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2009年7月

2009年7月31日 (金)

今日の株式市場を振り返る 7月31日

 日経平均株価は191.62円、1.89%の大幅上昇でした。20090731

 と言っても、終値の10,356.83円は、前日のシカゴでの日経平均先物の清算値が円ベースで10,305円、ドルベースでは10,345円であったことを考慮すれば、意外な高値になったという感じはしません。米国株式市場の反映という要素が大部分ということになるからです。

 それでも、対ドル円レートがザラバでは円安方向ではなく、円高方向に振れたにも関わらず、日経平均株価が堅調さを維持したのは、予想よりも良い決算が多かったためだと見ています。B_20090731

 赤字幅の縮小した電機セクターが堅調でした。ソニーが6.8%上昇しています。業績見通しを上方修正した企業も多かったのですが、中でも8.4%の大幅上昇となったイビデンが目を引きました。ザラバの動きはこのようになっています。20090731_2

 一方で、期待に沿わない決算に対する株式市場の反応には厳しいものがあります。4.5%の株価下落となった任天堂が象徴的です。20090731_3

 アジア市場は堅調でしたが、日本の上昇率を上回ったのは上海のみでした。

 あと僅かで、米国株式市場がオープンしますが、GLOBEXでダウ、ナスダックが下落に転じています。理由は4-6月期のGDP速報値。-1.5%の事前予想に対して-1.0%.と決して悪くはなかったのですが、4四半期連続の減少となったことや、1-3月期の数字が-6.4%と大きく下方修正されたことが嫌気されている模様です。

 今日は7月のシカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。また、シェブロンの決算が出てきますが、前日にエクソン・モービルが大幅減益を発表しているだけに注目されます。

 米国株式市場の状況は予断を許さず、月曜日の日経平均株価への影響が懸念されます。

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今日の日経平均株価は? 7月31日

 今日の寄り付きは10,300円台になりそうです。日米とも予想を上回る決算が続いており、商品市況の上昇と対ドル円安が支えになることから、ザラバも堅調な展開を想定しています。ただ、週末ですし、4-6GDPの速報値発表を控えた米国株式市場のGLOBEXでの動きの影響があるため、大引け前の動きには気をつけたいと思っています。

 ダウ平均株価は83.74ドル、0.92%上昇しました。10時半過ぎに175ドルまで上げ幅を拡大したあと、終了30分前までは150ドル程度を維持していましたから、非常に基調の強い一日でした。20090730

 予想を上回る決算に素直に反応する展開で、ダウケミカルの株価が6.22%となったほか、ハートフォード・ファイナンシャル・サービスが15.57%上昇したのが印象的でした。ザラバの動きはこのようになっています。Hig_20090730

 また、前日に大きく落ち込んだ原油価格が値を戻しでいます。

 このような展開を反映して、CMEの日経平均先物(円ベース)は10,305円となっています。

 今日は、6月の消費者物価指数、雇用統計、家計調査報告と重要な統計が続きます。武田薬品工業、三菱重工業、富士フィルム、東京電力、三菱商事など決算も続々と出てきます。

 したがって、ザラバの動向は予断を許さないのですが、「予想よりも良い決算」が多いという基調は崩れないと想定しています。

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2009年7月30日 (木)

在庫循環モメンタムを通して見た6月の鉱工業生産動向

 6月の鉱工業生産動向は株式市場にあまり大きなインパクトを与えなかったようです。

 しかしながら、内容をチェックすると、見た目よりもずっと良い内容だったと私は評価しています。

 そこで、在庫循環モメンタムを通して、鉱工業生産動向を見てみたいと思います。

 まず、生産の動きから。原指数の前年同月比はー23.4%。事前予想はー23.5%でしたから、ちょっとはマシという程度です。株式市場の好意的な反応が長続きしなかったわけです。20090730_3

 ところが、在庫循環モメンタムを見ると様相が異なります。大幅に好転しているのです。在庫循環モメンタムは出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。20090730_4

 この指標が急上昇しているということは、出荷金額、つまり売上が増加しているか、在庫が減少して需給が改善していることを示しています。図では、細い実線が出荷金額の動向、細い点線が在庫金額の変動を表しています。そして赤い太線が在庫循環モメンタムです。

 在庫の動きが在庫循環モメンタムの上昇に大きく貢献しているのが鮮明です。同時に出荷に底打ちが見えてきたのが大きな特徴です。(米国では、この出荷の底打ちがいまだに鮮明には見えていません。)

 この在庫循環モメンタムという景気指標は株式市場とかなり強く連動する傾向があります。20090730_5

 ということは、株式市場の上昇基調が続くことを、強く示唆するものと考えることができそうです。

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今日の株式市場を振り返る 7月30日

 小動きではありましたが、後場に入って堅調な展開となりました。20090730

 米国株式市場の調整にも関わらず、42円高で寄り付いたのは、6月の鉱工業生産が比較的に良い内容であったことが大きかったようです。ただ、事前予想に比べて大きなサプライズがあったわけではないということで、株式市場はすぐに下落に転じ、前引け前には45円安となりました。

 しかし、後場に入ると、期待を上回る決算が比較的に多く、株式市場は上昇に転じました。ホンダや日産の貢献が大きいのですが、ここに示した三菱電機のザラバの動きが印象的でした。わずかとは言え、黒字を計上したことと、前日に発表のあった、北京地下鉄8号線向け製品の受注のニュースとの相乗効果があったと見られます。20090730_2

 自動車や電機の株価上昇を支えたのは、対ドル円安の方向へ安定的に推移した為替でした。B_20090730

 アジア市場は台湾とマレーシアを除いて上昇しています。インドネシアが3.3%上げたほか、上海、シンガポール、インドの上昇率が1%を越えています。

 堅調なアジア市場の背景の一つになっている、GLOBEXでのダウ、ナスダックの上昇が続いています。現在(午後9時45分)、ダウは62ドル、ナスダックは9.25ポイント上げています。

 この上げの理由は、どうもはっきりしないのですが、CNNなどは、前日の下げの反動だろうと示唆しています。

 今日は、7月20日までの週の新規失業保険申請件数が発表されるほか、エクソン・モービル、モトローラ、ダウ・ケミカルなど注目企業の決算が出てきます。

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予想より良かった6月の鉱工業生産

 先ほど発表された6月の鉱工業生産は以下の通りでした

     季節調整済前月比  原指数前年同期比

生産    +2.4           -23.4

出荷    +3.5           -22.6

在庫    -1.0           -10.2     

 生産の前月比はコンセンサスであった2.4%を上回りました。前年同月比も事前予想-23.5%より小幅の減少幅でした。

 注目点は、生産の増加率2.4%を、出荷の3.5%が上回ったこと。増産分が売れているということです。

 したがって、在庫が1.0%減少しました。前月は0.7%の減少にとどまっていました。

 したがって、生産の増加ペースを上回る出荷の伸びとなり、その結果在庫が抑制されていますから、良い数字と判断できます。

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今日の日経平均株価は? 7月30日

 今週に入って、日経平均株価は小動きの展開が続いています。そして今日も弱含みの小動きが予想されます。

 寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,145円を下回りそうです。そして、ザラバは決算の動向に一喜一憂ということになりそうです。

 ダウ平均株価は26ドル、0.29%の下落と低調でした。と言っても、1時半ごろには80ドルを上回る下げでしたから、大引けにかけて戻しており、それほど弱いという印象はありません。20090729

 6月の耐久財受注は前月比-2.5%と、事前予想の-0.6%より悪かったのですが、自動車を除く受注でみると+1.1%で、コンセンサスであった0.0%を上回りました。

 地区連銀経済報告も、景気悪化のペース鈍化が指摘されています。

 ただし、懸念すべき要因も多いことに注意する必要があります。

 まず、週間ベースの原油在庫の急増。WTIが5.8%弱と大幅に下落しました。予想より良い決算を発表したコノコ・フィリップスの株価が3.5%下落し、時間外でさらに0.1%下落したことが象徴的でした。Cop_20090729

 また、5年債が不調で利回りが急上昇しました。このため、ドルが強含み、原油や金など国際商品価格を大きく下落させたようです。対ドル円レートも円安方向に振れています。A_20090730

 さらに、ダウ平均株価を比較的に小さな下落にとどめたのが、ヘルスケアなどのディフェンシブ・セクターで、市場のセンチメントはかなり警戒的になっている様子がうかがわれます。

 このような米国株式市場の動向を受けての、今日の日経平均株価ですから、CMEでの清算価格は、前日の日経平均株価終値を上回っているのですが、警戒的な態勢を取りたいと思っています。

 寄り付き前に発表される6月の鉱工業生産では、前月比2.5%増加がコンセンサスになっているようですが、大きな驚きはないだろうと見ています。

 需要の回復が確認できなければ、生産の増加は在庫を積み上げるだけですから、生産が予想以上に強いからと言って、楽観的になるのは避けるべきでしょう。

 ソニー、シャープ、信越化学工業、任天堂など注目企業の決算が続々と出てきます。

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2009年7月29日 (水)

今日の株式市場を振り返る 7月29日

 51円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上昇を始め、10時半過ぎには前日終値を74円上回る水準まで達しました。しかし、その後は停滞気味に推移して、結局、25.98円、0.26%の小幅高で終了しました。20090729

 全体として見れば小動きだったのですが、後場はじり高となっていることもあって、市場の基調に弱さは感じられませんでした。

 意外だったのは、ザラバで対ドル円高の動きが続いたにも関わらず、精密、電機、情報・通信といったハイテク分野の株価が上昇率の上位を占めたことです。B_20090729

 日立が上場子会社を完全子会社にすることが、業界再編に対する株式市場の期待を膨らませたと見ています。

 同時に、当然かもしれませんが、決算内容に強く反応する傾向も鮮明です。前日に業績見通しを下方修正した海運の低迷が今日も続いています。

 アジア市場は下げています。上海が5%、香港は2.4%と突出した下げになっています。アジア全体が下げる中では、日本の上昇が目立ちます。

 アジア市場の下げの要因の一つがGLOBEXでのダウ、ナスダックの大幅下落であったと思われますが、現在(午後9時)下げ幅はかなり縮まってきました。ダウは24ドル、ナスダックは2ポイント程度です。

 GLOBEXでの米国株の下げの理由は、消費者信頼感指数が弱かったことと、最近までのラリーの反動であるとCNNはコメントしています。

 今日は、6月の耐久財受注と、ベージュブックと呼ばれる地区連銀経済報告が公表されます。コノコ・フィリップス、スプリント・ネクステル、タイムワーナーなどの決算も出てきます。

 もう一つ、頭に入れておきたいのは、マイクロソフトとヤフーがネットの検索と広告の分野で提携することで合意に達したという正式発表があるらしいということです。株式市場に意外に大きな影響があるかもしれません。

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今日の日経平均株価は? 7月29日

 ダウ平均株価の下落と、対ドル円レートが円高方向に振れたことから、今日の日経平均株価は下落で始まりそうです。ザラバは小動きを想定しています。

 ダウ平均株価は11.79ドル、0.13%下落しました。といっても、軟調であったというイメージはありません。20090728

 7月の消費者信頼感指数が46.6と、コンセンサスであった49.0を大きく下回ったことから、11時半過ぎには一時100ドルを越える下げとなりました。

 しかし、5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が前年同月比-17.06%と、事前予想の-17.9%を上回っただけでなく、前月比で3年ぶりに0.5%増加したことが市場を支えました。加えて、7月のリッチモンド連銀の製造業指数も14と予想された8を大きく上回りました。

