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2009年12月

2009年12月31日 (木)

米国株式市場を振り返る 12月30日

 スタート前の時間外取引では40ドル以上安く推移していたダウ平均株価なのですが、3.1ドル、0.03%の小幅高で終了しました。意外に健闘したという印象です。

20091230

 午前中は起伏の多い展開でした。開始直後には40ドル安となったのですが、15分ほど経って発表された12月のシカゴ購買部協会景気指数が60と、コンセンサスであった55.5を大きく上回ると、一気に5ドル高まで上昇しました。

 しかし、その後は利益確定の動きに押されたように見えます。金融株の軟調な動きが目につきました。

C20091230

 また、原油価格が上昇したにも関わらず、週間の原油在庫の減少が予想より小幅だったことが、石油株にショックを与えたようです。

Xom20091230

 そのため、ザラバはおおむね10ドルから20ドル安程度の軟調な推移だったのですが、大引けにかけて多少戻して、小幅高での終了となりました。

 その要因はハイテク株だったと見ています。フィラデルフィア半導体指数が上昇して、テキサスインスツルメンツの株価が2.4%近く上昇しました。ザラバの動きを見ると、大引け前に一段高となっていて、マーケットの戻りに貢献したと見られます。

Txn20091230

 対ドル円レートは多少円安に振れる動きを見せています。

A20091231

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,625円。昨日の日経平均株価の終値10,546.44円を上回っています。

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2009年12月30日 (水)

今日の株式市場を振り返る 12月30日

 大納会ということで、大引け直前の手仕舞いの動きが印象的でした。もし、米国市場の連騰が続き、正月明けの国内市場の先高観に陰りが出ていなければ、状況は違っていたような気がします。

 69円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落に転じ、前場は20円安近辺に停滞しました。後場に入ると幾分盛り返し、2時半ごろまでは前日終値の水準を維持したのですが、大引けにかけて手仕舞いに押されて、91.62円、0.86%安で一年の取引を終了しました。

20091230

 前場の株価下落は、米国株式市場の反落に加えて、経営再建問題に揺れる日本航空株の急落が大きく影響したもようです。

20091230_2

 ただし、日本航空問題にもかかわらず、債権者である銀行の株価は比較的に堅調でした。三菱UFJフィナンシャルグループの値動きを見ると、後場のマーケットの持ち直しを牽引したようにも見えます。

Ufj20091230

 対ドル円レートは、前場では円安方向に振れていたのですが、後場に入って円高方向揺り戻されてしまいました。この動きが、手仕舞いによるマーケットの下落を加速した理由の一つになったかもしれません。

B20091230

 TDKのザラバの動きを見ると、大引け前の下落に対ドル円高方向への振れが影響しているように見えます。

Tdk20091230

 今日のアジア市場はマチマチの動きでした。上海(+1.6%)の上げが目立ちます。

 欧州は全般に下げています。

 GLOBEXも、ダウ(-44ドル)、ナスダック(-5.75ポイント)ともに下落しています。下げ幅は拡大気味です。

 今日は12月のシカゴ購買部協会景気指数と週間の原油在庫統計の発表が予定されています。

 どうも、「サンタ・ラリー」の時の楽観的な雰囲気とは様子が違ってきたようです。

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阿波銀行(8388) : 健美操

2回目の地方銀行銘柄のご紹介となります。

阿波銀行は名前の通り徳島県に本店を置き、しっかりとした財務を持つ銀行です。大阪近隣には裕福な家計を持つ府県が多く、徳島県も隣県の香川県などとともに、一世帯当りの預貯金額では全国トップクラスにあります。阿波銀行は預貯金を重視する堅実な県民性に支えられ、安定した資金調達を行っています。

歴史を紐解くと、徳島藩は特産物の藍染から得た利益で表面石高以上に裕福だったそうです。当時より大阪にも拠点を持っており、大阪には徳島出身の先祖を持つ方が多くいるそうです。

実はこのような歴史が、阿波銀行の銀行業務から垣間見られます。大阪での人的なつながりを活用した取引で、貸出の約2割が近畿地域向けとなっています。

徳島県にも有力な企業がありますが、それでも県内には預金で集めた潤沢な資金に見合う貸金需要がないため、県外にも融資先を求めざるを得ません。こうした事情を抱える中で、大阪地域は資金の受け皿として重要な役割を担っています。

さて、阿波銀行の県外融資にはもうひとつユニークな点が見られます。地方銀行の東京の支店は通常金融街に限られますが、阿波銀行の東京での拠点は日本橋の東京支店の他に、蒲田・江戸川支店と板橋に出張所があります。ここでは、在京の銀行と同じように足を使って中小企業融資に取り組んでいます。

地方銀行が東京で独自に取引先企業を開拓することは大変な努力を要しますが、着実に基盤を築いているようです。

最後にトリビアです。四季報で調べると、阿波銀行の行員の年収は地方銀行の中で2番目に高い水準となっています。年収が最も高い地方銀行については是非ご自身で探してみて下さい。

地方銀行銘柄もそれぞれ個性があり面白いですので、少しでも興味を持って頂ければ幸です。

それでは良いお年をお迎え下さい。

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今日の日経平均株価は? 12月30日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。ザラバは基本的には小動きと見ていますが、午後は軟調気味な展開を想定しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,690円を寄り付きのメドとしています。

 ザラバは、米国株式市場がわずかながら反落したことがマーケットの頭を抑えそうです。後場には手仕舞いの動きを念頭に置くつもりです。

 ダウ平均株価は1.57ドル、0.02%で終了しました。開始前のGLOBEXでは、かなり上昇していましたので、多少の意外感があります。

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 10月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数や12月の消費者信頼感指数はほぼコンセンサスに沿ったもので、マーケットへの影響は限定的だったようです。

 JPモルガン・チェースが大引けにかけて値を崩したことが目を引きました。

Jpm20091229

 また、前日に上昇したシェブロンも、原油価格は堅調であったにも関わらず、0.7%ほど下落しています。

Cvx20091229

 日経平均株価のザラバでは、この米国市場の展開が頭を抑える要因となりそうですが、一方で対ドル円安に振れたことが下値を支えると見られます。

A2009123

 ただし、米国が上昇一段落の兆しを見せたことでが、正月明けの日経平均株価に対する楽観的な上昇期待に影を落とす可能性がありそうです。 したがって、今日の後場には手仕舞いの動きが出る可能性を、念頭に置いています。

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2009年12月29日 (火)

気になる明日(12月30日)のマーケット

 「サンタ・ラリー」の後は、落ち着きを見せるだろうと見ていた米国株式市場の上昇が続く気配です。今日、これから始まるマーケットが上昇で終われば、7連騰となるわけですが、CNNでは「ラッキー 7 ゲイン」と呼んでいます。

 その米国の流れを受けて、明日の日経平均株価が年初来高値を終値で大きく越えてくるようであれば、教科書的には、新たなステージに入ったと見る必要が出てきます。

12020091229

 そこで、これからをどう見るのか、自分なりに整理しておこうと思います。

 基本的には、現時点では株価がブレークしていない(一歩手前ですが・・)ため、オシレーター指標であるストキャスティックスやRSIの示す高値警戒感を重視しています。

Stkrsi20091229

 それでは、11月27日を底に始まった株価の上昇局面をどう見るのか?実は、薄商いの中での強引とも思える上昇に懸念を持っています。しかし、冷静に見れば、連動性の高いダウ平均株価と日経平均株価とが、乖離を是正する動きだったと見れば納得がいきます。

 年初からの動きはこのようになっています。

20091225

 過去2か月を見ても、同様のことが確認できます。

20091229_4

 ということは、11月27日からの、米国のマーケットを大幅に上回る上昇率を享受した期間は終了ということになりそうです。

 すると、今後の日経平均株価の上昇率は、ダウ平均株価の上昇率に一致しそうな気配です。

 ダウ平均株価は「ラッキー 7 ゲイン」を達成した後も上昇をつづけるのでしょうか? 

 可能性はあると思います。背景は、米国の在庫循環モメンタムの上昇です。この指標の上昇が続く間は、株価は基本的に強いと思います。

1020091212

 ただし、このまま毎日上げ続けるわけにはいかないと思います。連騰のあとの一休みを考慮したほうが良さそうです。

 そうなると、当面の日経平均株価の動きは、上昇のペースが大幅にダウンする可能性と、ダウ平均株価の調整に伴う影響を念頭に置くべきだろうと考えます。

 であれば、やはり基本は警戒的スタンスを維持するということになります。

 

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今日の株式市場を振り返る 12月29日

 低目に寄り付いて、ザラバでは停滞する場面もあり、僅かな上昇で終えたのですが、全体的に見れば下値の堅さが印象的でした。11月27日を底とするマーケットの上昇トレンドに支えられた、強気のエネルギーで満ちているような感じです。

 22円安で寄り付いた日経平均株価は、前場では上下の振れを繰り返したのですが、後場には一時36円安をつけるなど停滞感が強まりました。それでも、大引けにかけて徐々に持ち直し、3.83円、0.04%高と、ほぼ前日終値の水準で大引けとなりました。

20091229

 小売セクターが上昇率のトップでしたが、中でもファーストリテイリングの堅調な動きが目立ちました。株価は1.67%して、日経平均株価を12円弱引き上げました。今日のマーケットの大引けにかけての戻りに大きく貢献したと見ています。

