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2009年8月

2009年8月31日 (月)

今日の株式市場を振り返る 8月31日

 変化幅の大きな一日でした。

 民主党圧勝を受けて、74円高で寄り付いた日経平均株価は、瞬く間に上昇して、30分足らずの間に232円まで上げ幅を拡大しました。

20090831

 ところが、その後一転して下げに転じ、後場開始直後には110円安を付けました。高値から342円の下落です。多少の戻りはあったのですが、結局41.60円、0.4%安での大引けとなりました。

 円高が株式市場の重石となりました。ファナック、デンソー、ホンダなど円安メリット銘柄の低迷が目立つ一方で、北越製紙など円高メリット銘柄が堅調でした。

B20090831

 加えて、中国(上海)市場が大きく下落したことが、投資家のセンチメントを悲観的にしたようです。電力・ガスや、医薬、トイレタリーなどのディフェンシブ銘柄が堅調であったのは、その反映と見ています。

 アジア市場では、上海市場が6%を上回る大幅下落となったことから、台湾とマレーシアを除いて下げています。香港とシンガポールが1.9%弱下げているのが目立ちます。

20090831_2

 GLOBEXでは、ダウ(-59ドル)、ナスダック(-12,5ポイント)ともかなり大きく下げています。アジアやヨーロッパ市場の軟調な動きが下げの理由であるようです。

 今日は、8月のシカゴ購買部協会景気指数が発表になります。7月の43.4から47.2へ大きく改善するというのがコンセンサスですので、注目したいと思います。

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7月の鉱工業生産動向をどう見る

 今朝発表の鉱工業生産動向は、見た感じは、まず無難と言えます。しかし、それをベースとした在庫循環モメンタムの上昇が止まりました。株価と在庫循環モメンタムの連動性を考慮すれば、要注意のシグナルであると見る必要があります。

     季節調整値の前月比  原指数の前年同月比

生産      +1.9           -22.9

出荷      +2.3           -22.1 

在庫      -0.2           -10.6 

 原指数の前年同月比でみれば、出荷が22.1%減少したのに対して、生産を22.9%抑制したために、在庫は前年同月を10.6%下回る水準にとどまっているため、需給バランスが崩れていません。

 これを、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いた「出荷在庫バランス」でみると次の通りです。

720090831

 上昇基調が続いていますが、上昇のペースが急速に鈍ってきました。

 次に、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた「在庫循環モメンタム」を見ると次の通りです。

720090831_2 

 「出荷在庫バランス」と似た動きです。6月の-3.89から7月のー3.11に上昇したのですが、ペースは鈍ってきました。出荷在庫バランスと似た動きである理由は、出荷価格と原料価格が同じようなペースで下落したためです。

 鉱工業在庫循環モメンタムと日経平均株価の連動性が比較的に高いため、今日の鉱工業生産動向は株価にとっては、注意シグナルを発信していると読む必要がありそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月31日

 寄り付きは高そうですが、ザラバの展開は要注意と見て、強気のスタンスは控えるつもりです。

 民主党の圧勝を受けて、寄り付きは、先週金曜日のCMEでの日経平均先物価格(円ベース)10,575円を上回ることもあると想定しています。

 ただし、ザラバで堅調な動きが持続すると見るには、気になる要因が多いようです。

 選挙結果については、かなりの部分が織り込まれていますし、今後の政策を織り込もうにも、判断のベースとなる過去の実績が存在しません。

 対ドル円レートが円高に振れていることも、株式市場の重石になりそうです。

A20090831

 今日は重要な経済指標の発表が続きます。7月の鉱工業生産動向(速報)、商業販売統計速報、毎月勤労統計調査、住宅着工統計などです。大きなポジティブ・サプライズは想定していません。

 その他、7月の自動車国内生産・輸出実績の発表も予定されています。

 いずれにしても、今日は冷静な対応が肝心なようです。

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2009年8月30日 (日)

10月には魔物が住む!

 株式市場のアノマリーとして、しばしば登場するのが、「10月には魔物が住む」。どうも10月は気をつけなければいけないようです。

 1929年10月14日の株式市場大暴落(「暗黒の木曜日」)、1987年10月19日の「ブラックマンデー」、そして、名前は付いていませんが、2008年10月16日の株価大暴落。

 そう悪いことばかりがあるわけでもないのでしょうが、今年も10月は気をつけたいと思っています。

 その理由の一つが、鉱工業生産動向です。明日(月曜日)には7月の指標が発表される予定です。

 この指標をベースにした鉱工業在庫循環モメンタムが株価と良く連動していることは、これまでに何度か申し上げてきました。

6_20090803

 これまでの動向を見ると、今年2月の-29.46を底に、6月には-3.97まで減少幅が縮小してきています。日経平均株価は大きく上昇しました。

 明日出る7月分がどうなるか楽しみですが、もし今後出てくる数字が、すでに発表されている6月と大きく変わらないと仮定すると、7月の在庫循環モメンタムは-4.34、8月は+5.82と上昇基調が続きます。

 したがって、鉱工業生産動向の動きから見れば、8月の数字が発表される9月末までは株価が何とか堅調さを維持できそうです。

 ところが、9月は-7.56と、かなり大きく反落する見通しです。

 理由は、減産を緩和したことによる在庫数量の増加傾向、資源価格の上昇を反映した在庫価格の上昇傾向などですが、出荷数量の回復基調にも不安があります。

 したがって、9月の鉱工業生産動向が発表される10月末が要注意です。

 株価面からは、8月の数字を織り込んでしまう9月末以降は要注意ということになります。

 今年も10月は気をつけなければならないようです。

 ただし、その後の在庫循環モメンタムは、再び回復基調に入ると見られるため、10月の安いところでは、翌年春までの上昇を見て、押し目買いを進めるのも良策かもしれません。

 詳細には、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ で、明日(月曜日)午前7時に配信される私の投稿記事「微速前進(その2):かかし」をご参照いただければと存じます。

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アリアケジャパン(2815)

いよいよ典型的な金融相場に入ってきた感じがあります。景気は底打ちしたようですが、まだまだ力強さを感じるまでには時間がかかりそうです。

    

それゆえ各国政府は金融面からのサポートが必要ですし、一方民間企業のほうは事業投資先がそう簡単には見つかりません。したがって、株や商品、不動産などに資金が向かいます。

      

こんなときには物色範囲が広がりますが、しばらく相場がなかった分、中小型株の相場は息の長いものになる可能性があります。今回は、そんな中から、食品株の高収益企業のアリアケジャパンを取り上げましょう。

     

同社は、加工食品メーカーや外食産業に調味料を供給するメーカーです。なんだそんな会社かと思った方もいるかも知れませんが、1990年代の10年間には何と年率二桁の売上、利益成長を続けた会社です。しかも、売上高営業利益率が25%を維持していました。

      

食品企業の中では別格の高成長、高収益企業だったのですが、全産業との比較でも相当高いレベルにあります。

      

同社の商品は、豚、鶏などの骨を煮出して、エキスを抽出したものです。これは、ラーメン屋の厨房を想像すれば、大体理解できるようなものです。

       

しかし、問題はこれを工場で作ろうとすると、人手がかかって、自動化が非常に困難なものとなるのです。同社ではその自動化に30年以上前に成功しており、今や追随する企業がないほどです。

     

ただし、同社はローコストで作った商品を低価格で販売して利益を上げているわけではありません。ローコストでベースとなるエキスを製造し、それらのベースを組み合わせて、まさに顧客の要求する味をリーゾナブルな価格で提供しているのです。

     

そのため、もはや国内では無敵の状況で、加工食品メーカーや外食産業、コンビニなどの中食がこぞって採用しました。

     

しかし、市場がそれほど膨大ではないため、国内ではある程度成熟したことから、2000年代の業績は伸び悩みました。そこで、2000年頃からヨーロッパでの事業展開を計画しました。

     

ところが、主として許認可の問題に手間取り、ようやくベルギーとフランスの工場が稼動し始めたのが、20086月からです。

      

ここ23年は国内、海外合わせて170億円程度の投資をしていますので、減価償却もふくらみ、業績は厳しかったのですが、20103月期第2四半期から、はっきりと業績の力強い回復が見られるものと考えています。

     

ヨーロッパの事業は向こう5年程度で日本の利益に匹敵する規模に育つ可能性もあります。その意味で、当面食品企業の中での成長率は圧倒的に高くなることが予想されます。

      

今のところ株価も10年来の安値圏にありますので、リスクも限定的と言えましょう。

     

 なお、そのヨーロッパ事業に関しては、次回に詳しくお話します。

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2009年8月29日 (土)

米国株式市場を振り返る 8月28日

 マーケット開始前のGLOBEXではダウ、ナスダックとも上げ幅を順調に拡大していました。当然、開始後も堅調な動きを期待したのですが、直後こそ高かったものの、ザラバで失速してしまいました。

 ほぼ前日終値付近で始まったダウ平均株価は、9時半過ぎには50ドル弱まで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は調整色が強まり、36.43ドル、0.38%の下落で引けています。ナスダックもプラスでしたが、ダウと同様の展開でした。

20090828

 マーケット開始前後の好調な動きを牽引したのは、ハイテクセクターでした。

 第3四半期の売上見通しをコンセンサスを上回る水準に上方修正したインテルの株価が、一時6%強まで上昇しました。

 「予想よりマシ」な決算を発表したデルも一時10%強上げています。ただ、その後上昇幅を縮め、1.8%の上昇で引けており、引け後の時間外取引では0.2%の下げに転じました。

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 これらのナスダック銘柄動きがダウにも大きく影響しました。

 7月の個人所得や個人支出に大きなサプライズはなく、8月のミシガン大学消費者信頼感指数は、上昇修正こそされたものの、確報値であるためか、影響は限定的であったようです。

 それでも、午後になって、ダウ平均株価が多少戻したのは、原油価格上昇がエネルギー関連株を支えたことや、予想を上回る決算を発表した銘柄が健闘したためと思われます。

 その健闘企業の一つであるティファニーの株価はこのように動きました。

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 先週のダウ平均株価0.4%の上昇にとどまりました。一方、日経平均株価は2.9%の上昇です。

 日米の株価の連動性という点からみると、日経平均株価の来週は、多少頭が重くなる感じがします。

09030910020090829

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2009年8月28日 (金)

今日の株式市場を振り返る 8月28日

 マーケットが開ける前に発表された7月の失業率、有効求人倍率、家計調査の消費支出、そして消費者物価指数など、一連の重要な経済指標が非常に厳しい内容であったにもかかわらず、意外なほど、株式市場へのインパクトはありませんでした。

 72円高で寄り付いた日経平均株価は、後場に一時調整色を強めたのですが、すぐに盛り返し、終わってみれば60.17円、0.57%高とまずまず堅調と言える相場展開であったと見ています。

20090828

 しかも、夕場の日経平均先物では、さらに60円程度上げています。

 後場の一時的な調整は、中国市場の下げが理由であったと思われます。上海市場は2.9%と大幅に下落しました。

B20090828

 ところが、これまでとは多少様子が違って、日本を含めたアジア市場が上海の下げに大きく反応しませんでした。香港とシンガポールは確かに下げたのですが、比較的に軽微でした。その他の市場はすべて上昇しています。

 対ドル円レートがザラバで円高方向に振れたことや、選挙を前にした週末の手じまいによる影響がはっきりと確認できませんでしたから、終わってみると、今日の株式市場が堅調さが印象的です。

C20090828

 もうすぐ米国市場が開きますが、GLOBEXではダウが58ドル高と大きく上げています。上げ幅も加速しています。ナスダックも同様です。

 今日は7月の個人所得と支出、、8月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値の発表が予定されています。

    

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今日の日経平均株価は? 8月28日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバでも比較的に堅調な推移を想定しています。

 寄り付きは、米国株式市場の上昇を反映したCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,555円をメドとしますが、対ドル円レートが円高方向に振れたことから、多少下回る可能性もあると予想します。

 ザラバでの堅調な推移を見込むのは、前日の下落の反動が主な要因で、特別なポジティブ・サプライズを期待しているわけではありません。リスクとしての、中国市場の変動を念頭に置いておく必要もあると思っています。

 ダウ平均株価は37.11ドル、0.39%と小幅に上昇しました。週間の新規失業保険申請件数や4-6月のGDP改定値は株式市場に大きな影響を与えませんでした。20090827

 10時ごろまでは低迷気味でしたが、その後は着実に回復したのですが、主因は金融セクターの戻りでした。特に、AIGの上昇が目立ちます。新CEOに対する評価が高く、経営政策を打ち出す度に株価が上昇しています。

Aig20090828

 また、ドルが他通貨に対して弱含んだことで、ドル建ての資源価格が上昇したことも株式市場の下支えになったようです。対ドル円レートにもその動きが示されています。

A20090828

 その他、2010年第4四半期に、遅れていた新型旅客機787の出荷を始めると発表したボーイングの株価上昇も目を引きました。

 さらに、引け後に「予想よりマシ」な決算を発表したデルが引け後の時間外で大きく値を上げています。

 国内では、7月の完全失業率、消費者物価指数、家計調査など重要な経済指標が目白押しですが、これらが株式市場を大きく動かすことは想定していません。

 むしろ、中国(上海)動向のほうが重要だろうと見ています。

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2009年8月27日 (木)