 このため、ダウ平均株価は大引けにかけて回復基調が続きました。

 消費者信頼感指数の影響で、一時は大きく下げたメーシーズの株価が大引けにはプラスに転じた動きが、今日の株式市場を象徴しているように感じました。M_20090728

 CMEの日経平均先物(円ベース)価格である10,020円を今日の寄り付き価格のメドとしています。

 ザラバで小動きを想定する理由は、市場にとってプラス要因とマイナス要因が拮抗しているためです。マイナス要因は、ダウ平均株価が下落したこと、前日比で見ると対ドル円高であることなど。一方、プラス要因は、前日のJFEなど予想よりも良い決算が比較的に多いこと、10,000円が心理的なサポートラインになる可能性があることなどです。A_20090729

 いずれにしても、思い切った動きはとりにくいと考えています。

 今日は、6月の小売関連の指標が出てきます。またホンダ、新日本石油、新日本製鐵、住友電気工業など、注目決算が目白押しです。

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2009年7月28日 (火)

今日の株式市場を振り返る 7月28日

 今日の日経平均株価は前日比28円高で寄り付いたのですが、それが高値になりました。70円弱の狭い範囲での小動きながら、ザラバでは停滞感が強く、大引けにかけて若干戻して、1.40円、0.01%のわずかな下落で終えました。20090728

 日立ソフトウェアエンジニアリングなど日立の完全子会社になる銘柄群が、前日に続き大きく上昇したにしては、株式市場の頭が重いという印象でした。その理由は、前日の大幅上昇の反動による影響と見ています。

 それでも、大引けにかけて若干戻しました。JFEホールディングスが後場に発表した2010年3月期の業績見通しが、アナリスト予想を大きく上回るものであったことが大きかったようです。JFEのザラバの動きがその様子を示しています。Jfe_20090728

 それだけではなく、ここに示した住友不動産の株価が示すように、不動産や銀行などの内需セクターも堅調でした。20090728_2

 にもかかわらず、株式市場全体は低迷感が強かったわけですから、頭の重さは相当なもので、明日以降も注意する必要がありそうです。

 アジア市場全体を見ると、日本とインドを除いて堅調に上昇しています。特に、香港、シンガポール、台湾が1.5%を越える上昇率となっています。

 一方、米国株式市場は要注意です。現在(午後6時50分)、ダウ、ナスダックともに下げています。上昇から下落に転じてきました。ダウで11ドルの下げですが、下げ幅はさらに拡大する気配です。

  今日は5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が発表されます。バイアコムなどの決算も予定されています。

 日経平均株価にインパクトの大きい米国の状況が懸念されます。

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今日の日経平均株価は? 7月28日

 今日の日経平均株価は高めに寄り付いた後、ザラバで上げ幅を縮小する展開を想定しています。

 CMEの日経平均先物(円ベース)10,125円を寄り付きの一応のメドとしていますが、多少下回る可能性もあると見ています。

 ダウ平均株価は15.27ドル、0.26%上昇しました。ただし、ザラバは調整感が強く、大引け直前にやっとプラスになったという感じです。20090727

 6月の新築住宅販売件数が38.4万戸と、予想されていた35万戸台を大幅に上回ったのですが、株式市場の反応は限定的でした。注目されていたベライゾンの決算は、ほぼコンセンサスどおりでしたが、株価は1.6%下落しました。引け後の時間外取引ではさらに0.5%下げています。Vz_20090727

 どうも、ダウ平均株価は、過去2週間で10%を越える上昇をしただけに、頭が重くなっているようです。日米の株価の連動性が強くなっているだけに、気になる展開といえます。

 国内では、重要な経済指標の発表はありませんが、キャノン、、日立、小松、JFEホールディングス、大阪ガスなど続々と決算が出てきます。

 ザラバでの上げ幅の縮小を想定しているのは、前日の大幅な上昇の反動が理由で、特別な要因があるわけではありません。

 対ドル円レートは円安に振れているのですが、一段と円安方向に動くようには見えません。株式市場には中立要因と考えています。A_20090728

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2009年7月27日 (月)

今日の株式市場を振り返る 7月27日

 前日比76円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで大きく上昇して、午後1時前には235円まで上げ幅を拡大しました。その後は次第に上げ幅を縮小しましたが、144.11円、1.45%の大幅高で大引けとなりました。20090727

 牽引役は、日立が上場子会社5社を完全子会社化するという報道であったと思います。日立プラントテクノロジー、日立マクセルなど5社すべてが、東証1部の株価上昇率ベストテンに顔を揃えました。加えて、業界再編成への期待が市場のセンチメントを一段と明るくしたようです。

 後場に上げ幅が縮小に転じたきっかけは、業績見通しの下方修正をした海運大手の株価下落が大きいと考えています。商船三井の株価の動きに、その状況が浮き彫りにされています。20090727_2

 ただ、気になるのは、後場に入って、海運大手の株価下落を無視するように、一時的に日経平均株価が急騰したことです。行き過ぎた楽観ムードには注意が必要と考えています。

 対ドル円レートは比較的に落ち着いた動きで、堅調な相場を下支えしました。A_20090727

 アジア市場は、インドがわずかに下落したのを除いて、上昇しています。特に、上海とシンガポールは日本の上昇率を上回りました。

 現在(午後7時半)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上げています。ダウで32ドル高。一時上昇幅が縮小していたのですが、盛り返してきています。ナスダックも5.25ポイント上げています。

 今日は。6月の新築住宅販売件数(事前予想は35.5万戸)が発表されるほか、ベライゾン、アムジェン、ハネウェルなどの決算が控えています。

 CNNでは、先週マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムの「ワン・ツー・パンチ」があった後だけに、ベライゾンの決算に注目しているようです。

 すでにお話したとおり、日米の株式市場の連動性が再び高まっている局面にありますから、楽観が支配する日本の株式市場が10,000円の大台を固める上で、今日の米国の株式市場の動向は重要であると思っています。

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今日の日経平均株価は? 7月27日

 今日の日経平均株価は、堅調なスタートとなりそうですが、ザラバで一段と上昇する姿を想定しにくいため、慎重に対応したいと思います。

 先週のCMEでの円ベースの日経平均先物価格である10,035円をメドに、10,000円を越える寄り付きとなりそうです。

 それ以上で寄り付けば、ザラバでの上げ幅縮小の可能性が高そうです。それ以下であれば、ザラバでの買いの機会を窺いたいのですか、寄り付き価格次第です。

 今日は、6月の企業向けサービス価格指数の発表にほかに、日本郵船、商船三井、JR東日本などの決算が出てきます。これらが株式市場に大きな影響を与えるとは考えていません。

 ただし、日立が上場子会社5社を完全子会社化するという報道が、株式市場にかなり大きなプラスのインパクトを与える可能性もあり注目しています。

 しかしながら、一方で、今日のダウ平均株価が調整する可能性があることも考慮する必要がありそうです。6月の戸建て住宅販売価格やUSスチールの決算は予断を許しませんし、翌日には5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数や7月の消費者信頼感指数が待ち構えています。

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2009年7月26日 (日)

お知らせ

 明日(27日)の午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ の中で、私の投稿原稿「調整完了!?(その2)」が掲載される予定です。

 内容については、実を言うと、このブログで昨日書いた「米国株式市場を振り返る 7月24日」がベースになっています。

 ただ、舌足らずであったところを修正し、より論点を明確にするグラフなどを加えました。

 ぜひご参照いただければと存じます。

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株式投資を考える1  大学講義録より

 ことわざに学ぶ心構えと注意点(その1)

  良いトレードの要素とは、一に損失を減らす、二に損失を減らす、三に損失を減らす。この3つのルールに従えば、チャンスはある。

 エド・スイコータ氏の有名な言葉です。私の愛読書である「ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え」の中で、著者のピーター・ナバロ氏が引用しています。

 株式投資は真剣に取り組むほど、自分の見方が確立してくるわけですが、トレード期間が短期になるほど、株価の動きはランダムになります。次の瞬間の株価の動きが予測できないということです。

 株価が思い通りに動かない場合、自分の見方に執着しすぎることは危険です。自信にあふれたトレーダーの成績は意外に振るわないものです。

 ポイントは損切り。リスクのコントロールです。

 そういえば、スイコータ氏はとても歌が上手です。彼のホームページをぜひご覧ください。中で、彼が「The Whipsaw Song」を歌っています。楽しい歌詞です。「Cut your losses」とか「Manage your risk」など至言がちりばめられた楽しい歌です。

 エド・スイコータ(Ed Seykota)ホームページ: The Trading Tribe http://www.seykota.com/tribe/essentials/index.htm

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2009年7月25日 (土)

米国株式市場を振り返る 7月24日

ダウ平均株価は23.95ドル、0.26%高となりました。CMEでは、日経平均先物が10,000円を上回ってきています。しかし、調子に乗るのは危険です。気になるシグナルも出てきており、一時的な停滞も念頭に置く必要があります。20090724

 ダウ平均株価は上昇しましたが、大引け1時間前には2ドル安でした。基調に力強さはありません。7月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値がコンセンサスを上回ったことや、予想よりは悪くない決算が多いことが相場の下支えとなっていますが、マイクロソフトの決算に対して株式市場が失望したことが大きな重石になりました。Msft_20090724

 ナスダック銘柄であるマイクロソフトの株価は8.2%の大幅下落となり、ナスダック全体も7.64ポイント、0.39%下げました。

 気になるシグナルというのは、このマイクロソフトの決算に対する株式市場の反応です。4-6月期の最終損益はアナリスト予想ほど悪くなかったのですが、17%近い大幅な売上高の減少に株式市場は強く反応しました。

 これまでの米国の株式市場は、売上高の減少には目をつぶり、コスト削減などによる、コンセンサスよりはマシな最終損益を評価してきました。

 ところが、マイクロソフトでは売上高の減少が焦点になりました。そして、その影響がハイテク株全体に拡がったのです。

 たとえば、半導体関連の場合、現在の回復への動きが、単に半導体ユーザーの在庫調整完了にともなう購入量の増加にすぎないもので、最終需要の回復によるものではないのではないかという不安が強まったのです。つまり、売上高に至るサプライチェーンの中流段階での暫定的な動きに過ぎないと考え始めたのです。

 このためかどうかはわかりませんが、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は1.25%と大きく落ち込みました。

 そうなると、今後は単に予想ほど悪くない最終損益を評価する動きから、売上高を含めた業績回復の質を見極めることに重点が移りそうです。

 したがって、今後の株式市場はこれまでよりも頭が重くなり、場合によっては短期的に調整する可能性もあると考えています。

 CMEでは日経平均先物が10,000円を越えているのですが、来週の日経平均株価は大台をまえにモタモタする可能性も念頭に置いています。

 対ドル円レートは現在のところ小動きで安定しています。A_20090725

 最後に、マイクロソフトに対する株式市場の反応についての個人的な意見を付け加えておきます。このようなことは大きな景気低迷の後の回復局面ではいつも出てくる議論です。「不況下の株高」はこうした局面で進行するわけですから、必要以上に悲観的になるのは避けるべきです。あくまでも、一時的な調整の材料であると位置づけるべきだと考えます。

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2009年7月24日 (金)

今日の株式市場を振り返る 7月24日

 今日の日経平均株価は151.61円、1.55%大幅高となりました。後場に一時調整局面があったのですが、かなり力強い戻りを見せました。20090724

 ただし、CMEでのドルベースの清算値は9,945円、円ベースでは9,930円でしたから、今日の日経平均株価の終値9,944.55円は、前日の米国市場の状況を反映しただけであったと言えるかもしれません。

