米国株式市場を振り返る 9月21日
ダウ平均株価は41.34ドル、0.42%の下げとなりましたが、気になるような動きではなかったように思います。
ユーロや円に対してドル高に振れたことから、原油など商品価格が下落したことが資源エネルギー株を低迷させた影響が大きかったようです。シェブロンの株価推移がそれを示唆しています。
コンファレンスボードが発表した8月の景気先行指数が+0.6%と、コンセンサスであった+0.7%を下回ったことも多少は影響したと見ています。
一方で、AIGの株価が21%強上昇し、引け後でさらに3%弱上げています。CNNによれば、AIGに関する議会のレポートで、経営状態が安定してきたことを指摘したことが好感されたようです。
また、デルが買収を決めたペロー・システムの株価が65%と暴騰しました。買収価格が70%のプレミアムとなったためです。
というわけで、ダウ平均株価の基調は決して弱くなかったと思います。ナスダックも0.24%上昇しました。
ただし、為替の動きには注目しておく必要があります。ユーロドルを見ると、一時急激にドル高が進みました。これが、商品価格に大きく影響して、WTIが3.2%と下落しています。
このドル高がそのまま続いていれば、状況はもう少し深刻なものになったと思います。ドル高→資源価格下落→資源エネルギー株下落→株式市場下落という構図です。
しかし、このドル高は一時的だったようで、現在は反落に転じています。
ドル円も同様な動きです。一時円安方向に触れましたが、ユーロと同じように値を戻しています。
以上の展開から、今日仮に日本市場が開いていても、米国株式市場のインパクトは限定的だったろうと思います。CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,365円あたりが合理的とみます。
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