今日の株式市場を振り返る 6月30日
米国市場の上昇を受けて111円高で始った日経平均株価は10時過ぎには216円まで上げ幅を拡大して、10,000円台を回復しました。その後は午後2時頃にかけて多少の調整がありましたが、堅調さは崩れず、174.97円、1.79%高で終了しました。
6月決算期末を控えた海外機関投資家のお化粧買いに対する期待感が相場を牽引したと指摘されていますが、そのとおりかも知れません。対ドル円レートの動きを見ると、ザラバでは円高方向に動きました。お化粧買いのための円買いが理由の一つかもしれないと推測しています。
注目したいのは、今日の引け後の動きです。対ドル円レートが再び円安方向に振れています。そして、夕場の日経平均先物の動きは安定していました。つまり、お化粧買いの要因が消えても、相場は堅調さを維持しているということです。
アジア市場はまちまちです。シンガポール、韓国、台湾が上げ、上海、香港インド、インドネシア、マレーシアが下げています。ただ、全体として変動は小さめでした。日本の上昇とインドの下落が目立った程度です。
シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに上げています。これから6月のシカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数、そして4月のケース・シラー住宅価格指数など気になる指標が次々に出てきます。
したがって、米国株式市場の動向は予断を許しませんし、日本でも明日は6月の日銀短観が発表されます。
正直なところ、このような状況では、明日の日経平均株価の見通しも立てにくいところです。とりあえず、米国市場の展開に注目したいと思います。
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