正が国際的な不安を引き起こすようなものではないことを示唆しています。

 どうも冷静に見ると、この程度の株式市場の調整は、これまでの急騰のスピード調整の範囲にとどまっているようです。20090623

 そのようなわけで、もし今日の日経平均が160円を越える大幅な下落で始るようなことがあれば、むしろ買いの機会を窺いたいと思っています。

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2009年6月22日 (月)

今日の株式市場を振り返る 6月22日

 ほぼ前日終値で寄り付いた日経平均株価の前場はもたつき気味の展開でした。しかし、後場に入ると持ち直して、午後2時すぎには100円高まで上げ幅を拡大しました。その後利益確定の動きがありましたが、40.01円、0.41%上昇して大引けとなりました。20090622_4

 原油価格の下落で「鉱業」や「石油・石炭製品」の低迷が目立つ一方で、燃料安の恩恵があるはずの海運も低迷するなど、すっきりした流れの見えないマーケットであったと思います。

 ただし、ドル・円の動向と株式相場の動きはきれいに連動していたようです。前場の停滞局面では円高の動きが強まり、後場の上昇局面では円安になっています。さらに、大引け前の利益確定売りによる下降局面では再び円高に向かっていました。B20090622

 というわけで、為替の動きに大きく影響される展開が続いています。

 それでも、インドとインドネシアを除いてアジア市場が堅調に上げたことが,日経平均株価がプラスで大引けとなった要因の一つであったような気がします。

 為替と並び、大きな影響のある米国市場ですが、下げています。現在(午後8時20分)のGLOBEXは、ダウで54ドル、ナスダックで10ポイント強の下落。ただし、下落幅が拡大しているというわけではないようです。

 今日の米国では、重要な経済指標の発表は予定されていないのですが、火曜日と水曜日のFOMCを前に動きにくいということでしょうか。また、世界銀行がグローバルな景気回復に関して不確実性を強調し、多数の国の経済見通しを下方修正したと伝えられたことが、市場のセンチメントを悪化させている可能性もあります。

 正直なところ、明日の日経平均株価の動向に関しては、、米国の展開を見ないと何とも言いにくい状況です。

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今日の日経平均株価は? 6月22日

今日の日経平均株価は堅調な推移を想定しています。CMEが9890円ですから、100円程度の上昇での寄り付きが見込めそうですが、ドル・円が円高方向に振れていますので、もう少し小さな上げ幅にとどまるかもしれません。30円ー100円の幅を持って見ています。

 4-6月の法人企業景気予測調査、4月の第3次産業活動調査に加えて、5月のスーパーとコンビニエンスストアの売上高が発表されますが、株式市場への大きな影響は見込んでいません。

 気がかりなのはドル・円の動きです。円高方向に大きく振れたあと、落ち着きを見せてはいるものの、予断は許しません。さらに円高が進めば、株式市場の頭を押さえそうです。20090622

 ただし、少し長い目で見れば、明らかにドル・円の動きは3月以降は狭いレンジでの上下にとどまっており、現在もそのレンジの枠内で動いているにすぎませんから、過剰反応は避けたいと思っています。20090622_2

 先週の日経平均株価は調整色が強かったのですが、上昇トレンドを壊すようなものではありませんでした。ダウ平均株価も同様です。しかも、両者ともに調整が一段落しつつあるように見えます。20090622_3

 したがって、今日の寄り付きが100円を大きく下回る上げ幅で寄り付くようであれば、強気で臨みたいと考えています。ただし、寄り付きがかなり高いようであれば、とりあえず様子見とするつもりです。やはりドル・円の動向が気になりますし、相場を牽引すべき国内要因が明確に見えないことも気になります。

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2009年6月21日 (日)

先週の運用結果(6/21)

先週は市場全体が調整。TOPIXは3.3%下落しました。

一方、当ポートフォリオは1.1%下落にとどまりました。現金比率の高さが奏効した格好です。

PS 「かかし」さんの「年4回の「会社四季報」どれが一番?」の記事は大変興味深い内容ですね。

0621

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年4回の「会社四季報」どれが一番?

 東洋経済新報社の顔と言えば「会社四季報」だと思います。その編集長をされていた田北浩章氏のお話を伺う機会がありました。実に興味深く、しかも示唆に富む内容で、強い感銘を受けました。

 そこで、その一端でもお伝えできればと思い、私が週1回定期的に寄稿しているFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ に「『会社四季報』を考える(その1)」というタイトルでまとめてみました。

 来週月曜日(22日)の午前7時に配信される予定になっておりますので、ぜひご覧いただけたらと存じます。

 全体の話はそちらに譲るとして、こちらでも興味深い、あるいは重要と思われる話題を多少詳細にご報告したいと思っています。

 そこで今回は、年に4回発売される「会社四季報」のどれが一番か?というお話です。

 四季報は、春、夏、秋、新春、月で言うと、3月ー6月ー9月ー12月の年4回発売されます。

 この4回のうち、どれが一番売れるか御存じですか?

 夏号、つまり6月なんだそうです。理由は企業の3月期本決算のデータが記載されるためです。

 では一番売れないのは?

 秋号(9月)です。3月の本決算が載る夏号と、中間決算の内容を確認できる新春号に挟まれて、投資家の興味が多少弱まるためです。

 売れ行きの良い順に並べると?

  夏号、新春号、春号、秋号の順です。

 ここからが面白いのですが、元編集長の田北氏はこの順位に異論をお持ちです。

 元編集長が最もお薦めの「会社四季報」は?

 秋号です。なぜか?

 もっとも売れる夏号は、基本的に3月本決算のデータを載せるだけで手一杯なのです。記者が十分に分析して、自分の見方を確立する前に締切が来ます。

 秋号は違います。記者は本決算での会社予想を把握した上で、第1四半期の数字もチェックしつつ、自分の意見をしっかりと持つことができるようになります。そのため、秋号の内容は最も充実していると元編集長は強調します。

 次にお薦めは?

 春号です。9月中間決算での会社予想と第3四半期の展開を把握した上で、記者が質の高い論評を加えることができるためです。

 田北氏は「会社四季報」が決して単なるデータ集ではないと繰り返して主張しておられます。あくまでも「記者の眼を通して作られた評論誌」なのです。

 たしかに、ライバルであるN社は新聞社でもあるため、新聞記事との整合性が必要ですから、おのずから記者の自由度は狭まります。

 その点「会社四季報」は、記者がより大胆に意見を表明できると言えるかもしれません。

 このお話を伺ってから。書店で見る「会社四季報」がいつもとは違って見えるような気がしました。

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2009年6月20日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月19日

 アジア・欧州の堅調さもあって、前日の上昇基調の流れを引き継ぎ、ほぼ前日終値の水準で始った米国ダウ平均株価は午前11時頃には60ドル強まで上げ幅を拡大しました。ところが、その後は調整局面となり、午後2時半過ぎには60ドル程度の下落となりました。その後持ち直し、大引けは15.87ドル、0.19%の小幅安でした20090619

 特別に大きな出来事があったわけではないのですが、原油価格が2.55%とかなり大きく下落、国際商品指標であるCRBも連動して1.6%下げたことが調整局面の背景にあるようです。シェブロンの株価を見るとそれが鮮明に浮き出ています。Cvx20090619

 ただ、相場環境が弱かったという感じはありません。ハイテク指数であるフィラデルフィア半導体指数が1.2%上昇しました。ハイテク関連の基調の強さもあって、ナスダックは19.75ポイント、1.09%上げています。20090619_2

 ナスダックの強さを支えたハイテクセクターの強さは、マイクロソフトのザラバの動きに表れています。Msft20090619

 月曜日の日経平均株価はこのような米国の株式市場の影響を受けます。したがって、堅調な寄り付きを期待したいのですが、問題が生じてしまいました。対ドルで円安方向にあった為替が、再び円高に動いたのです。D20090619

 日本の株式市場は対ドル円高の動きに非常に敏感に反応するために、月曜日は予断を許さない展開になりそうです。

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2009年6月19日 (金)

今日の株式市場を振り返る 6月19日

 前日のダウ平均株価の上昇を受けて、54円高でスタートした日経平均株価は、上げ足を速め、10時頃には118円高となりました。その後は一転して停滞したのですが、大引け前に再び上昇して82.54円、0.85%高で終えました。20090619_2

 結果的には堅調と言っても良いのでしょうが、ザラバでは力強さは感じられませんでした。銀行や商社など大型株が上昇したという印象ですが、強いて特徴と言えるほどではありません。

 週末を控えた手じまいの動きもあったと思いますが、やはり対ドル円レートの動向が相場の頭を押さえたと考えています。ザラバでは、円高に動く兆しは見えませんでしたが、円安への動きも止まってしまいました。この停滞が株式市場に影響したようです。B20090619

 ただ大引け前ごろから再び円安に動き出しました。これが大引け直前の日経平均上昇の背景の一つになった可能性があります。円レートの15分足でみると、その状況がさらに鮮明です。C20090619

 今日の下落率トップは円高メリットセクターの代表である紙パルプでした。株式市場がいかの為替の動向を気にしているかを示唆しているように思えます。

 現在(午後11時10分)米国株式市場はすでに開いています。ダウ平均株価が40ドル高程度、ナスダックも25ドル高程度で推移しています。ダウは僅かに上昇幅を縮めてきているようですが、ナスダックの基調は強そうです。

 今日は主要経済指標の発表は予定されていませんから、もしこのまま堅調に推移すると、対ドル円レートの円安方向への動きも重なって、月曜日の日経平均株価は強そうですね。

 今日は講演会のために、ご報告が遅れてしまいました。申し訳ありません。皆さまのクリックがスケアクロウ一同の最高の励みです。よろしくおねがいいたします。

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久々のIPO注目株

今、主婦などに人気の料理サイトを運営するクックパッドの上場が7月17日に決定しました。

昨年12月のグリーの上場以来、目立った注目銘柄がなかったのですが、やっと注目株の登場です。

同社は、マスコミなどに取り上げられ、ユーザーは鰻登り(現在700万人弱)で、Yahoo!の人気検索ワードランキングを見ると18位に同社が入ってくるほどです。

業績も絶好調です。主な収益源は企業の販売促進支援事業で、具体的には、食品企業の食材をもとにしたアイディアレシピをユーザーが投稿するなどのタイアップです。

食品企業は、特売を減らすために販売促進費を減らしています。ただ、ほとんどの企業が国内のみで展開しているため、少子化のなか売上の伸び悩みが危惧されます。700万人の食品企業にとってターゲティングされたユーザーたちに直接訴求できるクックパッドの販売促進は、費用対効果が高く、食品企業からの引き合いは増すと見てます。

