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2009年10月16日 (金)

メディパルホールディングス(7459) : 春 研一

世界的に株価が順調に上昇する中で、日本だけが取り残された雰囲気が出ていますが、果たしてどこかでこの遅れを取り戻してくれるのでしょうか。

 さて、今回はメディパルホールディングスに注目したいと思います。同社は、医薬卸の大手企業です。医薬卸の業績予想はなかなか一筋縄ではいかず、市場価格とメーカーから引き出すアローワンス(販売促進フィー)の多寡によって業績が決まります。ただし、これらは簡単には予測しがたいものです。

 そんな中、同社は2005年に医薬品卸のメディセオと日用雑貨卸のパルタックが合併して誕生しました。この合併の最大の狙いは、パルタックが持つロジスティクス技術をメディセオに適用して、物流費を劇的に低下させようというものでした。

 かつて、1998年にパルタックが高度なロジスティクス技術を持つ新和という地方の日用雑貨卸と合併し、新和のロジスティクス技術をパルタックに導入したときには、数年間で利益が3倍に増えました。

 合併した当時の新和の売上高はわずか
300億円に過ぎず、パルタックの2,000億円強に対して約7分の1でした。その小さな会社の技術を大きな会社に適用することによって、劇的な効果が表れたのです。

 このように、優れたロジスティクス技術による収益改善効果は単なる規模拡大による効果をはるかに上回ります。

 
 
2005年のメディセオとパルタックの経営統合説明会において、両社の物流効率がいかに違うかの例としてそれぞれの物流センターでの一ピース当り物流費を開示しています。

 そのデータによるとパルタックは
17円、メディセオは98円となっていました。しかも、パルタックは小売業の店頭まで運ぶコストであり、メディセオは各地にある支店などから営業マンによって顧客に配送される分のコストは除外されているものです。まさに、圧倒的といえるコストの差といえましょう。

 それではなぜここまでコストに差がついたのでしょうか。大きな理由として考えられるのは製品単価の差です。それぞれの一ピース当たりの製品単価はパルタックが
310円、メディセオが8,200円であることから、物流費率を計算すると、それぞれ5.5%、1.2%となります。つまり、メディセオにとって売上高物流費率が低かったため、物流コストを重要視しなかった結果といえます。


 メディパルは再び小さな企業の技術で、大きな企業の収益を改善する作業に取り掛かかろうとしていることになります。ただし、パルタックと新和のときと異なって業種の違いがあり、これまでその下準備に時間がかかっていました。

 いよいよ、
20098月に医療用医薬品向けの物流センターの第一号である神奈川ALC(エリア・ロジスティクス・センター)が稼動を開始しています。

 よって、来期以降の収益拡大に弾みがつくことが見込まれます。
9月中間決算発表は特に波乱はないと思われますが、リスクといえばリスク要因と言えましょう。

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