 「電力・ガス」、「食料品」という典型的なディフェンシブ・セクター2業種だけが下落しています。株式市場のセンチメントが大きく改善していることを示唆しています。

 アジア市場は台湾を除いて堅調でした。とくに上海とシンガポールの上昇が目立ち、日経平均株価の後場での戻りの一要因になったと考えています。

 このような流れを受けた米国株式市場なのですが、残念ながら、厳しい展開です。マイクロソフトの決算が事前の期待を下回り、株価が大きく下げています。このため、ナスダックは約33ドル、1.7%弱下落しています。また、テクノロジー全体に対するダメージが大きいため、ダウも約41ドル、0.5%弱の下げになっています。

 月曜日の日経平均株価は要注意です。

 対ドル円レートについては、現在のところ円安の水準で安定的に推移していますが、油断は禁物です。B_20090724

今日は外出でご報告が遅れました。申し訳ありません。

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今日の日経平均株価は? 7月24日

 米国株式市場の大幅上昇で、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。ただし、寄り付きがあまりに高ければ、ザラバで上げ幅を縮小することもあるので注意したいと思っています。

 シカゴの日経平均先物の円建てでの清算値である9,930円をメドに、それ以下で寄り付けば、ザラバも堅調な展開が続くと想定して強気。一方、それを上回る寄り付きであれば、ザラバでの上げ幅縮小もありうるとして、警戒態勢で臨むつもりです。いずれにしても、また10,000円が視野に入ってきました。

 前日をわずかに上回って寄り付いたダウ平均株価は、好調な決算に支えられて、すぐに上昇を始めました。6月の中古住宅販売件数がコンセンサスを上回ったことが午前10時に伝わると、上昇が加速して9,000ドルを越えました。20090723

 そして午後3時過ぎには215ドル高となり、188.03ドル、2.12%の大幅上昇で大引けとなりました。ナスダックも47.22ポイント、2.45%と大きく上げています。

 予想を上回る決算が続く中で、スリーエムの株価が7.4%の大幅高になったのが目を引きました。引け後の時間外取引では0.9%ほど反落してはいるものの、ザラバの動きに株式市場のセンチメントの強さが示唆されているようです。Mmm_20090723

 マクドナルドを除いて、期待よりも良い決算の発表が続いています。

 今日は、経済白書の公表と5月の全産業活動指数が発表されますが、株式市場への影響はないものと想定しています。決算は、花王、日本電気硝子、日本電産などに注目しています。

なお、対ドル円レートは円安方向への振れが一段落する動きを見せているので、多少警戒しようと思っています。A_20090724

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2009年7月23日 (木)

今日の株式市場を振り返る 7月23日

 相変わらず為替に振られる毎日です。

 昼休み中に対ドル円レートが突然大きく円安方向に振れました。B_20090723

 このために、前場は小動きに終始していた日経平均株価は、後場に大きく上昇して、2時半過ぎには138円高まで上げ幅を拡大しました。大引けにかけては手じまいに押されたものの、69.78円、0.72%の上昇となりました。20090723

 この日経平均株価の上昇に対する寄与度でみると、京セラや東京エレクトロンか大きく貢献しています。円安に加えて、米国でのハイテク株の強さも影響していると見ています。

 個別銘柄では、太陽電池製造装置向けファインカーボンに強い東洋炭素や東海カーボン、風力発電装置と組み合わせて威力を発揮するユニークなNAS(ナトリウム硫黄)電池を持つ日本ガイシなど、環境関連でハイテクの色彩が強い素材株が好調であることが目を引きました。

 アジア市場は台湾を除いて堅調です。前日の反動もあって香港市場が4%近く上昇しています。

 現在(午後6時)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上げています。ダウは28ドル程度。時間を追って上げ幅はわずかに縮小しています。ナスダックは6.5ポイントの上昇。こちらは安定しているようです。

 これから、7月19日までの週の新規失業保険申請件数、6月の中古住宅件数など気になる指標が出てきます。同時に、重要な決算が目白押しです。マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、マクドナルド、フォードなど。

 今日も、米国株式市場の動向に、一喜一憂ということになりそうです。

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今日の日経平均株価は? 7月23日

 シカゴの日経先物(円ベース)は9,780円と、昨日の日経平均株価を57円ほど上回っているのですが、もう少し低い寄り付きを想定しています。ザラバも小動きと見て、今日は様子見で臨むつもりです。

 ダウ平均株価は34.68ドル、0.39%下落しました。ただ、3時過ぎまでは、ほぼ前日の終値近くを上下しており、弱いという感じはしません。20090722

 決算はコンセンサスを上回るものが多いという印象です。ボーイングも良かったのですが、新型航空機787の生産遅延に関する見通しがなかったことから、株価は2.7%近く下落しました。これが、ダウ平均の下落に大きく影響したようです。Ba_20090722

 一方、ナスダック銘柄のアップルも予想を上回る決算でした。今後の見通しは押さえたトーンだったのですが、保守的な見通しはいつものことであるとして、市場は決算を素直に好感しました。株価は3.4%上昇しています。

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が2.65%と大きく上昇し、ナスダックが10.18ポイント、0.53%上げています。

 このような米国株式市場の流れを受けて、日経平均株価も堅調なスタートが期待はできるのですが、対ドル円レートが円高にとどまっており、市場の頭を押さえると見ています。A_20090723

 今日は6月の通関ベース貿易収支の発表が予定されていますが、大きなインパクトはないと思っています。

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2009年7月22日 (水)

補足資料 為替グラフ

 先ほどの「今日の株式市場を振り返る 7月22日」で用いる対ドル円レートのグラフ(15分足)をお送りします。 お手数ですが併せてご参照ください。E_20090722_2

22日のザラバを通して、おおむね対ドル円安方向への動きとなっています。

ところが、このグラフにはないのですが、開け前にかなり大きな円高方向への振れがあり、前場に強い影響を与えています。

後場に一段と円安方向に動いたことが、株式市場に安心感を与えたと見ています。

気になるのは大引け後の円高への振れ、そして現在の波乱含みの動きです。

目を離せない展開です。

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今日の株式市場を振り返る 7月22日

 前日に急騰した反動もあってか、米国株式市場の上昇にもかかわらず、日経平均株価は9円安での寄り付きとなりました。しかし、後場になると市場は堅調さを増して、1時過ぎには98円まで上げ幅を拡大しました。ただ、一段の上げはないまま、71.14円、0.74%の上昇で大引けとなりました。20090722_2

 力強さを感じさせる展開とは言いにくいのですが、今週に入ってからの基調は、前週までに比べると好転してきているように感じられます。

 後場に入ってから堅調さを増した理由の一つとしては、中国(上海)市場が2.6%と大きく上昇したことが挙げられます。それに加えて、対ドル円レートが円安方向に動いたことも影響したようです。

 鉄鋼株の上昇率がトップとなったのは、このような要因が背景にあると見ています。

 アジア市場では、中国は上げているのですが、香港、インド、インドネシア、マレーシアなどは下げており、全体としては好調とは言えません。

 現在(午後9時)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも下げています。FRBのバーナンキ議長の議会証言2日目の内容に注目が集まっています。さらに、ウェルズファーゴ、モルガン・スタンレー、ボーイング、ファイザーなど多くの決算発表が予定されています。

 対ドル円レート動きが波乱含みの様相をみせています。米国株式市場の状況が予断を許さないことと併せて考えると、明日の日経平均株価の展開は厳しそうな気がします。

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今日の日経平均株価は? 7月22日

 米国株式市場の上昇から、今日の日経平均株価は高く寄り付くことが期待されるのですが、為替の動向によってはザラバでの軟調な動きも予想され、注意して臨みたいと考えます。

 ダウ平均株価は67.79ドル、0.77%高で終えました。昼過ぎに一時37ドル安まで下げたのですが、予想を上回る決算が市場を支えました。バーナンキ議長の議会証言には大きな驚きがなく、市場へのインパクトは限定的だったようです。20090721

 キャタピラーの好決算に注目が集まりました。新興国での明るい見通しもあり、株価は7.7%と大きく上昇しました。引け後の時間外取引でさらに0.1%上昇しています。Cat_20090721

 この流れを受けて、今日の日経平均株価はCMEの円ベース日経先物価格である9,660円を若干上回る寄り付きを想定しています。

 ただし、対ドル円レートが昨晩大きく円高に振れており、その後小康状態だったのですが、また円高方向へ動きそうな気配を見せています。A_20090722

 したがって、ザラバでの調整局面も十分予想されます。前日の大幅上昇の後だけに、慎重に対応したいと思っています。

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2009年7月21日 (火)

今日の株式市場を振り返る 7月21日

 前日比117円高で始まった日経平均株価は、すぐに上げ幅を180円程度に拡大しました。ところが10時半ごろから急速に値を崩してヒヤっとさせましたが、その後は徐々に持ち直し、2時過ぎからは急速に上昇して、256.70円、2.73%高の高値引けとなりました。B_20090721

 かなり変化の多い一日でしたが、その原因は為替と見ています。10時半過ぎから急速に対ドル円高が進んだことが、日経平均株価の頭を押さえました。そして、後場に入ると、一転して対ドル円安基調となり、日経平均も落ち着きを取り戻しました。さらに2時を過ぎると、今度は円安への動きが加速して、日経平均の上昇にも弾みがつきました。C_20090721

 ファナックの株価の動きが、対ドル円レートの動向による影響の大きさを示唆しているように思います。20090721

 アジアの主要市場の動きはまちまちです。日本の上昇率が突出しているのは、月曜日が休日であったためでしょう。

 現在(午後9時40分)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇しています。ダウで47ドル高。それほど大きな上昇とは思えませんが、堅調といえます。

 今日は、FRBのバーナンキ議長の議会証言が控えています。出口戦略についてのコメントがあるかどうか気になります。また、アップル、キャタピラー、コカコーラ、ヤフーなど注目企業の決算が発表される予定です。

 すでにメルクが予想よりも悪い決算を発表しています。シェリングはほぼ予想どおり。これだけでは、なんとも言えません。

 話題のCITグループは破綻回避で一安心といったところですが、30億ドルの資金調達では不十分で、今後の展開は楽観できないという見方が拡がっているようなので注目しておく必要があります。

 というわけで、今日の米国の株式市場の動向も堅調ながら、予断をゆるさないと考えています。

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毎度の為替!

 毎度の為替です!

