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2009年6月 1日 (月)

今日の株式市場を振り返る 6月1日

 強いマーケットでした。調整も念頭に置いて、警戒しながら臨んだのですが、正直なところ上昇についていくのがやっとでした。

 前日比5円安で始まった日経平均株価は、直後に31円まで下げ幅を拡大したのですが、それ以降は反落の兆しもないままに、169円高まで上昇して、155.25円、1.63%高で大引けとなりました。20090601

 上昇の背景は、商品市況の高騰と、それを後押しする中国。特に重要だったのは、中国5月の国内製造業購買担当者景気指数(PMI)だったと思います。53.1と前月の53.5からわずかに低下したのですが、3か月連続して景気判断の分岐点である50を超えたことが株式市場に強いインパクトを与えました。

 セクター別の上昇率トップは海運。バルチック海運指数と中国のPMIの相乗効果が株価上昇を加速したようです。2番目に高い上昇率となった卸売は、原油価格の上昇に連動した総合商社株の高騰が大きく影響しました。その他に、非鉄や石油石炭など市況関連が上昇率の上位に入っています。

 一方で、原料高が懸念されるゴム製品や、燃料高騰のダメージが大きい空運が下落しました。

 アジア市場も全体として大きく上げており、ジャカルタの4%超を筆頭に、香港、上海、シンガポールの上昇が目立っています。

 現在(午後9時)GLOBEXではダウ。ナスダックともに上げています。ダウで89ドル高。多少伸び悩んで上下していますが、基調は強そうです。

 これから4月の個人消費支出(PCE)デフレーター、5月のISM製造業景況指数、4月の建設指数など注目の指標が出てきます。GM問題で株式市場が驚くようなことはないとしても、気は抜けません。また、GMの影響で、ドルが他通貨に対して安くなるようなことがあると、明日の日本市場への影響も考えなければなりません。したがって、きょうの米国市場の行方を注目したいと思っています。

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