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2009年6月16日 (火)

小田急電鉄の株価が堅調なワケ

小田急電鉄(9007)の株価が高値圏での推移となっています。2007年2月の高値940円には及ばないものの、ここ5、6年では依然として高水準で800円台の株価となっています。私鉄株は不動産市況と連動しやすいため、現在のような環境は逆風です。東急電鉄(9005)などは2007年の高値の半値水準にとどまっています。

Odakyu

では、なぜ、小田急電鉄の株価は堅調なのでしょうか?

一つには、同社の株主構成にヒントがありそうです。同社の株主は外国人株主が少なく、日本株の換金売りの対象にならなかった可能性が高いということです。同社の外国人持ち株比率は約5%と東急の3分の1の水準です。

もう一点が今期業績が大手私鉄では唯一増益予想になっていることでしょう。今期の連結経常利益は16.2%増を予想しています。

しかし、筆者は同社の業績計画の「質」は高くないと考えています。

今期増益のドライバーは、鉄道などの運輸業を除く、流通業、不動産業、その他事業です。これら非運輸業の計画は楽観的と言わざるを得ません。

特に、流通業は大きなウェイトを占める百貨店が微増収を見込むのに対し、4月の月次では10%減と厳しいスタートとなっています。業界全体を見渡しても、今期の増収予想は過大といえるでしょう。

またその他事業では前期に改装が終わった高級ホテルハイアットリージェンシー東京の貢献を見込み、前期の9億円の営業赤字から13億円の営業黒字への転換を計画していますが、これも楽観的でしょう。4月のハイアットリージェンシー東京の客室稼働率は16%減の47%(今期計画84%)と低迷しています。外国人の出張客が減っている中で、84%の計画は無理があります。

などと、理由を並べるときりがありませんが、そもそも今期の増益は前期の大幅減益(期中に下方修正)の反動増という面もあり、「質」は高くないのです。

以上のことから、現在の800円台の株価は非常に割高であるという印象を持っています。会社計画を達成したとしてもPERは40倍台と割高です。ただし、空売りはお勧めしません。私鉄株は優待目的の個人株主が多くバリュエーションが有効に機能しない特殊な株だからです。実は鉄道株で、まともにバリュエーションが効くのはJRと東急ぐらいです。残りのほとんどはバリュエーションで議論しても無駄なケースが多いように思えます。

追伸 筆者は決して小田急が嫌いな訳ではありません(笑)。新型ロマンスカーがブルーリボン賞を受賞したそうです。個人的には大変喜んでいます。

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