今日の株式市場を振り返る 11月2日
2.5%と大きく下落したダウ平均株価の後を忠実に追いかけるように、日経平均株価も2.3%下落しました。果たして日本市場がそこまで下げる必要があったのかどうか、いささか腑に落ちないという印象の相場展開でした。
130円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を298円まで拡大しました。その後はジリジリと下げ幅を縮めたのですが、結局231.79円、2.31%の大幅安のまま終えています。
国際商品価格の下落が影響して、石油や非鉄などのセクターの低迷が目立ちました。また、対ドル円高が輸送用機器や電気機器の株価にダメージとなりました。
一方、政府による規制の緩和観測で、消費者金融セクターが大幅に上昇しています。米国では大手ノンバンクCITや地方銀行の相次ぐ破綻で大騒ぎしているのとは対照的でした。
その他、電力・ガス、食料品といった典型的なディフェンシブ・セクターが上昇しており、株式市場のセンチメントが大きく悪化したことが窺われます。
ところが、アジア市場を見ると、日本のように忠実に米国市場を追いかけたところはなかったようです。上海、インドネシア、マレーシアは上昇しています。特に上海市場は2.7%と大幅高になっています。下落した市場も、おおむね小幅にとどまっており、日本の下げ幅が群を抜いています。
欧州も、現在のところマチマチの動きですが、上昇している市場の数か優勢のようです。
GLOBEXでは、ダウ(+47ドル)、ナスダック(+3.75ドル)ともに上昇しています。両者とも若干上げ幅を縮小してきているようですが、大幅下落からの反発が期待できそうな気配です。
今日は、9月の中古住宅販売保留(契約後引渡前の件数)と建設支出、そして10月のISM製造業景況指数の発表が予定されています。決算はフォードに注目が集まっているようです。
このような経済指標や決算に加えて、CITの破綻がどのような影響を株式市場に与えるのか予断を許さないところです。
ただ、フォードの決算やCITの破綻が、株式市場にとって晴天の霹靂となるような驚きを与えるものではないということは言えそうです。
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