今日の株式市場を振り返る 8月27日

 68円安で始まった日経平均株価は、午後1時前には下げ幅を238円まで拡大しました。ただし、その後は徐々に持ち直して、165.74円、1.56%の下落で大引けを迎えています。

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 下げの背景には、前日の上昇の反動という側面もあるのでしょうが、やはり中国(上海)市場の動向が大きく影響したと思われます。中国政府の過剰設備対策に沿った素材産業の減産を懸念して、一時市場が大きく下落したことが、日本市場にショックを与えたようです。

20090827_2

 その上海市場は、引け1時間半ほど前から、押し目買いを中心に戻して、最終的には僅か0.7%の下げで終えています。

 そのため、アジア市場の動きはマチマチです。香港、台湾、韓国は下げましたが、シンガポール、インド、マレーシアは上昇しています。

米国市場はすでに始まっています。ダウ(-58)、ナスダック(-24)とも下げており、下げ幅を拡げています。

 週間の新規失業保険申請件数が57万件と先週に比べて1万件減少したものの、コンセンサスであった56万5千件を上回りました。一方、4-6月GDPの改定値は-1.0%と、予想された-1.5%よりは良い数字でした。

 ということで、経済指標が下げの主因ではなさそうです。エネルギー関連株の弱さが、現在のところ目立っています。

(追記)今日は外出のため投稿が遅れました。申し訳けありません。

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今日の日経平均株価は? 8月27日

 今日の日経平均株価は、低く寄り付き、ザラバも軟調に推移することを想定していますが、中国市場の動向に振り回される可能性も頭に入れておきたいと思います。

 ダウ平均株価は、良い経済指標が続いたにもかかわらず、鈍い動きでした。大引けは4.23ドル、0.04%の上昇。

20090826

 7月の新築住宅販売件数は43万3千戸と、コンセンサスであった39万戸を大きく上回りました。また、7月の耐久財受注も前月比4.9%の増加と事前予想の3.2%を上回りました。

 それでも、市場の動きが鈍かった理由は、①新車購入助成措置の影響を除いた耐久財受注が、ほほコンセンサス並みであったこと、②EIAの週間原油在庫増加を受けて、原油価格が低下したこと、の2つであったと見ています。

 この米国市場の動きを映して、CMEの日経平均先物(円ベース)が10,615円となっていますので、これをメドに日経平均株価は多少低い寄り付きを予想しています。

 ザラバでは、軟調ながら大きな動きは想定していないのですが、中国(上海)市場の動きに大きく影響を受けるので注目する必要があります。上海の過去6カ月の日足を見ても、今後の動向の判断がきわめて難しいところです。620090827

 対ドル円レートは現在のところ安定した動きです。

A20090827

    

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2009年8月26日 (水)

今日の株式市場を振り返る 8月26日

 中国市場の後追いで相場が動いたように見えます。

 前日比57円高で始まった日経平均株価は、すぐにCMEでの日経平均先物(円ベース)の清算値10,585円の近辺まで上昇しました。

 その後、前場の引け前には、中国(上海)市場が前日を下回って始まったことを受けて、軟調になりました。

20090826

 ところが、後場に入ると、上海市場が上昇に転じたことから、大きく上昇に転じました。一時は171円高まで上げ幅を拡大して、大引けは142.36円、1.36%高となりました。

 後場には、対ドル円レートが円安方向に振れたことも市場の上昇を支えた重要な要因だと見ています。

B20090826

 アジア市場は、中国(上海)が1.8%上昇したのが目立ちます。その他の市場も、台湾とインドネシアを除いて上げています。ただし、上げ幅は僅かでした。どうも、日本だけが中国を異常に意識した動きになっているような気がします。

20090826_2

 GLOBEXではダウ、ナスダックとも上げ幅を急速に縮めています。ダウは7ドルのマイナスに転じてきました。

 今日は8時半に7月の耐久財受注が発表されます。6月の前月比マイナス2.5%からプラス3.2%に改善するというのがコンセンサスのようです。10時になると、新築戸建て住宅の販売件数が出てきます。6月の38万4千戸から39万戸に増加するというのが事前予想です。

 明日の日経平均株価は、これから始まる米国市場の動向に影響されることはもちろんですが、同時に中国市場にも大きく振られる状況ですので、正直なところ、極めて読みにくいところです。

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今日の日経平均株価は? 8月26日

 今日の日経平均株価は高く始まりそうなのですが、ザラバは軟調な展開を想定して、警戒態勢で臨みたいと考えています。

 ダウ平均株価は30.01ドル、0.32%上昇しましたが、良い経済指標が続出した割には上げ幅が小さいという印象です。10時に8月の消費者信頼感指数の発表で、株価は110ドル高となりましたが、それをピークに大引けまでに80ドル程度下げたことになります。

20090825

 消費者信頼感指数は54.1と、コンセンサスであった47.9を大きく上回りました。これをきっかけに、小売株などが買われました。ウォルマートの株価にも、その影響が鮮明に出ています。

Wmt20090825

 また、6月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数も、前年比15.4%の下落と、コンセンサスであった16.4%より小幅にとどまりました。前月比では2カ月連続の上昇となります。

 このように、良い経済指標に恵まれ、FRBバーナンキ議長の続投という良いニュースがありながら、ダウ平均株価が午前10時をピークに下落に転じた最大の理由は原油価格の3%を越える下落でした。エクソンモービルの株価の動きが示すように、エネルギー株が下げました。

Xom20090825

 この米国市場の動きを反映しての日経平均株価なのですが、CMEの日経平均先物(円ベース)が10,585円となっており、寄り付きは高そうです。

 今日は、7月の企業向けサービス価格指数に注目したいと思います。その他、7月の貿易統計の発表も予定されています。対ドル円レートは現在のところ安定した動きですが、円高水準にあり、中国市場の動向も懸念されるため、ザラバでは軟調な展開を想定しています。

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2009年8月25日 (火)

8月の米国消費者信頼感指数もコンセンサスを上回る

 米国の8月の消費者信頼感指数は54.1とコンセンサスの47.9を上回りました。修正された7月の47.4に比べて大幅な改善となります。

 ダウ平均株価は現在77ドル高で推移しています。

(お詫び)先ほどのコメントの中で、今日は7月の耐久財受注の発表があると書きましたが、正しくは明日(水曜日)の発表です。申し訳ありません。

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6月のケース・シラー住宅価格指数、予想を上回る

 先ほど発表された、6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は、対前年度比15.4%の下落となり、コンセンサスであった16.4%よりも小幅でした。5月は17.0%の下落でしたから、株式市場はポジティブに評価しそうです。

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今日の株式市場を振り返る 8月25日

 前日終値を65円下回って始まった日経平均株価は終日軟調に上下を繰り返し、結局83.69円、0.79%安で終了しました。とは言え、大幅上昇した前日の反落としては、むしろ小さかったという印象でした。20090825

 中国(上海)株式市場2.6%近く下げたのですが、一時6%を越えて下げであったのが、大引けにかけて戻したことから、日本の株式市場への影響が限定的であったように思います。

20090825_2

 国内の個別銘柄の動きを見ても、アブダビ首長国からNAS(ナトリウム硫黄)電池と呼ばれる大容量蓄電装置の大型受注が報道された日本ガイシの株価が3.6%強上昇し、子会社にインフルエンザワクチン製造の子会社を持つ電化が7.6%上げるなど、元気のよい銘柄が目立ちました。

 このため、対ドル円レートは円高方向に振れたのですが、株式市場への影響は限定的だったようです。

B20090825

 アジア市場を見ると、全体としてまちまちの動きでした。上海の大幅な下げにもかかわらず、香港が僅か0.5%の下げにとどまっています。インド、シンガポール、インドネシアは上げています。

 GLOBEXではダウ(+54ドル)、ナスダック(+6.25ポイント)ともに上げていて、上げ幅は拡大しています。

 今日の米国は重要経済指標が目白押しで、予断は許さないのですが、現在のところ楽観的な見方が市場に拡がっているようです。

 市場が開く前に、商務省の7月耐久財受注、6月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、そして10時には8月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数、さらに6月の住宅価格指数と続きます。

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伊藤園の優先株(2)

相変わらず、食品株の好需給銘柄である伊藤園(2593)、アサヒビール(2502)は新値を更新中です。単純に業績面だけを考えれば、両社とも冷夏、長雨で厳しいはずですが、全くおかまいなしと言ったところです。本当に株は難しいものです。

                                

さて、前回伊藤園の優先株(25935)についてお話しましたが、今回は伊藤園の業績の中期的な位置付けについてお話します。

                                 

同社は20074月期まで高成長を遂げてきました。20004月期に138億円であった経常利益が20074月期には223億円まで拡大しました。しかし、その後業績は大幅に悪化し、20094月期には104億円と2年間で半分以下となりました。

                          

そもそも伊藤園の高成長の背景は、同社の販売システムにあります。一般的に日本における食品の販売は卸売業を通じて小売業に販売されます。大多数の企業は卸経由ですが、同社は自社で販売する会社です。そのため、伊藤園の飲料はスーパーだけではなく、弁当屋、総菜屋、パン屋、肉屋などあらゆるネットワークで販売されています。それらの小さな店は、スーパーなどと異なって値引率が小さいために、伊藤園の収益性を支えています。

                        

一方、この2年間業績が大きく悪化した背景は、世界的なコストアップです。そのため、2007年から各種の食品の値上げが行われました。しかし、飲料業界は競争が激しく、しかもトップシェアのコカ・コーラのシェアが継続的に低下しているため、コカ・コーラが値上げに踏み切れませんでした。トップが値上げをしないと2番手以下は値上げをできません。そのために、飲料会社の業績は皆悪化しました。

                             

そのコストですが、世界的な景気減速から今年になって大きく低下しています。そのため、そろそろ増益への転換が見込まれます。しかし、普通株はすでに1,600円を超えていますので、PBR2倍、PER40倍と割安感はありません。

                           

一方、業績がさらに悪化するリスクはかなり小さくなっていますので、優先株の配当48円が減配される可能性は少ないのではないでしょうか。

                        

若干時期的な注意点を言いますと、来週第一四半期決算が発表されますが、冷夏、長雨の影響で厳しい可能性があります。また、配当利回りが高いので配当取りの動きもしばしば見られ、10月末、4月末に一旦株価が天井を付けることがあります。この2点には注意が必要です。

                                        

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今日の日経平均株価は? 8月25日

 今日の日経平均株価は、ほぼ前日終値を僅かに上回る水準に寄り付いた後は、比較的に軟調な展開を想定しています。

 寄り付きは、CMEの日経平均先物(円ベース)の10,585円がメドですが、それより多少低いかもしれないと見ています。

 ザラバでの軟調な展開は、前日の反動が主な理由です。前日の急騰は、先週金曜日に急落した反動があったことに加えて、米国株式市場の上昇に対する期待が大きかったと考えています。

 その米国市場では、ダウ平均株価が僅かな上昇にとどまり、ナスダックは小幅ですが下落に転じました。

 先週金曜日の終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、11時過ぎには82ドル弱まで上げ幅を拡大しました。ところが、午後に入ると一転して軟調になり、3.32ドル、0.03%の小幅上昇で終えています。

20090824

 JPモルガンチェースの株価の動きが示唆するように、金融セクターの基調が弱まりました。特別な理由があったようには見えないのですが、火曜日の重要な経済指標の発表が続くことから、様子見の姿勢が強まったためと見ています。

Jpm20090824

 一方、原油価格の上昇が続いているため、シェブロンなどエネルギー株が堅調さを維持しました。ダウ平均株価が基調を弱めながらも、プラスで終えた理由はこのあたりにありそうです。

Cvx20090824

 国内では重要な経済指標の発表は予定されていません。対ドル円レートが多少円高に振れた水準にある影響と、政府による政策的後押しが鮮明な中国(上海)市場の動向に注目したいと思います。

A20090825

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2009年8月24日 (月)

今日の株式市場を振り返る 8月24日

 前日比151円高で始まった日経平均株価は、ザラバでさらに上昇を続け、342.85円、3.35%の大幅高で終えました。

20090824_2

 東証33業種すべてが上昇しましたが、原油や非鉄金属など国際商品市況の上昇を受けて、国際石油開発帝石などの鉱業、同和鉱業などの非鉄などの上げが目を引きました。また、円安を背景に電機も好調でした。

 日経平均株価の上昇が加速したのは、中国(上海)市場が、比較的に堅調に推移したことが大きかったようです。

20090824_3

 加えて、対ドル円レートがザラバを通して円安方向に振れたことも重要な要因でした。

A20090824

 アジア市場全体も上昇しています。台湾(+2.8%)、インド(+2.4%)の上昇が目立ちましたが、日経平均株価の3%を越える上げが突出した感じです。

 GLOBEXでは、ダウ(+30ドル)、ナスダック(+1ポイント)と上昇しているのですが、時間を追って上げ幅が縮まっているのが、多少気になります。

 今日の米国は、重要な経済指標の発表は予定されていません。比較的に平穏なマーケットを想定しています。

 ということで、明日以降の日経平均株価も順調な展開が期待できそうなのですが、実は、多少気になる点があります。

 今日の大幅な上昇のかなりの部分が、前週の株価調整の反動、特に金曜日に下げすぎた部分を埋めた動きであると思われることです。

 この点は、明日以降の日経平均株価を予想するうえで重要であると思いますので、今朝の7時にFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」      http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/2009/08/post-cf89.htmlで配信した私の投稿記事を、ご参考までに掲載します。

以下はその全文です。

「微速前進(その1):かかし」

 先週は調整の一週間でした。

 

 日経平均株価は約3.4%下落しました。ダウ平均株価が2%弱上昇したため、日経平均株価の停滞感が目立ちます。

 この調整で、興味深い状況になってきました。3月の大底から測った、日米両市場の株価上昇率がピタリ45%で並んだのです。

09030910020090824

 さて、問題はここからです。どのような展開が予想されるのか?

