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2009年9月26日 (土)

米国株式市場を振り返る 9月25日

 ダウ平均株価は42.25%、0.44%下落しました。3日続落となります。

 とは言いながら、午前10時過ぎと午後3時前には一時的に前日終値を上回り、弱いマーケットであったいう印象はありません。ふたこぶラクダのような形状を呈しています。

20090925

 その最初のこぶは、過去2日続いた下落の反動による上昇と、コンセンサスを下回った8月の耐久財受注による下落によって形成されました。

 耐久財受注は前月比0.4%の増加を予想するコンセンサスに対して、同2.4%減少して、市場を驚かせました。基礎素材セクターが大きなダメージを受けました。アルコアの株価がその展開を示唆しています。

Aa20090925

 2つ目のこぶは、市場の期待を上回る8月のミシガン大学の消費者信頼感指数がきっかけとなりました。この上昇は、8月の新築戸建て統計が期待外れに終わったこと加えて、週末の手じまいの動きによって崩されてしまいました。

 ミシガン大学による8月の消費者信頼感指数は73.5と事前予想の70.5を大幅に上回りました。マクドナルドなど消費関連の一部には追い風となったようです。

Mcd20090925

 8月の新築戸建て住宅は年率換算で42万9千戸と、コンセンサスであった44万戸を下回り、住宅関連銘柄にはダメージとなりました。

 このように、米国株式市場の展開を見ると、低迷したという感じはなく、月曜日の日経平均株価への影響は限定的なように思えます。

 ただし、問題は為替です。昨日も指摘しましたが、日本の政府が円高放置のスタンスですから、円高に賭けるリスクが小さくなっています。昨晩は1ドル80円台に突入しました。

1520090926

 輸出価格で算出した購買力平価は1米ドル77円ですから、まだ一段の円高余地が残されていると見たほうが良いかもしれません。

 というわけで、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10.165円となっているのですが、月曜日の寄り付きはさらに低くなる可能性も否定できません。

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