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2009年8月 9日 (日)

底入れが鮮明に。 6月の米製造業在庫循環モメンタム

 短期的には、多少警戒して米国株式市場を見ているのですが、中期的な上昇トレンドは崩れないだろうと考えています。

 その理由の一つに、米国全製造業の在庫循環モメンタムが底打ちを一段と鮮明にしていることが挙げられます。

 8月5日に米国商務省の発表した「製造業出荷・在庫・受注統計」(3M)を用いて在庫循環モメンタムのグラフを作成してみました。在庫循環モメンタムは出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。上向いていれば、景気が回復傾向にあることを示しています。

 まず1959年からの長期の動向を見ておきましょう。ほぼ石油危機の時期に匹敵する下落を経て、ようやく底打ちが鮮明に見えてきました。20090808_2

 次に、最近の動向をもう少し良く見てみましょう。点線が示す在庫の減少が底打ちの主因ですが、細い実線が示す出荷も反転上昇する気配です。その結果、直近である6月の在庫循環モメンタムは前月に比べて上昇しました。20090808_3

 より詳細に中身を点検していくと、ハイテク分野の回復傾向が明らかです。コンピュータ及びその関連機器の在庫循環モメンタムは大幅に上昇してプラスに転じてきました。細い実線の出荷が回復してきていることが特徴です。20090808_4

 次に乗用車の在庫循環モメンタムを見ると、依然としてマイナス圏にあります。反騰の兆しは出ているのですが、出荷に力強さが欠けています。20090808_5

 このように、分野によって状況は異なるのですが、全体としては底打ちの方向にあります。

 日米の在庫循環モメンタムを比べると、赤い太線が示す日本の回復のペースが速いのですが、米国の反騰もさらに進展しそうなことがうかがわれます。20090808_6

 米国の在庫循環モメンタムとダウ平均株価とを重ね合わせると、両者の連動性の高さが浮かび上がります。20090808_7

 ということは、短期的な動きはともかくとして、中期的な上昇トレンドが維持されていると見るのが適切だと考えます。

 そして、ハイテク関連の在庫循環モメンタムの上昇が著しいことから、ダウ平均株価よりナスダックの基調が、さらに強いと予想されます。

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