 今朝のコメントでは、対ドル円レートが比較的に落ち着いていると申し上げましたが、ご覧のとおり、10時半過ぎから円高に振れています。B_2009072100000

 呼応するように、10時半ごろから、日経平均株価も調整色を見せています。A_20090721_2

 為替と株価の関係は、ニワトリとタマゴのようなところがありますので、判断はしにくいのですが、円の基調が対他通貨でも強いため、後場の株式市場の重石となることが懸念されます。

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今日の日経平均株価は? 7月21日

 今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。ザラバも堅調な展開を想定して強気で臨みたいと思っています。

 ダウ平均株価は104,21ドル、1.19%の上昇でした。20090720

 CITグループの株価が破綻回避で79%弱上昇した影響が大きかったようです。引け後の時間外でも、さらに2.4%上昇しています。

 午後に市場の上昇が加速したのは、TIの決算に対する期待感が強まったためだろうと思います。株価は2.6%上昇しました。Txn_20090720

 ただし、引け後に発表された4-6月期の決算は、一株利益が20セントと前年同期比56%の大幅減益となり、期待を下回りました。このため、TIの株価は時間外で1.5%ほど下げています。

 シカゴの日経先物(円ベース)は9,620円と9,600円を上回っています。寄り付きはこの価格をメドにしたいと考えています。

 多少気になるのは、対ドル円レートが今日に入って円高方向に振れたことですが、前日の反動という要素もあるため、大きな心配はしていません。現在は多少落ち着いた動きです。A_20090721

 衆議院の解散は大きな重石になるとは見ていないのですが、影響に注目したいと思います。

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2009年7月20日 (月)

再び上昇局面へ

 米国の株式市場は堅調なスタートとなりそうです。

 現在(午後9時15分)、GLOBEXではダウが61ドル高、ナスダックも7.5ポイント上げています。

 懸念されたCITグループの経営破綻が避けられる見通しになったことが大きく影響しているようです。日曜日になって社債権者から30億ドルの資金を借り入れる交渉が成立したためです。

 すでにアジア市場では、米国の展開が織り込まれているもようで、香港やインドが3%以上上昇するなど、好調に推移しました。

 これから開く米国市場では、6月の景気先行指数(コンセンサスは+0.5%)のほか、テキサス・インスツルメンツの決算が発表されますが、大きなサプライズはなさそうです。

 したがって、明日火曜日の日経平均株価は高そうですね。

 この連休は所用のため、ご連絡ができませんでした。申し訳ありません。そのため、今日はFXブログ「野村正道と楽しい投資仲間たち」に投稿した「調整完了!?(その1)」の一部をご紹介して、なぜ調整完了と見るのかについて、ご説明しておきたいと思います。

政局の不透明感や、円高に伴う企業業績の悪化が、株価の頭を押さえていると指摘されています。

その通りかもしれないのですが、私の見方はちょっと違います。米国株に比べた動きの鈍さは、これまでの日本株の上昇スピードが米国株を上回ってきたことの反動に過ぎないと見ています。しかも、その調整もほぼ終了し、再び上昇局面に入るものと考えます。

まず、政局の不透明感なのですが、気になって調べては見たものの、政治と株価とのきれいな関連性が見えません。内閣支持率と株価の動きにある程度の連動性が見られた程度です。もっとも、3月からの株価急騰は麻生内閣の支持率とは何の関係もなかったようですが。

また、選挙と株価の関係を見ても、衆議院の場合で、公示日以降選挙日にかけて多少上昇し、選挙日以降は下落する傾向がありますが、投資判断に決定的なインパクトのある関係ではないようです。

したがって、政局の不透明感が相場の重石になっているのは事実であるにしても、決定的に重要な要因ではなさそうです。

次に対ドル円レートの推移と株価の関係ですが、政局とは異なって、かなり大きな絵影響力を与えているようです。特に2004年以降は、対ドル円安=株高、対ドル円高=株安という関係が明瞭です。20090718

ただ、注意しなければならないのは、いつもこのような関係が成立しているわけではないということです。図が示す通り、2003年までは、対ドル円安=株安、対ドル円高=株高でした。実は、もっと長期に見ても、両者の間安定的な関係は見られません。

現在は対ドル円高に振れる場合は、株価を抑える重要な要因となると思います。

問題は、あとどれだけ円高になるかという点でしょう。対ドル円レートの長期的な推移をみると、これから85/ドルになる可能性より、105/ドルになる可能性が高いように思うのですが、どうでしょうか。

ということで、政局の影響は限定的、為替の影響は大きいものの、一段と深刻になる可能性は小さくなりつつあると考えています。

それでは、日経平均株価の調整完了というのは、どういうことなのでしょうか?

日経平均株価が底値を付けた3月9日を基準に指数化して、日米の株価動きをグラフにして見ました。このグラフは、日経平均株価の上昇のペースがダウ平均株価を大きく上回ったことの反動にすぎないことをかなり鮮明に示唆しています。090309100_20090718

そして重要なことは、その調整もほぼ完了して、日米の株価は再び上昇局面に入りつつあるシグナルを出し始めたように見えることです。

日経平均株価は再び上昇局面に入る可能性が高いと考えています。

ところで、話は変わりますが、先週16日に、ニューヨーク大学のルービニ教授(Prof. Nouriel Roubini)が、経済と金融の環境は最悪局面を過ぎたという発言をしたことが話題となりました。悲観論の旗頭ともいうべき教授の楽観的な発言で米国の株式市場が大きく上昇しました。

もっとも、教授のホームページを見ると、「私は別に楽観論者に転向したわけではない。もともと、厳しい上昇が2年(24カ月)は続くと言ってきており、もうすでに19カ月が過ぎたということにすぎない」と言っておられます。「なるほど」という感じです。

教授の著書(共著)に「政治サイクルとマクロエコノミー」(Political Cycles and Macroeconomy : MIT Press)があります。読んだわけではないのですが、政治サイクルの分析は面白そうです。

日本の政治が日本の株式市場に与える影響は限定的なのですが、米国の政治サイクルが米国の株式市場に影響を与え、その米国の株式市場と高い連動性を持つ日本の株式市場も影響を受けるということです。

その観点から、日本の株式市場にとって政治要因は重要だか、その政治とは、日本の政治ではなく、米国の政治であるというところが面白いですね。

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2009年7月18日 (土)

なぜ米国株に比べて日本株の動きが鈍いのか?

 「今日の日経平均株価は?」というタイトルで毎日コメントを書かせていただいています。

 基本的な視点として、ダウ平均株価と日経平均株価の連動性の高さを重視しています。

 ところが、ここ2週間ほどは米国と日本の展開にズレが見られます。日経平均株価の停滞感が強いのです。

 そこで、何故かという点について考えてみたいと思います。

 政局の不透明感や、円高に伴う企業業績の悪化懸念など、日本独自の要因が大きなインパクトになっていると考えることもできるのですが、過去の両国の市場の連動性の高さから見て、「日本だけが特別」と強調しすぎることは気をつける必要があるかもしれません。

 実は、私はとても単純に考えています。日本が先行して上げすぎたため、スピード調整をしていると見ています。

 先週の日経平均株価は1.2%の上昇にとどまりました。一方、ダウ平均株価は7.3%上昇しています。日米株価動向のグラフが示す通り、日本の調整感が鮮明です。20090718

 日経平均株価は3月の底値から、かなり速いピッチで上昇してきました。6月26日に終わった週でみると、日本は0.9%上昇したのに対して、米国は1.1%の下落でした。その結果、底値からみると、日本は40%上昇したのに対して、米国は29%の上昇にとどまっています。10%ポイント以上の大きな格差がついたわけです。

 これを、日経平均株価から単純にダウ平均株価を差し引いた乖離幅を示すグラフにしてみると、3月以降の乖離幅拡大が鮮明です。それが、最近2週間ほどで急速に縮小してきています。20090718_2

 それでは、これからどうなのか? 乖離幅を示すグラフからみると、調整はもう少し続きそうです。

 しかし、私は調整はほぼ終わりと見ています。先週の段階で、日経平均株価の底値からの上昇率は33.2%となりました。一方、ダウ平均株価も底値から33.5%の上げです。したがって、両市場の上昇率はほほ同じになりました。これが、調整終了とする理由です。

 もちろん、未来の動向は「神のみぞ知る」ことですから、断定は避けるべきですが、今後の日米株式市場の動向に注目したいと思います。

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米国株式市場を振り返る 7月17日

 市場予想を上回る決算が相次いだにしては、頭の重さを感じさせる、多少気懸りな市場展開でした。

 ダウ平均株価は32.12ドル、0.27%の上昇。ナスダックは1.58ポイント、0.08%の上げにとどまりました。

 ダウは午後1時半過ぎまでは、前日終値の近辺をウロウロしていました。その後上昇に転じたのですが、その牽引役は、市場予想を上回る決算を発表したバンク・オブ・アメリカ、シティー・グループ、GEなどではなく、ハイテク株でした。20090717

 ハイテク株の強さの背景には、すでに決算発表を済ませているインテルやIBMに対して市場が好意的に評価している流れがあるようです。TI(テキサス・インストルメンツ)のザラバでの堅調な動きが印象的でした。Txn_20090717

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は1.2%上昇しました。その割にナスダックの上げ幅が小さいのが気になりますが、中身を調べてみると、コンピュータや通信分野が堅調でしたが、銀行などの金融セクターが足を引っ張ったようです。

 米国株式市場の上げに連動するように、対ドル円レートは円安方向に振れています。A_20090718

 シカゴの日経平均先物の清算値は9,470円。もし月曜日に市場が開いていれば、日経平均株価は堅調な寄り付きが期待できるのですが、「海の日」で休場です。残念。

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2009年7月17日 (金)

今日の株式市場を振り返る 7月17日

 予想を上回る決算発表が続く米国市場の上昇を映して、69円高で寄り付いた日経平均株価ですが、ザラバでは狭い範囲での上下を繰り返しただけで、結局51.16円、0.55%の上昇で引けました。陰線です。20090717

 4日続伸とはいえ、停滞感が強い展開でした。政局をめぐる不透明感や、本格的な4-6月決算の発表時期を控えている上に、海の日を含めた3連休の前日ということで、動意に乏しい一日だったと思います。

 5月の景気動向指数の改定値もコンセンサスに沿ったもので、株式市場への影響は見られませんでした。

 アジア市場は、インドネシアを除いて上昇しており、インドと香港の上昇が目立ちました。

 現在(午後10時50分)、ダウ平均株価は約22ドル、0.3%弱下げています。ナスダックも8ポイント、0.4%強の下落です。

 ただし、バンク・オブ・アメリカ、シティー・グループ、GEといった注目企業の4-6月決算は、いずれもコンセンサスを上回りました。とくに、赤字が予想されていたシティー・グループは黒字を計上しています。

 6月の住宅着工件数は58万2千戸と予想された53万戸を大きく上回りました。建設許可件数も56万3千戸とコンセンサスの52万3千戸を上回っています。

 したがって、今日の米国市場はザラバでは堅調な展開に戻ると期待しています。

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今朝のコメントの補足

 今朝のコメントでは、グラフのペーストが不調でした。補足します。

 まずダウ平均株価のザラバの動きです。午後1時半ごろからの上昇が目立ちます。20090716_4

 IBMなどテクノロジー銘柄が牽引しました。Ibm_20090716_2

 今日の日経平均株価に重要な対ドル円レート動きですが、円高から、一時円安方向への転換の動きを見せましたが、再び悩ましい動きになってきました。B_20090717

 為替に振り回される状況が続きます。

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今日の日経平均株価は? 7月17日

 今日は、寄り付きは多少高くなりそうなのですが、正直なところザラバで堅調さを維持する要因が見えないため、警戒スタンスを取りたいと思っています。

 ダウ平均株価は95.61ドル、1.11%上昇しました。1時半ごろまではほぼ前日終値の水準をモタモタしていたのですが、テクノロジーセクターが盛り返しました。

 IBMが3.2%と大きく上昇したのが目を引きます。引け後の時間外取引でもさらに1.6%弱上げています。

 この流れを受けて、今日の日経平均株価はCMEの円ベースでの清算価格である9,430円を上回る寄り付きを想定しています。

 ただし、対ドル円レートが円高方向に振れており、ザラバで堅調な株価が維持できるかどうか不透明です。

 午後2時の発表予定の5月景気動向指数の改定値は大きな影響はないだろうと見ていますが、大引け前になると、シティー・グループ、バンク・オブ・アメリカ、GEなどの決算を控えた米国市場の動向が気になってきそうです。週末でもあり警戒スタンスで臨まざるをえません。

 今日はグラフのペーストの具合が悪く、文章のみです。申し訳ありません。

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2009年7月16日 (木)

今日の株式市場を振り返る 7月16日

 前場と後場で雰囲気がガラっと変わる変化の大きい一日でした。

 米国株式市場の上昇から、124円高で寄り付いた日経平均株価はすぐに220円高まで上げ幅を拡大して、前場は好調のままに推移しました。ところが後場に入ると一転して調整局面に入り74.91円、0.81%高で大引けとなりました。20090716