類似企業としては、「ぐるなび」があげられます。外食が低迷するなか、同社も費用対効果で成長が続いていますが、内食回帰の追い風もあるクックパッドへ乗り換える投資家も増えそうですね。

公募価格の決定はこれからですのでなんともいえませんが、人気化することは必至と思います。

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今日の日経平均株価は? 6月19日

 3日続落の後、ようやくダウ平均株価が58.42ドル、0.69%の上昇に転じました。これを受けて、今日の日経平均株価も高く寄り付きそうです。シカゴの日経先物9805円を一応の目安にしたいと思います。

 米国では、6月14日までの週の新規失業保険申請件数が予想を若干上回ったのですが、5月の景気先行指数、6月のフィラデルフィア連銀景況指数が、いずれもコンセンサスより良かったことから、ダウ平均株価が堅調に推移しました。20090618

 4.4%上昇したJPモルガン・チェースの株価が示すように金融株の好調さが目を引きます。Jpm20090619

 今日の日経平均株価を見る上で気になる対ドル円レートは円安気味に推移しており、高めの寄り付きのあとの展開も堅調であろうと考えています。20090619

 米国のナスダックが僅かながら下落したことが多少気がかりなのですが、引け後の時間外では戻しているようですし、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が0.93%ほど上昇していますから、あまり気にする必要もなさそうです。

 今日は金曜日ですから、大引け直前の動きには注意を欠かせませんが、基本的に強気で臨みたいと思っています。

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2009年6月18日 (木)

今日の株式市場を振り返る 6月18日

 米国市場が小動きであったにもかかわらず、前日に上昇した反動もあって、62円安で始った日経平均株価は、すぐに下げ幅を拡大しました。そして後場がはじまっで間もなく一時191円の下げ幅に達しました。ただ、大引け前30分に上昇したため、137.13円、1.39%の下落で終了しました。20090618_2

 対ドル円高が相場全体の重石になっている状態が続いています。

 前日に下落率トップであった情報通信が今日は一転して上昇率トップとなるなど、前日の裏返しにすぎないような展開が目に付きました。そのためか、前日同様に相場全体の流れが見えません。

 ところで、対ドル円レートの動きなのですが、今日は一段の円高には至りませんでした。今後円安への動きが鮮明になれば、株式市場に強い上昇要因になってきそうなため、動きに注目する必要があります。B20090618

 現在(午後6時20分)のシカゴの状況ですが、ダウが10ドル高、ナスダックが3.5ポイント安とまちまちの動きです。ただし、ダウはプラス幅が縮小しており、ナスダックはプラスからマイナスに転じています。状況は悪化の方向ですので要注意です。

 これから、6月14日までの週の新規失業保険申請件数、5月の景気先行指数、6月のフィラデルフィア連銀景況指数と比較的に重要な指標が出てきます。

 特にフィラデルフィア連銀景況指数の6月のコンセンサスは-18と前月の-22.6からかなり大きく改善することを見込んでいるのですが、果たしてどう出るか楽しみです。

 今日の日経平均株価は寄り付きが安く、ザラバでは上昇の可能性もあると見ていたのですが、大きく目算が外れてしまいました。たしかに2時半過ぎからの上昇はあったのですが、どうも夕場や翌日に向けての単なるギャップ・アップ狙いのような気がしてなりません。したがって、大きな意味はないと見ています。

 ただし、低位に沈んだとはいえ、ザラバの動きは、下値の堅さも示唆しているように見えました。それに期待しすぎるのは危険ですが、もし対ドル円レートが明確に円安方向に動き出せば、株式市場が強く反騰することを語っていると個人的には考えています。

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高島屋前会長、増倉一郎氏の記事に思うこと

今週の日経ビジネスの有訓無訓に高島屋前会長の増倉一郎さんのインタビュー記事が掲載されています。100年続いている美術品事業にスポットを当て、「継続」を軽んじるな、やめるも、廃れるも一瞬と述べています。

アナリストという仕事は、時として「自分は(取材先の)会社のためになることを本当に言っているのだろうか」と疑問に思うことが多々あります。これは恐らく私がアナリストとしてまだまだ未熟なためということが大いに関係していると思いますが、会社と投資家(アナリストは投資家からお金をもらっているので投資家と同じ)の時間軸の違いに悩まされます。

会社というのは、1~2年で変わるものではないし、5~10年の長期的視点で、仮に短期的な利益を犠牲にしてでも、事業を行うべきです。しかし、投資家は長くても1~2年で成果(株価が上がること)を求めます。必然的にアナリストは短期間で成果が出ることを要求します。

少し例は異なりますが、先の美術品の販売や美術催事は収益効率が低く、ROAの観点から見れば撤退すべき事業なのでしょう。

しかし、この美術品事業は、社会にとって同社にとって大きな意味を持っています。画商を通さず高島屋が直接作家に作品を依頼することで作家の育成に貢献してきましたし、また、100年間にわたって築いた人脈も財産といえます。

増倉さんは「今ほど効率の低い事業を切り捨てやすい事業はないでしょう。でも、芸事と同じで一度やめたら廃れるのも一瞬です。」と最後に語っています。

その企業の企業文化をも理解した上で、本当にベストな解を企業に助言ができるアナリストが増えることを願います。またそれをよしとする市場の懐の深さも必要でしょう。

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今日の日経平均株価は? 6月18日

 今日の日経平均株価は、低く寄り付くと思われますが、その後は下げ幅を縮小する可能性があると見ています。寄り付きの価格次第ではあるのですが、大きく下げて始まるようであれば、強気で臨みたいと考えています。

 17日のダウ平均株価は7.49ドル、0.09%の小幅下落となりました。20090617

 5月の消費者物価が予想に沿った落ち着いた動きであったことや、原油価格がわずかに持ち直したことから、午後2時半ごろには58ドル程度上昇しました。しかし、スタンダード・アンド・プアーズ社による金融株の格下げや、オバマ大統領の金融規制改革案が金融株に重石となりました。ウェルズ・ファーゴの株価の動きがその経緯を物語っています。Wfc20090617

 シカゴの日経先物が9760円ですから、今日はその近辺での寄り付きとなりそうです。その後の展開ですが、対ドル円レートの動向が気がかりです。ただ、現在は円高水準ながら、一段の円高にはなっていません。もし円安方向に振れれば、株式市場にはかなり良い影響がありそうです。20090618

 加えて、米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が0.93%の上昇に転じでおり、ナスダックが0.66%上げたことも念頭に置きたいと考えています。

 というわけで、今日は基本的には警戒スタンスで臨むつもりですが、大きく下げて寄り付いた場合は、下げ幅の縮小の可能性を考慮して強気で臨みたいと考えています。

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2009年6月17日 (水)

今日の株式市場を振り返る 6月17日

 米国株式市場の大幅続落に影響され、47円安で始った日経平均株価ですが、ザラバで大きく切り返して87.97円、0.9%高で終えました。20090617

 東証33業種のうち、26セクターが上げており、明確な相場の流れが見えません。個別銘柄の動向が大きく影響しているようです。

 上昇率トップはゴムですが、ブリヂストンが33年ぶりに国内にタイヤ工場を新設したことが評価されたことが大きいと思われます。また、ダンロップが三菱自動車の電気自動車にタイヤを納入することから、住友ゴム工業も大きく上昇しました。上昇率2位の繊維では、主力樹脂であるポリカーボネートが急回復している帝人の上昇が目立ちました。

 一方、下落率トップは情報通信でしたが、株価急騰後の利益確定売りが続くヤフーの影響が大きかったと見られます。

 市場全体が上昇した背景には、これらの個別要因に加えて、ザラバで対ドル円レートが多少円安方向に振れた影響が大きかったと考えています。20090617_2

 アジア市場全体が停滞する中では、日経平均株価の上昇が一段と目立ちます。前日に世界の主要通貨の中で円だけが突出して強かった反動が、このような相場展開に結びついたのでしょう。

 現在(午後8時30分)GLOBEXではダウ、ナスダックとも小動きです。ダウは13ドルほど上げてはいるものの、上げ幅は縮小基調です。

 5月の消費者物価指数や1-3月期の経常収支の発表に加えて、ワシントンにおけるバーナンキFRB議長の講演を控えており、今日の株式市場動向が大きく動く可能性もあります。

 明日の日経平均株価はこの米国株式市場の動向に大きく影響されますが、現在対ドル円レートが再び円高方向に動いていることが気がかりです。

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今日の日経平均株価は? 6月17日

 今日の日経平均株価は8700円を切る水準で寄り付き、その後も停滞する可能性を想定しています。したがって、警戒的に臨むつもりなのですですが、大きく下げるようであれば買いのタイミングを探したいと考えます。

 ダウ平均株価は107.46ドル、1.25%下落しました。午前11時近くには30ドルを越えて上昇したのですが、その後は停滞局面となりました。20090616

 5月の生産者物価指数が落ち着いた動きとなり、住宅着工件数、建設許可件数とも事前のコンセンサスを上回ったことが午前中のダウ平均株価上昇の背景となったようです。5月の鉱工業生産や設備稼働率は事前予想をわずかに下回りましたが、大きな影響はありませんでした。

 ただ、景気底打ちが期待より遅れそうだという懸念が意識されたようで、消費関連株の低迷が目立ちました。第1四半期の業績が予想を上回り、今後の見通しも予想通りとするベストバイの株価が大きく下落したことが注目を集めました。Bby20090616

 シカゴの日経先物は9735円なのですが、それよりも低い寄り付きになりそうです。特に対ドルで円高の基調が大きく変化していないことに注意する必要があります。B20090616

 したがって、警戒的に臨むつもりですが、米国株式市場の下落が、何か新しい問題によって引き起こされているわけではなく、大幅上昇の過程で必然的に伴う一時的な調整である可能性が高いことは頭に入れておく必要がありそうです。

 日経平均株価も大きく調整することがあれば、買いの機会を積極的に見出したいと考えています。

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2009年6月16日 (火)

