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2009年8月30日 (日)

アリアケジャパン(2815)

いよいよ典型的な金融相場に入ってきた感じがあります。景気は底打ちしたようですが、まだまだ力強さを感じるまでには時間がかかりそうです。

    

それゆえ各国政府は金融面からのサポートが必要ですし、一方民間企業のほうは事業投資先がそう簡単には見つかりません。したがって、株や商品、不動産などに資金が向かいます。

      

こんなときには物色範囲が広がりますが、しばらく相場がなかった分、中小型株の相場は息の長いものになる可能性があります。今回は、そんな中から、食品株の高収益企業のアリアケジャパンを取り上げましょう。

     

同社は、加工食品メーカーや外食産業に調味料を供給するメーカーです。なんだそんな会社かと思った方もいるかも知れませんが、1990年代の10年間には何と年率二桁の売上、利益成長を続けた会社です。しかも、売上高営業利益率が25%を維持していました。

      

食品企業の中では別格の高成長、高収益企業だったのですが、全産業との比較でも相当高いレベルにあります。

      

同社の商品は、豚、鶏などの骨を煮出して、エキスを抽出したものです。これは、ラーメン屋の厨房を想像すれば、大体理解できるようなものです。

       

しかし、問題はこれを工場で作ろうとすると、人手がかかって、自動化が非常に困難なものとなるのです。同社ではその自動化に30年以上前に成功しており、今や追随する企業がないほどです。

     

ただし、同社はローコストで作った商品を低価格で販売して利益を上げているわけではありません。ローコストでベースとなるエキスを製造し、それらのベースを組み合わせて、まさに顧客の要求する味をリーゾナブルな価格で提供しているのです。

     

そのため、もはや国内では無敵の状況で、加工食品メーカーや外食産業、コンビニなどの中食がこぞって採用しました。

     

しかし、市場がそれほど膨大ではないため、国内ではある程度成熟したことから、2000年代の業績は伸び悩みました。そこで、2000年頃からヨーロッパでの事業展開を計画しました。

     

ところが、主として許認可の問題に手間取り、ようやくベルギーとフランスの工場が稼動し始めたのが、20086月からです。

      

ここ23年は国内、海外合わせて170億円程度の投資をしていますので、減価償却もふくらみ、業績は厳しかったのですが、20103月期第2四半期から、はっきりと業績の力強い回復が見られるものと考えています。

     

ヨーロッパの事業は向こう5年程度で日本の利益に匹敵する規模に育つ可能性もあります。その意味で、当面食品企業の中での成長率は圧倒的に高くなることが予想されます。

      

今のところ株価も10年来の安値圏にありますので、リスクも限定的と言えましょう。

     

 なお、そのヨーロッパ事業に関しては、次回に詳しくお話します。

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