 3日続伸とはいえ、決して強さは感じられませんでした。

 後場に入っての調整はいくつかの複合要因によるものだと思います。

 一つは、中国の4-6月GDPが前年同期比で7.9%と市場の予想の範囲内であったこと。おそらく、株式市場はそれ以上のサプライズを期待していたように見えます。前場の株価が好調さを維持したのは、このサプライズ期待が大きかったと見ています。

 二つ目は、米国のノンバンクCITグループの経営破たん。銀行、保険などの金融セクターの株価を低迷させました。

 そして3つ目は対ドル円高が進行したことです。B_20090716

 アジア市場は、上海、インド、インドネシアを除いて上昇しています。ただし、前日の米国市場が3%を上回る上げとなったのに対して、アジアは全体として上げも下げも小幅にとどまっています。

 シカゴのGLOBEXではダウが上げ、ナスダックが下げています。ダウは22ドル高で上げ幅は拡大しているようです。ナスダックは6ポイント安。下げ幅が若干拡がっています。

 JPモルガン・チェースの4-6月期の利益がアナリスト予想を大きく上回ったことが話題になっています。しかし、CITグループの問題が水を差した格好で、ダウの上昇も限定的になっているもようです。

 これからIBM、グーグルなど注目企業の決算が続きます。加えて、7月12日までの週の新規失業保険申請件数、7月のフィラデルフィア連銀景況指数、全米住宅建築業者協会(NAHB)による7月の住宅価格指数など注目指標の発表が予定されています。

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今日の日経平均株価は? 7月16日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。昨日に引き続き、基本的には強気で臨みたいと考えているのですが、寄り付きの価格次第では警戒態勢をとることも想定しています。

 米国株式市場は大幅に上昇しました。ダウ平均株価は256.72ドル、3.07%の上昇。ナスダックは63.17ポイント、3.51%と上昇率でダウを上回りました。20090715_2

 米国市場を牽引したおもな要因は2つ。

 

 1つ目は、ナスダック銘柄であるインテルの4-6月決算が、減収減益ながらコンセンサスほど悪くはなかったことと、PC需要の回復で9-12月の売り上げの伸びの見通しがアナリスト予想を上回ったことです。Intc_20090715_2  

2つ目は、FOMCの議事録から、FED2010年までの予測として、失業率が一時的に10%を上回るものの、景気後退の終了は間近としていることが明らかになったことです。

 この米国株式市場の上昇を反映して、シカゴの日経先物は円ベースで9515円となっています。したがって、9500円を上回る寄り付きが期待できると考えています。

 ただし、インテルの件はすでに米国では14日の引け後時間外に明らかになっている話ですから「取扱注意」です。

 したがって、寄り付きがCMEのドルベース清算価格である9585円を上回るようなら警戒態勢をとるつもりです。ただし、今日は中国の4-6月期GDPの発表も控えていますから、あくまでも「警戒態勢」であり、積極的に「売り態勢」をとることは考えていません。

 対ドル円レートも、多少気になる動きを見せてはいますが、円安方向に振れた水準で比較的に安定しています。A_20090716_2

 国内では、5月の第3次産業活動指数、7月の金融経済月報の発表がありますが、株式市場への影響は想定していません。

 大引け近くになると、JPモルガン・チェース、IBM、グーグルなど重要な決算発表を前にしたGLOBEXでの米国株の動向に気をつけなけれないけないと考えています。

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2009年7月15日 (水)

今日の株式市場を振り返る 7月15日

 堅調な株価推移を期待して、強気で臨んだ日経平均ですが、残念ながら期待外れでした。

 開始早々に71円高をつけたのですが、その後は上下を繰り返す展開で、2時過ぎには一時11円安まで下落する局面もあり、結局7.44円、0.08%の小幅高での大引けとなりました。20090715

 前日の米国市場では、引け後に発表されたインテルの決算が予想を上回ったことから、ナスダックだけでなくダウも時間外で大幅に上昇しました。そのためGLOBEXの日経先物が9,400円を上回ったため、今日の日経平均も堅調だろうと期待しました。

 ところが、フタを開けると予想外に鈍い反応でした。政局不安など、株価の頭を押さえる要素が多いのは事実ですが、インテルにICパッケージを納入する、代表的なインテル関連銘柄であるイビデンのザラバの動きを見ると、米国市場の時間外の上昇そのものを評価しなかったように感じられます。20090715_2

 理由は、対ドル円安の動きが止まってしまったことにあると考えています。米国におけるハイテク株の上昇も、円高に弱い日本のハイテクセクターへの影響は小さいと、株式市場が判断したのも知れません。B_20090715

 ファナック株の停滞を見ると、やはり円高への懸念の大きさが見てとれます。20090715_3

 アジア株は好調です。シンガポール、インドネシアは3%を超えました。日本が取り残されたという印象です。

 現在(午後7時)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも大幅に上昇しています。ダウで70ドル、ナスダックの上げ幅は26ポイントを越えています。前日のインテル効果が大きいことは言うまでもありません。

 そのGLOBEXに反応して、日本でも夕場の日経先物が大きく上昇しています。1日遅れで、明日の日経平均株価にインテル効果がやっと反映されるということになるのでしょうか?

 今日の米国では、6月の消費者物価指数、7月のニューヨーク連銀製造業景気指数、6月の鉱工業生産と設備稼働率、6月のFOMC議事録など重要な発表が続きます。眼を離せない一日になりそうです。

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今日の日経平均株価は? 7月15日

 今日の日経平均株価は堅調な推移が期待できます。強気で臨みたいと思います。

 理由は米国株式市場の引け後の時間外取引が好調なこと、対ドルで円安に動いていることの2つです。

 ダウ平均株価は27.81ドル、0.33%上昇という小動きで終えています。注目されたゴールドマン・サックスの決算はコンセンサスを大きく上回ったのですが、株式市場はすでに織り込んでしまっていたようです。僅か0.15%の上昇にとどまりました。20090714

 経済指標もマーケットを驚かせるようなものはありませんでした。

 ところが、引け後に発表されたナスダック銘柄のインテルが、前年同期に比べて減収減益ながら、コンセンサス予想を上回る決算を発表しました。株価は場中で2%強の上昇でしたが、決算発表後の時間外で7.7%と大幅に上昇しています。Intc_20090714

 このため、シカゴでは現在、ナスダックだけでなく、ダウも大きく上昇しています。

 日経先物も9415円と、9400円台を上回っています。

 このような展開を反映して、対ドル円レートも円安の動きが鮮明です。A_20090715

 したがって、今日は堅調な日経平均株価の動きを想定しています。

 国内では日銀の政策決定会合を受けた、白川総裁の会見のほかは、重要な経済指標の発表は予定されていません。

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2009年7月14日 (火)

今日の株式市場を振り返る 7月14日

 米国株式市場の大幅上昇に呼応して、122円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、午後1時ごろには234円高となりました。その後は多少伸び悩みましたが、211.48円、2.34%で終えました。20090714

 セクターの動きは前日の裏返しのように見えます。前日に上昇率で上位を占めた医薬、電力・ガス、食品などのディフェンシブなセクターが、今日は下位グループにあります。一方、前日最下位の証券商品先物が今日のトップです。

 ほぼザラバ全体を通して、対ドル円安への動きが持続したことが、堅調なマーケットを支えた重要な要因だったと見ています。B_20090714

 アジア市場も好調でした。香港とインドの上昇率は日本を上回り3%を大きく上回っています。

 現在(午後7時半)、GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇しています。ダウで25ドルの上昇です。

 今日は、6月の生産者物価指数と小売売上高、5月の企業在庫など重要な経済指標に加えて、ゴールドマン・サックス、ジョンソン・アンド・ジョンソン、IBM、GEやインテルなど注目決算が目白押しです。

 特に開け前に発表されるゴールドマン・サックスの決算が楽しみです。前日に著名アナリストであるメレディス・ウィットニーさんが投資判断を上方修正したことが、ダウ平均株価上昇の引き金になったからです。

 ゴールドマン・サックスの1-3月期は一株当たり3.39ドルでした。4-6月期のコンセンサスは3.54ドル。株式市場は好調な業績を期待として織り込んでいますから、発表の内容に対してどのような反応を見せるかに注目しています。万一、コンセンサスを下回ると、かなりまずいのですが、多分それはないでしょう(と期待しています)。

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今日の日経平均株価は? 7月14日

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。対ドル円レートの乱高下がなければ、ザラバも堅調な動きを想定して、強気で臨みたいと考えます。

 ほぼ前日比の水準で始まったダウ平均株価は、その後一貫して上昇基調をたどり、185.16ドル、2.27%の大幅上昇での大引けとなりました。20090713

 ウオール街の著名アナリストがゴールドマン・サックスの投資判断を引き上げたのがきっかけとなり、金融セクターがマーケットを牽引したようです。そのゴールドマンの株価は5.3%強と大きく上昇しました。Gs_20090713

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が2.4%上昇し、ナスダックも2.1%上げています。

 好調な米国市場の上昇と並行して、対ドル円レートもドル高円安に動いています。A_20090714

 GLOBEXでの日経先物は9,315円と9,300円台を越えてきています。

 したがって、今日の寄り付きはとりあえず9,300円をメドにしたいと考えます。それよりも低く寄り付くようであれば、ザラバでの堅調な展開を期待して強気で臨むつもりです。

 きょうから2日間にわたって日銀の金融政策決定会合が開かれます。そのほか、6月の首都圏・近畿圏のマンション市場の動向が注目です。

 米国では6月の生産者物価指数と小売売上高、5月の企業在庫などの重要な経済指標に加えて、注目のゴールドマン・サックスの4-6月期決算が発表されます。さらに、ジョンソン・アンド・ジョンソン、IBM、GEやインテルなどの重要決算が目白押しですから、今日の日経平均株価の大引けにかけては、米国のGLOBEXの動向に注意する必要がありそうです。

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2009年7月13日 (月)

今日の株式市場を振り返る 7月13日

 想定以上に軟調なマーケットでした。

 前週末比45円安で開けた日経平均株価は、10時頃には56円高まで上昇するという堅調なスタートでした。ところが、その後は一転して下落基調となり、結局236.95円、2.55%の大幅下落で終えました。安値引けです。20090713

 都議選での自民党の敗北が市場の重石になると考えていたのですが、明け後しばらくの間に見せた堅調な動きからすると、どうもそうでもなさそうです。また、午後になって、解散に伴う政治的な空白の影響も心配したのですが、それには関係なく、米ドルに対して円がどんどん買われました。

 ということは、やはり今日も対ドル円高が株式市場調整を主導したと見て良さそうです。もちろん、政治的な混乱も市場調整を加速した要因ではあるのでしょうが・・・B_20090713

 サントリーとの経営統合が話題となったキリンが7.8%と大きく上げました。20090713_2

 この影響で、食品セクターただ一業種が上昇しています。食品の他には、医薬品、電力・ガスなど典型的なディフェンシブセクターが比較的に堅調な動きを見せており、株式市場が景気や企業収益強い懸念を持っていることがうかがわれます。

 アジア市場も、マレーシアを除き下げています。韓国、台湾、香港の下げ率は日本を上回っています。ということは、政治的要因によって日本市場が突出した動きを見せたというわけではないのでしょうね。

 現在(午後8時50分)GLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに下げていますが、下げ幅は急速に縮小しています。ダウで10ドル安。ほんの1時間ほど前には30ドル以上の下げでした。

 今日は6月の財政収支が発表されます。またチャールズ・シュワブ(証券)、ノベラス・システムズ(半導体)などの決算発表もあります。

 財政収支の動向は予断を許しませんが、予想外の事態は想定していません。決算は、株式市場に大きな影響はなさそうです。

 したがって、このままの状況で推移すれば、今日の米国市場は堅調な展開が期待できそうです。

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今日の日経平均株価は?