今日の株式市場を振り返る 6月16日

 米国株式市場が大きく下落した影響で、前日比125円安で寄り付いた日経平均株価は、ザラバに一段と停滞色を強め、286.79円、2.86%の大幅下落で大引けとなりました。安値引けです。寄り付きの下落幅が縮小すると見込んでいたのですが、目算が大きく狂ってしまいました。20090616

 目算が狂った最大の理由は対ドルで円が急激に上昇したためだと考えています。朝方は円高が一段落の兆しを見せていただけに、想定外の展開でした。

20090616_3 

 円高による景気停滞の長期化が懸念されたようで、電力・ガス、医薬。食料品などのディフェンシブなセクターが相対的に堅調な株価推移を見せました。

 典型的な円高メリットセクターである紙パルプは東証33業種のうち15位にとどまっており、円高による原料価格低下のメリットより、景気停滞による製品需要の落ち込みのほうが懸念されたようです。

 証券商品先物セクターが下落率トップとなっており、市場のセンチメントの悪化を示唆しています。また、5月の首都圏マンション販売が21か月連続の減少となった不動産セクターの低迷も目立ちました。

 アジア市場もインドを除いて軟調でした。ただ、2%を越える下げ幅を記録したのは日本だけ。前日の下げ幅が小さかった反動という側面もあるのですが、やはり対ドル円高の影響が大きかったのではないかと推測します。

 G8やロシアがドル価値をサポートする発言をしたこともあって、ドルは対ユーロや対ポンドでは強含んだにもかかわらず、対円では弱くなっています。つまり、円が飛び抜けて強い状況になってしまいました。これが株式市場に影響したわけです。

 実は、為替と株式市場の動きは必ずしも整合的な動きをするわけではありません。ただ、最近数年間は連動性が高まっているので注意が必要です。

20090616_4

 おそらく、復活の兆しのあった円キャリーの巻き戻しという背景があるのだろうと考えています。今後も要注意です。

 ただし、先ほどの日中足の図にあるとおり、対ドル円高の動きが再び収束の兆しを見せています。気は抜けませんが、当面は重大な局面になるとは考えていません。

 シカゴのグローべックスではナスダックが僅かに下落していますが、ダウは動きがなく落ち着いています。ただし、これから5月の生産者物価指数、住宅着工件数、建設許可件数、鉱工業生産、設備稼働率と重要な統計が機関銃のように出てきますので息を抜けません。

 このような状況ですから、明日の日経平均株価は米国の株式市場の展開と対ドル円レートの動きが極めて大きな影響を与えるものと見られます。

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小田急電鉄の株価が堅調なワケ

小田急電鉄(9007)の株価が高値圏での推移となっています。2007年2月の高値940円には及ばないものの、ここ5、6年では依然として高水準で800円台の株価となっています。私鉄株は不動産市況と連動しやすいため、現在のような環境は逆風です。東急電鉄(9005)などは2007年の高値の半値水準にとどまっています。

Odakyu

では、なぜ、小田急電鉄の株価は堅調なのでしょうか?

一つには、同社の株主構成にヒントがありそうです。同社の株主は外国人株主が少なく、日本株の換金売りの対象にならなかった可能性が高いということです。同社の外国人持ち株比率は約5%と東急の3分の1の水準です。

もう一点が今期業績が大手私鉄では唯一増益予想になっていることでしょう。今期の連結経常利益は16.2%増を予想しています。

しかし、筆者は同社の業績計画の「質」は高くないと考えています。

今期増益のドライバーは、鉄道などの運輸業を除く、流通業、不動産業、その他事業です。これら非運輸業の計画は楽観的と言わざるを得ません。

特に、流通業は大きなウェイトを占める百貨店が微増収を見込むのに対し、4月の月次では10%減と厳しいスタートとなっています。業界全体を見渡しても、今期の増収予想は過大といえるでしょう。

またその他事業では前期に改装が終わった高級ホテルハイアットリージェンシー東京の貢献を見込み、前期の9億円の営業赤字から13億円の営業黒字への転換を計画していますが、これも楽観的でしょう。4月のハイアットリージェンシー東京の客室稼働率は16%減の47%(今期計画84%)と低迷しています。外国人の出張客が減っている中で、84%の計画は無理があります。

などと、理由を並べるときりがありませんが、そもそも今期の増益は前期の大幅減益(期中に下方修正)の反動増という面もあり、「質」は高くないのです。

以上のことから、現在の800円台の株価は非常に割高であるという印象を持っています。会社計画を達成したとしてもPERは40倍台と割高です。ただし、空売りはお勧めしません。私鉄株は優待目的の個人株主が多くバリュエーションが有効に機能しない特殊な株だからです。実は鉄道株で、まともにバリュエーションが効くのはJRと東急ぐらいです。残りのほとんどはバリュエーションで議論しても無駄なケースが多いように思えます。

追伸 筆者は決して小田急が嫌いな訳ではありません(笑)。新型ロマンスカーがブルーリボン賞を受賞したそうです。個人的には大変喜んでいます。

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今日の日経平均株価は? 6月16日

 米国株式市場の反落を受けて寄り付きは低くなると思われます。しかし、弱気は禁物です。寄り付きの水準によって柔軟な対応が必要ですが、シカゴの日経平均9900円を大きく下回るようであれば、ザラバでの下げ幅の縮小も念頭に置いて、むしろ強気で臨む必要もありそうです。

 ダウ平均株価は187.13ドル、2.13%の大幅下落となりました。6月のニューヨーク連銀製造業景気指数、4月の米国住宅建築業者協会(NAHB)住宅市場指数が事前の予想を下回ったことや、原油など商品市況が下落したことが影響したようです。20090615_2

 急騰を続けた米国市場が、利益確定売りのちょうど良いきっかけを見つけたという印象です。イランや北朝鮮をめぐる地政学的不安も指摘されているようですが、それにしては金価格も下落しているわけですから、市場があまり心配しているようには見えません。

 上昇したマイクロソフトやアメリカンエクスプレスのザラバの動きを見ると、どうも単なる小休止という気がしてなりません。Msft20090615

 そこで、今日の日経平均株価なのですが、前日の下落幅がアジア主要国に比べて小さかったこともあり、寄り付きは低くなりそうです。しかし、対ドル円高の動きを見せていた為替も落ち着く気配ですし、白川日銀総裁の会見を除いて、市場に大きな影響を及ぼしそうな経済指標は予定されていません。20090615_3

 したがって、シカゴの日経先物の水準を大きく下回る寄り付きであれば、むしろ強気で臨みたいと考えています。

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今日の株式市場を振り返る 6月15日

 今日の日経平均株価は9円安とほぼ前日並みの水準で寄り付いたのですが、ザラバは停滞感が強く、大引けは96.15円、0.95%の下落となりました。20090615

 停滞感の背景には10,000円台を突破した達成感の反動があるとは思うのですが、直接的には、前日の米国でフィラデルフィア半導体指数とナスダックが下落したことに、ドル安円高が加わったため、精密機器や電気機器などハイテク分野が低迷した影響が大いと見ています。

 TOPIXの下げは0.39%にとどまりました。日経平均株価とTOPIXのザラバの動きを比較すると、前場の動きが両市場で大きく異なることがわかります。前日の米国の影響が日経平均構成銘柄により大きな影響をもたらしたことを示唆しているようです。Topix20090615

 アジア市場も低迷しました。台湾が3%を上回る下落となり、シンガポール、貧困、インドも2%を越える下げとなりました。その中では、日本市場はむしろ堅調だったと言えるかも知れません。

 アジア市場の調整は、今日の米国市場に対する不安感が大きかったようです。その米国では、現在(午前0時)ダウが204ドル、2.3%強の大幅な下落となっています。

 6月のニューヨーク連銀製造業景気指数がコンセンサスであったー4.6%に対してー9.4%と悪化したことがかなりショックを与えたようです。他通貨に対してドルが弱含んでいますし、これから発表される6月の米国住宅建築業者協会(NAHB)の住宅市場指数も予断を許しません。

 というわけで、このままの状態で推移すれば、明日の日経平均株価は安く寄り付きそうです。現在シカゴの日経先物は9935円ですが、どうももう少し下がりそうな気配です。

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2009年6月15日 (月)

企業業績以外の投資尺度

皆さんは、株を売買する際にどういったものを重視しているでしょうか?

PERやPBR、EPSの成長率など色々あると思いますが、最近ではこういったファンダメンタル以外にも機関投資家の売買銘柄を知ることも重要ではないかと思っています。

企業では、定期的に株主判明調査を行っています。有価証券報告書などに自社の大株主が記されていますが、信託銀行などの名義となっており実際の株主が誰なのかを判明するものです。

個人がこれを知るのは難しいと思っていましたが、IR-naviというサイトでは、過去2ヶ月間の機関投資家が買いこした銘柄、売りこした銘柄を公開しています。膨大なデータをどのように集めているのか非常に興味があります。

こういったものや、大量保有報告書などを見て銘柄選びをするのも参考になるかもしれません。

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今日の日経平均株価は? 6月15日

 今日の日経平均株価は先週末の終値を若干下回るところで寄り付いたあと、比較的に小動きのまま推移することを想定しています。

 先週末のシカゴでの日経先物が10,100円でしたから、寄り付きもほぼその水準であろうと見ています。

 今日は大きな経済指標の発表が予定されていないこともあって、市場の方向性が明確に浮かび上がってきません。

 対ドル円レートが多少円安気味に推移していることが相場にプラス要因となることが見込める一方で、先週金曜日の米国での引け後の時間外取引でダウ、ナスダックとも下落基調であったことや、ハイテク指数であるフィラデルフィア半導体指数が低下していることをマイナス要因として頭に入れておくことが必要です。

 すでにお伝えしておりますが、為替ブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」   http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/に「日経平均株価10,000円到達の意味を考える」と題するコメントを投稿してあります。ご参照願えれば幸いです。

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2009年6月14日 (日)

国際商品市況と株価

 国際商品市況の回復が新聞紙上を賑わしています。ここでもう一度国際商品市況と株価との連動性を見ておきたいと思います。

 まず国際的に高い評価を受けているCRBインデックス(REUTERS/JEFFERIESーCRB INDEX)を長期的な視点から見てみましょう。Rjcrb_index20090615

