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2009年10月29日 (木)

今日の株式市場を振り返る 10月29日

 株式市場に「10月は魔物がすむ」ということわざがあります。今年は、どうやら大きな魔物は出てこないようですが、やはり油断の出来ない月ではあるようです。

 日経平均株価は3日連続の大幅下落となってしまいました。ただ、円高の進行にもかかわらず、ザラバでの一段の下落が見られなかったことに注目しています。

 日経平均株価は133円安で寄り付いた後、一気に220円強まで下げ幅を拡大。その後は、多少の値動きはあったものの、基調としては底値に張り付いたような展開で、183,95円、1.83%の下落で終えました。

20091029

 対ドル円レートが円高へ振れたこともあって、輸出関連セクターが低迷しました。特に、米国の代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数の大幅な下げの影響が加わって、アドバンテストや東京エレクトロンなどの半導体関連の低迷が目立ったのは、昨日と同様の展開でした。

B20091029

 また、原油など国際商品の価格下落から、資源・エネルギー関連や素材セクターが軟調に推移したのも、昨日と同様です。

 昨日と違うのは、ザラバでの一段の下げが見られなかったことです。円高が進行する中で下げ止まりの傾向を見せたわけですから、3日続落した日経平均株価の底打ちを予感させる良いシグナルであると、個人的には見ています。

 ただし、停滞したアジア市場のザラバの展開を見ると、日本と同様に、底値に張り付いたままで終えた市場が多かったので、「底打ちのシグナル」を過信するのは避けたいと思っています。参考までに、香港のハンセン指数はこのように動きました。

20091029_2

 GLOBEXではダウ(+23ドル)、ナスダック(+2.25)ともに上昇しています。上昇幅を拡大させてきたのですが、現在はわずかに縮小に転じています。

 今日は7-9月のGDP速報値に注目が集まっています。前期比年率換算で3.2%の増加がコンセンサスです。在庫の圧縮がどの程度GDPを引き下げるインパクトを持つかという点に焦点を当ててみたいと思っています。その他、週間の新規失業保険申請件数の発表が予定されています。

 決算発表からも目を離せません。エクソン・モービル、スプリント・ネクステル、P&Gなどの他、モトローラやイーストマン・コダックなどが主なものです。

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