 今日の日経平均株価は前週末の終値を多少下回った水準で寄り付いた後、ザラバでも軟調に推移すると想定しています。

 寄り付きは、シカゴの日経先物の清算値9285円を一応のメドにしています。

 ただし、都議選での自民党の敗北が株式市場にマイナスの影響を与える可能性がありますので、9200円程度まで寄り付きで下落することも想定しています。

 6月の消費動向調査の結果に注目が集まりそうです。5月の鉱工業生産動向の確報値も発表されるのですが、こちらの株式市場への影響は限定的でしょう。

 良品計画や松屋など小売関連の決算発表が予定されていることもあり、今日は「消費」に注目が集まると見ています。

 対ドル円レートは現在までのところ落ち着いた動きです。僅かに円安方向なのですが油断はできません。A_20090713

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2009年7月12日 (日)

株式市場の調整はどこまで?

 株式市場の調整が続きます。

 一体、いつまで、そしてどこまで調整が続くのでしょう?

 歴史的な暴落を経て、今年3月にようやく底を打ったとたん、今度は一挙に40%を上回る記録的な上昇です。調整というか、「ひと休み」があって当然なのかもしれません。

 個人的には、そろそろ調整が終わってもおかしくないと考えています。冷静に見れば、調整の理由が、新たに発生した重大な出来事によって引き起こされたものではなく、期待していた回復の遅れ、そして何よりも、急激に上がりすぎた反動という側面が強いからです。

 新聞などでの株式市場に関するコメントが悲観一色に見えるのも、調整の終了が近いことを示唆しているように思います。

 そうは言っても、大切な投資資金です。慎重であるに越したことはありません。

 そこで、歴史を振り返って見ようと思います。1930年代の大恐慌の時代です。1929年の「暗黒の木曜日」に象徴される大暴落が1932年にようやく大底を打ちました。

 その大底と、今回の大底を重ね合わせてみました。1932200920090712

 似ていますね。歴史的な大事件は、人間の作為を超越した強大なエネルギーによって牽引されるために、意外に共通する姿になるのだと思います。

 ここで言いたいことは、調整は決して不自然なものではないということ、そして1930年当時の動きから見て、今回も調整から完全に抜け出すには多少時間がかかるかも知れないということの2点です。

 かりに調整に多少時間が必要だとしても、がっかりすることはないと思います。それは長期的に見た1930年代の米国の株価の動きが語っています。調整で大騒ぎをしている時期はマル印で囲った部分です。19295420090712

 この点に関する、より詳細な議論を、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」  への投稿のなかでしてあります。。明日(13日)の朝7時にリリースされる予定です。もしお時間が許すようでしたら、ご参照願えれば幸いです。

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2009年7月11日 (土)

円高を考える

  対ドル円高に振り回される毎日が続きます。そこで、円高について少し考えてみたいと思います。

 過去を振り返ってみると、円高が必ずしも株式市場の重石となっていたわけではありません。2005年以降は確かに重石でしたが、これからもそうであるとは断言できないところが面白いと思っています。

 まず、第一次石油危機のあった1973年からドル・円の動きを見ましょう。197320090712

 1987年あたりから、ドル・円は基本的に100円ー150円の比較的に狭い範囲の中を、かなり規則的な波動を描きながら循環しています。株式市場の大きな変化に馴れた目から見ると、意外に思えるほどきれいな波動です。この波動のダイナミズムが理論的に解明されれば素晴らしいことなのでしょうね。

 では、円・ドルの動きと景気循環との関係を調べて見ます。景気循環の指標としては、鉱工業の在庫循環モメンタムを使います。出荷金額の変動率から在庫循環の変動率を差し引いたものです。20090712

 ポイントは2つ。

 1つ目は、長期的に見れば、円・ドルと景気指標はいつも連動しているわけではないということです。両者の間に、目に見える連動性はないということです。したがって、円・ドルの動きを理解するために経済指標を追いかけることには大きな意味がないということになってしまうのですが、そこのところが円・ドルの醍醐味なのかもしれません。

 2つ目は、2005年以降は両者の間に強い連動性が見られるということです。景気が悪化すると円高になるのか、円高だから景気が悪化するのか? ニワトリとタマゴの関係ですね。

 次に、円・ドルと日経平均株価の関係です。20090712_2

 またポイントは2つです。

 1つ目は、両者の間に目に見える連動性がないということ。円高だから株価が下落するとは言えないということです。同時に、円安だから株価が上昇するということも言えません。

 2つ目は、2005年以降になると、両者に強い連動性が見られるようになります。円安で株価が上昇し、円高で株価が下落するのです。

 以上から言えることは、2005年以降に限って言えば、円・ドル、景気指標、日経平均株価の3者の間に強い連動性が見られるということです。

 円高になると、景気が悪化して、株式市場も下落する。最近お馴染みになったパターンが浮かび上がります。

 それでは今後は?

 私は、ドル・円の長期的な流れの中で見て、円高はかなり行き着くところまで来たと思っています。ということは、今後さらに円高が進行したとしてもたかが知れているということです。であれば、景気が悪化しても同様にたかが知れているということであり、株価の下落も限定的ではないがと考えます。

 もちろん、長期的に見れば、この3者の間に安定的な関係はありませんから、決して油断はできないのですが、株式市場に対して必要以上に悲観的になるのは避けようと思っています。

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米国の株式市場を振り返る 7月10日

 開け前のGLOBEXでは大幅に下落していたダウ平均株価なのですが、 5月の貿易赤字が事前予想を大きく下回ったことが伝わると、市場の雰囲気は一転して明るくなりました。ほぼ前日と同水準での寄り付きでした。

 ところがその後、ミシガン大消費者信頼感指数の速報値がコンセンサスを下回ると、センチメントは再び悪化しました。11時半過ぎには一時90ドル近くまで下げ幅を拡大しています。その後徐々に戻したものの、36.65ドル0.45%の下落に終わりました。20090710

 為替変動と石油精製の採算低下により、4-6月期の業績悪化を示唆したシェブロンの株価が2.7%近く下落したことが目を引きました。Cvx20090710

 一方、フィラデルフィア半導体指数が0.4%上昇したことに示されるように、ハイテク銘柄が堅調でした。ナスダックは3.48ポイント、0.2%高で終えています。アップルが1.6%弱値を上げたのが目立ちました。Aapl20090710

 米国株式市場は思ったほど悪くはなかったという印象です。そのせいもあってか、対ドル円レートも円高方向への振れが収まり落ち着いた動きになっています。A20090711

 月曜日の日経平均株価の動向は予断を許さないのですが、正直なところ、金曜日の段階で、米国株式市場に関して相当に悲観的な展開まで織り込んだような気がしています。下落する日が続き、市場センチメントが大きく悪化している状況なのですが、冷静に底打ちの時期を見極める時期が近づいていると見ています。

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2009年7月10日 (金)

今日の株式市場を振り返る 7月10日

 47円高と好調にスタートした日経平均株価だったのですが、開始直後に79円まで上げ幅を拡げた後は急速に値を崩し、前場の引け前には前日終値を下回りました。後場も膠着状態で、上下を繰り返し、3.78円、0.04%と小幅の下げで終了しました。20090710

 いつものように、対ドル円高が大きく影響したようです。前場では93円台前半から92円台後半への下げで、幅は大きくなかったのですが、すでに大幅な円高水準ですからインパクトがありました。G20090710

 為替要因以外にも、6月の企業物価指数が前年同月比6.6%と、日銀が1960年に統計を開始して以来最大の下落率になったことが市場のセンチメントを冷やしたと見ています。内需の低迷で下げ圧力が加わったという解説です。ただ、円高による輸入物価の下落が、将来の企業物価指数を低下させることになるほうが気になりました。

 アジア市場はまちまちです。総じて小幅な動きなのですが、インドとインドネシアは1%を越える下げになっています。

 GLOBEXでは、ダウナスダックとも大きく下げています。しかも下げ幅が急速に拡大しています。これから重要な経済指標の発表が控えています。5月の貿易収支、6月の輸入物価指数、7月のミシガン大消費者信頼感指数の速報値などが注目です。

 対ドル円レートのチャートを見ると、午後9時前から、急速に円高に動き始めています。GLOBEXの下げ幅拡大と並行しており、今日は厳しい警戒態勢の一日となりそうです。

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どこまで続く円高!

 今日は、対ドル円レートが落ち着くという想定で、堅調なマーケットを期待したのですが、またまた円高というより米ドル安です。とりあえず5分足をご参照ください。どこで米ドルの動きに対して反応が鈍くなり始めるかに注目しています。B20090710

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今日の日経平均株価は? 7月10日

 ようやく高い寄り付きが期待できそうです。対ドル円レートが落ち着いたままという前提で、堅調なザラバを想定しています。強気で臨むつもりです。

 ダウ平均株価は4.76ドル、0.06%とわずかに上昇しました。前日のアルコアの決算がコンセンサスほど悪くなかったことや、7月4日までの週の新規失業保険申請件数が事前予想を下回ったことなどが市場を支えたと見ています。20090709

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は2.8%と大きく反発したことから、ナスダックも5.38ポイント、0.31%上げています。

 このような米国株式市場の展開を受けて、日経平均株価は高く寄り付きそうです。シカゴの日経先物の清算値である9,395円をメドにするつもりです。

 対ドル円レートは今のところ落ち着いた動きです。ただ、突発的な動きに対する不安がマーケットにありますから、寄り付きがもう少し低くなる可能性がありますが、その場合でもシカゴでの円ベースで日経先物価格である9,340円は下回らないと考えます。A20090710

 今日は6月の企業物価指数や5月の特定サービス産業動態統計速報などいくつかの統計指標や、消費関連を中心に決算発表もあるのですが、株式市場への影響は限定的と見ています。

 ザラバも堅調な展開を想定しています。7日続落の後ですから、意外な反発も一応視野の中には入れています。対ドル円レートが円安方向に振れれば、その可能性は高まるのですが・・・

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2009年7月 9日 (木)

今日の株式市場を振り返る 7月9日

 為替に振り回される毎日が続きます。今日も一時91円台に突入した対ドル円高を受けて日経平均株価は78円安で寄り付きました。前場は回復の兆しを見せたのですが、後場は再び調整局面となり129.69円、1.38%の下落に終わりました。20090709

 いつもと少し様子が異なるのは、ザラバで対ドル円レートが比較的に落ち着いていたのも関わらず、後場にかけて株式市場が下落したことです。さすがに、市場の開け前に一挙に2円以上の円高になった後では、多少の円安の動きは焼け石に水といったことだろうと理解しています。B20090709

 ファナックのザラバの動きが輸出関連株に対する円高のインパクトの大きさを物語っています。20090709_2

 アジア市場はまちまちでしたが、比較的に小幅な動きでしたが、シンガポールの上昇と日本の下落が突出しています。上海と台湾がシンガポールに続いて堅調でした。

すでに米国市場は開いています。ダウ平均株価は50ドル高、ナスダックも14ポイント強の上げと堅調です。

 前日のアルコアの決算が予想よりも良かったこと、7月4日までの週の新規失業保険申請件数が56万5千件と、前週の61万7千件を下回り、しかも事前の予想値であった60万3千件を下回ったことなどが歓迎されていると見られます。

 さらに5月の卸売在庫も予想通りの減少ということで、どうやら今日は順調な株式市場が期待できそうですね。

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今日の日経平均株価は?