 超短期的に(今日月曜日を含め)見れば、日経平均株価の反発が期待できそうです。

 理由は、先週金曜日の日本株大幅下落にあります。要因は3つあります。①米国の新車購入助成措置廃止に対する懸念、②中国(上海)株下落懸念、そして③前日の大幅な株価上昇の反動。

 この3つの要因のうち、③はやむなしとしても、①と②は大騒ぎをしすぎたようです。

 米国の新車購入助成措置の廃止については、株式市場への影響は限定的で、ダウ平均株価は1.7%上昇して大引けとなっています。それどころか、フォードの株価のザラバの動きを見ると、開け直後に多少モタついたものの、すぐに持ち直し、結局0.8%弱上昇となりました。

F20090821

 中国(上海)株は、下落が懸念されたのですが、2%を上回る上げで終えています。

B20090821 

 しかも、③として指摘した、前日の大幅な上げに対する反動にしても、チャートで見る限り、上昇を続ける25日移動平均線が強力なサポートとなっているようです。

20090821

 ということは、先週金曜日は、日本だけが大騒ぎをして下げすぎたということになりそうです。

 そうであるならば、今日(月曜日)を含めて、日経平均株価の戻しによる上昇が期待できるということになりそうです。

 だた、少し長い目で見ると油断は禁物でしょう。連動性の強いダウ平均株価の上昇が鈍る可能性があるためです。

 先週金曜日には、7月の中古住宅販売件数が前月に比べて7.2%も上昇したことが、株式市場上昇の引き金になりました。コンセンサスは21%の増加でしたから、かなりの威力があったわけです。

 しかし、住宅販売件数という数量の回復自体はおどろくべきことではありません。なぜならば、販売価格が大幅に下落したことが、販売数量の増加を加速させているという、経済合理的な動きだからです。金額ベース、つまり 数量X価格 でみれば、伸びはずっとマイルドで、大騒ぎをするほどではないかもしれません。

 いずれにしても、米国の株式市場では高値感が強まる可能性が強く、その米国に連動する日本の株式市場も、多少注意して臨むことが必要だろうと思っています。

 先週の投稿記事のタイトルは「小休止(その2)」でした。株式市場の調整を懸念したためです。今週のタイトルは「微速前進(その1)」。なぜ「微速」なのか? それは、今ご説明申し上げたとおりです。

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今日の日経平均株価は? 8月24日

 先週金曜日のCME日経平均先物(円ベース)が10,495円でしたから、今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。

 ただし、ザラバも堅調に推移するかどうかは、寄り付きの価格次第だろうと見ています。

 もし、CME価格の近辺で寄りつくようであるならば、ザラバでは上げ幅を縮小する展開を予想して、警戒体制で臨みたいと思います。

 CME価格を大きく下回って始まる場合は、ザラバでの堅調な推移を想定します。

 寄り付き価格に対応して、柔軟に対応したいと考えています。

 今日は、7月のスーパー売上高の他に目立った経済指標の発表はありません。

 したがって、寄り付き価格が、先週金曜日の大幅下落の反動を織り込んでしまえば、そこから一段と株式市場を上昇させる要因が見当たらない状況です。

 前引け前には、中国(上海)市場の動きが気になってきます。

 後場は、CMEでのダウやナスダックの動きも影響を与えそうです。月曜日の米国は、日本同様に、重要な経済指標の発表はありませんので、現時点では落ち着いた動きを想定しています。

 

 

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2009年8月23日 (日)

微速前進

 先週は調整の一週間でした。日経平均株価は3.39%下落しました。ダウ平均株価(いつまでこの名で呼べるのかわかりませんが)は1.98%上昇したため、日経平均株価の停滞感が目立ちます。

 この調整により、日米の株式市場が3月につけた底値から、ピタッと45%の上昇率で並びました。

09030910020090824

 では、今後の展開は? この点について、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/  の中で、「微速前進(その1):かかし」というタイトルの投稿記事で、私の考え方を述べてみました。明日(月曜日)朝7時に配信の予定です。

 先週のタイトルは「小休止(その2):かかし」でした。「小休止」から「微速前進」への変更が示すように、多少強気で見ています。

 選挙は、自民党(民主党ではなく)の圧勝などということでもない限り、株式市場に大きなインパクトはないだろうと思います。

 日米株価の短期的な連動性は非常に高く、日本の選挙という特殊要因によって、両者の動きに乖離が生じるとは考えにくいためです。

 昨年の米国大統領選挙の時でさえ、国際金融危機という特殊な状況下ではありましたが、日米株価はかなりきれいに連動していました。

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伊藤園の優先株に注目

 相変わらず、相場は妙な強さが続いています。特に理由はないのですが、需給がいいということで、食品株では伊藤園(2593)、アサヒビール(2502)などが新値を取っています。

 それに関して、私が注目しているのは、伊藤園の優先株(25935)です。

 伊藤園の優先株は、議決権がない代わりに配当金が普通株より10円多いというものです。20104月期の普通株の配当予想は38円ですので、優先株は48円となります。21日の優先株の株価は933円ですから配当利回りは5.1%です。

20090824

 伊藤園の優先株は20079月にわが国第1号として発行されました。しかし、普通株に対するディスカウントは拡大し続け、20083月には(優先株の株価/普通株の株価)は0.65を割り込み、その後200810月には0.8を越えますが、先週末には初めて0.6を割り込みました。

 この優先株は、議決権はありませんが、解散価値は普通株と同じですので、買収などがあった場合は、普通株と同じ株価となるはずです。しかも配当は10円多いのです。

 では、なぜこんなに割安に放置されているのでしょうか。その最も大きな要因は市場インデックスの計算から除外されているためです。つまり、ファンドや機関投資家がインデックスに連動するような運用を行っている場合、インデックスに採用されている普通株は組み入れる必要がありますが、採用されていない優先株を組み入れるとインデックスに連動しなくなります。そのために、割安な状態となっています。ですから、何の条件変化もなければ、やがて優先株が、普通株と同じ価格になるというわけではありません。

 さて、ここで優先株が発行された背景を考えてみましょう。優先株が発行されたのは、東証が発行形態の多様化を通じて、市場を振興しようと考えたからです。

 しかし、インデックスから除外してしまったため、優先株が割安な状態が続いています。その結果、市場振興の思惑がはずれて、第2号の優先株発行はストップしています。

 常識的に考えれば、いつかはわかりませんが、どこかではこの問題点の解消がなされるはずです。そうなれば、優先株の株価は限りなく普通株の株価に近づく可能性があります。加えて、今の株価水準であれば、配当利回りは5%を上回っているので、十分に投資対象として魅力的ではないかと考えられます。

 もちろん、当面のファンダメンタル動向も重要なのは言うまでもありませんが、その点に関しては次回に詳しくお話ししたいと思います。

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2009年8月22日 (土)

ダウ平均株価の図の差し替えお願いします

 先ほど、「米国株式市場を振り返る 8月21日」で用いたダウ平均株価の図が間違っています。

 正しい図は次のものですので、よろしくお願いします。お手数をおかけして、申し訳ありません。

20090821

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米国株式市場を振り返る 8月21日

 ダウ平均株価は155.91ドル、1.67%の大幅な上昇となりました。

20090820

 午前10時に発表された7月の中古住宅販売件数が、前月比7.2%増とコンセンサスであった2.1%を大幅に上回ったのを契機に、上昇幅が一気に拡大しました。

 この動きを敏感に反映したのが建機メーカーのキャタピラー。株価は4%弱上げました。

Cat20090821

 原油価格をはじめとして、国際商品市況が堅調に推移したことから、エネルギー、素材セクターも上昇しています。

 さらに、予想を上回る利益と、12%に達する既存店売上高を記録した小売のエアロポステール(AEROPOSTALE)の株価が10%上げたのが目を引きました。

Aro20090821

 興味深いのは、日本市場で大騒ぎとなった、新車助成の廃止の影響があまり見られなかったことです。フォードの株価を見ると、市場が開けた直後に僅かに調整の気配を見せたのですが、その後は堅調で、0.8%の上昇で終えています。もっとも、引け後の時間外取引では1.2%程度下落しています。

F20090821

 米国株式市場の上昇を映して、対ドル円レートは大幅に円安方向に振れました。

A20090822

 金曜日の日経平均株価は、米国の新車助成廃止、中国株の調整懸念、大幅な円高などのために大幅に下落しました。

 ところが、その後の展開は、新車助成廃止のインパクトは限定的、中国(上海)株は上昇、大幅な円安方向への振れとなっています。

 というわけで、月曜日の日経平均株価は堅調な動きになりそうです。

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2009年8月21日 (金)

今日の株式市場を振り返る 8月21日

 想定とは全く逆の厳しい下げになりました。8円安で始まった日経平均株価は、下落を続け、午後1時過ぎには241円まで下げ幅を拡げました。その後反発したものの、145.21円、1.4%安で終えています。

20090821_2

 下落の引き金は、米国での新車助成廃止であると見ています。ホンダの株価が4.1%弱と大きく下げました。

20090821_3

 さらに、中国が金融機関の自己資本の基準をより厳しくすることが伝わると、下げ幅が一段と拡大したようです。

 ただし、中国(上海)市場は、出足こそモタつきましたが、すぐに堅調に上昇をはじめ、結局約2%の上昇となりました。

B20090821

 アジア市場は、全般的に軟調でしたが、台湾(-1.2%)を除いて下落幅は僅かでした。日経平均株価の突出した下げが目を引きます。

 GLOBEXでは、ダウ(-5ドル)、ナスダック(-4.5ポイント)とも下落しているのですが、下げ幅は縮小方向です。新車助成廃止のダメージは消えてしまったように見えます。

 今日は7月の中古住宅販売件数の他には、重要な指標の発表は予定されていません。

 週末の手じまいということもあるのでしょうが、日本市場だけがバタバタと大騒ぎをしたという印象が残る一日でした。

 日経平均株価は、日足で見ると、上昇を続ける25日移動平均線に支えられて反発しているため、米国市場の状況にもよるのですが、月曜日は比較的に落ち着いた展開が期待できると考えています。

20090821_4

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上海のオープニング

 上海はとりあえず小動きで始まっています。開け直後に少し下落したのですが、戻して前日比0.1%安での推移です。

20090821

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今日の日経平均株価は? 8月21日

 ダウ平均株価は、意外なほど堅調でした。70.89ドル、0.76%の上昇で引けています。20090820

 これを受けて、今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。CMEの日経平均先物(円ベース)の10,405円ですから、10,400円をメドとしています。

 ザラバも堅調な推移を想定していますが、週末でもあり、先物主導の急な動きには注意したいと思っています。

 ダウ平均株価は、開け前に発表された週間の新規失業保険申請件数が予想を上回ったことから停滞気味にスタートしました。ところが、それから1時間半ほどして発表されたフィラデルフィア連銀の景況指数が、コンセンサスであった-2.0に対して、+4.2と驚くほど強い数字であったことが、株式市場上昇の引き金となったようです。

 加えて、AIGの新CEOが休暇先でのインタビューで、資本注入分の返済や、資産売却など、再生への積極的な経営戦略について述べたことが、株式市場に好感されました。株価は21%強上昇したあと、引け後の時間外でも2%強程度の下げにとどまっています。

Aig20090820

 この米国市場の堅調さに加えて、中国(上海)が落ち着きを見せていることもあり、今日の日経平均株価のザラバは堅調に推移しそうです。

 対ドル円レートも、円高水準ながら、多少円安方向への動きを期待しています。

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2009年8月20日 (木)

今日の株式市場を振り返る 8月20日

 前日は中国(上海)市場の大幅な下落を受けて、当然に調整かと思われたダウ平均株価が、予想に反して上昇しました。

 そのため50円高で寄り付いた日経平均株価は、10時半過ぎに中国(上海)市場の上昇が確認されると、急速に上げ始めました。基調は後場に入っても衰えず、179.41円、1.76%の大幅高で終えました。

20090820

 幅広い銘柄が買われましたが、原油高を反映して、国際石油開発帝石など石油関連、原子力関連などの上昇が目立ちました。一方、これまで大幅に高騰したインフルエンザ関連が一休みになっています。

