今日の株式市場を振り返る 10月1日
日銀短観の大企業製造業業況判断は-33とコンセンサスどおりで、前回から15ポイント改善しました。また先行き判断は-21と、事前予想の-26よりはマシな数字です。全般的に見れば、決して悪くない内容だったと思います。
にもかかわらず、日経平均株価は60円安で寄り付いた後、下落を続け、1時半前には168円まで下げ幅を拡大しました。戻りらしい戻りもないままに、154.59円、1.53%の下げで終えています。
やはり、現在の為替環境では、1ドル94.50円をベースとする日銀短観の内容を株式市場がそのまま受け入れるわけにはいかなかったようです。
8月の商業販売統計速報も、コンセンサスよりは良かったのですが、やはり殆ど無視されてしまいました。円高による経済的ダメージに対する懸念が背景にあると考えています。
そのドル円は、ザラバでは僅かに円安方向に振れたのですが、1ドル89円台後半での推移でした。
個別銘柄では、政府がサポートの姿勢を鮮明にしたことが好感されて、JALが5.3%と大きく上昇するのが目につきました。
アジア市場はマチマチです。上海、台湾、インド、マレーシア、インドネシアが上げ、韓国、香港、シンガポールなどが、日本と並んで下げています。
GLOBEXでは、ダウ(-21ドル)、ナスダック(-7.25ポイント)ともに下げに転じてきました。今日は8月の個人所得と支出、PCEデフレーター、週間の新規失業保険申請件数、9月のISM製造業景況指数、8月の建設支出と中古住宅販売(契約締結後、引渡前の件数)など、重要な経済指標が目白押しです。
さらに、金曜日には9月の雇用統計、8月の製造業受注指数が待ち構えています。
米国の展開が予断を許さないことに加えて、為替の動向からも目を離せない状況のため、正直なところ、明日の日経平均株価のイメージも現時点では浮かんできません。
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