 70年代の石油危機がいかに大きな影響を与えたかが鮮明に出ています。これで、世界の先進国の中期成長力が大きく低下してしまいました。そして、2003年以降の商品市況の高騰は石油危機当時に匹敵するものでした。その影響による世界経済の構図の変化は、これからもっとはっきりしてくるのでしょう。

 それでは、もう少し短期的な視点から見てみましょう。昨年後半からの急落ののち、反騰に転じてきました。長期的な趨勢は、明らかに現在よりも高い水準の商品価格の水準を示唆していますから、どうもこの反騰の基調は強そうですね。Rjcrb_index20090615_2

 となれば、商品市況が株式投資にどういう関わりを持つのか知りたいところです。

 実は、株価は商品市況の動向に敏感に反応します。CRBインデックスと三井物産の株価を見てみましょう。極めて高い連動性を示しています。総合商社の株価を予想するときに、利益の動向に目を奪われてはいけません。国際商品市況の動向を見ることです。Rjcrb_index20090615_3

 次に、CRBインデックスから少し離れて、原油価格に焦点を当てて見ましょう。日銀のデータベースから、国内への原油の入着価格をとってきました。この原油価格と国際石油開発帝石の株価を見ると高い相関性が見てとれます。20090615

 石油開発を主力とする国際石油開発帝石と、石油精製が基盤の新日本石油とでは収益構造が大きく異なります。しかし、原油価格と新日本石油の株価を見ると、やはりかなり高い連動性が見られます。200906150

 このように、国際商品市況の動きを把握することは、そのまま高い投資収益に直結することになります。

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先週の運用結果(6/14)

先週は日経平均株価が1万円の大台を回復するなど明るい市場環境となりました。当ポートフォリオは1.4%上昇。

4月からの運用成績は、TOPIXの21.8%の上昇に対して、当ポートフォリオは15.7%の上昇にとどまっています。組入れ比率が低かったことが負けの要因です。しかし、ここからは焦らずにじっくり行きたいところです。

「押し目待ちに押し目なし」になりかねませんが。(笑)

0614

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お知らせ

 明日(15日、月曜日)午前7時に、私が週一度定期的に投稿している為替ブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ の中で、「日経平均株価10,000円到達の意味を考える」と題して、多少詳細に現在の株式市場の分析と、今後の方向性について論じました。もしお時間があれば、ご覧いただければありがたいと存じます。

 それから、15日の「今日の株式市場を振り返る 6月15日」は、どうしても午後から外出せざるを得ない用事のために、深夜になるか、場合によってはスキップすることになるかもしれません。あらかじめお詫び申し上げます。

かかし

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2009年6月13日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月12日

 12日のダウ平均株価は28.34ドル、0.32%の上昇でしたが、出来高も少なく、動きのない相場だったという印象です。20090612

 原油や金など商品価格の下落が相場の頭を押さえる一方で、長期金利の反落が相場を下支えした結果、動きのない相場 となったようです。

 それでも2時半過ぎから多少上昇基調に転じたのは、長期金利反落による買い安心感から、バンクオブアメリカなどの金融株が上昇したためと解説されています。そのバンクオフアメリカの株価は確かに堅調な推移でした。Bac20090612

 しかし私は、6月のミシガン大学消費者信頼感指数が事前予想を下回ったにも関わらず、前月に比べて前月に比べて上昇したことに注目しています。ここに示したウォールマートの日中足のほうが、ダウの動きをより的確に説明していると見ています。Wmt20090612

 米国の株式市場が、来週月曜日の日経平均株価の動向に及ぼす影響は限定的だろうと考えています。多少気になるのは、フィラデルフィア半導体指数が1.8%弱と比較的に大きく下落したことです。そのためナスダックも下落しているわけですが、ただ、シカゴの日経先物が10.100円となっているため、大きな心配はなさそうです。

毎週土曜日は所要でご報告が遅れがちです。申し訳ありません。皆様のクリックがスケアクロウ一同にとって何よりの励みになっています。

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2009年6月12日 (金)

今日の株式市場を振り返る 6月12日

  日経平均株価は154.49円、1.55%上昇して10,135.82円となり、終値で10,000円を上回りました。メジャーSQ当日ということで注目された寄り付きは106円高。その後も大きな動きはなく、前場は方向感に欠ける展開でした。20090612

 ところが、後場に入ると1時過ぎから突然上げ足を速めました。2時半過ぎには一時189円高となったのですが、大引けにかけて週末の手じまいの影響を受けました。

 セクター別の上昇率トップは証券商品先物。株式市場の上昇に連動する動きで、4.5%の大幅上昇となりました。

 2番目に高い上昇を見せたのが小売。正直なところ、多少意外感を感ずるほどの強さでした。原因は日本よりも中国にあるようです。中国日報によれば、中国の5月の小売売上高が前年同月比15,2%の大幅増加となり4月の14.8%を上回りました。同時に鉱工業生産も8.9%増と4月の7.3%から伸びが加速しました。

 この好調な指標の恩恵を受けたのがイオン。中国事業を戦略的に強化して、北京を中心にショッピングセンターの大幅増加を推進する姿勢が評価されたようです。株価は8.26%と大幅に上昇しましたが、ザラバでは一時10%高に達しています。興味深いのは今日の日中足で、午後から急速な上昇に転じ、日経平均株価と非常に似た動きをしています。20090612_2

 一方、原油価格がバレル当たり73ドルから1ドルほど下落したため、石油開発などの鉱業が、利益確定売りも重なり、下落率のトップとなってしまいました。

 アジア市場は相変わらずまちまちです。 香港、韓国、マレーシアが上げたのですが、シンガポール、台湾、インド、インドネシア、そして面白いことに、好調な経済指標が発表された上海などが下げています。

 現在(午後6時20分)シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに上げています。ダウで18ドル程度です。今日予定されている指標は5月の輸入物価指数と6月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値です。現時点ではこれらが市場に大きく影響を与えるとは見ていません。

 そのようなわけで、日経平均株価の調整を誘うような要因が浮かび上がってこない状況が続きます。それならば、上昇が続くのか? 基調が上昇トレンドにあることは間違いないと思っているのですが、経験的には、市場参加者がほぼ全員が強気になると、突然短期的ながらかなり急激な調整が入ったりするので気を抜かないようにするつもりです。

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今日の日経平均株価は? 6月12日

 ダウ平均株価の上昇を映して、今日の日経平均株価は終値で10,000円を固める可能性が高いと考えます。ただし、ザラバでは堅調ながら方向感のない上下を繰り返す展開を想定しています。

 ダウ平均株価は31.92ドル、0.37%の上昇となりました。発表された経済指標がおおむね良好であったことに加えて、30年もの国債の入札が順調で、長期金利の上昇が一段落したことが相場を支えました。20090611

 5月の米国小売売上高は自動車を除いたベースで前月比0.5%増。事前のコンセンサスは0.2%でした。6月7日までの週の新規失業保険申請件数は60万1千件。予想は61万5千件でした。また、4月の企業在庫も前月比1.1%減と事前の見通し1.0%減より在庫調整が順調であることを示しました。

 長期金利は10年もの国債の利回りで見ると朝方の4%から3.87%まで低下しました。それを反映して、ドルが他通貨に対して弱含み、ドル建ての原油価格など商品市況の上昇を促したことも、株式市場にプラスに働いたようです。

 ただし、注意しなければならないのは、ダウ平均株価が1時半ごろには140ドル弱まで上昇しながら、その後急速に値を崩したことです。長期金利の上昇というリスクに対する懸念がかなり根強いことがうかがわれます。

 シカゴのCMEで日経先物は10,000円ですから、今朝の日経平均株価は、その水準で寄り付いた後、米国市場の後場の調整の影響で小動きで推移すると考えています。

 ただ、原油市況の上昇が、軟調なドルの反映ということだけではなく、IEA(国際エネルギー機関)による2009年需要見通しの上方修正にも支えられていることから、資源エネルギー株が堅調に推移して相場を支える可能性が高いと見ます。そのため日経平均株価は終値でも10,000円を確保できると思います。

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2009年6月11日 (木)

今日の株式市場を振り返る 6月11日

 ほぼ前日終値の水準で始った日経平均株価は、10時前には30円、0.31%高い10,022.23円をつけました。大台達成感もあってか、前場の引け前には23円、0.33%の下落となりましたが、後場には持ち直し10.16円、0.1%安で大引けとなりました。20090611

 メジャーSQを前に、方向感のない小動きに終わったと言えそうです。ただし、個人的な感覚としては、大台達成で上値の重さは当然としても、下値の堅さを強く感じました。

 ザラバでの対ドル円安方向への動きが底堅さの一因であったようです。精密、電機、機械などの円安メリットセクターが上昇しました。上昇率のトップは鉄鋼。円安に加えて、減産の緩和、中国の好調な鉱工業生産への期待などが相乗的に株価を押し上げたと見ています。20090611_2

 アジアの市場はまちまちです。香港、韓国、台湾、マレーシアが上げ、上海、シンガポール、インドが下げています。ただ、台湾が1.6%と比較的に大きく上げたほかは、1%未満の小動きにとどまっています。

 シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも上げていますが、これも小幅にとどまっています。ダウで20ドル程度ですが、上昇幅は縮小気味です。一方、ナスダックは5ポイント程度の上げですが、こちらは時間を追って上げ幅が拡大しているようです。

 米国では、これから5月の小売売上高、6月7日までの週の新規失業保険申請件数、4月の企業在庫と気になる指標が出てきます。特に小売の動向に注目しています。

 ところで、話が変わりますが、日経平均株価の底堅さが印象的だと指摘しました。短期的に見れば、相場の過熱感は否定できません。日足でみれば、思わず売り向かいたくなろうというものです。20090611_3

 しかし気をつけなければいけません。市場は強気になればなるほど、より長期にものを見るようになります。日足のチャートだけではなく、週足も確認しておく必要があります。20090611_4

 このチャートからは、現在が危険なほど高値にあるというサインは読み取れません。このあたりが底堅さの根底にあるのではないかと思います。

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今日の日経平均株価は? 6月11日

 いよいよ10,000円での寄り付きが期待できそうです。ザラバは、一時的に気迷いを見せることも想定されるのですが、基本的に堅調な推移を期待できそうです。強気で臨みたいと考えています。

