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2009年11月 8日 (日)

トリドール(3397) : 春 研一

1995年に設立された若い会社です。社名からもイメージされるように、当初は鶏料理をメインとするレストランや居酒屋主体でした。その後2000年にセルフうどんの丸亀製麺という業態を出店しています
   

セルフうどんとは、立ち食いうどん、そば店の様に自分でトレーを持って、うどんを注文し、かき揚げなどの具材を自分で選び、列の最後でお勘定をするものです。一般的には、狭いお店で駅のそばなどで見かけますが、同社の出店はロードサイドやショッピングセンターが中心です。
    

同社の特徴は店舗に麺打ち機を持ち込んで、出来立てを供給することです。しかも、価格は立ち食いうどん店とほとんど変わらないゾーンです。そのため、家族連れで賑わい、現在は出店2ヵ月目で黒字になる状況にあります。
    

現在、約300店舗ですが、不況を背景に退店する企業が多いことから、出店候補地が目白押しのようです。20093月末の店舗数は202店舗に過ぎませんでしたが、すでに300店になっており、今期末には320店を優に上回りそうです。今後も年間120店の出店を予定しており、早期に1,000店舗を出店する計画です。
    

20099月上期の業績は売上高183億円、66%増、営業利益24.6億円、86%増、経常利益24.1億円、85%増、純利益11.8億円、94%増と大幅な増収増益を達成しています。第1四半期、第2四半期終了時点でそれぞれ通期見通しを増額修正しており、現時点の通期見通しは57%増収、60%営業増益という見通しになっています。

 しかし、不況を追い風に、低価格うどん店のニーズは多そうですし、出店余地も多そうですので、今期も依然増額修正余地が残り、来期以降の成長率も高水準なものが予想されます。会社予想を基準にした
PER20倍弱と割安感があるわけではありませんが、増額修正含みであることや来期以降の成長率を加味すれば、投資魅力は大きいのではないでしょうか。
   

これまで、本欄の私の方針は1-3ヵ月でリターンを狙うという感覚でしたが、この銘柄は1-3ヵ月でもリターンを狙えますが、何年か持って3倍、4倍というリターンを狙ってもいいのではないかと思います。ここ4-5ヵ月で見ると株価は下値ゾーンにあり、ダウンサイドリスクは限定的ではないかと考えられます。安いところをじっくり仕込んでみてはどうでしょうか。
    

リスクとしては、今の不況が追い風になっている部分もありますので、景気が良くなって、皆が少し贅沢をするようになり、出店候補地が取り合いになるようになると、やや業績的には苦しくなることは考えられます。しかし、この景気はそう簡単に良くならないという前提に立てば、かなり魅力的ではないでしょうか。

20091106

すでにかかしさんにご紹介いただいたように、私、春 研一が「株式投資をファンダメンタルから極めるhttp://ameblo.jp/halariga/」というブログを立ち上げました。
   
 私はこの「スケアクロウ投資経済研究所」のブログで
1週間に1銘柄ほど、銘柄を紹介させていただいています。銘柄紹介に当っては、長い年月のアナリストとしての蓄積をベースに、投資タイミングもはかりながら銘柄を紹介しています。しかし、それらの背景のすべてを紹介記事に書きますと、とんでもなく長いものになってしまいます。そこで、ファンダメンタル分析を通じてどのような思考過程を経て、ここで紹介するような銘柄をえらんでいるかという、そのノウハウをじっくり解説するブログを立ち上げました。興味のある方はぜひとも一度お立ち寄りください。

       

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