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2009年11月29日 (日)

菱食(7451) : 春 研一

 株式市場全体は再び悲惨な状況です。幸いなことに私の推奨銘柄は基本的にディフェンシブ中心ですので、無傷というわけには行きませんが、傷は浅い感じです。
   
 中には、なんでお前だけそんなに上がるんだというような銘柄もあります。ただし、念のため言っておきますが、私の推奨銘柄は、相場がどんどん上がるようなときは、市場に負けることが多いので、そのつもりで見ていてください。
   

 私がスケアクロウ投資経済研究所に投稿を始めたときの最初の銘柄が、加工食品卸売業2社の菱食(7451)と加藤産業(9869)でした。

816http://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-7805-1.html
818http://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-9222.html

 
 その後、チャートにあるように菱食はうまい具合に上がったのですが、加藤産業が出遅れており、
9月期決算での増額修正の着地を見込んで、菱食から加藤産業へのスイッチを提案しました。

1021http://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/9869-728c.html
20091129_3 

 その後、両銘柄とも調整局面があったのですが、加藤産業は決算発表後に一呼吸おいて上昇して現在に至っています。現在の株価は、このご時世にもかかわらずここ3年来の高値水準となっています。

 今回は、直ちにというわけではないかもしれませんが、ぼちぼちまた逆に加藤産業から菱食へのスイッチを考えています。
   

 加藤産業の099月期決算は事前の会社予想営業利益の25%増益予想に対して、実績は46%増益となり、今期予想も6%増益というものでした。株価が上がったとはいうもののPER14.4倍、PBR1.02倍ですので、割高感があるとは言えません。しかし、このまま一本調子の上昇はいくらなんでも難しいのではないでしょうか。
   

 一方、菱食の場合、第4四半期が10-12月期で収益ウエイトが圧倒的に高いため、確約はしにくいのですが増額修正での着地の可能性が高いでしょう。通期の会社計画の営業利益が29%増益であるのに対して、第3四半期までの累計が2.9倍となっています。

 仮に会社予想通りで着地したとすると、第
4四半期は19%減益ということになります。食品卸業界は依然若干ながらも回復途上にありますので、最低でも微増益は確保できるでしょう。

 すると、営業利益は会社計画の
29%増益に対して、47%増益となります。そのため、来年2月初旬の決算発表前の1月中には仕込んでおきたい株のひとつです。
   

 ただし、どちらの株も注意が必要なのは、流動性が低く、一日のうちでも株価が乱高下することです。基本的にポジティブなスタンスで、うまく立ち回れば、本当に何度も回転できる株です。向こう2ヶ月間で、安いところを仕込んでおくことで、きっと報われることでしょう。

 なお、業績好調な背景は、
8月の記事を参考にしていただきたいと思います。そのときと比較すると、ここから先はやや業績変化は小さくなる局面を迎えていますが、引き続き増益基調が見込まれます。

 

なお、ファンダメンタルと株価の関係の分析方法を紹介するブログ「春研一:株式投資をファンダメンタルから極めるhttp://ameblo.jp/halariga/」を運営していますので、興味ある方はお立ち寄りください。
      

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