 寄り付きは大幅下落になりそうです。理由は対ドル円高。ただし、警戒態勢は崩せないものの、寄り付きが9,300円を下回るようであれば、買いのチャンスを窺うつもりです。

 ダウ平均株価は14.81ドル、0.81%とわずかですが上昇しました。ただ、マーケットを押し上げたのは、ヘルスケアやバイオなどのディフェンシブなセクターで、相場に力強さは見られませんでした。アムジェンの株価が14%近く上昇したのが目を引きました。20090708

 一方、原油価格や金などの商品市況の下落のため、資源関連株が低迷しています。

 このため、ダウ平均株価が日経平均株価に良い影響を与えると期待するわけにはいかないようです。ただし、引け後にアルコアがアナリスト予想の平均を上回る4-6月決算を発表したため、時間外で株価が6%近く上昇していることは念頭に置く必要があります。もっとも、赤字額が予想より小さかったにすぎないのですが。

 シカゴの日経先物の清算値である9,345円が、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとなりそうです。

 ただし、対ドル円レートが大きく円高に振れているため、9,300円を下回る寄り付きも想定の中に入れています。A20090709

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていないため、ザラバでの動きの停滞気味で推移する可能性があり、警戒態勢は維持するつもりです。

 ただし、寄り付きが9,300円を下回り、株式市場が一時91円台に突入した対ドル円レートを織り込んだと判断できるようになれば話は別になります。買いのチャンスも窺いたいと考えています。

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2009年7月 8日 (水)

今日の株式市場を振り返る 7月8日

 日経平均株価は227.04円、2.35%と大きく下落しました。前場は期待を下回った5月の機械受注、後場は急速に進行した対ドル円高の動きがマーケットを主導したようなイメージで見ています。20090708

 5月の機械受注は、船舶と電力を除いた民需で前月比3.0%減少しました。コンセンサス予想は2%程度の増加でした。ただし、そのコンセンサスが6%の増加から5%の減少まで広く分散していたこともあって、たしかに株式市場は失望したようには見えますが、ひどいショックを受けたようには感じられませんでした。

 機械受注の中身を見ても、製造業は5.4%と堅調に増加しています。

 後場には対ドル円高が急速に進行しました。それに呼応するように日経平均株価が下落しています。C20090708  

 一日を通して見ると、対ドル円高の影響が大きかったと考えています。機械受注にしても、発表された数字そのもの以上に、円高による企業収益の悪化が設備投資を冷え込ませる懸念が意識されたような気がします。

 5.5%と大きく下落したホンダの株価に為替の影響の大きさが示唆されているように思います。20090708_2

 アジア市場はインドネシアを除いて軟調でした。ただし、インドと日本のみが2%を越える突出した下落となっていて、その他の市場は小幅な下げにとどまっています。

 現在(午後8時20分)GLOBEXではダウ、ナスダックとも僅かに上昇してはいるのですが、時間とともに上げ幅は縮小しており、今にも下落に転じそうな気配です。

 今日の米国は5月の消費者信用残高を除いて重要な指標はありませんが、ドルの推移から目を離せそうもありません。政府関係者からドル安を容認するような発言も出ているようで、円高というよりドル価値の下落が問題なのだと思います。基軸通貨の役割を果たすのは荷が重過ぎるのでしょうかね。

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今日も為替!

 昨日と同じように、米国経済と為替に振り回されています。

 後場にはいって、対ドル円高、というより米ドルの価値下落が急速に進んでいます。B20090708_2

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今日の日経平均株価は? 7月8日

 今日は警戒態勢で臨みたいと思います。米国株式市場の下落と対ドル円高が理由です。

 寄り付きはシカゴの日経先物の9,590円を下回りそうです。ザラバでも軟調な展開を想定しています。

 ただし、寄り付きが円ベースでの日経先物の清算値9,535円を大きく下回るようなら、買いの機会を見出したいと考えています。

 ダウ平均株価は前日とほぼ同水準で始ったのですが、ザラバを通して下げ続け、161.27ドル、1.94%下落して終了しました。20090707_2

 特に大きな出来事があったというわけではなく、先週の雇用統計を引き金として景気回復期待が後退したこと大きく影響しているようです。

 ニューヨークの原油価格が1.8%弱下落して、CRB指数も1.5%下げました。一方で、金価格が0.5%上昇しているのは、株式市場の不安心理の反映であるように思われます。

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数も2.9%と大きく調整しており、ナスダックの下落幅が2.3%に達しています。

 このような展開を反映して、対ドル円レートが円高方向に振れており、今日の日経平均株価の重石になりそうです。A20090708

 どうも今日の日経平均株価は米国に振り回されそうですが、冷静に見れば新たな事態が生じたというわけではありません。

 日米の在庫循環モメンタムの動向の差を以前にご説明したことがありますが、その中での米国の状況を見れば、現在の展開は格段驚くべきことではないと考えています。同時に、日本の景気回復への動きが米国よりも鮮明であることは頭に入れておく必要がありそうです。

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2009年7月 7日 (火)

今日の株式市場を振り返る 7月7日

 ダウ平均株価の上昇を受けて32円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに53円高まで上げ幅を拡大したのですが、その後は停滞色が強まり33.08円、0.34%の下落で大引けを迎えました。昨日に似たマーケットであったという印象です。20090707

 米国に対する不安が株式市場のセンチメントの根底にあるようです。

 この不安のために対ドル円高の動きに敏感に反応しているのだと考えます。電力・ガス、食料品、医薬品など代表的なディフェンシブ銘柄が上昇率の上位を占めるのはこの不安心理の反映であるように見えます。C20090707

 一方、米国の回復の遅れは原油や非鉄金属などの商品市況にも影響を及ぼしています。今日の下落率トップは非鉄金属でした。石油・石炭製品も冴えません。

 アジアでは上海、香港を除いて比較的に堅調でした。原油価格が若干反騰したこともあってか、インドネシアが約2.4%上昇したのが目を引きます。

 GLOBEXではダウ、ナスダックとも下落から僅かながら上昇に転じてきました。今日は重要な経済指標もないため、このまま無難に推移する可能性があります。

 ただし、明日からはアルコアを皮切りに決算シーズンに入りますし、G8の動向も気になります。株式市場の興味が今日よりも明日に向いているわけですから、今日の米国株式市場が大きく変動する事態は考えにくいところです。

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またまた気になる為替動向

 まだマーケットは開いていないのですが、日経平均株価はシカゴの日経先物(円建て)の9710円をめどにした寄り付きのようですね。

 気になる対ドル円レートがまたまた円高に動いています。15分足でみるとかなり目立つ動きなので十分ご注意願います。基本は強気ながら、慎重な姿勢で臨みたいと思います。B20090706

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今日の日経平均株価は? 7月7日

 今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。ザラバでの動きも前日の反動から堅調に推移すると想定して、慎重ながらも強気のスタンスで臨みたいと考えています。

 6日のダウ平均株価は44.13ドル、0.53%上昇しました。といっても、大引け前30分で30ドル弱上げており、決して強さは感じられませんでした。20090706

 10時半ごろには一時75ドルほど下落しましたが、原油価格の下落が大きく影響しました。エクソンモービルの前場での低迷がそれを物語っています。Xom20090706

 一方で、6月ISM非製造業景況指数が47.0とコンセンサスの46.0を上回り、前月の44.0から改善が続いていることや、国際商品からリスクマネーが一部回帰していることから、質の高いディフェンシブ銘柄が堅調で後場の市場の回復を支えました。ジョンソン・アンド・ジョンソンの株価の堅調さが目立ちました。Jnj20090706

 気になる対ドル円レートは円安方向に動いています。頻繁に方向が変わるため予断は許しませんが、とりあえず株式市場への影響はプラスのようです。A20090707

 今日は特段重要な経済指標の発表は予定されていません。

 以上から、前日の株価調整の原因となった米国市場の低迷と対ドル円高という2つの要因の状況が、今日は逆転しているため、基本的には強気のスタンスで臨みたいと考えています。

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2009年7月 6日 (月)

今日の株式市場を振り返る 7月6日

 円高に振り回された一日でした。

 77円安で始った日経平均株価は、対ドル円レートが急速に円高に動いたのと軌を一にして、前場の引け前には一時165円安まで下げ幅を拡大しました。後場に入って下げ止まったものの停滞基調は変わらず135.20円、1.38%の下落で終えました。20090706  

 対ドル円レートの動きを15分足でみると、前場での急速な円高の進行、後場での円の高止まり、そして大引けにかけて再度の円高の動きなど、日経平均株価とほとんど同じ動きになっています。D20090706

 電力・ガス、医薬品などのディフェンシブなセクターが上昇していることから、円高が市場心理を大きく冷やしたことがうかがわれます。

 なぜ市場心理はそんなに冷え込んでしまったのか? 対ドル円高の背景に理由があると考えています。先週の米国の雇用統計に示された経済の基調への不安、連邦最高裁判所が資産継承を承認したと伝えられるGMの今後の展開にかかわる不安、決算期入りで企業の業績動向と今後の見通しに対する不安などなど・・・

 したがって、円高というより米ドルの信認に対する不安なのだろうと個人的には考えています。となると、単純に円安方向への反転が期待しにくいため、今後の展開にも十分警戒する必要がありそうです。

 アジアの株式市場は上海と韓国を除いて下げています。特にインドが6%を超える大幅な下げとなりました。そのほか、香港とシンガポールも日経平均株価の下落率を上回って下げています。

 現在(午後8時)シカゴのGLOBEXではダウ、ナスダックともにかなり大きく下げています。ダウで89ドル、ナスダックで14.25ポイントの下落となっています。

 これから6月のISM非製造業景況指数の発表が予定されています。コンセンサスは46.0と前月から2ポイントの改善を見ていますが、雇用と消費の弱さもあり油断はできません。

 明日の日経平均株価は、これから始まる米国の株式市場の展開に加えて、対ドル円レートの動向が非常に気がかりな状況になっています。

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対ドル円高が急速に進む

 早朝には落ち着いて推移していた対ドル円レートなのですが、急激に円高方向に振れています。株式市場にとってインパクトのある重石になっています。B20090706

 現在、東証33業種のうち29業種が下げています。上昇率のトップは円高で原燃料コスト低下が期待される電力・ガス。と言っても、典型的なディフェンシブとしての特性もあり、そちらのほうが市場から評価されていると見たほうが良いかも知れません。上昇率第3位には、やはり典型的なディフェンスブである医薬品がランクされています。

 今日は市場を動かす大きな要因がないと見ていたのですが、為替動向がその要因として浮上してきました。

 5月の景気動向指数の発表は午後2時です。

 そこで現在の見方なのですが、円高が突然、しかも急速に進展しました。問題はその持続性です。円高の背景が完全に見えていないので無責任なコメントはできませんが、どうもこのまま続くようには思えません。

 したがって、為替が落ち着きを見せれば株式市場も反発する可能性が高いため、反騰のタイミングを逃がさないようにできればよいと考えています。

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今日の日経平均株価は? 7月6日 (修正版)

今日の日経平均は安く始まりそうです。先週金曜日の米国市場が休場だったことや、市場に重大な影響を及ぼす要因が見当たらないことから、ザラバのイメージが描きにくいのですが、寄り付きがかなり大きく下げるようであれば、買いの機会もうかがうつもりです。

 シカゴの日経平均先物は円建てで9685円。ただし、ここまで下がることはないだろうと見ています。CMEのドル建て清算価格である9745円から、先週金曜日の夕場の終値9780円までの35円程度のレンジをザラバでのメドにするつもりです。

 今日は5月の景気動向指数と、日銀の地域経済報告が発表される予定ですが、株式市場への大きな影響は期待していません。対ドル円レートも落ち着いた動きです。A20090706_2

 大引けが近づくと、米国のGLOBEXの動きが気になってくると思いますので気をつけたいと考えています。6月のISM非製造業景況指数が予定されていて、事前のコンセンサスは46.0と前月の44.0から改善を見込んでいるのですが予断は許しません。

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2009年7月 4日 (土)

なぜ日経平均の上昇率はダウ平均を凌ぐのか?