20091229_2

 ファーストリテイリングの他に目についたのはコマツでした。建設機械など資本財の事業環境が改善していることが、前日の鉱工業生産動向で確認されたことや、今日の上海市場の堅調な動きも株価を押し上げたようです。とくに、後場の上昇が目立ちました。

20091229_3

 アジア市場は、韓国と台湾を除いて上げています。上海(+0.72%)が特に堅調でした。

 GLOBEXでは、ダウ(+33ドル)、ナスダック(+3.5ポイント)ともに上昇しています。上げ幅は拡大しています。CNNでは、「ラッキーセブン高」(7連騰のこと)になりそうだとコメントしています。明るいムードで満ちているようです。

 今日は、10月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、12月の消費者信頼感指数と重要な指標が待ち構えています。

 このまま、ダウ平均株価が順調に推移すれば、明日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。現在、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,695円。今日の大阪の夕場は、ほぼこの水準を織り込んで終えています。

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今日の日経平均株価は? 12月29日

 今日の日経平均株価は低く寄り付いた後、ザラバも軟調な推移を想定しています。これまで大幅な上昇が続いてきたこともあって、警戒態勢で臨みたいと考えています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,605円を寄り付きのメドとしています。

 ザラバでの軟調な展開を予想する理由として特別なものがあるわけではないのですが、これまでの急上昇の反動に加えて、ダウ平均株価の上昇ペースに陰りが見えることも考慮しています。

 ダウ平均株価は26.98ドル、0.26%高で終了しました。6連騰です。といっても、大引け直前の30分でやっとプラスにしたという感じでした。「サンタ・ラリー」の時とは様子が違うようです。

20091228

 年末商戦が堅調であったことが評価されて、メイシーズなどの消費関連株がマーケットを支えたようです。ただし、午後には勢いが落ちてしまいました。

M20091228

、大引けにかけては、資源・エネルギー価格の上昇を背景に、シェブロンなどが買い上げられています。これが、大引け前30分間のマーケット上昇に大きく貢献したと見ています。

Cvx20091228

 今日の国内では、11月の小売統計の他、ユニー、ケーヨー、サークルKサンクスなどの決算発表が予定されています。

 対ドル円レートは多少円安方向に振れていますが、大きな動きではないようです。

A20091229

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2009年12月28日 (月)

今日の株式市場を振り返る 12月28日

 後場に入って、多少上値の重さを見せたものの、想定した以上に強いマーケットでした。クリスマスを含む年末の薄商いに乗じて、上げるところまで上げてしまったというのが個人的な印象です。

 果たして、この先さらに上昇が続くのか?「サンタ・ラリー」の沸いた米国市場が、GLOBEXの動きを見る限り、沈静化の兆しを見せているのが気になります。

 27円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、午後1時頃には158円高となりました。その後は頭打ち感が出て139.52円、1.33%高で大引けとなっています。

20091228

 上げ幅拡大のきっかけは予想を上回った11月の鉱工業生産動向にあったようです(詳細は「出荷在庫バランスで見る11月の鉱工業生産動向」をご参照ください)。

 一方、マーケット開始前後に対ドルで円安が進んだのですが、その後は円高方向に揺り戻されてしまったのが意外な動きでした。電機、機械、精密といった円安メリットセクターのパフォーマンスが目立たなかった一方で、円高メリットセクターの紙パルプが上位に食い込んでいます。

B20091228

 アジア市場では、上海総合指数が1.5%上昇して、日経平均株価の上昇要因の一つになったと見られます。ただし、上海とともに好調に上げていた香港が、公有地の競売が不調であったという特殊要因もあったのですが、後場に突然息切れを起こしたことが目を引きました。

20091228_2

 GLOBEXでは、ダウ(+5ドル)、ナスダック(+4.5ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅は縮小しつつあります。クリスマス前のような勢いが見られないのが気懸りです。

 今日の米国では、重要な経済指標の発表は予定されていません。

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出荷在庫バランスで見る11月の鉱工業生産動向

 今日発表された11月の鉱工業生産動向は非常に強い数字でした。

(%) 季節調整済前月比  原指数前年同月比
生産    +2.6          -3.9
出荷    +0.9          -3.1
在庫    +0.2         -14.6 

 出荷在庫バランスを通して見ると、表面的な数字以上に良い内容であったことが明瞭になります。この指標の解説については、「在庫循環概念図」をご参照ください。

 11月の最大のポイントは、これまで停滞が目立っていた建設財の出荷在庫バランスが急回復に転じたことだと見ています。

 まず、鉱工業生産の前年同月比の動きから。回復が加速しています。前年同月並みの水準にあと一息といったところです。

1120091228

 次に、長期に見た鉱工業出荷在庫バランスです。急落後の反動という要素が強いのですが、過去の好景気の時に匹敵する水準になっています。

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 では、これを短期的に多少詳しく見てみます。細い実線で示した出荷が大きく改善しているのが目を引きます。緊急経済対策で底上げされていることも考慮する必要があるのですが、良い動きです。

1120091228_3

 それでは、鉱工業の内訳を見ます。まず、自動車などの耐久消費財。出荷の回復が顕著です。

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 次に、食料や衣料品などの非耐久消費財。耐久消費財に比べると基調は弱いのですが、11月は僅かに上昇しています。

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 輸送機械を除く資本財は上昇が加速しています。工作機械、産業機械などの事業環境は回復感が強まっていると見られます。

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 長く低迷が続いていた建設財が、いよいよ上昇に転じました。これが、11月の最大のポイントと見ています。

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 電子部品や鉄鋼(高炉)、化学などの生産財部門は上昇が加速しています。円安メリット・セクターのハイテク株が株式市場を牽引していますが、このあたりの動向が背景にありそうです。

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今日の日経平均株価は? 12月28日

 今日の日経平均株価は、高めに寄り付いた後、ザラバでは次第に頭が重くなると想定しています。

 年末で出来高が薄い中で、先物の動き次第では変動幅が大きくなる可能性もあり、警戒が欠かせないと考えています。

 高めの寄り付きと見る理由の一つは、対ドル円レートが円安に振れて始まっていること。

A20091228

 加えて、先週金曜日の日経平均先物価格が夕場では10,500円を上回って終えており、その株式市場に大きな影響を与えるようなニュースが出ていないことも、高めの寄り付きを示唆しているようです。

 今日は、11月の鉱工業生産動向速報値、毎月勤労統計、そして商業販売統計速報などの発表が予定されています。さらに、しまむら、ライトオンなど20社弱の決算発表も控えています。

 これらの経済指標や決算内容がマーケットにインパクトを与えることは想定していません。

 ザラバは、高めの寄り付きを受けて、堅調気味に推移した後は、頭の重さが意識されそうだと見ているのですが、GLOBEXでのダウやナスダックの動きが、後場に大きく影響しそうです。

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2009年12月27日 (日)

先週の株式市場を振り返る

 昨日、「テクニカル面でみた頭打ち感に警戒を」の中で、10,500円を越えて強気に満ちたマーケットの雰囲気に対して不安を感じていると申し上げました。この心配は、年末・年始のラリーで杞憂に終わる可能性もあるのですが、先週のマーケットを振り返りながら、不安の理由をもう少し詳しくご説明しておきたいと思います。

 先週の米国株式市場は「サンタ・ラリー」に沸きかえりました。ダウ平均株価は1週間で1.85%の上昇となっています。この米国市場に引っ張られるように、日経平均株価も上げています。米国同様に、弱い経済指標は無視する力強い上昇でした。上げ幅は3.48%と、ダウを大幅に上回りました。

20091225

 懸念しているのは、お祭り騒ぎもあって大きく上昇したダウ平均株価を、さらに上回るペースで日経平均が上げたことです。果たして、年末・年始にラリーがあって、この水準から一段と大きく上昇すると期待して良いものかどうか、懸念を感じています。

 では、なぜ米国市場を上回るペースで日経平均が上昇したのか?単なる調子に乗りすぎということだけではなさそうです。対ドル円安の進展に対する期待、ハイテク指標の強さなどが大きな牽引力を発揮したようです。

 加えて、注目しているのは、日米の株式市場が基本的に同期しているということです。つまり、先週の日経平均株価の上昇は、乖離していた両国のマーケットが再び同期性を回復する動きであったとみるわけです。

20091225_2

 実際、年初に米国が9,000ドル、日本が9,000円で始まったマーケットが、途中で乖離幅を拡大しながらも、12月24日の時点では、米国が10,500ドル、日本が10,500円と再び同期しています。

 ということは、日経平均株価は、ダウ平均株価との同期性を回復するための上昇エネルギーをすでに消費してしまったのではないかと見ることもできそうです。

 そうであるならば、もしダウ平均株価が、「サンタ・ラリー」の反動で調整するようなことがあれば、日経平均株価はストレートにその影響を受けるかもしれません。

 では、ダウ平均株価が調整する可能性は? 小さくないと思っています。弱い経済指標を無視して上昇を続けましたし。長期金利の上昇と、それを背景にするドル高は、決して株価上昇要因とは言えないのではないかと考えています。

 というわけで、日経平均株価の動向も多少警戒的に見ています。

 明日の午前7時に掲載ということで、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に「トレンドとサイクル : かかし」という記事を投稿しました。お時間が許せば、是非ご覧いただければと存じます。この記事よりは、かなり明るい内容です。

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2009年12月26日 (土)

