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2009年8月20日 (木)

注目分野の事業環境を比較する

 「トヨタ、ハイブリッド車用リチウムイオン電池を三洋から調達」、「4-6月の液晶テレビ出荷は28%増」、「太陽電池部材各社、欧州不振で業績に陰り」。

 毎日、新聞の紙面を賑わせる注目分野ですが、鉱工業生産動向を用いた出荷・在庫バランスで、現在の事業環境を比較してみると興味深い違いが浮かび上がります。

リチウムイオン電池

在庫調整はほぼ終わり、出荷の回復が鮮明です。出荷はさらに上昇余地が大きいように見えます。出荷・在庫バランスは急反発の時期を過ぎ、緩やかな上昇局面に。

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液晶テレビ

 在庫調整が終わり、積み増しの兆しが見えます。出荷の基調は強いのですが、一段の上昇余地は限定的に見えます。出荷・在庫バランスの頭は重くなりそうです。

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太陽電池モジュール

 出荷は堅調なのですが、在庫の増加に要注意です。出荷・在庫バランスは下落しています。

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 このように見ると、注目分野の状況にはかなりの違いがあるようです。リチウムイオン電池の状況が良さそうなのですが、すでに出荷・在庫バランスが大きく上昇してしまっていることには注意したいと思っています。

 実は、今注目しているのは、光ファイバーの通信ケーブル。住友電工や古河電工から目を離さないつもりです。

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