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2009年8月23日 (日)

伊藤園の優先株に注目

 相変わらず、相場は妙な強さが続いています。特に理由はないのですが、需給がいいということで、食品株では伊藤園(2593)、アサヒビール(2502)などが新値を取っています。

 それに関して、私が注目しているのは、伊藤園の優先株(25935)です。

 伊藤園の優先株は、議決権がない代わりに配当金が普通株より10円多いというものです。20104月期の普通株の配当予想は38円ですので、優先株は48円となります。21日の優先株の株価は933円ですから配当利回りは5.1%です。

20090824

 伊藤園の優先株は20079月にわが国第1号として発行されました。しかし、普通株に対するディスカウントは拡大し続け、20083月には(優先株の株価/普通株の株価)は0.65を割り込み、その後200810月には0.8を越えますが、先週末には初めて0.6を割り込みました。

 この優先株は、議決権はありませんが、解散価値は普通株と同じですので、買収などがあった場合は、普通株と同じ株価となるはずです。しかも配当は10円多いのです。

 では、なぜこんなに割安に放置されているのでしょうか。その最も大きな要因は市場インデックスの計算から除外されているためです。つまり、ファンドや機関投資家がインデックスに連動するような運用を行っている場合、インデックスに採用されている普通株は組み入れる必要がありますが、採用されていない優先株を組み入れるとインデックスに連動しなくなります。そのために、割安な状態となっています。ですから、何の条件変化もなければ、やがて優先株が、普通株と同じ価格になるというわけではありません。

 さて、ここで優先株が発行された背景を考えてみましょう。優先株が発行されたのは、東証が発行形態の多様化を通じて、市場を振興しようと考えたからです。

 しかし、インデックスから除外してしまったため、優先株が割安な状態が続いています。その結果、市場振興の思惑がはずれて、第2号の優先株発行はストップしています。

 常識的に考えれば、いつかはわかりませんが、どこかではこの問題点の解消がなされるはずです。そうなれば、優先株の株価は限りなく普通株の株価に近づく可能性があります。加えて、今の株価水準であれば、配当利回りは5%を上回っているので、十分に投資対象として魅力的ではないかと考えられます。

 もちろん、当面のファンダメンタル動向も重要なのは言うまでもありませんが、その点に関しては次回に詳しくお話ししたいと思います。

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