 先週の日経平均株価は約0.6%下落しました。ダウ平均株価も1.8%ほど下げており、日米ともに調整局面となっています。

 確かに調整局面ではあるのですが、よく見ると日経平均株価の基調のほうが強そうな感じです。3月の底値からの上昇率は、日経平均株価が39.1%であるのに対して、ダウ平均株価は26.4%となっています。20090706

 この結果、日米の株価乖離は拡大するばかりです。Ny20090706

 なぜでしょうか? 理由は数々あるのでしょうが、私は景気動向の差にあると見ています。

 それでは、景気動向を在庫循環モメンタムによって確かめてみたいと思います。これは、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いて算出する指標です。

 まず、7月3日に米国商務省が発表した5月の「出荷・在庫・受注統計」を使って、米国製造業在庫循環モメンタムを作成しました。赤い太線に注目してください。底打ちは鮮明ですが、反発は多少鈍いようです。20090706_2

 次に、6月30日に経済産業省が出した5月の鉱工業生産動向をベースとして、日銀の物価データを組み合わせて作成した鉱工業在庫循環モメンタムをご覧ください。底打ちと同時に反騰が著しいことがわかります。20090706_3

 そこで、在庫循環モメンタムを日米比較してみると、日本の反発力が著しいことが鮮明です。これが株価動向に大きく影響していると見るわけです。20090608

 米国製造業の在庫循環モメンタムとダウ平均株価の動きを見てみましょう。連動していますね。同時に、在庫循環モメンタムの反発力の弱さと、ダウ平均株価のもたつきが連動している様子も見えます。20090706_4

 一方、日本の鉱工業在庫循環モメンタムと日経平均株価の動きを見ると、やはり連動しています。そして、在庫循環モメンタムの反騰が著しいことが、株価の基調の強さを支えているように見えます。20090706_5

 実は、日米の株価動向の相違は、長期経済サイクルの局面の違いからも説明が可能なのですが、いずれにしても、日経平均株価の現在の調整は、あくまでも10,000円の壁を本格的にブレークする前の一休みにすぎないと見たほうが良さそうです。(ミサイルが飛んでこなければですが・・・)

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2009年7月 3日 (金)

今日の株式市場を振り返る 7月3日

 ダウ平均株価が2.62%と大幅に下落したために、前日比124円安で始った日経平均株価なのですが、ザラバで徐々に持ち直し、大引けは60.08円、0.61%の下げにとどまりました。20090703

 持ち直しの背景には半導体製造装置など一部のハイテク分野がかなり寄与したと見ています。ここにお見せするように、東京エレクトロンのザラバの強さが目を引きました。アドバンテストも同様です。Tel20090703

 一方、東証33業種の中で値下がり率のトップは円高メリットセクターである紙パルプでした。印刷用紙の減産強化という報道が下げを加速したとはいえ、対ドル円高が一服したことが大きく影響したと思われます。B20090703

 アジア市場はまちまちですが、上海、香港、インド、インドネシア、韓国が上げています。下げている市場も下落幅は限定的でしたから、前日の米国市場下落の影響は思いのほか軽微であったと言えそうです。

 そうであるならば、日経平均株価のザラバでの戻しも日本の特別な要因によるものではなかったのかもしれません。

 今日の米国市場は、土曜日の独立記念日の振替えで休場となります。前日引け後の時間外取引ではダウ、ナスダックとも堅調ながら小動きでしたから、月曜日の日経平均株価に影響を及ぼすとは見ていません。

 ただ気がかりなのは、夕場の日経先物の下落です。9月限が60円下げました。つまり、ザラバでの上昇幅を帳消しにするだけ下落したわけです。

 どうも月曜日も警戒態勢を解くことはむすかしいようです。

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今日の日経平均株価は? 7月3日

 今日は警戒態勢で臨みたいと思います。

 理由は米国市場の調整。ダウ平均株価は223.32ドル、2.62%と大きく下落しました。6月の非農業部門雇用者数が46万7千人の減少と、事前のコンセンサス36万5千人を大幅に上回ったことが影響しました。20090702

 シカゴの日経先物は9,745円ですが、今日の日経平均株価はこれよりかなり低く寄り付きそうです。原油価格が3.7%と大きく下落したことや、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数も1.2%下げたことが圧迫要因になると思われます。

 そして何よりも、対ドル円レートが再び円高に振れていることに注意する必要があります。A20090703_2

 もし日経平均株価は9600円台前半といった非常に低いところで寄り付けば、買いの機会もあるかとは思っているので、冷静に明け後の市場を観察しようとは思っています。ただし、ダウ平均株価のザラバの動きを見ると、あまり積極的に動かず、警戒体制を基本にしたほうが賢明かと感じています。

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2009年7月 2日 (木)

今日の株式市場を振り返る 7月2日

 今日は想定していた展開とは全く逆の動きになってしまいました。

 想定では、高く寄り付いた後、ザラバも堅調な動きが続くとしていました。ところが前日比53円高での寄り付きはともかくとして、ザラバは低迷が続き、63.78円、0.64%安で大引けとなりました。20090702

 どうも前日の大引け前での突然の下げ以降、想定した展開との乖離が続いている感じです。今日も後場に入ってからの下げにかなりの意外感がありました。

 気になるのは市場の下げの理由がはっきりしないことです。「上げる材料がなかったこと」が下げの材料となったのかもしれません。

 後場の下げの理由を強いて挙げるとすれば、上海、インドネシア、台湾を除くアジアの株式市場が軟調であったことでしょう。

 そしてアジア市場の停滞の背景には、シカゴのGLOBEXでのダウ、ナスダックが下げていたことがあるようです。前日のADP社による全国雇用者数の数字が弱かったことから、今日発表のある雇用統計も弱く、米国市場は弱いとする読みがあったように思われます。

 現在(午後7時半)のGLOBEXではダウが48ドル安、ナスダックも8.5ポイント程低く推移しています。

 これから、6月の雇用統計、6月28日までの週の新規失業保険申請件数、5月の製造業受注指数など重要な指標が発表される予定です。

 特に37万人の減少が予想されている6月の非農業部門雇用者数がどうなるか注目です。失業率の事前予想は9.6%です。

 日経平均株価の今後の展開は、想定と現実の動きとの乖離があることが気になっているため、慎重な姿勢で見たいと思っています。

 ただし、市場が下落したといっても、そのマグニチュードは非常に小さく、上昇基調を壊すものではないと見ています。10,000円の大台を本格的にブレークする前の小休止にすぎないということで、基本的に強気のスタンスは変えないつもりです。

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今日の日経平均株価は? 7月2日

 日経平均株価が終値で10,000円を達成できるかどうかに注目しています。今日の寄り付きは高く、ザラバでも堅調な展開を期待して強気で臨みたいと思います。

 ダウ平均株価は57.06ドル、0.68%上昇しました。6月のISM製造業景況指数がコンセンサスを僅かに下回ったのですが、前月に比べれば依然として改善が続いていることや、5月の中古住宅販売保留(契約後引き渡し前物件数)が予想を上回ったことなどが背景となったようです。20090701

 ただし、午前10時半過ぎに133ドル高となった後は、徐々に上げ幅を縮小しました。ADP社による6月の全国雇用者数減少が47.3万人とコンセンサスであった39.5万人を上回ったことから、木曜日に発表される6月の雇用統計に対する不安が高まったと見られます。原油価格の下落も株式市場の頭を押さえました。

 シカゴの日経平均先物は9,945円ですが、今日の日経平均株価の寄り付きはそれを上回ると思います。対ドル円レートが円安方向で安定していることに加えて、米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.47%上昇して、ナスダックも0.58%上げているためです。日本の株式市場にとって、円安とハイテク高というのが望ましい組み合わせであることは言うまでもありません。A20090702

 したがって、日経平均株価が終値で10,000円を確保できるかどうかに注目したいと考えています。

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2009年7月 1日 (水)

今日の株式市場を振り返る 7月1日

 突然梯子を外されたようなマーケットでした。

 米国市場の調整から、69円安で始った日経平均株価はすぐに持ち直し、後場に入ると上げ足を速めました。午後2時過ぎには127円高と10,000円の大台に到達しました。ところがその直後に急落して18.51円、0.19%の下落に終わりました。20090701  

 前場での持ち直しの背景には、6月の日銀短観で大企業の3か月先の業況判断が大きく改善したことが影響したと見ています。

 後場に上昇が加速したのは、対ドル円レートが円安方向に振れたことが大きかったようです。6月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)が4カ月連続で判断の分かれ目となる50を上回ったことも要因として指摘されています。ただ、これに関しては、香港市場がかなり大きく下げていることもあって、本当に日本市場の上げに大きなインパクトがあったのかどうか釈然としないところもあります。B20090701

 そして、市場が急速に上げたあと、突然に下落を始めました。正直なところ、足元の梯子が消えてしまったような違和感のある下げでした。個別銘柄としてテルモのザラバでの動きを見ても、下げの局面の唐突さが際立っていますね。20090701_2

 アジア市場は全体として堅調でした。ただし、香港市場が0.81%と比較的に大きく下げているのが目立ちます。

 GLOBEXではダウ、ナスダックともに上昇しています。ダウで41ドル程度。ただし、これから6月のADP(オートマチック・データ・プロセシング社)による全国雇用指数、6月のISM製造業景況指数、5月の建設支出、5月の中古住宅販売保留(契約済み引き渡し前の物件数)と注目の統計が続きます。また6月の新車販売台数からも目を離せません。

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6月の日銀短観の株式市場への影響はプラス?

 先ほど日本銀行が発表した短期経済観測の株式市場への影響はプラスのようです。

 6月の数字はコンセンサスを下回りましたが、2009年9月までの先行きの判断が予想を上回ったためです。

 大企業製造業の業況判断DIは-48でした。コンセンサスは-43。

 大企業非製造業の業況判断はー29でした。事前予想は-27。

したがって、あまり良い数字であるようには見えません。ところが先行きの業況判断DIは違います。

 大企業製造業の先行き判断は-30。コンセンサスは-34でした。

 大企業非製造業の先行き判断は-21。予想は-23。

ということで、企業の先行きに対する強気の見方が浮かび上がります。

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今日の日経平均株価は? 7月1日

 昨日の反動もあって、今日の日経平均株価は低めに寄り付いた後、ザラバも軟調気味に推移すると見ています。小休止の姿勢で臨みたいと考えています。

 ダウ平均株価は82.38ドル、0.97%下落しました。理由は6月の消費者信頼感指数。49.3とコンセンサスの55.3をかなり下回りました。前月の54.8からみてもかなりの低下です。20090630

 ただし、6月のシカゴ購買部協会景気指数は39.9と事前予想であった38.5を上回り、しかも前月の34.9からみても改善しています。また、4月のS&Pケース・シラー住宅価格指数も18.1%の低下と、予想された18.6%下落に比較して悪い数字ではありませんでした。

 ということで、米国市場の下落は前日の上昇の反動であり大きな心配はなさそうです。

 シカゴの日経平均先物は9945円ですが、今日の日経平均株価はそれよりも低く寄り付くと想定しています。ただし、開け前に発表される6月の日銀短観の内容次第で大きく振れると思います。

 ザラバで軟調な推移を見ているのですが、米国と同様に前日の反動があると考えているためです。ただし、対ドル円レートが円安方向にあることもあって、あまり大きな心配はしていません。A20090701

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