« 今日の株式市場を振り返る 7月24日 | トップページ | 株式投資を考える1  大学講義録より »

2009年7月25日 (土)

米国株式市場を振り返る 7月24日

ダウ平均株価は23.95ドル、0.26%高となりました。CMEでは、日経平均先物が10,000円を上回ってきています。しかし、調子に乗るのは危険です。気になるシグナルも出てきており、一時的な停滞も念頭に置く必要があります。20090724

 ダウ平均株価は上昇しましたが、大引け1時間前には2ドル安でした。基調に力強さはありません。7月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値がコンセンサスを上回ったことや、予想よりは悪くない決算が多いことが相場の下支えとなっていますが、マイクロソフトの決算に対して株式市場が失望したことが大きな重石になりました。Msft_20090724

 ナスダック銘柄であるマイクロソフトの株価は8.2%の大幅下落となり、ナスダック全体も7.64ポイント、0.39%下げました。

 気になるシグナルというのは、このマイクロソフトの決算に対する株式市場の反応です。4-6月期の最終損益はアナリスト予想ほど悪くなかったのですが、17%近い大幅な売上高の減少に株式市場は強く反応しました。

 これまでの米国の株式市場は、売上高の減少には目をつぶり、コスト削減などによる、コンセンサスよりはマシな最終損益を評価してきました。

 ところが、マイクロソフトでは売上高の減少が焦点になりました。そして、その影響がハイテク株全体に拡がったのです。

 たとえば、半導体関連の場合、現在の回復への動きが、単に半導体ユーザーの在庫調整完了にともなう購入量の増加にすぎないもので、最終需要の回復によるものではないのではないかという不安が強まったのです。つまり、売上高に至るサプライチェーンの中流段階での暫定的な動きに過ぎないと考え始めたのです。

 このためかどうかはわかりませんが、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は1.25%と大きく落ち込みました。

 そうなると、今後は単に予想ほど悪くない最終損益を評価する動きから、売上高を含めた業績回復の質を見極めることに重点が移りそうです。

 したがって、今後の株式市場はこれまでよりも頭が重くなり、場合によっては短期的に調整する可能性もあると考えています。

 CMEでは日経平均先物が10,000円を越えているのですが、来週の日経平均株価は大台をまえにモタモタする可能性も念頭に置いています。

 対ドル円レートは現在のところ小動きで安定しています。A_20090725

 最後に、マイクロソフトに対する株式市場の反応についての個人的な意見を付け加えておきます。このようなことは大きな景気低迷の後の回復局面ではいつも出てくる議論です。「不況下の株高」はこうした局面で進行するわけですから、必要以上に悲観的になるのは避けるべきです。あくまでも、一時的な調整の材料であると位置づけるべきだと考えます。

皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています

人気ブログランキングへ

本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCNN MoneyMSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム  

 

|

« 今日の株式市場を振り返る 7月24日 | トップページ | 株式投資を考える1  大学講義録より »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

E グローバル経済と市場」カテゴリの記事

1 かかし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 米国株式市場を振り返る 7月24日:

« 今日の株式市場を振り返る 7月24日 | トップページ | 株式投資を考える1  大学講義録より »