気になる明日(12月30日)のマーケット
「サンタ・ラリー」の後は、落ち着きを見せるだろうと見ていた米国株式市場の上昇が続く気配です。今日、これから始まるマーケットが上昇で終われば、7連騰となるわけですが、CNNでは「ラッキー 7 ゲイン」と呼んでいます。
その米国の流れを受けて、明日の日経平均株価が年初来高値を終値で大きく越えてくるようであれば、教科書的には、新たなステージに入ったと見る必要が出てきます。
そこで、これからをどう見るのか、自分なりに整理しておこうと思います。
基本的には、現時点では株価がブレークしていない(一歩手前ですが・・)ため、オシレーター指標であるストキャスティックスやRSIの示す高値警戒感を重視しています。
それでは、11月27日を底に始まった株価の上昇局面をどう見るのか?実は、薄商いの中での強引とも思える上昇に懸念を持っています。しかし、冷静に見れば、連動性の高いダウ平均株価と日経平均株価とが、乖離を是正する動きだったと見れば納得がいきます。
年初からの動きはこのようになっています。
過去2か月を見ても、同様のことが確認できます。
ということは、11月27日からの、米国のマーケットを大幅に上回る上昇率を享受した期間は終了ということになりそうです。
すると、今後の日経平均株価の上昇率は、ダウ平均株価の上昇率に一致しそうな気配です。
ダウ平均株価は「ラッキー 7 ゲイン」を達成した後も上昇をつづけるのでしょうか?
可能性はあると思います。背景は、米国の在庫循環モメンタムの上昇です。この指標の上昇が続く間は、株価は基本的に強いと思います。
ただし、このまま毎日上げ続けるわけにはいかないと思います。連騰のあとの一休みを考慮したほうが良さそうです。
そうなると、当面の日経平均株価の動きは、上昇のペースが大幅にダウンする可能性と、ダウ平均株価の調整に伴う影響を念頭に置くべきだろうと考えます。
であれば、やはり基本は警戒的スタンスを維持するということになります。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。

本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- フランス国債格下げの影響が重石に? : 今日の日経平均株価は? 1月16日(2012.01.16)
- 欧州情勢に安心感? : 今日の日経平均株価は? 1月13日(2012.01.13)
- スペイン・イタリアの国債入札に注目 : 今日の日経平均株価は? 1月12日(2012.01.12)
- 相次ぐユーロ圏の国債入札を控え動きにくい展開か : 今日の日経平均株価は? 1月10日(2012.01.10)
- 雇用統計は良かったが・・・:米国マーケットを振り返る 1月6日(2012.01.07)
「F 日本経済と市場」カテゴリの記事
- フランス国債格下げの影響が重石に? : 今日の日経平均株価は? 1月16日(2012.01.16)
- 欧州情勢に安心感? : 今日の日経平均株価は? 1月13日(2012.01.13)
- スペイン・イタリアの国債入札に注目 : 今日の日経平均株価は? 1月12日(2012.01.12)
- 相次ぐユーロ圏の国債入札を控え動きにくい展開か : 今日の日経平均株価は? 1月10日(2012.01.10)
- 雇用統計は良かったが・・・:米国マーケットを振り返る 1月6日(2012.01.07)
「G ストラテジー」カテゴリの記事
- 沢村十四郎レポート : 為替と金利を考える(2011.10.22)
- 沢村十四郎レポート2011年9月 : 経済概観(2011.10.05)
- ちょっと一言 : 日米株価乖離とドル円の最近の動き(2011.10.05)
- 7月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスで読むと(2011.09.05)
- 沢村十四郎レポート201年8月(その5)(2011.08.25)
「1 かかし」カテゴリの記事
- お願い(2012.01.23)
- 「今日の日経平均株価は?」は「マクロウェーブ投資(スケアクロウ投資経済研究所)」をご覧ください(2012.01.19)
- 「マクロウェーブ投資(スケアクロウ投資経済研究所)」をよろしくお願いいたします。(2012.01.18)
- ご連絡(その2)(2012.01.17)
- ご連絡 : 今日の日経平均株価は? 1月17日(2012.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント