米国株式市場を振り返る 9月22日
ダウ平均株価は51.01ドル、0.52%高となりました。
金融株と資源株が牽引役でした。
金融株上昇のきっかけは、バンクオブアメリカが政府による不良債権の損失補償を終了すると発表したこと。これにより、株価が2.1%上昇しました。この動きに、アナリストによる利益利益見通しの上方修正も加わって、JPモルガン・チェースの株価が4.3%の上昇となっており、引け後の時間外取引で、さらに0.3%上げています。
もう一つの牽引役が資源株。ドル安を反映して、原油や金価格が高くなったことが背景にあります。シェブロンが0.8%上げました。
確かに、ダウ平均株価は上昇したのですが、気になる点もあります。
その一つは、10時半ごろまでは市場のモタつきが目立ったこと。連邦住宅金融局(FIFA)による7月の住宅価格指数が前月比0.3%の上昇とコンセンサスであった0.5%を下回ったこともあって、ダウ平均株価は一時前日の終値を下回りました。
もう一つは、ドル安→資源高→資源株上昇→株式市場上昇という構図が鮮明であるため、政府が実質的なゼロ金利から脱却する場合に、相当大きな株価下落要因になる可能性が大きいことです。
株価の上昇が続くためには、ゼロ金利の継続と、他通貨に対してドルを弱くし続けることが有効な政策なのでしょうが、果たしていつまで、そしてどこまでつづけられるのか?
ドル円の動きはこのようになっています。
今日の米国では、朝9時半にガイトナー財務長官の議会証言、午後2時15分にはFOMCの発表があります。息を抜けない一日です。
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