テクニカル面でみた頭打ち感に警戒を

 11月22日に「テクニカル面で見た底打ち感に注目」という記事で、日経平均株価の反騰の可能性を指摘しました。マーケットは悲観に満ちていて、年足が陰線で終わるのではという意見が出ていました。

 それから約1カ月。今回は「テクニカル面で見た頭打ち感に警戒を」と題して、全く逆のことを指摘しておく必要性を感じています。

 10,500円を越えて、強気に満ちたマーケットの雰囲気です。どうも年末・年始のラリーに対する期待感が大きいようです。「サンタ・ラリー」に追随していなければ、その可能性もあったとは思うのですが・・・・・

20091225

 日足をもう少し詳細に見ると、株価はすでにボリンジャーバンドの+2σに接近しています。バンドの上昇に沿って、株価の上げも続くという「バンド・ウォーク」の可能性もあるのですが、楽観は禁物と考えています。ちなみに11月の下旬には株価が-2σに接近して、株価が下落の「バンド・ウォーク」となる可能性が見えました。現実は急反騰でした。

220091225

 ストキャスティックスとRSIが、ともに頭打ちを示唆していることにも注目しています。11月の下旬とちょうど逆の状況です。

Stkrsi20091225_2

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トリドール(3397) : 春 研一

世界的にはこのところ大きな波乱もなく、やや楽観的な気分に浸り始めたような気がします。しかし、あまりブレーキをかけすぎてもいけないのですが、過去の経験則から言えば、こういうときこそ気を引き締めたほうが良いことも多いのではないでしょうか。

もちろん、グローバルには楽観論のウエイトが高いのですが、国内に目を転じると明るい見通しは少ないように思われます。そのため、強い株はほとんどがグローバル展開を行っている企業です。たしかに、内需で好調という企業は一握りですが、その好調な企業の株価もそれほど強いわけではありません。中には売り込まれている銘柄もあります。

そこで今回は、2ヶ月ほど前に推奨した後、株価が調整しているトリドールを再び取り上げます。トリドールは、社名の由来にもあるようにファミリー向けの焼き鳥レストランからスタートした会社です。そして、今はセルフうどんの丸亀製麺が利益のほとんどを説明するようになっています。

店舗に製麺機を持ち込んで、打ち立てのうどんを提供しています。加えて、厨房をオープンにして、エンターテインメント性を持たせた店舗にしています。しかも、価格はかけうどんが280円で、立ち食いうどんとほぼ同レベルです。

現在の展開は、ショッピングセンターやロードサイド中心で、特に子供づれのファミリーで賑わっています。一家4人で5,000円はかかるファミレスを敬遠し、一家で2,000円台の価格帯に流れています。王将フードなどと並んで、同社もその選択肢に入ってきます。

同社では出店時に一度広告を打つだけでしたので、出店人気一巡後は、既存店はマイナス基調となります。しかし、新店を出店すると、2ヵ月目で黒字化するほどの集客力の高さが、同社の魅力です。

このところ株価が大きく下げているのは、11月の丸亀製麺の既存店が7.2%減となったことが影響しています。丸亀製麺の上期の既存店伸び率は0.5%減でした。それに対して、下期に入って10月が1.9%減と多少減少幅が拡大していましたが、11月が7.2%減と大きく落ち込んだことで、同社の成長性に対して不安感が持ち上がったものと考えられます。

確かにこのピッチで既存店が落ちて行ったら大変と思うのはわかりますが、それでは本質的な部分が見えていません。

まず、11月の7.2%減ですが、休日が1日少ないことで2%程度マイナスに利いていますので、実質的には5.2%減です。この中身を見ると、客単価が2%ほど低下していますので、この部分は従来より厳しいとは言えます。しかし、同社のような低価格外食でも客単価が落ちるほど厳しいということは、逆に同社にとってはフォローとも考えられます。つまり、低単価外食へのシフトが加速するという意味です。

一方、同社の場合は新設店舗が急増しているために、計算上の既存店売上高が、従来よりマイナス幅が拡大しても、新店寄与が少ない王将フードなどと比べた場合、それほど心配は要らないと考えられます。

簡単に説明しましょう。既存店の計算ですが、基本的に出店後18ヶ月で既存店計算に組み入れられます。同社の場合、このところどんどん新店を出していますので、それがどんどん既存店に組み入れられ、それが表面上の伸び率の足を引っ張ります。

なぜ、そうなるかというと、新店を出すときには販売促進の広告宣伝をします。最初の頃は、それほど知名度もなかったので、じわっと顧客が増える形となりました。しかし、ここ12年、知名度も上がり、出店すると数ヶ月間は出店景気のようになり、売上がどんと乗ってきます。しかし、その後は広告宣伝を打ちませんので、安定的な売上水準まで落ちてゆきます。この間は、売上の前年同期比が大きく落ちます。そのような店舗が既存店の計算にどんどん入る時期に当っているようです。特に11月は一気に56店舗が入ったということです。

つまり、既存店の落ち込みを、今出している新店の収益で十分カバーしているので、会社全体の成長率が落ちているわけではありません。

以上が、ここで売られているトリドールを買うチャンスではないかと考える根拠です。

なお、トリドールに関しては、私のブログ、「株式投資をファンダメンタルから極める」でビジネスモデルの基本的な部分について詳細に取り上げていますので、興味がある方はご訪問ください。

参照URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10401914598.html

        

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2009年12月25日 (金)

今日の株式市場を振り返る 12月25日

 動きのない1日でした。

 米国株式市場の上昇にもかかわらず、10円高で寄り付いた日経平均株価は、70円ほどの狭い値幅の中での上下を繰り返し、42.21円、0.4%安で終えています。大証の夕場での日経ミニ3月限の変動幅はわずか20円でした。

20091225

 気になるのは下値の堅さです。年末ラリーに対する期待があるのではと勝手に推測しています。早々と「サンタ・ラリー」に乗って上昇してしまっているため、年末ラリーで上げ、新年ラリーでさらに上げというようにうまく行くものかどうか、多少懐疑的に見ています。

 今日のマーケットでの上昇率のトップは、円高メリットセクターの代表選手である紙・パルプでした。対ドル円高への振れが意識されたようです。

B20091225

 対照的に、円安メリットセクターであるハイテク株の低迷が目立ちました。キャノン、東京エレクトロンなどが大きく下げています。

 今日はクリスマスで米国市場は休場です。

 来週の水曜日が大納会となります。ただし、月曜日には11月の鉱工業生産速報が発表されます。米国の火曜日には、10月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、12月の消費者信頼感指数が待ち構えています。年末とはいえ、油断はできないようです。

 今日は、外出のためご報告が遅れました。とりあえず簡単なもので失礼します。

 

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今日の日経平均株価は? 12月25日

 米国のCNNが「サンタ・ラリー」と呼ぶ株価上昇に、今日の日経平均株価も連動するかどうか、判断が難しいところです。意外に、低い寄り付きと、軟調なザラバ展開がある可能性も念頭に置いて臨みたいと考えています。

 ダウ平均株価は53.66ドル、0.51%の上昇で終えています。半日の営業でした。出来高は僅か2.6億株。通常は14億株台ですから、薄商いの中にも関わらず、株価の上昇は大幅でした。

20091224

 週間ベースの新規失業保険がコンセンサスを下回ったことがマーケットに評価されたようです。一方、商務省の発表した11月の耐久財受注が事前予想を下回ったことは問題にはならなかったようです。むしろ、航空機など輸送用機器の受注を除くと、好調に増加したことが強調されています。

 今日の日経平均株価が、この米国株式市場の楽観的な雰囲気を引き継げるかどうかが興味のポイントです。

 米国の株価上昇が薄商いであったこと、そして既にクリスマス休暇に入っており、休暇後の相場展開に興味が移ることを考えれば、予断は許さないと考えています。

 対ドル円レートが、多少円高方向に揺り戻していることも気になります。

A20091225

 今日は経済指標は豊富です。米国同様に、弱い指標を無視する展開になりかどうか、注目したいところです。予定されている指標は、11月の企業向けサービス価格指数、完全失業率、消費者物価指数、家計調査、住宅着工統計などです。さらに、高島屋、イズミヤなど20社ほどの決算発表があります。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,515円を今日の寄り付きのメドとしています。

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2009年12月24日 (木)

ドル円の動き

 「今日の日経平均株価は 12月24日」や「今日の株式市場を振り返る 12月24日」の中で、弱い経済指標を無視して上昇を続ける米国市場の楽観的なムードを指摘しましたが、同様のことは日本市場についても言えるようです。

 今日の法人企業景気予測調査によれば、10-12月の大企業(全産業)の景況判断は-1.9となり、前四半期の+0.3から悪化しています。来年1-3月の見通しは-3.5。さらに弱くなるという予想です。しかし、マーケットは全く気にする様子がありません。

 また、対ドル円レートですが、今日のザラバでは比較的に大きく円高方向への揺り戻しがありました。これも、マーケットは無視したようです。ハイテク株を中心に、円安メリットセクターが相場を牽引しました。

B20091224

 株式市場の上昇は歓迎すべきことですが、調子に乗りすぎると、そのあとの調整に苦しむことになりますので、注意したいと思っています。

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今日の株式市場を振り返る 12月24日

 今日は、ザラバでの調整の可能性を念頭に置いて臨んだのですが、マーケットは順調に上昇を続けました。特に、後場の一段高は想定以上の強さだったという印象です。

 35円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに100円を上回る上げ幅となりました。その後、僅かな反落もすぐに埋めて堅調な動きが続きました。後場に入ると、一段高となり、1時半前には180円まで上げ幅を拡大しています。引けにかけて多少の手じまいらしい動きもあったのですが、158.89円、1.53%の大幅高で大引けとなりました。