 ダウ平均株価は24.04ドル、0.27%の下落となりました。開け前の時間外では大きく上げていただけに意外な展開でした。バレル71ドルを越えた原油価格と長期金利の上昇が相場を冷やしました。20090610_2

 ただ、2時半過ぎには一時120ドルを上回る下落幅であったものが、大引けにかけて幅を一挙に100ドル近く縮めたことに注目しています。ベージュブックでは、米国12地区のうち、5地区で景気悪化のペースの鈍化が示されたこともあり、株式市場における強気のセンチメントは健在です。

 大引け後のGLOBEXではダウ、ナスダックとも小動きですが、上昇基調を維持しています。

 そのGLOBEXでの日経先物は10,000円。今日の日経平均株価はこれが寄り付きの目安になりそうです。

 1-3月のGDPは2次速報ということで、株式市場への大きな影響は想定していません。

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2009年6月10日 (水)

今日の株式市場を振り返る 6月10日

 強いマーケットでした。日経平均株価は204.67円、2.09%高の9991.49円で大引けを迎えました。10,000円まであと一息。日経先物は一足先に10,000円の大台を達成しました。20090610

 東証33業種のうち31業種が上昇、しかも13業種の上げ幅が2%を超えていますから、底上げという感じでした。個人的な感覚なのですが、後場に入ってからの急速な上げは、特別な理由があったというより、10,000円という目標に向かって吸い寄せられていったようでした。

 ただ、冷静に見れば、開け前の機械受注動向の内容が必ずしも悪いものではなかったことはすでにご報告したとおりです。対ドル円レートが円安方向に動いたことも相場を支えました。

 またアジアの株式市場が、資源エネルギー関連株の上昇を主な理由として上げています。特に香港、韓国、インド、シンガポールが目立ちます。その中では、日経平均株価の上昇が決して突出しているわけではありませんから、10,000円を目指した特別なエネルギーが相場を牽引したと見るのは適切ではないのかもしれません。

 さらに、香港の日刊紙が、5月の中国鉱工業生産が8.9%増と市場予想(7.7%増)を大きく上回ったと報じたことが話題になりました。ただし、この数字の公表は12日ですから信憑性は不明です。もっとも、香港市場は4%以上の大幅上昇となっていますから、かなりのインパクトがあったと推測します。

 現在(午後8時)のGLOBEXですが、ダウ、ナスダックともに上げています。ダウで110ドル、ナスダックで15ドルとかなり大幅です。時間を追って上げ幅は拡大しています。

 米国ではこれから4月の貿易収支の発表があるほか、ベージュブックと呼ばれる地区連銀経済報告、5月の財政収支などが続きます。

 グローバルな株価上昇で明るい雰囲気に包まれてはいるのですが、大幅上昇に続く明日の日経平均株価の動向判断はかなり難しいような気がします。

 大台達成感、短期的な過熱感を示す指標、中期的に見た割安感が複雑に交錯するためです。

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4月の機械受注統計をどう読む?

 4月の機械受注統計はちょっとがっかりするほど弱い数字でした。株式市場も当初は多少もたついたようですが、その後は堅調になり、あまり気にしているようには見えません。なぜかを考えてみたいと思います。

 船舶電力を除く民需は季節調整値で5.4%の減少でした。事前の予想は1.5%の減少。原指数の前年同月比は32.8%の減少と、これもコンセンサスであった30.0%の減少を上回る減少幅でした。

 この数字をどう見るかということですが、もともと月次の変動率が大きいことが特色ですから、前月の大幅改善の反動があっても不思議ではありません。

 内閣府では、前年同月比で4-6月期に38.7%の減少を見込んでいるわけですから、4月の32.8%減少は想定内と考えます。

 業種別に受注の動きを見ると繊維や化学など構造改革を推進中の分野からの受注が大きく減少しているのは当然でしょう。

 注目すべきなのは、鉱業や石油石炭などの資源エネルギー部門に加えて、電機、自動車といった中核産業の受注が大きく増加していることです。季節調整値の前月比でみると、自動車は15.6%の増加です。前月は6.3%の増加でした。電機は10.5%増加しましたが、前月は6.7%の増加にとどまっていました。

 このように見ると、4月の機械受注の数字を見て、必要以上にがっかりすることはないようです。

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倒産件数が示す「日本株」強気のサイン

前回「倒産件数から見て株価底打ち宣言は時期尚早!?」という記事を掲載しましたが、5月の倒産件数速報が発表されたのでフォローしたいと思います。

前回の記事の復習ですが、「倒産件数が対前年同月比で減少に転じれば、株価は底打ちと判断して良い」との結論を最終的に導きました。(なお、今回のサブプライム不況を除き、過去10年間で見ると、倒産件数の動向の方が株価に先行しています。)

帝国データバンクによると、5月の倒産件数は1057件(負債総額1000万円以上)と前月比9.6%減、前年同月比で6.3%増となりました。倒産件数は12ヶ月連続で前年同月比で増加したものの、昨年9月の42.9%増をピークに伸び率は鈍化。昨年8月の水準まで落ち着いてきました。

また倒産件数も1057件と2ヶ月連続で減少。昨年11月以来の水準です。

なお、東京商工リサーチによると、5月の倒産件数(負債総額1000万円以上)は1203件と前月比9.4%減、前年同月比6.7%減となりました。こちらは1年ぶりに対前年同月比で減少に転じています。(帝国データバンクとの違いは定義の違いにあると思われる・・・)

帝国データバンクは予断を許さない状況としながらも「倒産件数の増加基調に一定の歯止めがかかりつつあり、一時的に前年割れとなる可能性が出てきた」とコメント。第2次補正予算も成立したことから、当面、倒産件数は減少に転じると見られ、2009年3月大底説が有力(今さらですが笑)となってきました。

倒産件数が大幅に増えない限り、日本株には強気姿勢で臨んで良い局面と判断しています。

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今日の日経平均株価は? 6月10日

 今日の日経平均株価は、小高く寄り付いたあとは方向感のない展開を想定しています。前日の反動から多少の堅調感が出る可能性があるのですが、大きく期待はしていません。

 ダウ平均株価は1.43%、0.02%とわずかに反落しました。ザラバは78ドル余りの狭いレンジの中での動きに終始しました。この方向感に欠ける動きが日経平均株にも影響を与えると見ています。20090609

 ただし、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が4.45%と大きく上昇したことから、ナスダックが17.73ポイント、0.96%上昇しました。20090609_2

 特に、インテルが3.14%と大きく上げたのが印象的でした。Intc20090609

 この展開は日経平均株価に多少の堅調感を与える可能性があります。ただし、対ドル円レートが円高方向に動いているので予断は許しません。

 今日は、何といっても、もうすぐ出てくる4月の機械受注統計に注目です。前年同月比でみるとー30%がコンセンサスなのですが、これより下落幅が大きく縮小すれば株式市場にかなりのインパクトがあります。

 さらに、5月の企業物価指数にも注目です。前年同月比の事前予想はー5.1%の下落となっていますが、どうでしょうか?

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2009年6月 9日 (火)

今日の株式市場を振り返る 6月9日

  方向性の見えない調整気味の展開に終始しました。調整と言っても単なる一休みといった感じです。

 前日比41円安で開けた日経平均株価は、前場には一時9円安まで戻す動きが見られました。しかし後場に入って調整色が強まり、2時半過ぎには109円安をつけ、大引けは78.81円、0.8%の下落となりました。20090609

 後場の調整は、シンガポールの日経先物が下落したことが引き金になったと指摘されていますが、実は昼ごろに円高が急速に進行したのが大きく影響したのではないかと見ています。2009060900000

 急速な円高への動きを反映して、東証33業種の中での上昇率トップは円高メリットセクターの代表選手である紙パルプでした。

 アジア市場の動きはまちまちでした。香港、韓国、台湾、マレーシアは下げたのですが、上海、シンガポール、インド、インドネシアは上げています。

 現在(午後8時15分)、GLOBEXではダウは下げてはいますが、11ドル程度と比較的に軽微です。下げ幅は縮小傾向です。下落していたナスダックは僅かながら上昇に転じてきました。

 今日は4月の卸売在庫の発表があります。事前の予想は前月比1.1%の減少。3月は1.6%の減少でしたから、在庫削減のペースが多少鈍ると見ているようです。ただし、事前予想と大きな乖離がない限り、株式市場への影響は限定的と見ています。

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今後の商品価格をどう捉えるか?

商品価格が再び高騰に転じてきました。

昨年の今頃は、全てのコモディティ価格が大幅な上昇をみせており、新興国の発展とともに商品需要が増え、高値が続くとの予想が多かったように思います。ですが、結局ヘッジファンドなどが資金を引き上げると、一気に価格は落ち着きました。

今回も、証券化商品に懲りた一部投資家から資金が出ていると日経新聞にもあり、短期で見ると投機色の強い商品市況の予想は難しいです。ただ、下記を見てください。

Photo_8  

1970年から直近までの小麦価格のチャートですが、今年の安値5ドル/1ブッシェルも長期で見ればかなり高い水準にあることが分かります。人口増加により食料が足りなくなる可能性は高いため、長期で見ると食料品価格に恩恵を受ける銘柄は良いでしょう。

加工がメインである日本の食品会社の多くは原材料高によるデメリットを受けますが、川上のファーム事業を手掛ける日本ハムや、在庫評価額が切りあがる食料品卸会社などは長期では追い風が吹いているといえそうです。


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今日の日経平均株価は? 6月9日

 日経平均株価はほぼ前日終値の近辺で寄り付いた後、気迷い気味に推移しそうです。明確な方向性が見えません。

 ダウ平均株価は1.36ドル、0.02%と僅かに上昇しました。といってもザラバの動きはダイナミックでした。3.78ドル安で開けましたが、これまでの大幅な上昇の後では利益確定の動きが強く12時半ごろには一時130ドル安まで下落しました。20090608

 ところが2時半過ぎからわずか1時間ほどで一挙に60ドル高を越える水準まで駆け上がりました。そして大引けにかけて再び調整の動きが出て、見た目には小動きと思わせる水準に落ち着きました。

 ザラバでの上昇は金融株の動きが大きく影響したと見ています。長期金利の上昇は銀行の収益構造にとってプラスであることもありますが、実はダウ構成銘柄でシティーが外されて、トラベラーズが加えられたことが大きいと思っています。

