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2009年9月 1日 (火)

アリアケジャパン(2815) PARTⅡ

アリアケジャパンはかつて売上高営業利益率25%というとんでもなく高い収益性を誇っていた調味料メーカーです。

その秘密は製造方法の自動化に成功し、極めてローコストでベースのエキスを抽出できることです。そのため、2000年までは長期間にわたって年率二桁の売上高、利益成長を遂げました。

しかし、国内の成熟化により、2000年代は低成長に甘んじていました。2000年前後に、この技術を持ってヨーロッパに進出することに決めたのですが、ようやく20086月にフランスとベルギーで工場が稼動しました。いよいよ今年度の第2四半期辺りから業績面でその効果が見られそうです。

基本的にヨーロッパで行うビジネスも日本で行っているものと同じです。まずは、加工食品メーカーに原料として調味料を供給します。大手メーカーとの話も順調に進んでいるようで、本格的には今年度の終わり頃から、急速な売上高の拡大が見込まれます。

ヨーロッパの投資家と話をしていると、彼らはスーパーのデリカや加工食品はあまり買わないと言います。それは、まずいからです。特に日本人の主婦で海外に住んでいる方は、口々に日本の加工食品はおいしいと言います。

私はこの理由を海外にはアリアケジャパンがないためだと考えています。

アリアケジャパンの秘密はコストもさることながら、とにかくおいしい味をリーゾナブルな価格で供給できることです。

アリアケジャパンの味にまつわるエピソードとしてしばしば取り上げられるのが、1995年に起こったカレー戦争です。当時、業界3位にあった江崎グリコが、同社の調味料を用いて熟カレーという名称の新製品を発売したことに始まります。この熟カレーは一晩寝かせた味をコンセプトに、19953月に発売され、発売初年度で60億円を売り上げる大ヒット商品となりました。

熟カレー発売以前のグリコのシェアは3%程度であったのですが、熟カレーのヒットによって1997年にそのシェアは13-14%まで急上昇するのです。これは成熟した食品市場にあっては、驚くべきことでした。その結果、1位のハウス食品、2位のヱスビーも奪い合うようにして、同社の調味料を採用するようになりました。

 もちろん、味自体はそれぞれオーダーメイドですから、会社ごとに異なります。しかし、食品企業にとって一番の要とも言える味を同社が握っていることになります。まさに、小粒でもぴりりと辛い代表のような会社と言えるでしょう。

私は1990年代に日本で起こったことと同じことが、ヨーロッパでも起こると考えています。短期的にリターンが取れそうな局面に入ってきたことも確かですが、同社の成長に賭け、長期的に大きなリターンを狙ってみてはいかがでしょうか。

    

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