20091224 

 前々日と前日の米国株式市場の上昇流れが、堅調な相場展開の背景にあると思われます。特に、ハイテク指標の上昇に支えられたナスダックの好調な動きが大きく影響していると見ています。

  アドバンテスト、キャノン、東京エレクトロンといった日経平均株価への寄与度の大きい銘柄群が、マーケットを牽引しました。

 後場の一段高は、上海市場の大幅上昇のインパクトが大きかったようです。

20091224_2

 今日のマーケットで上昇率のトップは鉄鋼セクターでしたが、新日本製鐵の株価のザラバの動きを見ると、上海市場に押し上げられたような感じがします。

20091224_3

 アジア市場は、上海(+2.6%)の他、韓国(+1.3%)など全般的に堅調でした。ただし、シンガポールとインドが下げています。

 欧州は、すでに始まっているところは上昇でスタートしています。アジア同様に堅調な様子です。

 GLOBEXでは、ダウ(+16ドル)、ナスダック(+3.25ポイント)ともに上げています。ただ、上げ幅は縮小気味です。

 今日は、週間の新規失業保険申請件数、11月の耐久財受注の発表が予定されています。クリスマス前の楽観ムードが続いているようですので、仮に弱い数字が出ても、おそらく無視されるような雰囲気です。

 というわけで、クリスマス前の楽観ムードに満たされた相場展開も、いよいよ最終日ということになります。正直なところ、この楽観ムードの強さは、想定を大きく上回ってきました。果たして、クリスマス休暇明けも、同じような展開が続くかどうか、注目したいと思っています。私は懐疑的なのですが・・・

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五洋建設(1893) : 健美操

特色のある中堅建設会社をご紹介します。

五洋建設は広島県発祥の建設会社です。土木工事はダムなどの陸上土木と港湾などの海上土木に分類されますが、同社は海上土木で国内第一人者です。羽田空港拡張など国内臨海部での主要工事にはよく顔を出しています。 

一般に、競争が激しい陸上土木に比べると、海上土木では実績のある建設会社が少数です。また、臨海部での工事では、特有のノウハウとネットワークにより工事採算性に差が出るため、同社のような臨海部での工事を特意とする会社にとっては腕を振るいやすい環境にあります。

五洋建設は100年以上の業暦を有し、戦前は主に海軍施設を担当していました。終戦に伴い最大顧客を失いましたが、官庁工事と民需を開拓し生き残って来ました。その後も、耐えずコスト削減を続けている生命力のある会社です。

現在の公共投資を巡る議論からも目が離せませんが、国際競争力を維持するための港湾などの物流インフラ整備は必要だと考えられ、今後も同社の技術が求められると期待しています。

さて、五洋建設は海外でも実績があります。シンガポールの埋立地の約4割は同社が手がけたと言われ、香港やベトナムなどでも実績を積んでいます。技術的な信頼も厚く、継続的に受注を獲得しています。そういえば、先日も海外案件受注のリリースが出ていましたが、過去の実績を鑑みれば自然なことだったのでしょう。海外工事では、浚渫(しゅんせつ)船という工事用の大型船を駆使して活躍しています。

この他、高層マンションも得意です。海上土木と高層マンションの組み合わせには意外感があるかもしれませんが、香港やシンガポールなど五洋建設が受注を重ねた地域では、狭い臨海部の国土でより早くから高層化が進展していたことで、同社にもこのような実績があります。

最後に株価面ですが、100円を切っており、低位株特有の変動性が高い状態にあります。また、建設関連銘柄も総じて軟調で短期的な株価の見通しは不透明です。一方で、このような歴史と実績のある建設会社が、どのようにしてこの局面を凌いでいくのかは見応えがあると思い、期待しています。

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今日の日経平均株価は? 12月24日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高そうですが、ザラバでは調整の可能性を念頭に置いて臨みたいと考えています。

 ダウ平均株価の上昇を背景に、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が10,455円まで上昇しており、これが今日の寄り付きのメドとなりそうです。

 ダウ平均株価は1.51ドル、0.01%高と僅かではありますが、4日続伸となりました。

20091223

 11月の新築住宅販売件数が、前月比1.7%の増加予想に対して、11.3%の大幅減少となり、個人所得や個人支出がコンセンサスを下回ったのに加えて、12月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値も下方修正されたにも関わらず、それらを無視するかのような上昇でした。

 マーケットを支えたのは、皮肉ですが、対ユーロ、対円でのドルの反落。それを映して、金などの商品価格が上昇しました。産金株であるニューモント・マイニングの株価の堅調な動きが目を引きました。

Nem20091224

 しかしながら、気になるのは、弱い経済指標に目もくれずに上昇を続けるマーケットの楽観的なムードです。クリスマス休暇明けの米国市場の動向が気懸りです。

 今日の日経平均株価がザラバで調整する可能性を見ているのは、米国株式市場のこのような動向が要因の一つとなっています。

 対ドル円高への動きにも注目する必要がありそうです。

A20091224

 今日は第4四半期の法人企業景気予測調査の他、11月の金融政策決定会合の議事要旨の発表が予定されています。決算は日本化薬など11社。国内の指標がマーケットを大きく動かす事態は想定していません。

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2009年12月23日 (水)

今日の米国株式市場は? 12月23日

 クリスマス前の明るいムードが続いているようです。GLOBEXでは、ダウ(+27ドル)、ナスダック(+6.5ポイント)とも、上げ幅をわずかに縮めているのですが、堅調な動きで推移しています。

 アジア市場、欧州市場とも上昇基調で、下げているのはオーストリアくらいです。

 その流れで、米国市場もなのだろうと見ています。

 今日は、11月の個人消費支出統計と新築住宅販売統計、12月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値、そして週間ベースの原油統計などの発表が予定されています。

 前日に見られたように、弱い数字には反応せず、良い数字に反応する、明るいムードにままでクリスマスを迎える可能性が高いように見えます。

 ただし、長期金利が急上昇していることには注意する必要があると思っています。

1020091223

 また、長期金利の急上昇に関連するのですが、対ユーロでドル高が進展していることも気懸りです。

A20091223_2

 クリスマス前の明るいムードに水を差すわけではないのですが、どうも、長期金利の急上昇と、ドル高の進展が、米国の株式市場にとってそれほど素晴らしい組み合わせであるとは思えません。クリスマス後の展開が気懸りです。

 ただし、米国の長期金利上昇は、対ドル円安が一段と進む可能性を示唆しますので、日経平均株価にとっては悪いことではなさそうです。

  現在CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,470円。このまま米国市場が堅調に推移すれば、明日の寄り付きは高そうです。

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米国株式市場を振り返る 12月22日

 強いマーケットでした。しかし、クリスマス前の薄い出来高の中で、弱い経済指標をものともせずに3連騰となる上昇を見せたことが、果たして良いサインなのかどうか? 悩ましいところです。

 ダウ平均株価は50.79ドル、0.49%高で終えています。ほぼ前日終値付近で寄り付いたのですが、すぐに上げ幅を拡大して10時頃には65ドル高となりました。その後は狭い範囲の値動きながら、堅調さを維持したまま大引けを迎えました。

20091222

 7-9月のGDP確報値がコンセンサスを大きく下回り、12月のリッチモンド連銀製造業指数がもプラス予想がマイナスで終わるなど、弱い指標が目についたのですが、マーケットには大きな影響が見えませんでした。

 一方、10月の住宅販売価格指数や11月の中古住宅販売件数など住宅関連の指標が事前予想よりも良かったことにマーケットは反応したようです。トール・ブラザースの株価が4.5%と大きく上昇しています。

Tol20091222

 一方で、これまで株価上昇を牽引してきたハイテク株の基調が弱かったのが気になります。フィラデルフィア半導体指数は上昇を維持しているのですが、テキサス・インスツルメンツの株価は0.8%下落しています。

Txn20091222

 VIX指数が4.6%ほど下落していることから、投資家のリスク許容度が高まっており、マーケットは楽観的なムードに満たされているようです。

Vix20091222

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,430円。対ドル円レートが円安に振れていることもあって、今日の米国市場に大きな動きがなければ、24日の寄り付きは高そうです。

A20091223

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2009年12月22日 (火)

今日の株式市場を振り返る 12月22日

 ザラバでは反落の可能性もあると見ていたのですが、反落どころか一段高となりました。

 米国株式市場の上昇と、対ドル円安への振れがマーケットを押し上げたと見ているのですが、クリスマス・モードに入った中で先物主導の動きが目立ったのが、何とも気懸りでした。

 72円高で寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎから上昇基調に入り、途中調整らしい調整もなく、194.58円、1.91%の大幅高で終了しました。高値引けです。

20091222_2 

 円安メリットセクターである電気機器や輸送用機器などがパフォーマンス上位に顔をそろえる一方で、円高の恩恵を受ける紙パルプなどが低迷していることから、為替の動きが非常に大きく影響したことが窺えます。

 その為替ですが、マーケット開始のころに、大きく対ドル円安方向に振れました。後場は多少円高方向に振れたのですが、1ドル91円台での動きであったためか、あまり気にする様子は見えませんでした。12月の日銀短観で、今年度下半期の事業計画の前提となっている為替レートが91.16円であり、その水準まで円安方向に振れてきたことによる安心感が大きかったように見えます。