 トラベラーズの株価は大引けにかけて大きく上げています。Trv20090608

 一方、シティーの株価の動きはこのようになっています。Citi20090608

というわけで、今日の日経平均株価は、このような米国株式市場のかなり複雑な動きが反映されることになりますし、シカゴの日経先物は9860円と、前日の日経平均株価の水準になっています。

引け後の時間外ではダウ、ナスダックともわずかに上げています。そして、国内では2時に発表される4月の景気動向指数を除いて重要な統計は出てきません。

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2009年6月 8日 (月)

今日の株式市場を振り返る 6月8日

 前日比61円高の9829.28円で始まった日経平均株価は、すぐに上昇して9900円を越え、10時過ぎには146円高の9914.07円に達しました。ところがその後は一転して停滞気味となり、97.62円、1%の上昇で大引けとなりました。20090608

 先週金曜日の米国株式市場で、引け後の時間外にダウ、ナスダックが大きく上昇したことや、対ドル円レートが円安のまま推移したことが相場を支えました。20090608_2

 証券、銀行、保険などの金融セクターや、機械、輸送用機械、電気機器、精密といった円安メリットセクターが、上昇率の上位に並んでいます。

 日経平均株価が急上昇の後一転して停滞色を強めたのは、相場の過熱感に対するテクニカルな側面からの警戒感もありますが、直接的にはアジア市場が調整したことが大きく影響したと見ています。台湾が3%以上下げ、香港、シンガポール、インドも2%以上下落しました。

 そして、現在(午後7時50分)のGLOBEXですが、ダウ、ナスダックともかなり大きく下げています。ダウで79ドルの下げ幅になっています。10年もの国債の利回りが7か月ぶりの高水準になったこと、つまり長期金利が急上昇したことや、「ストレス・テスト」の結果を受けた銀行の具体的な資本増強策が株式市場に不安を与えているもようです。

 というわけで、この状態のまま推移すれば、明日の日経平均株価の寄り付きは低くなりそうです。

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今日の日経平均株価は? 6月8日

 今日の日経平均株価は高く寄り付くと見ています。先週のCMEでの9885円を目安にしています。

 先週金曜日のダウ平均株価が僅かながらとはいえ上昇した上に、引け後の時間外でもさらに上がり続けました。 

対ドル円レートが98円台半ばと、先週に比べると大きく円安に振れていることも、相場にはプラス要因になると思います。

 今日は5月のマネーストック、4月の経常収支と貿易収支が開け前に発表されますが、相場を大きく動かす要因になるとは考えていません。

 ただ、午後2時に発表される5月の景気ウォッチャー調査には注目しています。4月には39.7であった先行き判断DIがどうなるか楽しみにしています。

 ところで、今日の寄り付きは高いと見ているのですが、その後の展開は多少警戒しようと思っています。皮肉ですが、相場の調整を誘うような材料がほとんど見当たらないことが逆に気になります。

 対ドル円レートが円高方向へ向かう可能性もあります。

 したがって、基本的に強気の姿勢ですが、ザラバでの展開を油断することなく注視していきたいと考えています。

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2009年6月 7日 (日)

日米の在庫循環モメンタムが示す株価の方向性

 日米とも堅調な株価上昇が続きますね。3月上旬の底値から見ると、日経平均株価は38%強、ダウ平均株価は34%弱の上昇です。3か月程度という短期間に4割近くも上昇するというのは、個別銘柄ならばともかく、市場全体となれば、そうしばしばあることではありません。20090608

 しかも、日経平均株価の上昇率がダウ平均株価を上回ることが多く、日米の株価乖離が縮小する兆しを見せません。20090608_2

 一体なぜでしょうか?このことを考えてみたいと思います。

 まず、出発点は景気指標と株価の連動性の高さです。すでに何度か説明させていただいた在庫循環モメンタムを使います。出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いて作成する指標です。

 この指標と株式指標の連動性が高いことは、「株価は経済の鏡」という株価の性質から考えても自然なことなのでしょうね。20090608_3

 そこで、最初のポイントですが、この図が示すとおり、日本の鉱工業在庫循環モメンタムは底打ち反騰の局面に入っています。

 ということは、日経平均株価の今後の展開も、短期的に見れば調整の可能性はあるにせよ。基本的には上昇基調を維持すると考えても良いと思います。

 次に、米国の商務省で発表する出荷在庫データ(3Mと呼ばれます)を用いて在庫循環モメンタムを作成して日米比較をしてみましょう。20090608_4

 米国も日本と同様に指標の底打ちが鮮明に出ています。過去の動きを見ても、日米が特別の場合を除いて高い連動性を示しています。

 実は、短期的に日米の株価を見ると同じように動く重要な要因の一つが、この短期の景気指標の連動性の高さにあると考えています。

 そこで、重要なポイントなのですが、直近の日本の在庫循環モメンタムの回復のペースが米国を上回っています。そして、日本の株価上昇率が米国を上回っています。

 ということで、結論ですが、日米の株価の上昇は基本的に今後も持続する可能性が高く。しかも日米の株価乖離が比較的に長期の間持続してもおかしくないということになります。

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中国に出荷在庫統計はあるか?

 ブログのアンケートで、中国に出荷在庫統計はあるのかというご質問をいただきました。

 結論なのですが、ないと見ています。全国レベルで網羅性の高い信頼できるものが存在しないという意味です。

 もちろん私は中国の専門家ではなく、統計の体系を完全に把握しているわけでもありません。

 ただ、考えてみれば生産統計とは異なり、出荷在庫統計は、国家が物の流通を的確に把握していない限り作成することはできません。

 中国、正確には中華人民共和国の建国は第2次世界大戦後の1949年。戦後の混乱期もあって、統計の整備を完璧にするだけの十分な時間があったわけではありません。国土は広く、人は多く、しかもチベットやウイグル自治区のような地域を抱えていて、全国レベルで質の高い統計を作成するのは至難の業だと考えています。

 したがって、生産統計はともかくとして、出荷・在庫統計は、仮に存在したとしても、単純に信頼して利用するわけにはいかないでしょう。

 そういえば、米国の経済統計を見ると、生産統計はFRB、出荷在庫統計は商務省と出所が異なっています。確認したわけではありませんが、この理由も同じような歴史的な背景があるのかも知れません。

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先週の運用結果(6/7)

先週はポートフォリオ全体で2.6%増加、投資額だけで6.9%上昇と好調でした。全銘柄、軒並み前週末比で7%前後上昇しています。

0607

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2009年6月 6日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月5日

 今日は名古屋の大学での講義のため、御報告が遅れました。申し訳ありません。

 15日のダウ平均株価は12.89ドル、0.15%の上昇と比較的に小動きでした。しかしながら、ザラバは変化のある興味深いマーケットだったと思います。2009060500000

 5月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数の減少が34万5千人にとどまり、予想された52万人を大きく下回りました。前月の50万4千人に比べても大幅な縮小です。そこでダウ平均株価は一挙に90ドル弱まで大きく上昇しました。

 ところがその後は一転して勢いを失いました。気迷いが出てきたようです。景気に対する遅行指標ではありますが、失業率が9.4%と市場予想の9.2%を上回り、26年ぶりの高さに達しました。また、ある程度織り込み済みとはいえ、クライスラーやGMの影響がこれから出てきます。

 しかも、株式市場は雇用環境の改善を先取りして上昇しているわけですから、とりあえず強気になっては見たものの、気迷い気味になったのは当然だと思います。

 ただし、引け後の時間外の動きを見ると、さらに43ドル程度上昇していますから、基調としては強気に傾いていると見られます。

 ナスダックは、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.9%下落したこともあって、ほぼ横ばいに終わったのですが、時間外では7.5ポイントと比較的に大きく上昇しています。

 このように、米国株式市場は総体としてかなり堅調に推移しています。これが月曜日の日経平均株価に影響を与えると見る必要があります。CMEでの日経先物は9885円をつけていますから、寄り付きは100円以上上昇しても不思議ではありません。対ドル円レートが大きく円安に振れていることも、市場を支える要因になると見られます。B20090605

話は変わるのですが、来週からダウ平均株価の構成銘柄が変わります。GMとシティーが抜けてしまいます。代わって、シスコとトラベラーズが入ります。正直なところ、抜けていく2社の名前を見ると、大きく時代が変化しているのだという実感と同時に、何やら郷愁に近い寂しさのようなものがこみ上げてきます。年のせいかもしれません・・・

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2009年6月 5日 (金)

今日の株式市場を振り返る 6月5日

 上値の重さより下支えの強さが印象的な1日でした。83円高でスタートした日経平均株価はわずか56円という狭い範囲での値動きに終始して、99.05円、1.02%の上昇で大引けとなりました。20090605

 商品市況、中でも原油価格が株式市場に大きく影響する状況が続いています。石油開発を中心とする「鉱業」や「石油石炭製品」など石油価格上昇の恩恵を受けるセクターが相場を牽引する一方で、「海運」や「パルプ・紙」など石油価格上昇による採算悪化のダメージが大きいセクターの下落が目立ちました。

 三菱自動車や富士重工業など電気自動車関連銘柄が好調である背景には、市場テーマを追う投資家のセンチメントの改善という側面もあるのでしょうが、自動車燃料がガソリン依存から本格的に脱却しつつあるという巨大な構造変化を映していると見ています。原油価格が高騰すれば、電気自動車関連株も上昇するという関係が続きそうです。

 今日のアジア市場は上海と台湾を除いて概ね堅調に推移しました。現在(午後7時20分)GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇しています。ダウで34ドルの上げです。値動きもしっかりしています。

 ただし、これから5月の非農業部門雇用者数と失業率、そして4月の消費者信用残高が発表になります。雇用統計は景気に対しては基本的に遅行性があります。コンセンサスを下回ったADPの数字もあるわけですから、油断はできません。

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倒産件数から見て株価底打ち宣言は時期尚早!?