 上海市場は3.62%の大幅な上昇で大引けを迎えています。アジア市場は台湾を除いて上昇。特に、インドネシア、韓国、インドの上昇率が日本を上回りました。

B2009082000000

 GLOBEXでは、ダウ(+19ドル)、ナスダック(+1ポイント)とも上げていますが、上げ幅を急速に縮めています。

 今日は、週間の新規失業保険申請件数、8月のフィラデルフィア連銀景況指数、7月の景気先行指数などの経済指標が発表されます。

 経済指標が大きな驚きとなることは想定していませんが、GLOBEXの動きは頭の重い市場展開を示唆するものと考えています。

 となると、明日の日経平均株価も予断を許さないようです。

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注目分野の事業環境を比較する

 「トヨタ、ハイブリッド車用リチウムイオン電池を三洋から調達」、「4-6月の液晶テレビ出荷は28%増」、「太陽電池部材各社、欧州不振で業績に陰り」。

 毎日、新聞の紙面を賑わせる注目分野ですが、鉱工業生産動向を用いた出荷・在庫バランスで、現在の事業環境を比較してみると興味深い違いが浮かび上がります。

リチウムイオン電池

在庫調整はほぼ終わり、出荷の回復が鮮明です。出荷はさらに上昇余地が大きいように見えます。出荷・在庫バランスは急反発の時期を過ぎ、緩やかな上昇局面に。

20090818_2

液晶テレビ

 在庫調整が終わり、積み増しの兆しが見えます。出荷の基調は強いのですが、一段の上昇余地は限定的に見えます。出荷・在庫バランスの頭は重くなりそうです。

20090815_2

太陽電池モジュール

 出荷は堅調なのですが、在庫の増加に要注意です。出荷・在庫バランスは下落しています。

20090819_5

 このように見ると、注目分野の状況にはかなりの違いがあるようです。リチウムイオン電池の状況が良さそうなのですが、すでに出荷・在庫バランスが大きく上昇してしまっていることには注意したいと思っています。

 実は、今注目しているのは、光ファイバーの通信ケーブル。住友電工や古河電工から目を離さないつもりです。

20090819_6

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上海株価は反発で始まる

 気懸りな上海ですが、今日は反発で始まっています。

A20090820_2

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今日の日経平均株価は? 8月20日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移を想定しています。

 CMEの日経平均先物(円ベース)10,320円が寄り付きのメドですが、多少上回るかもしれません。

 ザラバの堅調な推移を予想する理由は、前日の下げに対する反動であって、何か特別の要因があるというわけではありません。

 ダウ平均株価は61.22ドル、0.66%上昇しました。20090819

 中国株式市場の下落が懸念されて、安く始まったのですが、エネルギー省が発表した石油在庫(週間ベース)が大きく減少したことから、原油価格が急騰して、エネルギー関連株の上昇が市場を牽引しました。

 エクソン・モービルの株価が2.3%上げています。

Xom20090819

 また、予想を下回る決算で懸念されたヒューレット・パッカードの株価ですが、ザラバで次第に回復して、0.3%と小幅の下げで終了しています。しかも、引け後の時間外では0.3%上昇しています。

Hpq20090819

 今日は、株式市場に大きく影響する経済指標の発表は予定されていません。7月のコンビニエンスストアの売上高動向の発表が多少気になる程度です。

 11時を過ぎると、中国(上海)の状況が気になってきますが、前日に米国株式市場が大きなダメージを受けなかったこと、資源関連株の上昇が期待できることなどから、ザラバは堅調な推移が期待できそうです。

 ただし、気になるのは対ドル円レート。大きく円高に振れており、現在は多少円安方向に動いてはいるのですが、要注意です。

A20090820

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2009年8月19日 (水)

今日の株式市場を振り返る 8月19日

 14円安で始まった日経平均株価は、大引け前30分で多少売り込まれたものの、ほぼ終日小動きに終始しました。80.96円、0.79%の下落で終えています。モタッとした感じの一日でした。

20090819

 インフルエンザ関連銘柄が大きく上げるなど、材料がなかったわけではないのですが、やはり市場の牽引役を果たしてきた決算シーズンが過ぎ、中国株の動向が気になる中では、動きようがなかったということなのだと思います。

 その、気になる中国ですが、午後になって下げ幅を拡大しました。一時は4%を越える下落となり、大引け前に僅かに戻して、結局2.8%安で終了しています。

20090819_2

 アジア市場ではインドネシアが2.5%と大きく下げました。これは、中国というより、原油価格の下落の影響のようです。香港、シンガポール、インドの下落が目立ちますが、それでも下げ幅は1%台にとどまっています。

 GLOBEXではダウ(-83ドル)、ナスダック(-19.5ポイント)とも、比較的に大きく下げています。現在までのところ下げ幅を縮小する気配は見えません。

 今日は重要な経済指標は予定されていません。朝方にお伝えしたように、前日引け後にヒューレット・パッカード(HP)がコンセンサスを下回る決算を発表したのが気になるのですが、すでに開いているフランクフルト市場でのHP株は僅かに上昇しており、心配はなさそうです。

 米国市場は、大きな材料がないため、おそらく中国株の動向に焦点が当てられると見ています。はたしてどのように織り込んでいくのか、ザラバの動きに注目したいところです。

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今日の日経平均株価は? 8月19日

 米国株式市場は上昇したのですが、日経平均株価の寄り付きにはあまり影響がないかもしれません。寄り付きは前日終値の近辺、ザラバも小動きでの推移を想定しています。

 ダウ平均株価は82.60ドル、0.90%上昇しました。7月の住宅着工件数や建設許可件数がコンセンサスを下回り、生産者物価指数も予想より落ち込んだのですが、ホームデポやターゲットの決算が予想より良かった影響が大きかったようです。

20090818

 ターゲットの株価は7.6%弱上昇、時間外ではさらに0.1%弱上げています。Tgt20090818

 とは言え、前日に186ドルと大幅に落ち込んだダウ平均株価の反動としては、あまり勢いは感じられません。しかも、引け後に発表されたヒューレット・パッカードの決算がコンセンサスより悪いことも気になります。

 ヒューレット・パッカードの株価はザラバでは2%弱上げていたのですが、引け後の時間外取引では2%強下がっています。

 今日の国内では、重要な経済指標や決算は予定されていません。中国の株式市場の動向が気懸りですから、大きな動きはないだろうと見ています。

 対ドル円レートは、とりあえず落ち着いた動きです。

A20090819

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2009年8月18日 (火)

リチウムイオン電池関連の伊勢化学工業に注目

 経済産業省の鉱工業生産動向を用いて、製品ごとに出荷在庫バランスを見ると、突出して好調なものがあります。それがリチウムイオン電池。

20090818_4

 その主要材料である一酸化コバルト、四三酸化コバルト、水酸化コバルトなどに強みを持つのが伊勢化学工業です。

 コバルト化合物に強いのは、航空機エンジン等のスクラップから分離抽出したニッケル・コバルトの再利用を展開してきた歴史があるためです。

 現在は、業績を牽引するような力を発揮しているわけではないのですが、今後の成長が期待できます。

 実は、伊勢化学工業の魅力はそれだけではありません。

 関東平野を中心として、豊富に存在する「かん水」と呼ばれる古代海水に含まれる天然ガスとヨウ素を主力の事業基盤にしているのです。

 とくにヨウ素は世界の生産量の約12%を占める屈指のメーカーなのです。

 このヨウ素の用途は多彩ですが、注目は、液晶ディスプレーに不可欠な偏光膜向け。

 液晶ディスプレーの出荷数量は急回復しており、業績に大きく貢献することが期待できます。

 液晶用ガラスの主力メーカーである旭硝子を親会社としていることも強みになりそうです。

 一株当たり利益は今期12円、来期は35円と大幅な改善が見込まれます。

 株価は今年2月の283円を底に約2倍となっているのですが、株価純資産倍率が1倍を下回っていて、極めて保守的に、1倍にもどることを想定するだけで2割近い株価上昇が期待できます。

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今日の株式市場を振り返る 8月18日

 小さめのローラー・コースターに乗ったような一日でした。

 60円安で始まった日経平均株価は、10時半過ぎには一時56円高まで上昇しました。後場に入ると、一転して、停滞感が強まり、67円安まで下落しました。ところが、そこから再び回復に転じ、16.35円、0.16%高となって大引けを迎えました。

20090818_3

 安く寄り付いたのは米国市場の調整を反映したものと見ています。その後の上昇は、特別な要因によるものではなく、単に前日の大幅下落の反動と思われます。後場の下げは中国(上海)の下げの影響が大きかったようです。そして、その後の回復は、やはり中国市場の戻りと連動した動きでした。

B20090818

 日経平均株価が下げ止まったと言っても、328円安の翌日の16円高です。対ドル円レートが円安方向に振れ、中国市場が僅かながらも上昇に転じ、しかも、GLOBEXでダウ、ナスダックが上げる中での日経平均株価の動向ですから、相当に頭が重いと見る必要がありそうです。

B20090818_2

 アジア市場はまちまちの動きですが、全体的には堅調です。中国(上海)、インドが1%を越えて上昇しています。一方、台湾とインドネシアが2%を上回る下げとなっていて多少気になります。

 GLOBEXでは、ダウ(+56ドル)、ナスダック(+12ポイント)とも上げています。ただし、上昇幅は縮小気味です。

 今日は、開け前に7月の生産者物価と住宅着工統計が発表されます。また、ホームデポ、ターゲットの決算発表が予定されています。

 前日に、ホームデポのライバルであるロウズが事前予想を下回る決算を発表していますし、ターゲットなどの小売業界の事業環境は依然として厳しく、弱い決算内容となる可能性を否定できません。

 ということで、GLOBEXでは上昇している米国株式市場ですが、油断はできないようです。

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現在の上海株動向

 ご参考までに。現在の上海株の動向です。

20090818_2

 前日の急落から反発して始まったのですが、どうも基調が弱そうです。前日比0.43%高での推移ですが、上げ幅は縮まっています。

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食品卸の続きです

 今回は、前回お話した食品卸売業の続きです。

 

 卸売業と聞くと、多くの日本人は、付加価値の低い仕事をしていて、やがてなくなる産業というイメージを持っているのではないでしょうか。

 

 しかし、メーカーの作った商品を小売業に届ける機能は流通に必要不可欠であり、特に日本のようにメーカー数、小売業数が多い国では、メーカーや小売業が直接行うより、卸が行ったほうが圧倒的に効率的となります。

 

 また、コンビニエンスを見るとよくわかるのですが、小さな店に多くの商品を並べるためには、日本の卸売業が持つ低コストの多頻度小口配送技術は不可欠です。

 その結果、あまり知られていないことですが、卸売業は日本全体が低成長期に入った1990年代以降もコンスタントに利益成長してきたのです。

 

 ただし、卸売業の長期的な業績を見ると、1970年代のオイルショック、1990年前後のバブル期には短期的に業績が悪化し、今回も2005年度、2006年度と悪化しました。これは、メーカーのコストが急上昇した時期に相当します。

 

 卸売業では、仕入れ価格が確定する前に、小売業に販売価格を示し、その後メーカーからのリベートが確定し、仕入れ価格が決まります。つまり、仕入れ価格を読むわけです。

 

 しかし、急にコストが上がるとしばしば読みが外れて、大幅な減益となります。今回も2005年度、2006年度と業績は大きく悪化しました。

 

 しかし、その後メーカーは値上げにあたって、卸売業、小売業の取り分を増やすような仕組みにします。これまでもそうでしたが、今回も2008年度、2009年度と卸売業の業績はそれによって大きく改善しています。

 

 前回お話しした、菱食(7451)の200812月期の連結営業利益は22%増え、先ごろ発表となった20096月上期の営業利益は13倍となりました。今通期の会社予想は29%増益予想ですが、大幅な増額修正も期待されます。加藤産業(9869)の20089月期の連結営業利益も18%増え、20099月期の第3四半期までの累計でも58%増となっています。通期予想は25%増益ですので、こちらも増額修正が期待できます。

 

 こんなにも好業績なのに株価がほとんど動いていないのは、好業績ゆえ去年の相場で株価があまり下がらなかったということと、あまり見ている人がいないということでしょう。

 

 菱食は長期間にわたって成長していますのでPBR1.3倍台と低くはありません。しかし、PERは会社予想では20倍程度ですが、増額修正を織り込むと15倍を下回ることも考えられます。また、加藤産業のPBR0.9倍強で、PERは会社予想で17倍、仮に増額修正されるとすれば15倍を切ってきます。

 

 卸売業の業績は景気とやや逆相関性があり、全体相場が弱いときに活躍する傾向もありますので、そろそろ投資の好機ではないでしょうか。

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今日の日経平均株価は?  8月18日

 今日の日経平均株価は、安く寄り付き、ザラバも軟調な展開を想定しています。

 

 シカゴの日経平均先物(円ベース)10,140円を寄り付きのメドとしています。

 

 ダウ平均株価は186.06ドル、2.0%の大幅下落となりました。先週金曜日に発表された8月のミシガン大学消費者信頼感指数が弱かったことに加えて、ホームセンター大手ロウズの決算と見通しがコンセンサスを下回ったことから、消費の基調の弱さ市場の重石になったようです。

20090817_2

 ロウズの株価は10.3%と大きく下げました。

Low_20090817_2

 ニューヨーク連銀の8月製造業景気指数が12.08と、予想されていた2.20を大幅に上回ったのですが、消費に対する懸念に掻き消されてしまいました。

 

 実は、米国株式市場のザラバの展開が、今日の日経平均株価のザラバにも影響すると見て注目していました。もし、米国で切り返すようであれば、日本も落ち着きを取り戻すきっかけになると考えたからです。