B20091222

 アジア市場は上海(-2.32%)を除いて堅調です。インドネシア(+1.49%)、シンガポール(+1.33%)の上げが目を引きます。

 欧州市場も上げが優勢です。英国(FTSE)、イタリアが1%を上回って上昇しています。オーストリアとノルウェーが下げていますが、下げ幅は僅かです。

 GLOBEXでも、ダウ(+38ドル)、ナスダック(+10ポイント)ともに上昇しています。上げ幅は拡大基調です。

 今日は、7-9月期GDPの確定値、10月のFHFA住宅価格指数、11月の中古住宅販売、そして12月のリッチモンド連銀製造業指数と、経済指標の発表が続きます。大きな驚きを引き起こすような指標は想定していません。

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北京にて : 健美操

軽く読み流して頂ければ幸です。

オリンピックに行かれた方も多いと思いますが、北京の開発が進んでいます。街は整備され、高層ビルが立ち並び、お手洗いも結構きれいです。もう古いガイドブックは新しいものに取り替えた方が良さそうです。

そういえば、北京市内に四合院に住んでいた中国語の先生の実家が、開発に当たり高級マンションに引っ越した話を聞きました。四合院は中国古来の平屋住宅です。たまたま、そこで昔ながら質素に暮らしていたのが、いきなり丸の内のような場所に変えられるために、手厚い保証を受け取って立ち退いたようです。街が造られる過程ではこのようなお金を手にする方が多く現れます。

観光では、天安門の楼上(2階)に上がりました。意外と2階に上がる人は少なかったようですが、中国の要人がスピーチをした場所から広場一体を見渡せます。

さてお土産ですが、観光地ではふっかけてきますので、安価なパンダの帽子がおすすめです。初め30元の値がついていましたが、私はたまたま値切るのが上手な方とご一緒したため、10元で買うことができました。これより安く買われた方がいらっしゃいましたらお教え願います。この方は、以前上場会社の社長をされており、中国語がほとんど話せないのですが気迫で見事に値切られました。ふとした場面で日本企業の経営者の凄みに触れることができて嬉しかったです。

中国語は習ってみると、割と日本人にはなじみやすいと思います。やはり漢字を使うことが大きいようで、第2外国語で中国語を選択する学生が多いのも頷けます。発音(アクセント)が難しいと言われ、中国語学校では体育会のような発音の特訓をしますが、若い中国の人の中には、英語のようにさらさらした中国語を話す人もいます。特に若い女性の間では「かわいい中国語」の流れがあると聞きました。

もちろん、投資に対するインプリケーションも色々な角度から探せそうです。車、インフラ関連、家電製品、ファッションなど多くをヒントにしたいと思います。

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今日の日経平均株価は? 12月22日

 今日の日経平均株価は高く始まりそうです。ただし、寄り付き価格にもよりますが、ザラバの動きには多少警戒する必要があると見ています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,265円を寄り付きのメドとしています。

 ダウ平均株価は85.25ドル、0.83%高と、比較的に大きく上げています。

20091221

 アルコアが7.9%と大幅に上昇したのが目を引きました。モルガンスタンレーが投資判断を上方修正したようですが、直接的にはサウジアラビアとの合弁事業のニュースがマーケットに歓迎されたようです。

Aa20091221

 また、グローバルな医薬品会社サノフィ・アベンチスによる買収が報道された小売医薬品メーカー、チャッテム(Chattem)の株価が33.1%の急騰を見せています。

 ただし、ダウ平均株価のザラバの動きを見ると、10時過ぎに130ドル高まで上昇した後は、大引けにかけて次第に上げ幅を縮小したことが気になります。

 金価格の下落で、ニューモント・マイニングの株価が2.7%弱下落しました。

Nem20091221

 また、ナスダック銘柄であるインテルが、半導体指標の上昇と、バークレーズ・キャピタルによる投資判断上方修正で、2.3%上昇したのですが、11時頃をピークとして、引けにかけて勢いが落ちたように見えるのが気懸りです。

Intc20091221

 このような米国の株式市場の動向が、日経平均株価にも反映されると見ています。

 対ドル円レートが円安に振れていることや、フィラデルフィア半導体指数が2.3%上昇していることが、マーケットのザラバを支えると見ているのですが、米国同様に、大引けにかけて上げ幅を縮小する可能性もありそうだと思っています。

A20091222

 クリスマス・モードで出来高が細る中で、マーケットの変動幅が大きくなる可能性もありますが、ザラバの動きには警戒するつもりです。

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2009年12月21日 (月)

今日の株式市場を振り返る 12月21日

 小高く終わったとは言え、出来高が細く動きのないマーケットでした。クリスマス・モードに入ったという感じです。

 54円高で寄り付いた日経平均株価は、僅か32円幅での上下を繰り返して、41.42円、0.41%で大引けとなりました。

20091221

 高く寄り付いたのは、ハイテクが牽引して上昇したナスダック市場と、対ドル円安方向への振れの影響が大きかったようです。円安の恩恵を受ける半導体関連などのハイテクセクターが堅調でした。2.6%上昇した東京エレクトロンの株価の動きが、今日のマーケットを象徴しています。

20091221_2

 この東京エレクトロンとアドバンテスト、そして、消費関連のファーストリテイリングの僅か3社合計の日経平均株価への寄与額は25.6円に達しました。今日のマーケット全体の上げの約62%です。ハイテクと消費関連の一部が今日の主役であったようです。

20091221_3

 高く寄り付きながら、ザラバが小動きに終始したのは対ドル円レートの影響が大きいと見ています。日中に円高方向へ揺り戻したことが、ただでさえエネルギーが不足がちなマーケットのセンチメントを冷やしたと見ています。

B20091221

 アジア市場は上海(+0.29%)と台湾(+0.43%)を除いて下げており、全般に軟調でした。インドネシア(-3.21%)と香港(-1.08%)の下落が目を引きます。

 低調なアジア市場に対して、欧州市場は堅調です。全体に上げていて、英国(FTSE)が0.96%上昇しているのが目立ちます。しかもFTSEの上げ幅は時間を追って拡大しているようです。

 GLOBEXでも、ダウ(+24ドル)、ナスダック(+6ポイント)がともに上げています。上げ幅は僅かづつですか拡大基調です。

 今日は重要な経済指標の発表などは予定されていません。日本以上にクリスマス・モードが鮮明でしょうから、出来高が細い中でザラバの展開は予断を許さないとは思っていますが、とりあえず無難に推移しそうな気配です。

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今日の日経平均株価は? 12月21日

 今日の日経平均株価は、週末に想定したよりは堅調な展開が見込めそうな様子です。

 理由は外為市場が対ドル円安に振れて始まっっていること。

A20091221

 日経平均株価に寄与度の高いハイテク株が、円安と、先週の米国株式市場でのナスダックの好調な動きを背景に、底堅く推移しそうです。

 代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1.47%上昇したことも念頭に置いておきたいと思っています。

 今日は、10月の全産業活動指数、11月の貿易統計、12月の金融経済月報などの発表が続きます。また、11月の全国コンビニエンスストア売上高にも注目したいところです。ただし、これらの指標がマーケットに大きなインパクトを及ぼすことは想定していません。

 寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,115円をメドとしていますが、多少高めでも不思議はないと考えています。

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2009年12月20日 (日)

ご連絡

 明日21日(月曜日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」で、私の投稿記事「来年の株式市場は? : かかし」が掲載される予定です。

 内容は、本日このブログに投稿した「2010年の株式市場を考える・・・年後半の失速に警戒を!」に近いものなのですが、お時間が許すようであれば、是非併せてご参照願えればと存じます。

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2010年の株式市場を考える・・・年後半の失速に警戒を!

 たとえ鬼に笑われようとも、来年の株式市場の展開を思い描く時期になりました。

 そこで、株式市場の動きと連動性の高い鉱工業在庫循環モメンタムを使って、マーケットの大まかな流れを予想してみようと思います。

 在庫循環モメンタムを構成する出荷数量、出荷価格、在庫数量、在庫価格が最新の実績である10月以降、大きく変動しないという前提で、2010年12月までを描くと、このような姿になります。ワクで囲ったところが予想の部分です。

A20091221

 在庫循環モメンタムの説明に関しては、12月12日に投稿した「在庫循環概念図」をご参照ください。

 その鉱工業在庫循環モメンタムの最近の動きの部分を拡大すると、次のようになります。

B20091221

 そして、出荷価格(=産出価格)、在庫価格(≒原材料購入価格≒投入価格)の動きはこのようになります。

20091221

 それでは、ここからどのようなことが読み取れるのでしょうか?

