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2009年6月 6日 (土)

米国の株式市場を振り返る 6月5日

 今日は名古屋の大学での講義のため、御報告が遅れました。申し訳ありません。

 15日のダウ平均株価は12.89ドル、0.15%の上昇と比較的に小動きでした。しかしながら、ザラバは変化のある興味深いマーケットだったと思います。2009060500000

 5月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数の減少が34万5千人にとどまり、予想された52万人を大きく下回りました。前月の50万4千人に比べても大幅な縮小です。そこでダウ平均株価は一挙に90ドル弱まで大きく上昇しました。

 ところがその後は一転して勢いを失いました。気迷いが出てきたようです。景気に対する遅行指標ではありますが、失業率が9.4%と市場予想の9.2%を上回り、26年ぶりの高さに達しました。また、ある程度織り込み済みとはいえ、クライスラーやGMの影響がこれから出てきます。

 しかも、株式市場は雇用環境の改善を先取りして上昇しているわけですから、とりあえず強気になっては見たものの、気迷い気味になったのは当然だと思います。

 ただし、引け後の時間外の動きを見ると、さらに43ドル程度上昇していますから、基調としては強気に傾いていると見られます。

 ナスダックは、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.9%下落したこともあって、ほぼ横ばいに終わったのですが、時間外では7.5ポイントと比較的に大きく上昇しています。

 このように、米国株式市場は総体としてかなり堅調に推移しています。これが月曜日の日経平均株価に影響を与えると見る必要があります。CMEでの日経先物は9885円をつけていますから、寄り付きは100円以上上昇しても不思議ではありません。対ドル円レートが大きく円安に振れていることも、市場を支える要因になると見られます。B20090605

話は変わるのですが、来週からダウ平均株価の構成銘柄が変わります。GMとシティーが抜けてしまいます。代わって、シスコとトラベラーズが入ります。正直なところ、抜けていく2社の名前を見ると、大きく時代が変化しているのだという実感と同時に、何やら郷愁に近い寂しさのようなものがこみ上げてきます。年のせいかもしれません・・・

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