 

 残念ながら、米国の株式市場はダウ、ナスダックともに切り返しの兆しも見せないまま終わってしまいました。

 対ドル円レートは円高水準にとどまると見られます。

A_20090818_2

 したがって、今日のザラバは軟調な推移を想定せざるを得ません。 

 6月の景気動向指数の発表が予定されていますが、改定値ですから、市場への影響は限定的と見ています。

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2009年8月17日 (月)

今日の株式市場を振り返る 8月17日

 76円安で寄り付いた日経平均株価は、下げの一方通行となり、大引けは328.72円、3.10%の大幅下落となりました。

20090817

 4-6月の実質GDPが前期比年率で3.7%増加したのですが、コンセンサスであった3.9%を僅かに下回りました。これが下げの直接のきっかけというわけではないのでしょうが、米国株式市場の調整、原油など国際商品市況の反落などが重なりました。

 後場になると、中国市場の急落も加わり、日経平均株価は反転のきっかけをつかめないままに大引け迎えました。

 東証33業種全部が下落しましたが、もっとも下げ幅が小さかったのは医薬品、次いで電力ガス。典型的なディフェンシブ・セクターであり、市場のセンチメントの弱さを示唆しています。

 アジア市場全体も下げています。ながでも中国(上海)が6.7%の大幅下落となったのが目を引きます。インドの下げ幅も4%を越え、香港、シンガポールも3%を上回りました。

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 GLOBEXでもダウ(-180ドル)、ナスダック(-29.5ポイント)とも大きく下げています。

 今日は、8月のニューヨーク連銀製造業景気指数、6月の対米証券投資、そして8月の全米住宅建築業者協会による住宅価格指数の発表が予定されています。

 個人的な見方ですが、中国発のグローバルな株価下落の連鎖についてはあまり大きな心配はしていません。中国の株式市場がグローバルな株式市場とは違ったロジックで動いていると見られるためです。

 もちろん、中国株の下落が中国経済に打撃を与えれば、中国に依存している企業の業績が悪化しますから、影響はあるのですが、必ずしも中国株の下落が、直接的にグローバルな株式市場に連動するとは言えないように思います。

 その点では、米国の株式市場の下落は直接グローバルな連鎖を引き起こすので注意する必要があります。

 今日は大幅安で始まりそうですが、ザラバ動きに注目したいと思っています。

 もし、ダラダラと下げ続けて、安値引けとなるようであれば、明日の日経平均株価も下げ続ける可能性があるので要注意です。

 もし、安く始まった後、ザラバで切り返した場合は、その程度にもよるのですが、明日の日経平均株価が落ち着きを見せるきっかけになるかもしれません。

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FX野村ブログの投稿記事より

 今朝7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」に、「小休止(その2):かかし」と題して投稿いたしました。

 今週の相場展開についての見かたをまとめたもので、ご参考になるかと思い、このブログでもご紹介しておこうと思います。

 以下は野村ブログで私の書いた記事の再録です。

     **********

「小休止(その2) : かかし」

 先週の日経平均株価は1.8%上昇して、とうとう3月の底値からの上昇率は50%を越えてしまいました。僅か半年余りの上昇率としては記録的なものです。一方、ダウ平均株価は一週間で0.5%ほど下落しました。とはいえ、底値からの上昇率は42%強となっています。

090309100_20090815

 先週の日本株は「小休止」と見たのですが、「小休止」したのは米国株のほうでした。結果として、日本株の上昇率が米国株を上回る日米株価乖離が再び進行し始めたように見えます。

20090815

 では、この乖離拡大は続くのか?

 中期的な観点からは可能性が高いと考えています。理由は日米在庫循環モメンタムの反発力の差です。これについては以前にお話ししました。

20090815_2

 しかし、短期的には難しいのではないかと思います。米国株式市場の動向を視野に入れた調整、つまり「小休止」があってもおかしくないと考えています。

 最大のポイントは、米国も同様ですが、「予想よりマシ」な業績発表が株式市場を牽引した決算シーズンが終了したことです。

 もう一つは、先週の日本株の上昇に多少気になる点があることです。ザラバの動きを追っていると、先物主導で市場開始直後や大引け直前に突然動き始めることが多かったような気がします。

 突然の上昇で売り方の踏み上げを誘い、再び買いが入ったところで手じまいをする。踊った投資家にはダブルパンチですが、仕掛けたほうは大儲け。

 決算シーズンが終わり、お盆休みで出来高が細る時期―――多くの投資家が市場の調整を予想する時期に、そのような仕掛けをすれば、市場のエネルギーが小さいだけに効果的だったのかも知れないと勝手に憶測しています。

 となると、問題は、その後の後遺症です。やはり、ある程度の調整はやむを得ないと思います。

 したがって、当面は個別銘柄を地道に点検していくのが良いかもしれません。

 815日の日経新聞に、HOYAの最高経営責任者である鈴木洋氏のコメントとして「ガラスがない」との指摘が気になりました。液晶用ガラスが顧客の注文に応じきれないというのです。

 そういえば、液晶テレビの出荷在庫バランスは昨年12月を底に、大幅な上昇を続けています。

20090815_3

 そこで注目は、液晶用ガラスを主力製品とする日本電気硝子。株価は3月の439円を底に、現在は1055円。株価は140%高、つまり2.4倍になっているのですが、まだ昨年6月の僅か53%の水準です。

 来期の営業利益率の予想は22%。製造業の中では圧倒的に高い収益率を誇ります。財務体質も強力です。来期の最終利益の予想値をベースに20倍程度の株価収益率で評価すれば、あと4割程度の上昇ポテンシャルはありそうです。

B_20090815

 ただし、液晶テレビの出荷在庫バランスの頭が重くなっているので、株価が下落するたびにこまめに拾っていく対応が望ましいかもしれません。

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今日の日経平均株価は? 8月17日

 今日の日経平均株価は、低目に寄り付いた後、ザラバも軟調な推移を想定しています。

 寄り付きのメドは、シカゴの日経平均先物価格(円ベース)である10,520円ですが、それを多少下回るかもしれません。

 その理由は、週末に対ドル円レートがかなり大きく円高方向に振れているためです。A_20090817

 マーケットが開く前に発表される4-6月のGDP一次速報が、予想以上に良い数字であれば、話が少し違ってくる可能性も否定できませんが、すでに前期比年率で3.9%という高い伸び率が、コンセンサスとして織り込まれていることを念頭に置く必要がありそうです。

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2009年8月16日 (日)

今週の株式市場は調整も?

 月曜日の4-6月GDP速報値が、びっくりするほどの成長を見せれば話は別ですが、今週の株式市場はある程度調整があってもおかしくないと見ています。

 詳細は、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ で、明日(17日)朝7時に配信される予定の私の投稿記事「小休止(その2):かかし」で述べていますので、ご覧いただけるとありがたいと存じます。

 それから、話は変わるのですが、先ほど紹介申し上げた春 研一さんは、長いアナリストのキャリアの中で、特にバイオ、食品、医薬などの分野に造詣が深いとお伝えするのを忘れておりました。御期待ください。

 

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春 研一さんの登場です

 春 研一さん(ペンネーム)の登場です。30年近く、アナリストとして外資系証券を中心に活躍されてきました。その経験をもとに、楽しい記事を書いていただけることになりました。よろしくお願いいたします。

 今日は第1回目ということで、かかしがいただいた原稿をお届けします。

 食品卸に注目!     春 研一 

 みなさん、はじめまして

私は30年近くアナリストをやってきた証券マンです。

 

 スケアクロウさんのファンの1人でもあります。

マクロはスケアクロウさんに任せるとして、私はこれからこのブログで個別銘柄の紹介をさせていただこうと思います。

 

 私はこの30年間、いろいろなセクターをカバーしてきましたが、ややディフェンシブ銘柄が多かったような気がします。

 

 今の相場はちょっと読みにくいなという感じがしますが、経済の悲観論が後退する一方、企業業績の水準からすると株価は先行して買われすぎという印象があります。

 しかし、このような局面では、しばしば金融相場となり、相場が強いことがよくあります。

 金融相場では、さまざまなテーマが物色されますが、ややリスクを取ろうという動きも出てきますので、仕手株や材料株、流動性の低い中小型株なども物色されます。

 私の場合、基本的にはファンダメンタル重視ですので、中小型株の中で割安感のあるものや、将来の成長が織り込まれていないものを中心にお話ししたいと思います。

 基本的に業績を考える場合には、長期を考えて、中期、短期と落とし込んで行きます。株価も同様で、長期的に考えて割安で、向こう1-3ヶ月間に、10-30%上昇するというのが、銘柄選択のスタンスです。

 今、面白いと思っているひとつが、菱食(7451)、加藤産業(9869)などの食品卸売業の株です。

 あまりなじみのない人も多いと思いますが、最近発表になった業績も絶好調で、PERも低い水準にあります。

 卸売業についてのお話は、次回にもう少し詳しくお話ししようと思いますが、少し注目してみてください。

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2009年8月15日 (土)

米国株式市場を振り返る 8月14日

 停滞色の強い一日でした。大引けにかけて多少戻したのですが、11時半ごろの165ドル安を底に、ほぼ一日100ドルを大きく上回る下げ幅のままで推移しました。終値は76.79ドル、0.82%安。20090814

 マーケット開始前に発表されたJCペニーの決算が下げのきっかけだったようです。予想よりも最終損失が小幅だったのですが、通期見通しがコンセンサスを下回りました。株価が6.2%下落しました。Jcp_20090814

 これをきっかけに、ノルドストロームの株価も6.3%下げてしまいました。

 市場の下げを決定的にしたのは、8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値。予想されていた69.0を大きく下回る63.2という数字に市場は驚いたようです。7月の66.0に比べて一段と悪化してしまったのですから無理もありません。

 このため、7月の消費者物価指数、鉱工業生産、設備稼働率などが、ほぼ予想通りか、若干良かったのですが、まったく無視されてしまいました。

 それでも、大引けにかけて多少戻したのは、経営破たんしたコロニアル・バンク・グループの資産の一部を継承することが決まった優良地銀BBTの株価が9.4%と大きく上昇したことが大きかったようです。引け後の時間外取引でも、株価はさらに1.4%上げています。Bbt_20090814

 これに関連して、バンクオブアメリカの株価も、2.29%上昇しており、ダウ平均株価の大引けにかけての戻りに寄与していると思われますが、こちらのほうは時間外取引では0.7%の下落となっています。Bac_20090814

 金融セクターを除くと、全体的に停滞感が強いのですが、原油価格が4.3%下落したため、エネルギーや素材関連の株価が弱く、フィラデルフィア半導体指数が2.6%弱下げたことから、ハイテク関連の基調も弱い状況となっています。

 したがって、月曜日の日経平均株価に、この状況がどう織り込まれるのか心配です。

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2009年8月14日 (金)

今日の株式市場を振り返る 8月14日

 34円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上昇をはじめ、10時前には113円まで上げ幅を拡大しました。前場はそのまま堅調に推移したのですが、後場は多少調整色が出て、80.14円、0.76%高で引けました。20090814_2

 寄り付き前に発表された6月の第3次産業活動指数が前月比0.3%の減少とする事前予想に反して、意外にも同0.1%の増加になったことが、株価上昇の引き金になったと見ています。

 後場になって調整色が強まった背景には、中国(上海)株が下落を始めたことがあるようです。3.1%と大幅に下げました。B_20090814

 アジア市場では中国の下落が突出しています。インド(-0.7%)やインドネシア(-0.4%)も若干下げたものの、その他の市場は上げており、全体的には堅調という印象です。韓国が1.7%と、比較的に大きく上昇しました。

 GLOBEXではダウ(-9ドル)、ナスダック(-2ポイント)と僅かに下落しています。

 今日は、7月の消費者物価指数、鉱工業生産指数、設備稼働率。そして8月のミシガン大学消費者信頼感指数など注目の経済指標の発表が続きます。決算ではJCペニーが開け前に出てきます。

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上海株が再び下落へ

 上海證券交易所の上海株式指数(SSE INDEX)が再び下落に転じています。日経平均株価も後場になって、この上海株の下げに反応しているようです。20090814

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今日の日経平均株価は? 8月14日

 今日の日経平均株価は高めに寄り付きそうですが、ザラバでは軟調な推移を想定しています。

 ダウ平均株価が36.58ドル、0.39%と小幅ながら続伸したことから、CMEの日経平均先物(円ベース)が10,545円となっています。したがって、今日の日経平均株価は前日を30円程度上回って始まりそうです。20090813

 ただ、対ドル円レートが円高に振れたこともあって、ザラバは昨日より頭が重い展開になると考えています。A_20090814

 今日は7月の日銀金融政策決定会合の議事要旨、6月の第3次産業活動指数の発表が予定されていますが、株式市場に大きな影響はないと見ています。決算はCSKホールディングス、東燃ゼネラル石油など70社余り。決算シーズンが終わります。

 ダウ平均株価は確かに小幅続伸したのですが、開け前のGLOBEXでは大幅に上げていましたから、堅調であったという印象はありません。

 7月の小売売上高が事前予想の0.8%増加に対して、0.1%の減少となったことが株式市場の頭を抑えたようです。国の助成措置で販売が底上げされている自動車を除くと前月に比べて0.6%の減少しています。コンセンサスは0.1%の増加でした。