帝国データバンクが毎月発表している倒産件数(負債総額1000万円以上)のデータを利用し、日経平均株価との関連性を調べました。

まず1998年5月以降のデータを帝国データバンクのHPより入手。(エクセル形式のデータがなく、一件一件コピーアンドペースト。疲れました・・・)

倒産件数(実数)と株価や、倒産件数(前月比)と株価など、いろいろ作ってみましたが、いまいちしっくり来ない・・・。一番しっくり来たのが、倒産件数(前年同月比)と日経平均株価でした。

さて、下の表を見てください。(画像をクリックすると大きくなります。)

Photo

まず黒丸に注目してください。世の中はミレニアム景気に沸いていた1999年の後半、株価の上昇とは裏腹に、倒産件数は急増しています。その後、ITバブルの崩壊と共に株価は暴落しています。後講釈になりますが、倒産件数が増加しており決して実態経済は良くなかったということが分かります。

その後、2002年5月以降、倒産件数(対前年同月比)の減少基調が鮮明になってきます。株価は約1年後に底入れしました。

さらに、2005年5月頃には倒産件数は大きく減少します。この頃は間違いなく景気が良かったと言えます。自信を持って株を買ってよかった時期でしょう。

しかし、2006年5月頃から雲行きが怪しくなります。倒産件数が対前年比で増加に転じました。そして、増加幅は拡大。2007年5月には40%増と急速に景気が悪化していることが分かります。そして、株価も同時期にピークを打ちます。(当時、私はリース業界の担当アナリストをしていましたが、IRの方に「これだけ景気が良いといわれているので信じられないと思いますが、中小企業が最近倒産しているんですよ」とおっしゃっていたのを覚えています。)

約10年間の検証と期間がやや短いですが、一応「倒産件数は株価に先行する」と言って良いでしょう。

では、今後はどうなのか??

赤丸を見てください。株価は3月に大底をつけているものの、倒産件数は前年同月比で増加基調が続いています。株価は2003年のような上昇トレンドを描いていますが、倒産件数は当時とは様相が大きく異なります。倒産件数から見て、まだ株価は大底を打っていないと判断して良いでしょう。

ただし、今回と2003年当時との違いは景気悪化の進行が段違いに早いという点には注意したいところです。今後、政府の中小企業支援策の効果が現れ、倒産件数が対前年で減少に転じれば、株価も底打ちと判断して良いのではないでしょうか。倒産件数、今回に限って遅行指標となっていると願いたいところです。(先行指標であれば、株価は暴落です・・・)

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今日の日経平均株価は? 6月5日

 エネルギー株や金融株の上昇に支えられたダウ平均株価の堅調な動きが今日の日経平均株価に影響を与えると見ています。20090604

 ダウ平均株価は午前10時過ぎには一時前日を40ドル程度下回りました。5月の小売売上高が既存店ベースで4.8%と大きく減少して、消費の弱さが意識されました。GAPの株価が7%以上下落しています。Gap20090604

 しかし、5月31日までの週の新規失業保険申請件数が62.1万件と事前の予想通りで、前週の62.5万件から見れば減少したことが株式市場のセントメントを改善させたと見られます。

 さらに、前日に大きく下落したCRB商品指数が大幅に戻しました。

 このため金融株とエネルギー株が主導してダウ平均株価は74.96ドル、0.86ドルの上昇となりました。引け後の時間外でもわずかですが上昇しており、堅調さを維持しています。

 この流れから、今日の日経平均株価が堅調であろうと見ているわけですが、CMEの日経先物9775円がとりあえずのメドとなりそうです。これより低い寄り付きであれば、強気で臨むつもりです。

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2009年6月 4日 (木)

今日の株式市場を振り返る 6月4日

 米国株式市場の下落を受けて、50円安で始った日経株価指数は、すぐに81円まで下落幅を拡大しました。ところが、そこから急速に切り返して前場の引け前には一時前日比1円高まで急上昇しました。そして、その直後に突然大きな売りが出て、急速に値を崩しました。後場は低迷ぎみに推移して、結局72.71円、0.75%の下落で終了しました。2009060400000

 要するに「行って来い」の展開でした。個人的には、かなり難しい相場だったと思います。特に前場の上げにはついていけませんでした。

 上昇率トップのセクターは「証券商品先物」。証券株が好調であることは、証券市場の回復がさらに続くことに対する投資家の期待の強さを反映したものと考えれば、好ましいことだと考えます。

 ただ、全く個人的な見方なのですが、野村ホールディングスの今日の株価推移が示すように、前場に意図的とも思える強引さで強烈に買い上げられたものが、後場には一転して息切れを起こしてしまったように見えます。このような展開が、今日の相場を難しいと感じさせる原因なのかもしれません。Hd20090604_2

 現在(午後8時半)ダウが22ドル程度上げて入るのですが、上げ幅を縮めています。ナスダックの上昇は消えてしまいました。今日は1-3月期の非農業部門労働生産性と単位労働費用、が発表されます。前期比でみたコンセンサスはそれぞれ1.2%、2.9%の増加となっています。

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内食ブームでも、よりやすいものが人気傾向

内食需要の衰える気配がありません。

コーヒー豆、焼きそばなどの生めん、ウイスキーなどの売行きが絶好調のようです。日経平均株価は、このところ力強いものの、失業率が5%を上回るなど賃金の上昇は当面見込めないことから、当面内食の強含み傾向は続くでしょう。

なかでも、焼きそばなどの安価な商品は10年3月期を通して堅調な売上を達成できるのではないかと考えています。不況でもやしなどの低価格食材がうれているということにもリンクしていそうです。

やきそばなどの生めんを製造する東洋水産(2875)では、工場の稼働時間を延長するなどして増産にあたりだしました。もともと、10年3月期は、生めんの売上を強気で見ているようですが、その予想を上回っている可能性が強そうです。

同社の生めんの全体売上に対する比率は20%ほどですが、総務省が発表している家計調査によると、売上の大部分を占めるカップめんなどの消費も前年よりだいぶ伸びているようです(商品別の消費額はこちらから<品目分類>を参照)。10年3月期は、販促費がかさむことは確実ですが、会社計画である2%程度の営業増益は保守的と見るべきでしょう。

内食がもてはやされた09年3月期の傾向を引き継ぎつつも、より低価格な商品が注目されそうです。

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今日の日経平均株価は? 6月4日

 ダウ平均株価の下落から、今日の日経平均株価の寄り付きも下げると思われるのですが、寄り付きの価格次第でその後の対応を柔軟に考える必要がありそうです。

 ダウ平均株価は65.63ドル、0.75%下落しました。といっても、大引け1時間前には130ドル近く下げていましたから、かなり急速な戻しが入っています。しかも、時間外では12ドル程度の下げにとどまっています。2009060300000

  経済指標が期待に応えてくれるものでなかったことが、利益確定の売りを誘ったと理解しています。5月のADP雇用者数は53.2万人の減少で、コンセンサスであった52.5万人を上回りました。5月のISM非製造業景況指数も44.0と事前予想の45.0を下回りました。さらに、4月の製造業受注指数も0.7%の増加にとどまり、期待された0.9%に届きませんでした。

 これらの経済指標が上昇の続いた株式市場に一服する格好の機会を与えたということでしょう。ただ、バーナンキFRB議長が、雇用や家計資産の状況に懸念を表明しながらも、今年後半の経済活動の回復というこれまでの見方を維持したことが、大引け直前の戻しの背景になっていると思われます。

 というわけで、今日の日経平均株価なのですが、CMEの日経先物価格9625円を基準にして考えてみたいと思います。前日比120円以上の下げで寄り付くようであれば、ザラバでの下げ幅縮小も考慮して多少強気で臨んでみたいと考えます。一方、前日比120円以下の下げでの寄り付きとなれば、ザラバでも軟調な展開が続くこともありうるとして警戒的に対応するつもりです。

 日経平均株価も上昇が続いたあとの一服がほしいところです。資源価格の反落と円高方向への動きがそのための引き金になる可能性があります。長期的な株式市場の上昇にとっては、このような調整は必要であると考えます。

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2009年6月 3日 (水)

今日の株式市場を振り返る 6月3日

 19円高でスタートした日経平均株価は一時70円高まで上昇しましたが、わずか56円という狭いレンジの中での小動きに終始して、37.36円、0.38%高で大引けを迎えました。20090603

 原油や非鉄地金の高騰から、非鉄金属、石油製品などのセクターが相変わらず堅調でした。ただし、今日は昨日ほどではないのですが対ドル円安のインパクトが大きかったと見ています。20090603_2

 上昇率トップのセクターはガラス・土石。薄型パネルの底打ちもあり、液晶用などハイテクガラスに特化する日本電気硝子の株価が8.4%と大幅に上昇したのが目を引きました。Neg20090603

 一方、下落率のトップは円高メリットセクターの代表である紙パルプ。原油高に加えて円安のダブルパンチで、王子製紙は3.4%下落しました。2009060300000

 アジア市場はインドと台湾を除いて、総じて堅調に推移しました。ただし、米国のGLOBEXは軟調です。ダウ、ナスダックとも下げており、ダウで30ドル安程度になっています。もっとも、下落幅が拡大しているわけではありません。

 今日の米国では、FRBのバーナンキ議長の議会証言が注目です。また、5月のISM非製造業景況指数、4月の製造業受注指数など注目の指標が発表されます。さらに、オートマチック・データ・プロセシング(ADP)社の民間非農業部門雇用者数からも目が離せません。ただし、ADPの数字は、時々労働省の発表するものと異なる方向性を示すこともあるので、注意が必要です。

 いずれにしても、現時点(午後8時)で今日の米国市場の展開と見通すことは、とても難しい状況です。

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今日の日経平均株価は? 6月3日

 今日の日経平均株価は小高く寄り付いたあと、そのまま小動きでの推移を想定して臨みたいと考えています。

 小高く寄り付くと見る理由は、米国CMEの日経先物が9755円と前日の日経平均株価を50円程度上回っているためです。

 ザラバでの小動きを想定する理由は、ダウ平均株価が大幅上昇の翌日であるにもかかわらず安定的に推移して、19.43ドル、0.22%高で終えたためです。20090602

  注目された4月の中古住宅販売保留は前月比0.3%増加という事前のコンセンサスに対して6.7%の大幅増加となりました。西部地区を除いて、全米で広範な増加が認められます。

 日経平均株価の動きを予想するにあたって、国内独自の材料がほとんど見当たらないということが、正直なところ気になります。しかし、それだけ、低迷から脱却する動きが順調なのだと考えることにしています。

