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2009年10月26日 (月)

今日の株式市場を振り返る 10月26日

 日経平均株価は上昇しましたが、後場に調整したこともあって、強いマーケットという感じではありませんでした。

 米国株式市場が先週金曜日に下落した影響で11円安で寄り付いた日経平均株価は、前場終了前には114円高まで上昇しました。ところが、後場になると雰囲気が一転して2時半頃には前場のピークから77円ほど下落してしまいました。その後多少戻して、79.63円、0.77%高で引けています。

20091026

 前場の上昇は、週末にかけて進行した対ドル円レートの円安方向への振れと、決算に対する期待が大きく影響したようです。

B20091026

 後場の調整は、円安方向への振れが止まって、多少円高方向に逆転したことと、期待に沿わない決算が見られたことによると見ています。

 午後1時に発表された信越化学工業の決算では、減収減益であったのはともかくとして、通期の業績予想と配当予想の公表をしなかったことが株式市場にショックを与えたようです。

20091026_2

 同じ時刻にJSRも決算を発表しています。第2四半期までの累計は減収減益ながら会社のこれまでの予想は上回り、通期の予想も会社計画を上方修正したのですが、マーケットの期待には沿わなかったようです。

Jsr20091026

 両社の株価は、決算発表後に大きく下げているのですが、気になるのは決算直前のかなり顕著な上昇です。マーケットが決算に対して、かなり楽観的な期待を持っていることを示唆するように感じられました。

 ということは、このようなことが繰り返されれば、徐々にマーケットのセンチメントが弱くなるように思えます。

 もっとも、そのようなケースばかりではなく、予想以上の好業績や通期業績の上方修正で、株価が大きく上昇する銘柄も当然にあると思われます。問題は期待に沿わない決算と期待以上の決算の比率にあります。

 どうも、期待以上の決算が全体の中で多数を占めて、マーケットが大きく上昇するという姿を描きにくいというのが正直な印象です。

 基本的には、米国市場で見られるように、今後の業績回復の基盤となるべき売上の増加が確信できるような銘柄を慎重に選び出すことが重要であると考えています。

 アジア市場はインドとインドネシアを除いて上昇しています。インドネシアも下げ幅を急速に縮めました。

 GLOBEXではダウ(+17ドル)、ナスダック(+2.25ポイント)ともに上げています。ただし上げ幅は縮小傾向です。

 今日は重要な経済指標の予定はありませんが、ベライゾン、コーニングなどの決算が発表されます。CNNのコメントでは、これまで発表された決算のうち81%がコンセンサスを上まわったのだそうです。それにしては、マーケットは一進一退で冴えない展開であるのが気になります。

(お詫び)実は、今日は一日外出しており、ザラバの展開を十分にフォローできていません。不適切なコメントが含まれている可能性がある可能性もありますので、ご注意願えればと存じます。

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