 ただ、ウォルマートが、既存店売上高が1.2%減少したものの、コスト削減で予想を上回る利益を計上したこともあって、株価が2.7%上昇しました。Wmt_20090813

 また、機関投資家による株の買い集めが明らかになったバンクオブアメリカの株価が6.7%と大幅に上げたことも印象的でした。Bac_20090813

 このように、ダウ平均株価の小幅上昇内容を見ると、どうも今日の日経平均株価にとって力強いインパクトのあるものではなさそうです。

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が上昇しており、ヨーロッパの株式市場が上昇したことなど良いニュースもあるのですが、円高に振れているため、株式市場への影響が限定的になると見ています。

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2009年8月13日 (木)

今日の株式市場を振り返る 8月13日

 米国株式市場の上昇を受けて、73円高で始まった日経平均株価ですが、前場は頭の重さを意識させる展開でした。後場には、午後1時前に121円高まで上げ幅を拡大したのですが、その後は次第に上げ幅を縮め、結局82.19円、0.79%高で終えました。20090813_3

 前場の頭を重くしたのは、前日に大きく下落した中国市場に対する不安感と、対ドル円高への動きであったと見ています。

 後場に上昇したのは、中国(上海)市場が下落して始まった後、急速に戻したことが影響したようです。B_20090813

 また、前場では円高に振れていた対ドル円レートが、後場に入ると円安に転じたことも市場を支えました。B_20090813_2

 個別銘柄では、鼻に噴霧する糖尿病治療薬で東レ、ベトナム新幹線で日本車両、太陽熱発電でコスモ石油など注目する動きもあったのですが、結局のところ市場の動きの大部分は、米国、中国、あるいは為替などによるものでした。

 アジア市場は、マレーシアと韓国が僅かに下げたほかは、懸念された中国を含めて上昇しています。香港、インド、インドネシアは2%上回る上昇率です。

 GLOBEXでは、ダウ(+81ドル)、ナスダック(+13.25ポイント)とも大幅に上げています。前日に底打ち強調したFRBの経済見通しが、依然として大きなインパクトを与えているようです。

 今日は7月の米国小売売上高、ウオルマートの決算発表が予定されています。

 現時点までの展開は、明日の日経平均株価の上昇を示唆しているようですが・・・

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気になる中国株

 日経平均株価は中国市場の動きを気にしているようです。

 上海市場は開け直後に急速に下げたのですが、30分後には、多少の出来高の増加を伴ってもどしてきています。今後の展開は予断を許しませんが、とりあえず一息か。20090813_2

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今日の日経平均株価は? 8月13日

 今日の日経平均株価は、高く寄り付いた後、ザラバでも堅調な展開が期待されます。

 寄り付きはCMEの日経平均先物(円ベース)の10,540円をメドとしています。

 ダウ平均株価は120.16ドル、1.3%上昇しました。20090812

 良いニュースが出たというより、悪いニュースがなかったということで、2日間続いた下落の反動から上昇したという感じです。

 6月の貿易収支の赤字幅は予想を下回り、7月の月次財政収支はほぼ想定内、そして、FOMCは、景気の底入れを指摘しながらも、政策金利を低位のままに据え置きました。

 個別銘柄では、住宅販売の契約数が増加していると発表したトール・ブラザースの株価が14.4%と大きく上げたのが目を引きました。Tol_20090813

 また、前日引け後に予想を上回る利益を発表したアプライド・マテリアルズが3.3%と上昇しています。Amat_20090813

 さらに、バンク・オブ・アメリカの株価がザラバでは0.5%の上昇にとどまっていたのですが、引け後の時間外取引で3.1%と大きく上げています。

 このような米国株式市場の反発を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。

 ザラバでは、前日の大幅下落の反動に加えて、対ドル円レートが円安方向に戻っていること、米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.8%弱上昇したことなどが、株式市場の基調を支えると想定しています。A_20090813

 重要な経済指標の発表は予定されていません。

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2009年8月12日 (水)

今日の株式市場を振り返る 8月12日

 停滞感の強い一日でした。99円安で寄り付いた日経平均株価は後場になって一段と下落して、150.46円、1.42%安で大引けを迎えました。20090812

 米国株式市場の下落に加えて、ザラバで対ドル円レートが円高方向に振れたことが影響した模様です。B_20090812

 後場になって、下げ幅が一段と拡大したのは、中国株下落の影響と見ています。上海株の下げは4.7%弱に達しました。20090812_2

 7月の中国鉱工業生産が10.8%増にとどまり、コンセンサスであった11.5%を下回ったこと、中国商務省が、今後の経済見通しとして外需の大幅な落ち込みに強い懸念を表明したことなどが、下落の背景にあるようです。

 7月の中国小売売上高が事前予想を若干上回ったのですが、基調の弱い消費者物価が帳消しにしてしまいました。

 アジア市場全体も調整しました。上海の下げに連動して、香港も3%強下落しています。

 GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも僅かに下げています。ダウで5ドル程度。ただ、時間とともに下げ幅は縮小しているようですから、まずは無難な動きという印象です。

 ただし、市場はFOMCの経済見通しがどのようなものか、固唾をのんで見ているということですから予断は許しません。

 今日は6月の貿易収支、7月の財政収支の発表も予定されています。

 現時点では、米国株式市場の動向について、あまり楽観的にはなれません。

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今日の日経平均株価は? 8月12日

 今日の日経平均株価は、低く寄り付いた後、ザラバも軟調に推移する可能性が高いと見ています。

 寄り付きはCMEでの日経平均先物(円ベース)10,455円がメドとなりそうです。

 ダウ平均株価は96.50ドル、1.03%の下落でした。後場に多少持ち直しの兆しを見せましたが、引けにかけて再び下落しており、基調の弱さが感じられました。20090811

 金融セクターの低迷が目立ちます。CITグループの4-6月期財務書類の提出が遅れたことがきっかけであったようです。株価は18.9%と大きく下げました。その影響は金融セクター全体に及び、バンクオブアメリカの株価も約5%下落しています。Bac_20090811

 同時に、原油価格が下落してWTIが70ドル割れとなり、シェブロンなどエネルギー関連株が軟調でした。Cvx_20090811

 このようなことから、4-6月の非農業部門労働生産性が予想を上回り、単位労働コストもコンセンサスより大きく低下したのですが、株式市場の支えにはならなかったようです。

 今日の国内では、7月の企業物価指数、6月の鉱工業生産確報値が発表されますが、株式市場への影響は限定的見ています。決算は、関東天然ガス開発、、マツモトキヨシ、T&D、マブチモーターなど220社余りが予定されています。

 国内要因として、大きく株価を動かすものは視野に入っていないのですが、対ドル円レートが大きく円高に振れているのが要注意です。A_20090812

 また、7月の中国工業生産、6月のインド鉱工業生産指数が株式市場に影響を与える可能性があるので、目を離さないようにしようと思っています。

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2009年8月11日 (火)

今日の株式市場を振り返る 8月11日

 米国株式市場の下落を受けて、9円安で始まった日経平均株価ですが、すぐに持ち直して61.20円、0.58%の上昇で引けました。20090811

 月曜日引け後の決算発表で、構造改革の順調な進展と、下半期の業績回復を改めて確認した日本板硝子が9.2%の大幅上昇となるなど、決算に反応する相場展開が続いています。

 小幅ながら堅調であったと言えそうですが、ザラバの動きから受けた印象は若干異なります。大引け30分前までは、何度も上値にチャレンジしながらも跳ね返されてしまいました。

 そして、ようやく大引け直前になって、僅かに上げました。アドバンテストやソフトバンクなどいくつかの銘柄が突然、集中的に買い上げられたようです。20090811_2

 終わってみれば、上値の重さが印象に残る一日でした。

 中期的には株式市場の基調は強いのですが、短期的に見ると、この上値の重さに注意を要すると考えています。これまで株式市場の上昇を牽引してきた決算もいよいよ終盤です。「一休み」があってもおかしくないと見ます。

 対ドル円レートは多少円高方向に振れましたが、落ち着いた動きで、株式市場に与えたインパクトは限定的でした。B_20090811

 アジア市場はマレーシアを除き堅調です。特に、シンガポールが1.9%上げたのが目立ちます。

 ところが米国市場は怪しい雲行きです。GLOBEXではダウ、ナスダックとも上昇から下落に転じてきました。ダウで17ドル程度下げています。

 今日は4-6月の労働生産性、6月の卸売在庫が発表されますが、大きなサプライズは想定していません。重要な決算発表も予定されていません。ただ、株式市場は明日のFOMCの発表を気にしている様子です。政策金利よりも、FRBが今後の経済の動向をどのように見ているのかが関心の的のようです。

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昨日の野村ブログへの投稿記事から

 昨日(月曜日)早朝、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」に「小休止」というタイトルで投稿しました。

 内容的には当ブログと重複するところも多いのですが、この1週間程度の株式市場の基本的な見方についてまとめており、ご参考になることもあるかと思いましたので、そのままご紹介します。

 以下は「小休止 : かかし」(8月10日)からの転載です。

      ----------  

先週も日米株価の上昇が続きました。日経平均株価は0.53%とわずかに上げ、3月の底値からの上昇率は47.6%に達しています。一方、ダウ平均株価は2.16%と、日経平均株価を上回る上昇を見せました。3月底値から43.1%上げたことになります。090309100_20090808_2

 グラフが示すように、日米の株価は再び連動性を強めています。となれば、気になるのは今後の米国の株価動向。

 そこで、8月5日に米商務省が発表した6月の「製造業出荷・在庫・受注統計」をベースに全製造業の在庫循環モメンタムを見てみようと思います。これは、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。20090808

 6月の在庫循環モメンタムは5月に比べて上昇しました。細い点線が示す在庫の削減が上昇の主因です。ただ、細い実線が示す出荷が僅かに改善した(減少幅が縮まった)ことも貢献したことも注目です。

 この在庫循環モメンタムの動きはダウ平均株価と連動しています。明らかに、ダウ平均株価のトレンドは底を打って上昇に転じています。20090808_2

 そこで、先日ご紹介した、日本の在庫循環モメンタムの動向を、もう一度見ておきましょう。ここでは内容に関する説明は省略させていただきます。6_20090803

 日本の在庫循環モメンタムと日経平均株価も、当然なのでしょうが、連動しています。20090808_3

 日米の在庫循環モメンタムを比較すると、次のようになります。20090808_4

 ここから読み取ることのできる結論は、日米ともに在庫循環モメンタムは底打ちから反騰局面に入っており、株価も中期的に見れば上昇トレンドにあるということです。

 ただ、短期的にみると、気になる点があります。

 先週金曜日にダウ平均株価は113.81ドルと大きく上げました。そのザラバでの株価推移は次のようになっています。20090808_5

気になるというのは、雇用統計発表直後の株価の動きが重いのです。それでも、その後は上昇して午後1時半ごろには180ドルを越える上げ幅になりました。ところが、再び上げ幅が縮小に転じます。

 後場の調整は、原油価格の下落を反映したエネルギー関連株の軟調な動きだったとみています。エクソンモービルの株価の動きがそれを物語ります。Exxonmobil_20090807

 問題は、雇用統計の株価上昇効果が、原油価格の株価下落効果に負けてしまったという力学的な展開なのです。

 今日(月曜日)の日経平均株価は、米国の株価上昇と対ドル円安に支えられて高く寄り付くと見られます。そして、前場では楽観的なムードが市場を支配する可能性が大きいと思います。しかし、後場は雰囲気が変わる可能性もありそうです。

 なぜならば、米国市場においては、雇用統計以上に大きなポジティブ・サプライズをもたらす経済指標が当面の視野内にあるわけではなく、すでにピークを越えた決算も小売り関連が中心で心配の種が尽きません。

 ということで、日経平均株価が今日の前場でたっぷりと楽観ムードを織り込んで上昇した後は、「小休止」で臨みたいと考えています。

 

 なお、米国の製造業在庫循環モメンタムの比較的に詳細な解説を、私のブログ「スケアクロウ投資経済研究所」 http://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/ で、「底入れが鮮明に。6月の米製造業在庫循環モメンタム」というタイトルで掲載しました。もしお時間が許すようでしたら、合わせてご参照願えれば幸いです。

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今日の日経平均株価は? 8月11日

 今日の日経平均株価は、前日を僅かに下回って寄り付いた後、軟調気味で推移しそうです。

 ダウ平均株価は32.12ドル、0.34%の下落で終えています。20090810

 何か特別な出来事があって下げたと言うより、むしろ何もなかったことが下げの理由であるように見えます。ヘルスケアなどディフェンシブなセクターが堅調でしたから、株式市場は、これまでの急速な上昇の後で一休みしているということなのでしょう。

 先週金曜日の引け後に、2年ぶりとなるの増益決算を発表したバークシャー・ハザウェイの株価も、結局4.2%下落してしまいました。Brkb_20090810

 シカゴの日経平均先物(円ベース)は10,520円。今日の日経平均株価の寄り付きは、これを多少下回りそうです。

 対ドル円レートが大幅に円安に振れた後、円高方向に戻りつつあるのが、ザラバの頭を抑えると見ています。A_20090811

 また、米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.2%と比較的に大きく下げていますし、原油や金価格なども下落していることに注意する必要がありそうです。