  • 鉱工業在庫循環モメンタムは1月で止まるが、5月までは高い水準にとどまる。そのため、5月の数字が発表される6月あたりまでは、モメンタムに連動して、マーケットも堅調に推移する可能性が高い
  • 6月を過ぎると、在庫循環モメンタムの下落とともに、景気の頭打ちが意識されるようになる。そのため、マーケットに調整色が強まることが懸念される
  • 話題のデフレですが、すでに最悪の局面は脱出していて、4月ごろまでには、産出価格、投入価格とも前年同月比でみた減少率が急速に縮小する
  • ただし、5月以降は産出価格、投入価格とも前年同月比の改善は僅かになる

 以上のような展開が予想されるため、年前半に期待される投資機会を逃さないようにすると同時に、年後半に懸念される調整局面の警戒したいと考えています。

 確かに、年後半になると緊急経済対策の効果が薄れてくる可能性が高いですから、注意するに越したことはないようです。

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2009年12月19日 (土)

米国株式市場を振り返る 12月18日

 ハイテクの強さが印象的でした。

 ダウ平均株価は、スタート直後こそ64ドル高まで上げ幅を拡大したのですが、その後は軟調な展開に終始しました。20.63ドル、0.2%高で引けたのですが、そのわずか30分前には前日終値を10ドル近く下回っていました。

20091218

 一方、ナスダックは昼過ぎから大引けにかけて堅調に推移して31.64ドル、1.45%高となりました。

20091218_2

 コンセンサスを上回る決算を発表したリサーチ・イン・モーションの株価が10.31%と大幅に上昇しています。

Rim20091218

 加えて、オラクルもアナリストの事前予想より良い決算を発表して、6.4%高で終えました。

 このように、ナスダック銘柄の好業績がマーケットを牽引したのですが、それを除くと、全体的には力強さは感じられないマーケットでした。

 したがって、米国株式市場の上昇が、月曜日の日経平均株価に与える影響は軽微であるように思われます。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,115円となっていますので、多少低目の寄り付きとなる可能性もありそうですが、対ドル円レートの基調が円安方向にあるため、現時点では大きな心配はないと考えています。

A20091219

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2009年12月18日 (金)

今日の株式市場を振り返る 12月18日

 大きく下落したダウ平均株価に比べると、日経平均株価は下げはしたものの健闘したという印象です。

 ダウ平均株価が132ドル下落したことや、対ドル円レートが円高に振れたことなどから、53円安で寄り付いた日経平均株価は、10時頃には135円まで下げ幅を拡大しました。しかし、その後は徐々に持ち直し、2時ごろからは回復が加速して、2時半頃には一時6円安となりました。ボトムから130円近く上昇したことになります。その後手仕舞いの動きもあり、21.75円、0.21%で大引けとなりました。

20091218_2

 後場に回復が加速した背景には、金融政策決定会合で、マイナスの物価は許容しないとする、日銀のデフレ克服への姿勢がマーケットに好感されたものと見ています。

 11月の全国百貨店売上高が11.8%と落ち込み、デフレ基調が改めて確認されたことで、マーケットセンチメントが悪化した中で、具体的な対策が明示されたわけではないのですが、日銀の姿勢は救いになったようです。ファーストリテイリングのザラバの動きがその状況を示唆しています。

20091218_3

 しかし、一方で国際商品市況の影響が大きい商社の株価低迷が目を引きました。

20091218_4

 アジア市場は上海をはじめ全般に下落しています。

 GLOBEXでは、現在のところダウ(+33ドル)、ナスダック(+4.25ポイント)ともに上昇しています。前日の下げの反動としては、反発力が鈍いことが気になりますが、まず無難な動きです。

 今日は、これから忘年会のために外出します。今日は簡単なコメントで失礼します。明日、あらためてきちんとご報告するつもりです。

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今日の日経平均株価は? 12月18日

 低い寄り付きと軟調なザラバ展開を想定しています。

 寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,115円がメドとなりそうです。

 ザラバでは、マーケットを引き上げる特別な要因が見当たらず、米国市場の下落が利益確定売りを誘うように思われます。上海や香港を中心にアジア市場の基調が弱い状態が続いていることも気懸りです。

 ダウ平均株価は、ほぼ前日終値の近辺で寄り付いたのですが、ザラバを通じて下落を続け、132,86ドル、1.27%安で終えました。

20091217_2

 

 ギ リシャの格下げの影響から、ドルがユーロに対して上昇して、商品価格が下落したことが、株式市場にダメージを与えました。金価格が2.5%強下落したため、ニューモント・マイニングの株価が6.1%安と低迷しました。

Nem20091217

 加えて、公的資金の返済のため新株の発行を発表したシティーが7.3%弱の大幅下落となっています。

 さらに、予想を下回る決算となったフェデラル・エクスプレスの株価が6.1%と大きく下げたのが目を引きました。マーケットのセントメントの悪さを物語っているようです。

Fdx20091217

 繰り返しになりますが、ドルがユーロに対して上昇しています。

A20091218

 ところが、ドルは円に対しては明確な上昇の動きは見せていません。したがって、日経平均株価を円安が支えることは期待しにくいようです。

A20091218_2

 シカゴ・オプション取引所のVIX指数が9.6%と大幅に上昇したことから、投資家のリスク許容度が低下して、商品価格の下落も続きそうな様子です。日本国内の資源・エネルギー株の足を引っ張りそうです。

Vix20091217

 以上の状況から、今日のマーケットのザラバの基調は軟調と考えます。

 日銀の金融政策決定会合の内容が、マーケットを引き上げることは想定していません。

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2009年12月17日 (木)

今日の株式市場を振り返る 12月17日

 今日は忘年会のため、ご報告が遅れました。実は、明日も忘年会で同様の状況になります。申し訳ありません。

 変動幅が100円に満たない比較的に狭い値幅の展開だったのですが、大引け前に急速に下げての安値引けでしたがら、弱いマーケットという印象がありました。

 22円高で寄り付いた日経平均株価はすぐに上げ幅を82円まで拡大しました。しかし、それをピークに下落基調となり、大引け30分前からは下げが加速して13.61円、0.13%安で大引けとなりました。

20091217

 特定の要因がマーケットの下げを牽引したようには見えませんでしたが、前日のダウ平均株価が下落したこと、金曜日の金融政策決定会合の内容を見極めたいとする雰囲気、軟調なアジア市場、その他いくつかの要因が重なって、利益確定の売りが誘発されたように見えます。

 三菱地所の株価の動きを見ると、11月末の東京都心5区のオフィスビル空室面積が過去最大に膨らんだことが利食い売りの引き金になったのかもしれません。

20091217_2

 アジア市場全体も調整色が強い展開でした。上海(-2.3%)、香港(-1.2%)の下げが目立ちました。全体が下げる中で、むしろ日経平均株価の下げ幅は小幅でした。

 欧州市場も下落基調です。

 米国はすでにマーケットが開いており、ダウ(-46ドル)、ナスダック(-8ポイント)ともに下落基調です。

 週間の新規失業保険申請件数は48万件と、コンセンサスであった46万5千件を上回りました。もうすぐ11月の景気先行指数と12月のフィラデルフィア連銀景況指数が発表されます。

 今日の米国市場は軟調なまま推移しそうな感じですが、明日の日経平均株価を読む上では、多少円安気味に動きが見える対ドル円レートに注目したいと思っています。

B20091217

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エスフーズ(2292) : 春 研一

個別銘柄のピックアップというよりも、インデックスの売り買いが主体というような相場が続いています。個別銘柄のファンダメンタルからのピックアップを旨とする私には、ちょっとやりにくいかなという感じです。ただし、ここはむしろそんな相場だからこそ、割安な個別銘柄が増えているので、インデックスの動きは気にせず、個別銘柄のファンダメンタルに注目して銘柄を選択したいと思います。

その中で、何度か当コーナーでも取り上げた銘柄ですが、再びエスフーズ(2292)を取り上げます。これまで述べてきたエスフーズのシナリオは、牛肉の下級部位の需給タイト感によって、同社の業績は好調に推移していますが、かなりの増額修正が期待される会社予想ベースでもPER11.5倍、実績PBR0.85倍と割安であり、再評価の可能性が高いというものでした。それに加えて、今年の冬はもつ鍋にブームの兆しがあり、仮にその予想が的中すれば、同社の業績には多大なインパクトを与えるという見方をしていました。

その後、時は経過し、実際寒い季節を迎えてみると、ほぼ予想通りというよりも、予想以上に内臓肉やもつ鍋がブームとなっているように感じられます。やはり、安くておいしいということで、この不況下で再評価が始まっているのでしょう。

10/2期の会社計画は、5%増収、2%営業増益というものですが、すでに09/8上期決算は2%増収、29%営業増益と絶好調でした。しかし、会社側では通期見通しを変えていないので、株式市場では依然それほど評価は高まっていません。1月の半ばには第3四半期の決算発表がありますが、第3四半期の3ヶ月もかなりいい業績ではなかったかと思われます。微妙なのは、かなり良い業績だとしても、通期の見通しを会社側が変えるかどうかは読みきれないことです。ただし、数が多い3月決算企業の決算発表は1月末からですし、2月決算は小売業中心ですので、ユニクロなど一部を除けばそれほどいい業績の会社は多くないと思います。そのため、会社側が通期の業績予想まで変えてくるようだと、かなり注目度が高まる可能性はあるでしょう。もちろん、会社側が業績予想を変えなかったとしても、第3四半期までの業績が高水準であれば、通期の増額修正を見込んで株価が反応することは十分考えられます。

なお、エスフーズに関しては、春研一のブログ「株式投資をファンダメンタルから極める」で数回にわたって詳しく取り上げています。興味ある方は、私のブログをお訪ねください。エスフーズの分析は業績表の活用(10)から3回にわたって解説し、

(参考URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10397161232.html#main

        

さらにフォローアップ(2)でもつ鍋ブームの近況と、フォローアップ(3)で直近の輸入牛肉需給指数について述べています。

(参考URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10406793683.html

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今日の日経平均株価は? 12月17日

 今日の日経平均株価は高めに寄り付いた後、軟調気味な小動きを想定しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,235円を寄り付きのメドとしています。

