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2009年7月12日 (日)

株式市場の調整はどこまで?

 株式市場の調整が続きます。

 一体、いつまで、そしてどこまで調整が続くのでしょう?

 歴史的な暴落を経て、今年3月にようやく底を打ったとたん、今度は一挙に40%を上回る記録的な上昇です。調整というか、「ひと休み」があって当然なのかもしれません。

 個人的には、そろそろ調整が終わってもおかしくないと考えています。冷静に見れば、調整の理由が、新たに発生した重大な出来事によって引き起こされたものではなく、期待していた回復の遅れ、そして何よりも、急激に上がりすぎた反動という側面が強いからです。

 新聞などでの株式市場に関するコメントが悲観一色に見えるのも、調整の終了が近いことを示唆しているように思います。

 そうは言っても、大切な投資資金です。慎重であるに越したことはありません。

 そこで、歴史を振り返って見ようと思います。1930年代の大恐慌の時代です。1929年の「暗黒の木曜日」に象徴される大暴落が1932年にようやく大底を打ちました。

 その大底と、今回の大底を重ね合わせてみました。1932200920090712

 似ていますね。歴史的な大事件は、人間の作為を超越した強大なエネルギーによって牽引されるために、意外に共通する姿になるのだと思います。

 ここで言いたいことは、調整は決して不自然なものではないということ、そして1930年当時の動きから見て、今回も調整から完全に抜け出すには多少時間がかかるかも知れないということの2点です。

 かりに調整に多少時間が必要だとしても、がっかりすることはないと思います。それは長期的に見た1930年代の米国の株価の動きが語っています。調整で大騒ぎをしている時期はマル印で囲った部分です。19295420090712

 この点に関する、より詳細な議論を、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」  への投稿のなかでしてあります。。明日(13日)の朝7時にリリースされる予定です。もしお時間が許すようでしたら、ご参照願えれば幸いです。

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コメント

大変ご丁寧なお返事をありがとうございました。国際金融通商の協調体制の有無で石油危機のほうが今回にあっていると思っていたのですが、色々な観点があるのだと思いました。

いつも有益な情報を感謝いたします。これからも鋭いご洞察をお願いできれば幸いです。

投稿: sato | 2009年7月14日 (火) 16時40分

sato様
貴重なご意見大変にありがとうございます。ご指摘の通り、比較チャートは高値日を合わせるのが一般的です。

実は、私は1989年12月の日経平均株価が38,917.87円をつけてから、2009年3月に7054.98円(終値ベース)まで下がったことに注目しています。約82%の下落です。

一方、ダウ平均株価は1929年9月3日の381.17ドルから1932年7月8日の41.22ドル(終値ベース)まで約89%下げました。

したがって、日本も「大恐慌」と呼ばれるような株価下落の幅を達成したと、自分勝手に考えています。

そのため、2009年3月を底値とみなしているのですが、ご指摘のように、更に下落する可能性もありますから、今後の展開から目をはなさないつもりです。

石油ショック時と比較すべきかどうか、実は私も迷いました。そのため、ご指摘の点は身にしみてよくわかります。

そして、さんざんに考えたあげくに、大恐慌との比較にしたのです。

正直な理由は、大恐慌の時代にとても興味があったからです。

そして、大恐慌が金融システムのメルトダウンを伴ったものであることに注目しました。株式市場が底打ち第反騰のさなかに。1933年になって全銀行が一時閉鎖というとんでもないことになったわけですから。

それに比べると、石油危機は列島改造バブルの突然の崩壊でした。金融システムの問題というより、「油断」による経済活動の閉塞とモノ不足、インフレを映した株式市場の調整でした。

そして、今回の問題は、ウール街を発火点にする金融システムの大混乱です。

そのため、今回の状況の比較対象として1930年代の米国を選んでみたのです。

繰り返しになってしまいますが、貴重なコメントを大変にありがとうございました。また何かお気づきになられましたら、ぜひご連絡いただけると、大変にうれしいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: かかし | 2009年7月13日 (月) 22時08分

いつも有益な情報を提供してくださり、ありがとうございます。
大恐慌のダウとの比較ですが、今回大底をつけていないと仮定すれば、もっと下落があります。比較チャートは高値日を合わせるのが一般的かと。

http://dshort.com/

http://dshort.com/charts/bears/four-bears-large.gif
など。

大底を打ったという確証がほしいところではあります。
なお、経済状況類似から判断すると、大恐慌よりは石油ショックの時のほうがよいのではないでしょうか

浅学非才な素人の書き込みお許しを。

投稿: sato | 2009年7月13日 (月) 07時25分

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