 そのため、ザラバも軟調気味に推移すると想定しています。

 今日は、白川日銀総裁の会見、7月の消費者動向調査、8月の月例経済報告などがありますが、先週金曜日の米国の雇用統計や、昨日の国内の機械受注統計などのような大きなポジティブサプライズは期待していません。

 決算はピークを過ぎたとはいえ、住友ゴム工業、凸版印刷、横河電気、近畿日本ツーリストなど200社以上の発表が予定されています。

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2009年8月10日 (月)

今日の株式市場を振り返る 8月10日

 今日の株式市場には良いニュースが満載でした。先週金曜日の米国株式市場大幅上昇、予想を上回る6月の機械受注、大型の買収報道などなど。午前10時頃には、日経平均株価の上げ幅は173円に達しました。20090810

 ところが、後場に入ると一転して上げ幅が縮小に転じ、結局112.17円、1.08%の上昇での大引けを迎えました。

 日経平均株価を牽引したのは、先週金曜日に業績予想を大幅に上方修正したブリヂストン。株価は5.6%上昇しました。

 加えて、三菱ケミカルによる買収が報道された三菱レイヨン。株価の上昇率は19.8%に達しています。20090810_2

 一方で、7月の既存店売上高が前年同月を下回ったファーストリテイリングをはじめ、小売関連株で、後場に値を崩した銘柄が目立ちました。B_20090810

 今日の日経平均株価は、良いニュースが満載であった割には、上昇幅が小さかったというのが、正直な印象です。特に、後場になって上げ幅を縮小したのが気になります。

 アジア市場は中国とインドが僅かに下げたのを除いて堅調でした。とくに香港とインドネシアの好調な上げが目立っています。

 GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも僅かに下げていますが、先週金曜日の大幅な上昇の後ですから、まず無難な推移と言えそうです。

 今日は経済指標や決算で重要なものは予定されていません。市場では、金曜日の引け後に好調な増益を発表した、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイの株価の動きに注目が集まっているようです。

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今日の日経平均株価は? 8月10日

 雇用統計に押し上げられた先週金曜日の米国株式市場を映して、今日の日経平均株価は高く始まりそうです。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)である10,590円をメドとしていますが、現在までのところ対ドル円レートが円安に振れたまま安定していることから、寄り付きがさらに高くなる可能性もあります。A_20090810

 おそらく、前場の市場は楽観ムードで満たされるでしょうが、その楽観ムードをたっぷり織り込んで上昇した後の相場展開は、多少警戒的に見ています。

 詳細については、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間たち」 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/ での私の投稿記事「小休止 : かかし」をご参照いただければ幸いです。本日7時に配信の予定です。

 今日は、7月のマネーストックと景気ウオッチャー調査、6月の機械受注と国際収支など重要な経済指標が発表されます。中国の7月消費佐物価指数の動向も気になるところです。

 また、三菱ケミカルは三菱レイヨンを買収するニュースが、化学・繊維産業の再編期待を高めることから、この2社だけでなく、三井系の東レと三井化学の株価への影響も大きいと予想されます。

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2009年8月 9日 (日)

底入れが鮮明に。 6月の米製造業在庫循環モメンタム

 短期的には、多少警戒して米国株式市場を見ているのですが、中期的な上昇トレンドは崩れないだろうと考えています。

 その理由の一つに、米国全製造業の在庫循環モメンタムが底打ちを一段と鮮明にしていることが挙げられます。

 8月5日に米国商務省の発表した「製造業出荷・在庫・受注統計」(3M)を用いて在庫循環モメンタムのグラフを作成してみました。在庫循環モメンタムは出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。上向いていれば、景気が回復傾向にあることを示しています。

 まず1959年からの長期の動向を見ておきましょう。ほぼ石油危機の時期に匹敵する下落を経て、ようやく底打ちが鮮明に見えてきました。20090808_2

 次に、最近の動向をもう少し良く見てみましょう。点線が示す在庫の減少が底打ちの主因ですが、細い実線が示す出荷も反転上昇する気配です。その結果、直近である6月の在庫循環モメンタムは前月に比べて上昇しました。20090808_3

 より詳細に中身を点検していくと、ハイテク分野の回復傾向が明らかです。コンピュータ及びその関連機器の在庫循環モメンタムは大幅に上昇してプラスに転じてきました。細い実線の出荷が回復してきていることが特徴です。20090808_4

 次に乗用車の在庫循環モメンタムを見ると、依然としてマイナス圏にあります。反騰の兆しは出ているのですが、出荷に力強さが欠けています。20090808_5

 このように、分野によって状況は異なるのですが、全体としては底打ちの方向にあります。

 日米の在庫循環モメンタムを比べると、赤い太線が示す日本の回復のペースが速いのですが、米国の反騰もさらに進展しそうなことがうかがわれます。20090808_6

 米国の在庫循環モメンタムとダウ平均株価とを重ね合わせると、両者の連動性の高さが浮かび上がります。20090808_7

 ということは、短期的な動きはともかくとして、中期的な上昇トレンドが維持されていると見るのが適切だと考えます。

 そして、ハイテク関連の在庫循環モメンタムの上昇が著しいことから、ダウ平均株価よりナスダックの基調が、さらに強いと予想されます。

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2009年8月 8日 (土)

米国株式市場を振り返る 8月7日

 雇用統計に押し上げられて、ダウ平均株は113.81ドル、1.23%と大きく上昇しました。20090808

7月の非農業部門雇用者数の減少は24万7千人にとどまり、前月の44万3千人から大幅に縮小しました。コンセンサスであった32万5千人を大きく下回り、株式市場を驚かせました。

 またAIGの四半期決算が、ほぼ2年ぶりに黒字転換したことも、株式市場のセンチメントを一段と明るいものにしたようです。株価は20.4%上昇しました。Aig_20090807

 というわけで、良いことづくめの米国株式市場に見えるのですが、実は気になる点もあります。

 個人的な印象ですが、雇用統計発表後のザラバの展開は、意外に思えるほど重い動きでした。

 もちろん、上昇基調は続き、午後1時半近くには180ドルを上回る上げ幅に達するのですが、その後は一転して下落します。

 原油価格が調整したこともあって、エネルギー関連株が軟調になったことが背景にあると見ています。エクソンモービルの株価推移が、それを物語っています。Exxonmobil_20090807

 雇用統計に支えられた株式市場の上昇圧力が、午後1時半以降は、エネルギー関連株の調整圧力に負けてしまったということです。

 今後、株式市場をさらに上昇させるインパクトのある重要な経済指標が視野に入っているわけではありません。これまで株価上昇の原動力となってきた決算による「利益サプライズ」の効果もかなり期待しにくくなってきました。来週は小売関連の決算が多く、むしろ不安のほうが大きい状況です。

 となれば、一時的な株式市場の調整も念頭に置いておいたほうが良いような気がします。ただし、あくまで「一時的」です。中期的な上昇トレンドは維持されると考えています。

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2009年8月 7日 (金)

米国雇用統計が大幅改善!

 先ほど発表された7月の雇用統計は大幅に改善しました。

 非農業部門雇用者数は24万7千人の減少にとどまり、予想されていた32万5千人を大きく下回りました。前月は44万3千人の減少でした。

 失業率も9.4%とコンセンサスであった9.6%を下回っています。

 AIGの決算も良好でした。2年ぶりの黒字決算となっています。

 もうすぐ場が開くのですが、GLOBEXではダウが87ドル、ナスダックが22ポイントと大きくあげています。

 対ドル円レートも、この状況を反映して円安に振れています。C_20090807

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今日の株式市場を振り返る 8月7日

 ローラーコースターに乗っている気分になる一日でした。

 前日比22円安で開けた日経平均株価は、後場開始直後には139円まで下げ幅を拡大しました。ところが午後1時になると突如雰囲気が変わります。上昇に転じた株価の基調は大引けまで変わらず、24円、0.23%の上昇で終えました。20090807

 上昇のきっかけは東レの決算であったと思われます。午後1時に決算書類とともに発表された「業績予想の修正に関するお知らせ」で、中間期の営業赤字を一挙に100億円縮めた50億円に修正するとともに、「IT関連分野等で需要が堅調に推移している」と指摘しました。ザラバの株価の動きが物語るように、株式市場は強く反応しました。20090807_2

 これがハイテク株を幅広く動意づけたようです。アドバンテストの動きが象徴的です。20090807_3

 対ドル円レートの動きも、前場は円高方向でしたが、後場には円安方向に変化したため、ハイテク株など円安メリット株が上昇しやすい環境になっていました。B_20090807

 アジア株はまちまちです。韓国、台湾は日経平均同様に若干の上げで終えています。ただし、香港(-2.51%)、シンガポール(-2.00%)、中国(-2.85%)、インド(-1.78%)が大きく下げているのが気になります。

 それ以上に気になるのが米国です。GLOBEXではダウ(-29ドル)、ナスダック(-3ポイント)ともに下げています。両者とも、下げ幅が時間を追って拡大しています。

 きょうは7月の雇用統計が控えます。非農業部門の雇用者数減少が前月の46万7千人から32万8千人へ大きく改善することが、既にコンセンサスとして織り込まれているわけですから、期待通りにいかないとかなりの衝撃かもしれません。

 また、開け前に出るAIGに注目です。

 月曜日の日経平均株価を読む上で、この米国市場の動向と、再び急速に円高へ振れ始めた為替の動きに注意する必要がありそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月7日

 今日も高く寄り付きそうです。CMEの日経平均先物(円ベース)である10,410円をメドとしたいと思います。

 昨日は米国市場の調整を無視するようにザラバで大きく上昇しました。今日も米国市場の調整が続いていますが、再び日経平均株価が無視する可能性も否定できません。しかし、ザラバでの反落の可能が昨日より高まったと見て、警戒態勢で臨みたいと考えます。

 ダウ平均株価は24.71ドル、0.27%下落しました。大引け1時間前まで50ドル以上下げていましたから、数字以上に停滞感が強かったという印象です。20090806

 週間の新規失業保険申請件数が事前予想より少なかったにも関わらず、金曜日の雇用統計を前に、その影響は限定的でした。

 雇用統計に関しては、さまざまな憶測が乱れ飛んでいるようで、株式市場が非常に神経質になっている様子がうかがわれます。

 前日引け後に控えめな業績予想を出したシスコの株価はザラバで戻したのですが、期待を下回る決算内容だったP&Gの株価が4.5%下落しました。Pg_20090806

 また、前日まで堅調な上昇を続けていた金融セクターが反落しました。ニューヨークメロン銀行の株価の動きが象徴的です。Bony_20090806

 今日の国内では、6月の特定サービス産業動態速報の他には、重要な経済指標の発表は予定されていません。決算発表は500社を越え、ピークを迎えます。後場になると、雇用統計の発表を控えるGLOBEXでの米国市場の動きが気になりそうです。

対ドル円レートは水準は円安ですが、円高方向への動きを見せており、予断を許しません。A_2009080700000

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2009年8月 6日 (木)

今日の株式市場を振り返る 8月6日

 今日の日経平均株価は大きく反発しました。前日終値に比べ135.56円、1.32%の上昇で引けています。朝の段階では、ザラバは小動きを予想していたのですが、想定外の強いマーケットでした。20090806

 企業業績の回復期待が依然として背景にあるのでしょうが、直接的には、対ドル円レートの動きが示すように、円安傾向の影響が大きかったと見ています。B_20090806

 セクター別上昇率を見ても、輸出や海外生産比率の高い輸送用機器や電気機器、ドル建て製錬マージンが収益源である非鉄金属など円安メリットセクターが上位に並んでいます。

 前日の大幅な株価下落の反動が、円安で勢いをつけたことが、今日の大幅上昇につながったと考えます。

 内閣府が発表した6月の景気動向指数は79.8と前月比2.9ポイントと大きく上昇したことも株式市場の上げを加速させたようです。ただ、事前のコンセンサス79.7に比べて驚くべき数字ではないことに注意する必要があります。しかも、一致指数は87.8と予想値88.1を下回りました。

 もし、円安という環境下でなければ、株式市場は景気動向指数に目立った反応を見せなかった可能性もあると考えています。

 気になるのは、これまで株式市場を牽引してきた決算発表が、明日金曜日にピークを迎えること。来週以降は、重要な牽引役が次第に姿を消していきます。

 したがって、今日の日経平均株価は大きく上げたものの、今後の展開は予断を許さないと思います。

 アジア、オセアニア地域の株式市場はまちまちの動きでした。豪州(+1.38%)、香港(+1.97%)、インドネシア(+1.85%)が日経平均の上昇率を上回っています。一方、インド(-2.45%)、上海(-2.11%)の下げが目立ちます。

 GLOBEXではダウ(+43ドル)、ナスダック(+1.0ポイント)とも上昇しています。上げ幅は徐々に拡大しているようです。

 今日は、週ベースの新規失業保険申請件数の他には重要な指標の発表はありません。決算関係では、前日引け後に発表されたシスコの期待を下回る決算に株式市場がどのように反応するかに注目が集まっているようです。