 ザラバは、寄り付き価格にもよりますが、マーケットを動かす大きな要因が見当たらず、FOMCの政策発表後のダウ平均株価の動きに対する失望感が重石になりそうだと見ています。

 ダウ平均株価は10.88%、0.1%安で終了しました。経済指標がほぼコンセンサスどおりであったことや、FOMCの声明に対する期待感から、午前中は前日終値を50ドル以上上回る水準で推移していたのですが、FOMCの発表後急速に値を消してしまいました。

20091216

 マーケットの動きから察する限り、政策金利を現行の水準に据え置くという驚きのない内容であったようです。表現にも変化は見られませんでした。

 対ドル円レートは、FOMCの声明直後に大きく振れたのですが、結局元の水準に戻ってしまった感じです。

A20091217

 今日は、10月の景気動向指数改定値と7-9月の資金循環統計速報が発表されます。マーケットへの影響は想定していません。

 今日のザラバは、比較的に重い展開を想定しているのですが、米国のハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が上昇していることから、シャープのフィリップスへの液晶パネル供給などのニュースが、マーケットで評価されそうです。また、米国の原油在庫の減少から資源関連の堅調な推移も期待できると思います。したがって、上値は重いものの、同時に下値も限定的であろうと考えています。

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2009年12月16日 (水)

今日の株式市場を振り返る 12月16日

 高めの寄り付きと、堅調なザラバ展開を見込んだのですが、寄り付きが想定以上に高かった分だけ、ザラバが軟調気味だったという印象です。

 95円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を138円まで拡大しました。しかし、その後は後場のはじめにかけて100円強下落しました。大引けにかけて戻したのですが、93.93円、0.93%高で終了し、寄り付き価格には届きませんでした。

20091216

 銀行の自己資本規制強化が延期されるというニュースが、寄り付き価格を大きく引き上げたようです。15.2%の大幅上昇となったみずほフィナンシャル・グループの株価が、インパクトの大きさを示唆しています。

Fg20091216

 ザラバが多少停滞したのは、対ドル円レートが円高方向に振れたことが影響したと見ています。

B20091216

 ただし、前日までの比較的に大きな円安の動きのため、マーケットには安心感はあったように見えます。

 個別銘柄では、ファーストリテイリングの好調な動きが目につきました。3.6%上昇して、日経平均株価を22円強持ち上げました。

20091216_2

 アジア市場は、香港(-0.93%)、上海(-0.59%)が下げているため、堅調という印象が薄いのですが、上げが優勢です。台湾、インドネシア、シンガポール、インドが上昇しています。

 欧州はほぼ全市場が上げています。

 GLOBEXでも、ダウ(+48ドル)、ナスダック(+14ポイント)ともに好調な動きです。

 今日は、11月の消費者物価と住宅着工統計、7-9月期の経常収支など重要な経済指標が待ち構えています。

 そして、最大の焦点は、今年の最後となるFOMCの政策発表です。超低金利継続に関して驚きがあるとは見ていないのですが、声明文の中で金利引き上げの時期を暗示するような表現が含まれているかどうか、非常に注目されるところです。

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今日の日経平均株価は? 12月16日

 米国株式市場の反落にも関わらず、今日の日経平均株価は高めに寄り付き、ザラバも堅調な推移を期待しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,120円を寄り付きのメドとしています。

 ザラバは、米国のFOMCや日本の金融政策決定会合が進行中であり、大きく動きにくいとは思うのですが、前日に比べて対ドル円レートが円安方向に振れたことや、バーゼル銀行監督委員会が銀行の資本規制強化を延期することで合意したことが、今日のマーケットを支えると考えています。

A20091216

 ダウ平均株価は49.05ドル、0.47%安で終えました。

20091215

 11月の生産者物価指数が予想以上に上昇し、12月のニューヨーク連銀製造業景気指数がコンセンサスを大幅に下回ったことが、株式市場の重石になったと見られます。ドルが他通貨に対して強含んだこともダメージとなったようです。

 バンク・オブ・アメリカの株価の軟調な展開が、今日のマーケットを象徴しています。

Bac20091215

 コンセンサスを上回る決算を発表したベストバイの株価も8.5%と大きく下落してしまいました。

 国内では、10月の第3次産業活動指数の他には、重要な指標の発表は予定されていません。

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2009年12月15日 (火)

今日の株式市場を振り返る 12月15日

 動きのない一日だったという印象です。円安方向に振れた対ドル円レートにも目立った反応を見せず、頭の重さが感じられました。

 52円安で寄り付いた日経平均株価は、午後2時頃にかけて、60円ほど戻したのですが、大引けかけて再び軟化して、22.20円、0.22%安で終えました。狭い値幅のなかの小動きに終始しました。

20091215_2

 ザラバでは、対ドル円レートが円安方向に振れたのですが、電気、精密など円安メリット・セクターの反応は意外なほどありませんでした。対ユーロでは円に動きがなかったことや、今日から始まる米国のFOMC、明日から始まる日銀の金融政策決定会合を前にして、今日の対ドル円レートの動きだけで投資行動をとるわけにはいかなかったのかもしれません。

B20091215_2

 小動きであったのは日本だけではないようです。アジア市場はマチマチでしたが、小幅の動きにとどまったところが目立ちました。ただし、中国の不動産価格抑制政策の影響で、香港(1.23%)、上海(0.86%)が比較的に大きく下げたほか、前日に11月の卸売物価が10カ月ぶりの高い上昇率を記録して、インフレ懸念が広がっているインドも1%を越える下落でした。

 欧州は軟調です。スイスとオランダを除いて下げています。オーストリア(-1.04%)の下げが目立ちます。

 GLOBEXでのダウ(19ドル)、ナスダック(3.75ポイント)も、欧州同様に軟調な推移です。ただし、下げ幅は僅かづつですが縮小しているようです。

 今日は、11月の生産者物価指数と鉱工業生産指数、12月のニューヨーク連銀製造業景気指数とNAHB住宅市場指数など多くの注目指標の発表が続くほか、16日までの予定でFOMCが開催されます。

 決算ではベストバイに注目が集まっているようです。また、GEが投資家とのミーティングで年間の見通しを述べる予定です。

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今日の日経平均株価は? 12月15日

 今日の日経平均株価は、多少低めに寄り付いた後、小動きの展開を想定しています。マーケットを動かす大きな要因が見当たりません。

 寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,065円をメドとしています。

 ダウ平均株価は29.55ドル、0.28%高と堅調な動きでした。

20091214

 エクソン・モービルがXTOエナジー社を買収するとの発表で、XTOエナジーの株価が15%を越える大幅な上昇となりました。加えて、シティーが公的資金を完済するとのニュースが、金融セクターに対する安心感を誘ったようで、ウェルズ・ファーゴのザラバの上昇が目を引きました。

Wfc20091214

 ただし、ドバイの信用懸念後退で、好調に上昇した欧州に比べると、ダウ平均株価の動きは若干重いという感じなのが気になります。大引け後の時間外では13ドル程度下落していますし、シカゴ・オプション取引所のVIX指数も2%ほど低下しているのですが、終了間際の上昇が気になります。

Vix20091214

 今日の国内は重要な経済指標の発表は予定されていません。イハラケミカルやサイボウズなど13社の決算発表がありますが、マーケットへの影響は限定的と見られます。対ドル円レートは比較的に落ち着いた動きです。

A20091215

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2009年12月14日 (月)

訂正のお願い

 先ほどの「今日の株式市場を振り返る 12月14日」の記事の中に、誤りがありました。恐縮ですが、以下のように訂正をお願いいたします。

本文10-11行目

(誤)「対ドルで円安が進んだことから、マーケットは下落基調に転じました。」
(正)「対ドルで円高が進んだことから、マーケットは下落基調に転じました。」

なお、本文の行数は画面の表示の仕方で、異なる場合がありますのでご注意願います。

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今日の株式市場を振り返る 12月14日

 終わってみれば小動きでしたが、ザラバはダイナミックな展開でした。

 18円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落基調となり、後場が開始して間もなく89円安を付けました。ところが、その後一転して急速に戻し、2.19円、0.02%と僅かな下げで終了しました。

20091214

 12月の日銀短観で、大企業の業況判断がコンセンサスよりも良かったことが、高めの寄り付きとなった原因のようです。

 ただし、その日銀短観の内容が全体としては、必ずしも楽観できるものではなかったことに加えて、対ドルで円安が進んだことから、マーケットは下落基調に転じました。

C20091214

 状況が大きく変わったのは1時半少し前。アブダビのドバイへの資金融資やドバイワールドによる傘下ナキール社のアラビア債返済などのニュースとともに、対ドル円レートが大きく円安に振れました。同時に、日経平均株価も急速に戻して、先週金曜日の終値付近での大引けとなっています。

 銘柄の動きで目立ったのはファナック。3.1%上昇して、日経平均株価への寄与度が101円に達しました。ザラバの株価の動きを見ると、為替の影響が大きかったようです。特別のニュースは見当たらないのですが、日銀短観の設備投資計画を点検すると、中堅や中小企業の通年計画が上方修正されており、停滞の目立つ大企業も、下半期を見れば上方修正されています。このあたりが、堅調な株価の背景にあるのではと推測しています。

20091214_2

 アジア市場はマチマチですが、若干上げが優勢です。上げているのは、上海、香港、韓国、台湾、マレーシア。上海(+1.7%)の上昇が目立ちます。一方、下げているのはインドネシア、インド、シンガポール。すべて下げ幅は限定的です。

 欧州は上げています。英国、ドイツ、オーストリア、オランダ、イタリアなどが1%を上回って上昇しています。ドバイの信用懸念の後退が大きいようです。

 GLOBEXでは、ダウ(+32ドル)、ナスダック(+7ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅は縮小傾向です。

 今日の米国では重要な経済指標の発表は予定されていません。欧州市場が強いこともあって、比較的に堅調な株価推移が期待できそうです。

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今日も為替!