 ただ1つ、米国でハイテク指数であるフィラデルフィア半導体指数が、前日の大幅上昇の反動でもあるのですが、3.3%と大きく下落したことは注意が必要です。アプライド・マテリアルが半導体製造装置に警戒的な見通しを発表したため、株価が3.7%と大きく下落しています。Amat20090602

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2009年6月 2日 (火)

今日の株式市場を振り返る 6月2日

 米国株式市場の上昇を受けて、96円高で始まった日経平均株価は、前場の引け直前には上げ幅を115円まで拡大しました。後場も高い水準で推移したのですが、2時過ぎから上げ幅を縮め、結局26.56円、0.27%高と安値で大引けとなりました。20090602

 安値引けとはいえ、決して弱さを感じさせるマーケットではなかったように思います。9500円を大きくブレークしたあとですから、一服感の下げがあっても不思議ではなかったのですが、下げようにも下がらない、あるいは下げられないフラストレーションのようなものさえ感じられました。

 相場を支えたのは、電気機器と輸送用機器。前日の米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が5.31%と大幅に上昇したことや、GM問題がとりあえず決着を見たことなどが要因として挙げられますが、直接的にはかなり唐突な円安があったと考えています。20090602_2

 午後2時以降の下げは、香港を先頭に、ソウル、シンガポール、台湾などのアジア主要市場が反落したこと、そしてその背景にある米国GLOBEXでのダウ、ナスダックの下落が影響したと見ます。

 そのGLOBEXですが、現在(午後8時)ダウ、ナスダックともプラスに転じてきました。時間を追って、回復傾向が鮮明になっています。

 米国では4月の中古中住宅販売保留の数字が発表されるので注目しています。変な名前の統計ですが、売買契約が成立していながら、まだ引き渡しの完了していない物件を集計したもので、中古住宅販売件数の先行指標として、なかなか魅力的なものです。コンセンサスは前月比0.3%の増加ですが、どう出るでしょうか?

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株価の先行指標を発見!リース取扱高の見方。

株価の先行指標ではないかと以前から気になっていたものがあります。

企業の設備投資の動向を現す「リース取扱高」です。

リース取扱高はリース事業協会から毎月発表されている統計で設備投資の動向を見るうえで役に立ちます。

そこで、今回は「リース取扱高」と「日経平均株価」の関連性を見てみます。仮説としては、「リース取扱高」は「日経平均株価」の下落より先行するのではないか。なぜなら、リースは中小企業の利用が多く、景気悪化の影響はまず相対的に弱い中小企業から兆候が現れると考えられるためです。

下の表を見てください。

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日経平均株価が2007年8月まで上昇トレンドを描いているのに対し、リース取扱高(対前年同月比)は伸び率が右肩下がりになり、2006年4月以降は対前年同月を割り込む月が目立つようになりました。明らかに設備投資の需要が落ちているのが分かります。

その後、仮説どおり、日経平均株価は2007年夏にピークを打ち、7000円台まで下落することになります。

結果論ではありますが、もし「リース取扱高」を先行指標としてみていれば、株価に対して1年~半年前にはピークを予見できた可能性があります。

まだまだ先の話になりますが、次回の相場ピーク時には注意深く見ていきたいと思います。なお、残念ながら株価上昇の先行指標にはなりえないでしょう。中小企業の設備投資が回復するのは、大企業より遅れると考えられるためです。

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今日の日経平均株価は? 6月2日

 米国株式市場の大幅上昇を受けて、好調な推移が期待されます。CMEの日経先物が9825円ですから、その近辺での寄り付きになると思われます。

 ザラバでは、調整を誘うような要因が見当たらず、おそらく高値で推移するものと見ています。

 米国のダウ平均株価は221.11ドル、2.60%の大幅上昇となりました。予想を上回る好調な経済指標が相場を牽引しました。20090601

 4月の個人所得は0.5%増と過去11か月で最大の増加でしたが、事前のコンセンサスは0.2%の減少でした。4月の建設支出も0.8%増と過去8か月で最も高い伸びを見せましたが、事前予想は1.5%の大幅減少でした。さらに、5月のISM製造業景況指数も42.8とコンセンサスであった42.3を上回りました。

 このため、特定の銘柄が相場を牽引するというより、幅広い銘柄が値を上げる力強い上昇となっています。

 引け後のGLOBEXはダウ、ナスダックとも小動きで、反落の兆しは見えません。

 国内では5月のマネタリーベースのほかには重要な指標の発表は予定されていません。したがって、寄り付きが余程の高値でない限り、ザラバでの堅調な推移が期待できます。対ドルでの円安の動きも、そのような基調を支えそうです。

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2009年6月 1日 (月)

9500円をブレークした株式市場にどう対処するか?

 日経平均株価が9500円の水準をかなり明確にブレークしたようです。

 昨日お話したことなのですが、鉱工業生産動向の動き、より正確には出荷や在庫の動きは、株式市場の基調の強さを示唆しています。

 このような局面では、しばしば「安値覚え」があるために、思わず売りから入りたくなることが多いと思います。じつは私もそのような性癖があります。もちろん、うまくいく場合もあるのですが、あまりいい記憶がないのが残念です。

 覚えておくべき重要なポイントとして、株式市場は強気になるに従ってより長期的にものを見始めるということです。

 より長期的な利益まで計算に含めるために高いPERまで買い進むわけです。

 また株式市場はより長期のチャートを見始めます。これまで、日足のチャートを見る余裕しかなかったものが、週足のチャートを意識し始めるわけです。

 あまりにも単純なことで、お話するのもちょっと恥ずかしいくらいなのですが、、日足で見た現在の位置と、週足で見た位置との違いを改めて確認しておきたいと思います。

日足でみた日経平均株価20090601_9

週足でみた日経平均株価 20090601_10                                                           

   

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今日の株式市場を振り返る 6月1日

 強いマーケットでした。調整も念頭に置いて、警戒しながら臨んだのですが、正直なところ上昇についていくのがやっとでした。

 前日比5円安で始まった日経平均株価は、直後に31円まで下げ幅を拡大したのですが、それ以降は反落の兆しもないままに、169円高まで上昇して、155.25円、1.63%高で大引けとなりました。20090601

 上昇の背景は、商品市況の高騰と、それを後押しする中国。特に重要だったのは、中国5月の国内製造業購買担当者景気指数(PMI)だったと思います。53.1と前月の53.5からわずかに低下したのですが、3か月連続して景気判断の分岐点である50を超えたことが株式市場に強いインパクトを与えました。

 セクター別の上昇率トップは海運。バルチック海運指数と中国のPMIの相乗効果が株価上昇を加速したようです。2番目に高い上昇率となった卸売は、原油価格の上昇に連動した総合商社株の高騰が大きく影響しました。その他に、非鉄や石油石炭など市況関連が上昇率の上位に入っています。

 一方で、原料高が懸念されるゴム製品や、燃料高騰のダメージが大きい空運が下落しました。

 アジア市場も全体として大きく上げており、ジャカルタの4%超を筆頭に、香港、上海、シンガポールの上昇が目立っています。

 現在(午後9時)GLOBEXではダウ。ナスダックともに上げています。ダウで89ドル高。多少伸び悩んで上下していますが、基調は強そうです。

 これから4月の個人消費支出(PCE)デフレーター、5月のISM製造業景況指数、4月の建設指数など注目の指標が出てきます。GM問題で株式市場が驚くようなことはないとしても、気は抜けません。また、GMの影響で、ドルが他通貨に対して安くなるようなことがあると、明日の日本市場への影響も考えなければなりません。したがって、きょうの米国市場の行方を注目したいと思っています。

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本当に必要な個人投資家向けIRとは

このブログをご覧いただいている皆さんは、投資家の方も多いと思いますが、個人投資家ってどの位いるかご存知でしょうか?

東証が発表している株式分布調査では、なんと4000万人近くもいます(平成19年度)。それをよそに、上場企業の個人投資家向けIRは本当にお粗末なものだと思います。

機関投資家向けの決算説明会資料をHPにアップしている企業はまだ良いのですが、決算短信だけしかアップしていない企業も本当に多いです。

個人投資家向けIRを成功させた企業もありますが、そういった企業の共通点は、機関投資家と個人投資家の違いを理解している企業だと思います。例えばカゴメでは、機関投資家にとって換金するのに手間がかかる株主優待を強化したことにより、個人投資家の指示を得ました。

マーケティングでは、ターゲットを見極め、ターゲットを理解し、ターゲットを満足するための施策を打ちます。カゴメのように企業のIR活動にもマーケティングの発送が必要と考えています。

HP上に「個人投資家向けIR」のページを用意している企業はまだ少ないです。ただ、一人ひとりが知識をつければ企業も個人投資家をないがしろにはできなくなってくるでしょう。我々スケアクロウもそのお手伝いを微力ながらできればと考えています。


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今日の日経平均株価は? 6月1日

 今日の日経平均は先週末に比べてわずかに高い水準での寄り付きを想定しています。ただし、その後の展開は予断を許さず、警戒的なスタンスを緩めないつもりです。

 先週の日経平均株価が壁であった9500円を上回って引けており、しかもダウ平均株価も100ドル弱上昇して8500ドルに達しました。したがって、今日の日経平均株価が堅調な上昇を続けても不思議ではありません。

 しかし、正直なところ腑に落ちないところも多いのです。

 日米とも、大引け直前のわずかな時間で買い上げられて終えています。お化粧買いで株価水準が底上げされているわけです。

 また、対ドル円レートの動向も気になります。GMの一時的国有化が織り込み済みの話であるとしても、早期再建のために不可避である雇用調整が、本当にドルの価値に対して何の影響も与えないないものかどうか気になります。円高の可能性もあるのではと個人的には見ています。

 したがって、たとえ堅調な寄り付きであろうと、その後調整する可能性も念頭に置いて警戒的に臨みたいと考えています。

 ただし、すでにお話しているとおり、鉱工業生産動向などの指標は株式市場の基調が堅調であることを示唆していますから、一時的調整としての反落は望ましいことと考えています。

 矛盾するようですが、もし私の考え方が誤りで、市場が調整の気配も見せず、力強く上昇を続けるようであれば、9500円の壁を本当の意味でブレークしたとして、その流れにはついていかなければなりません。その牽引役が何であるのか、はっきりみえているわけではないのですが・・・

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