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今日の日経平均株価は? 8月6日

 今日の日経平均株価は、高めの寄り付きが期待できるのですが、ザラバは軟調気味な小動きを想定しています。

 高めの寄り付きを想定するのは、前日の大幅下落の反動が理由。CMEの日経平均先物(円ベース)の10,295円をメドとしています。

 ダウ平均株価は39.22ドル、0.42%下落しました。7月のISM非製造業景況感指数46.4と事前予想であった48を下回ったことが引き金となり、10時半過ぎには一時113ドルまで下げ幅を拡大しました。20090805

 その後下げ幅の縮小したのは、6月の製造業受注指数が前月比0.8%減のコンセンサスに対して、0.4%増になったこともあるのですが、新しいCEOを迎えるAIGの株価が63%弱と大幅に上げた影響が大きいと見ています。Aig_20090805

 一方で、予想を上回る利益を発表したクラフトフーズやP&Gの株価が軟調であったことに注意する必要がありそうです。株式市場が「コスト削減による利益」から「売上高の増加による利益」を要求し始めていることを示唆するからです。

 今日は午後2時に6月の景気動向指数速報値が出てきますから、ザラバに影響を与える可能性は否定できませんが、基本的には軟調気味な小動きを想定しています。

 キリン、ダイキン工業、TDK,パイオニア、住友不動産など注目決算が続々と出てきます。米国と同様に、「予想よりマシな利益」はすでに織り込み済みで、株式市場の要求はもう一段高くなっていることに注意したいと思っています。

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2009年8月 5日 (水)

今日の株式市場を振り返る 8月5日

 30円高で寄り付いた日経平均株価は軟調気味に推移していたのですが、午後1時過ぎから下げが加速しはじめ、大引けは122.48円、1.18%安となりました。20090805

 後場に下げが加速したのは、何か特別な出来事があったわけではないようです。これまでの株価上昇による相場の過熱感に対する懸念ということだと思います。ここに示したトヨタの株価は、予想よりも良い決算にほとんど反応していませんでした。正確に言えば、株価にすでに織り込まれていたということです。この動きが株式市場の下げの重要な契機になったと理解しています。20090805_2

 加えて、対ドル円レートがザラバでは円高に振れたことも、株式市場の足を引っ張りました。B_20090805

 アジア市場は、インドを除いて下げています。上海、香港、シンガポール、台湾、インドネシアの各市場の下げ幅は日本を上回りました。

 現在(午後9時40分)、GLOBEXではダウが28ドル、ナスダックが2.5ポイントほど下げています。下げ幅はわずかですが、拡大気味に推移しており、予断は許しません。

 今日は、7月のISM非製造業景況指数、6月の製造業受注指数の他、7月のチャレンジャー社による企業人員削減数調査、7月のADP社による民間・非農業部門雇用者数など注目を要する経済指標の発表が続きます。さらに、P&G、シスコの決算から目が離せません。

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今日の日経平均株価は? 8月5日

 今日の日経平均株価は高く寄り付きそうですが、ザラバの展開は予断をゆるさないため、警戒スタンスで臨みたいと考えます。

 寄り付きはシカゴの日経平均先物(円ベース)10,450円をメドとしていますが、それより低い可能性もあるかもしれません。

 ダウ平均株価は33.63ドル、0.36%上昇しました。6月の中古住宅販売保留(契約を締結して、引き渡し前の状態にある物件数)が前月比3.6%増加と、事前予想の0.7%増を大幅に上回ったのがきっかけとなったようです。

 ただ、6月の個人所得が-1.3%と、コンセンサスの-1.0%より悪くかったこともあり、株式市場は小動きに終始しました。大引け30分にはダウ平均株価は前日終値を下回っていました。20090804_2

 したがって、米国株式市場の上昇に力強さは見えません。

 今日の国内では、重要な経済指標の発表は予定されていませんが、国際石油開発帝石、鹿島、アルプス電気、ニコン、オリックス、TBS、NTT、セコムなど注目企業の決算が続々と出てきます。

 予想よりも良い決算に対して、株式市場の反応が次第に鈍くなりつつあるように思われますので、今日は決算と株価の動きを特に注意深く確認していきたいと考えています。

 対ドル円レートは円安方法に振れていますので、株式市場にはプラス要因と見られます。A_20090805

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2009年8月 4日 (火)

今日の株式市場を振り返る 8月4日

 今日は前場と後場で市場の雰囲気がガラっと変わりました。

 米国株式市場の上昇を受けて、85円高で始まった日経平均株価は、前場はそのまま堅調に推移して、一時は126円まで上げ幅を拡大しました。ところが、後場に入ると値を崩し、22.54円、0.22%とかろうじて前日終値を上回る水準で終了しています。20090804

 後場に調整した理由は、高値を警戒した手じまいということなのでしょうが、直接的には、かなり急速な為替の円高方向への振れの影響が大きいと見ています。B_20090804

 TDKのザラバの動きが、その為替のインパクトを示唆しているようです。Tdk_20090804

 ただ、気になるのは、前日引け後に予想を上回る決算を発表したパナソニックが、市場の牽引役とはならなかったことです。20090804_2

 また、今日の引け後に業績予想を上方修正したトヨタの決算が、夕場の日経平均先物にまったく影響を与えているようには見えないことも気懸りです。

 これまでは、予想よりも良い決算が株式市場の上昇を牽引してきました。その基調に変化が見られます。そして、今週の金曜日に決算はピークを迎えます。ということは、市場牽引役が退場することが目に見えているわけです。

 したがって、早晩、株式市場が一休みになることを念頭に置く必要がありそうです。

 現在(午後9時)GLOBEXではダウ、ナスダックとも比較的に大きく下げています。前日の上げの反動とCNNではコメントしているのですが、これから出てくる6月の個人消費と支出、そして6月の中古住宅販売保留(契約後引き渡し前の物件数)が気になります。決算では、クラフト・フーズに注目しています。

 米国株式市場は、金曜日の雇用統計を前にして、上値が重い展開が避けられないようです。 

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今日の日経平均株価は? 8月4日

 今日の日経平均株価は、高く寄り付き、ザラバでも堅調な動きを想定しています。

 ダウ平均株価が114.95ドル、1.25%、そしてナスダックが30.11ドル、1.52%と大きく上昇しました。これを反映してシカゴの日経平均先物(円ベース)が10,485円となっており、これが今日の寄り付きもメドとなりそうです。20090803

 米国株式市場を牽引したのは経済指標。7月のISM製造業景況指数が48.9と、コンセンサスであった46.5を上回りました。前月の44.8から大きく改善しています。同時に発表された6月の建設支出も、事前予想が0.5%の減少であったのに対して、0.3%の増加となり、株式市場に驚きを与えたようです。

 今日のザラバが堅調と見るのは、予想よりも良い決算が続いているためです。特に前日の引け後に発表されたパナソニックの決算で、4-9月の最終赤字が期初予想に比べて半減する見通しが表明されたことが株式市場に大きく影響しそうです。

 今日も決算発表が続きます。トヨタ自動車、旭化成、エルピーダメモリ、三井物産など目白押しです。

 原油など国際商品価格が上昇しているため、素材系企業の株価に好影響が予想されます。

 対ドル円レートは多少円高方向に動いているのですが、大きな影響はなさそうです。A_20090804

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2009年8月 3日 (月)

今日の株式市場を振り返る 8月3日

 今日の日経平均株価は小動きに終始しました。前日比1円安で寄り付いた後、高値が23円高、安値が34円安と僅か57円の値幅の中を上下して、結局4.36円、0.04%の下落で終えています。20090803

 先週末に1.9%と大きく上昇した反動が市場の頭を抑える一方で、予想よりも良い決算が下支えになりました。

 大幅な増益決算を先週末引け後に発表した三菱UFJフィナンシャルグループをはじめとして、銀行株が大きく上昇しました。また、今日のザラバ中に赤字幅縮小を発表した帝人げが後場に急上昇したのが目を引きました。20090803_2

 対ドル円レートは僅かに円高気味でしたが、落ち着いた動きでした。引け後は円安に振れています。B_20090803

 アジアは日本、台湾、マレーシアを除き上昇しています。上海が1.5%、インドが1.6%と好調でした。

 GLOBEXでは、ダウが67ドル、ナスダックが14.25ポイントと大幅に上昇しています。7月のISM製造業景況指数の発表が予定されていますが、コンセンサスは46.5。前月の44.8から上昇が期待されています。注目したいところです。その他、6月の建設支出、7月の新車販売などが予定されています。

 このまま、米国株式市場が堅調であれば、対ドル円レートが円安に振れていること、引け後に発表されたパナソニックの7-9月期黒字転換予想など、明日の日経平均株価によって良い材料が揃いそうです。

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今日の日経平均株価は? 8月3日

 今日の日経平均株価は低目の寄り付いた後、小動きで推移することを想定しています。

 CMEの日経平均先物(円ベース)が10,320円であったことから、10,300円程度を寄り付きのメドとしています。

 小動きを想定する理由は、先週金曜日のダウ平均株価が17.15ドル高と小幅な上昇にとどまり、ナスダックが下落したことです。一方で、日経平均株価は191.62円、1.89%と大幅に上昇しているため、今日はその反動が多少出るだろうと思っています。

 対ドル円レートも現在までのところ円高気味で推移しています。A_20090803

 ただし、予想よりも良い決算が続くという展開に大きな変化はありませんから、下値は限定的だと思っています。

 きょうも決算発表が続きます。帝人、トクヤマ、三菱ガス化学、宇部興産、三菱マテリアル、スズキなどに注目しています。

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2009年8月 2日 (日)

6月の鉱工業生産動向を吟味する

 6月の鉱工業生産動向を、出荷在庫バランスを通して検討してみたいと思います。

 出荷在庫バランスは、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いた景気循環指標です。ちなみに、出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いたものが在庫循環モメンタムです。今回は数量ベースであることにご注意願います。

 まず、鉱工業出荷在庫バランスから。大きく上昇しています。在庫の減少が続いていることに加えて、出荷の底打ちも目立ってきています。6_20090803

 次に鉱工業全体のサブカテゴリーである耐久消費財。乗用車が最大の構成品目です。鉱工業全体の上回るペースで上昇しています。出荷の回復が顕著ですが、在庫減少のペースが多少落ちてきました。減産体制を緩めているようです。6_20090803_2

 非耐久消費財は、食品、衣料品などが中心です。ディフェンシブな分野が多いのが特徴で、出荷在庫バランスも小動きであるのが特徴です。出荷の動きが堅調です。在庫は安定的です。6_20090803_3

 資本財は機械など設備投資関連が中心になります。消費財に比べて、基調の弱さが鮮明です。在庫の減少が続いていますが、出荷の底打ちは確認できません。やはり企業の設備投資意欲は依然低調です。6_20090803_5

 トラックなどの輸送機械を除いた資本財も低迷しています。在庫削減の動きが明確ではないことも気になります。6_20090803_6

 鉄鋼電炉、ガラス、セメントなどの建設材の動きは、資本財より良さそうです。在庫削減の動きは鮮明ではありませんが、出荷に底打ちの兆しが見え始めています。6_20090803_7

 電子部品や、鉄鋼高炉、化学など中間製品が中心の生産財は一段と回復感が強まっています。在庫削減が続いていることに加えて、出荷が本格的に回復する兆しがさらに鮮明です。6_20090803_8

 以上、鉱工業全体をサブカテゴリーに分解して内容を吟味すると、耐久消費財と生産財の基調の強さが浮き彫りにされています。株価との連動性が高いため、出荷在庫バランスを念頭に置いて銘柄を点検したいと思っています。

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2009年8月 1日 (土)

米国株式市場を振り返る 7月31日

 ダウ平均株価は17.15ドル、0.19%上昇しました。市場は開ける前に発表された4-6月のGDPは-1.0%とコンセンサスであった-1.5%を上回りました。ただし、1-3月の数字が下方修正されたことや、4四半期連続のマイナスが嫌気された模様で、開け直前のGLOBEXは一時大きく下落しました。

 しかし、7月のシカゴ購買部協会景気指数が43.4と、事前予想の43.0を若干上回ったこともあり、ザラバは持ち直して堅調な推移となりました。20090731

 アナリスト予想を下回る利益を発表した石油大手シェブロンの株価が、原油価格の上昇に支えられて、2.6%かなり大きく上昇したことに、市場の基調の強さを感じました。Cvx_20090731

 ただし、予想を下回ったディズニーは4.2%の大幅下落となり、しかも引け後の時間外取引でも、さらに0.4%下げています。Dis_20090731

 ナスダックは5.80ポイント、0.29%の下落となったのですが、ザラバ動きを見ればわかるように、ダウ以上に堅調さが見られました。20090731_2

 引け前に下げたのは、週末の手じまいということもあるのでしょうが、マイクロソフトとの提携の発表以来株価の低迷が続いているヤフーの影響が大きかったのではと見ています。Thoo_20090731

 代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数は0.23%と上昇しており、ナスダックの基調は強いと思います。

 月曜日の日経平均株価に影響のある、CMEの日経平均先物(円ベース)は10,320円。対ドル円レートが円高方向に振れていることもあり、寄り付きは低くなりそうです。B_20090801

 個人的には、月曜日の日経平均株価が、米国株式市場の多少マイナス気味の影響を克服して、国内の要因による上昇を実現できるかどうかを見るのを楽しみにしています。

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