 マーケットが為替の動きに強く反応しているようです。

B20091214

 ドバイ・ワールドが傘下ナキール社のイスラム債約41億ドル相当の返済を行うとブルームバーグ社が伝えたあたりから、対ドル円レートが大きく円安方向に振れ、それと同時に日経平均株価も上昇しています。

  ただし、果たしてこれが、円安への趨勢的な流れを作り出すような大きなニュースといえるかどうか・・・・・・?

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12月の日銀短観 予想よりは良かったが・・・

 12月の日銀短観はコンセンサスを上回りました。

大企業業況判断 09/9調査 09/12(C) 09/12調査
製造業  最近   -33    -27    -24
      先行き  -21    -22    -18 
非製造業 最近  -24   -23     -22    
      先行き  -17   -20     -19
            (C):コンセンサス予想

 ただし、一方で09年度の設備投資計画が-13.8%と減少幅が拡大したことに加えて、1ドル92.93円の為替前提で下半期大幅利益改善という予想に不透明感もあるようです。

 マーケットも発表直後にはプラスに反応したのですが、その効果はすぐに消えてしまったように見えます。

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興銀リース(8425) : 健美操

リース会社をご紹介します。

リース会社にはあまり違いがないと思われがちですが、それなりに会社の特徴が見られます。興銀リースは、建機や産業・工作機械の取扱が多く、大企業向けビジネスが得意です。

まず、興銀リースの建機リースは良いビジネスモデルを有しています。日本製の建機は中古品であっても引合いが強いので、リース後の建機はアジアなど建機需要の高い地域で良い値段で売れます。興銀リースは独自の販売ルートを開拓している点と、中古ビジネスに必要な「モノに対する目利き」を養っている点で先んじています。

次に、大企業では財務マネジメントの手段としてリースの持つ機能が再評価されつつあるようです。この傾向は、大企業向けビジネスが得意である同社には歓迎すべきことだと言えそうです。興銀リースには、複雑化した顧客ニーズに応えるノウハウの蓄積がある点が、一般的なリースのみを行う会社と異なっています。

さて、近年興銀リースでは状況判断の良さが伺える事項が続いていす。経営不振に陥りそうな会社を事前に察知したり、不動産関連融資姿勢をいち早く消極的に変更したり、サブプライム関連の損失が少ないなど、何故かは分かりませんが、名前を冠している「興銀」に倣ったような優れた情報収集と判断力が伺えます。

この情報収集力と判断力には、外部からの分析だけでは把握できない価値がありそうだと感じています。恐らく、機動的に動ける企業体質と、同社が多くの地方金融機関と情報収集のネットワークを築いている点と関係があるのでしょう。

興銀リースの足元の業績は改善傾向にあり、信用コストも落ち着き、また資金調達環境も改善したことから今年度の収益予想を引き上げました。設備投資が冷え込むなど事業環境が悪い中においても、独自の強みを生かして健闘している印象があります。最近では株式市場においても、特徴のあるこの企業はしっかり評価されつつあるようです。

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今日の日経平均株価は? 12月14日

 今日の日経平均株価は、先週金曜日の終値近辺での寄り付きとなりそうです。ザラバでは大きな動きは想定していません。

 寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)である10,090円をメドと考えています。この寄り付き価格については、先週土曜日に9,930円程度とお伝えしていましたが、10,090円ではというご指摘がありました。そのご指摘が正しかったようです。(「CMEの日経平均先物価格(円ベース)について」)

 今日は、12月の日銀短観に注目が集まっています。ペースは鈍化しながらも、改善傾向が続くというコンセンサスに近いものになるという想定で、ザラバでの大きな変動要因にはならないと現時点では考えています。

 対ドル円レートは、わずかに円高方向への振れで動き出したのですが、その後すぐに円安方向にもどしており、無難な展開となっています。

A20091214

 というわけで、今日のザラバは小動きと見ています。ただし、先週金曜日の後場に見られた急騰の反動に多少注意するつもりです。

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2009年12月13日 (日)

ご連絡

 明日午前7時の掲載予定で、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に「一休み : かかし」という記事を投稿しました。

 先週は、「利益確定の売りに警戒を!」というタイトルで身構えて臨んだのですが、今週は警戒態勢を緩めようと考えています。

 実は、内容的には、今日このブログでご紹介した「10月の米国在庫循環モメンタムを読む」と重複したところが多くなってしまいました。

 ただ、多少包括的な内容になっておりますので、お時間が許すようであれば、是非ご参照いただければと存じます。

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10月の米国在庫循環モメンタムを読む

 12月4日に米国商務省が発表した10月の「製造業出荷。在庫、受注統計」をベースにした在庫循環モメンタムによって景気の現状を見てみたいと思います。順調な回復が続いていますが、気になる点も見えてきました。

 まず製造業の出荷金額の動きです。まだ前年同月比は依然としてマイナスなのですが、月を追って回復基調が鮮明です。

1020091212

 次に在庫金額。変化が見えます。在庫圧縮による需給改善が続いてきたのですが、いよいよ在庫調整も終了の兆しです。

1020091212_2

 出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いて算出する「在庫循環モメンタム」は次のようになっています。なお、在庫循環モメンタムについての多少詳細な解説は「在庫循環概念図」をご参照ください。

1020091212_3

 それでは、在庫循環モメンタムとダウ平均株価の関係を見てみたいと思います。連動性が維持されています。ただ、株価が在庫循環モメンタムに追いつけず、乖離が若干拡大しているように見えます。

1020091212_4

 「気になる点」は、株価と在庫循環モメンタムとの乖離の拡大です。その解釈はいくつか可能です。

  1. 株価の上昇ポテンシャルの高さを示すという考え方。株価が景気の回復に懐疑的で、十分に現状と今後の動向を織り込んでいないと見るわけです。この場合は、市場心理の改善とともに、株価の上昇が進むと考えます。
  2. 株価は、在庫循環モメンタムの上昇を評価していないという考え方。出荷の回復は、緊急の金融財政政策で底上げされているため、実体としての在庫循環モメンタムの上昇はもっとマイルドであるはず。したがって、株価はその実体を反映していると見ます。

 どうも、2の見方にも一理あるような気がします。重要なポイントは、今後も在庫循環モメンタムが上昇を続けることができるかどうかということだと思います。

 そこで、在庫循環モメンタムの図から読み取れるとおり、今後も上昇することができるかどうかは、在庫の上昇ペースを出荷が上回れるかどうかにかかっているようです。今後の展開から目を離せません。

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2009年12月12日 (土)

CMEの日経平均先物価格(円ベース)について

 今朝「米国株式市場を振り返る」の中で、CMEの日経平均先物価格が9,930円であるとお伝えしました。

 その後、10,090円ではないかというご指摘がありました。

 調べてみましたら、ご指摘の通り、2010年3月ものは10,090円となっています。

 ただ、それ以外の期限のものがすべて9,930円になっています。全て同じというのは不自然なので、CMEのボードの故障なども考えられるようです。

 日頃、深く考えることもなく、ボードをざっと見るだけで済ませていることを反省している次第ですが、160円というかなり大きな差があることを、念頭に置いていただければと存じます。

Cme20091212

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在庫循環概念図

 しばしば、「出荷在庫バランス」や「在庫循環モメンタム」について、きちんとした説明をする機会がありませんでした。

 比較的に単純な概念ですので、図を使ってご説明しておこうと思います。

 まず最初に、在庫の変動に起因する景気サイクルである「在庫循環」を説明する時に用いられる「逆ウォッチ曲線」から。

20091212

4つの局面に分類されます

Ⅰ 在庫積み上がり局面:出荷が減退しているのも関わらず、楽観的な業況判断から、強気の生産が続き、在庫が積みあがっていく要注意の局面です。

Ⅱ 在庫調整局面:業況の悪化に気付き、生産を抑制して在庫を減らそうとします。減産による業績悪化に注目が集まる時期です。

Ⅲ 景気回復局面前期:在庫圧縮が続き、厳しい業況ですが、出荷の悪化が止まり、底打ちの兆しが出てきます。ただし、出荷の水準は低く、企業業績が低迷していますので、悲観的な見方が支配的です。

Ⅳ 景気回復局面後期:出荷の回復が目に見えてきます。悲観的な見方が姿を消します。生産も回復して、企業業績の改善が話題になります。在庫も底を打ちますが、水準としては低い状態です。

 以上の4つの局面に分けて景気を判断するのですが、株価との関係では次のような傾向が見えます。

Ⅰ 在庫積み上がり局面 株価の頭打ちが鮮明になってきます。

Ⅱ 在庫調整局面 業績の悪化もあり、株価の下落が鮮明になります。

Ⅲ 景気回復局面前期 株価の底打ちは鮮明になってきます。

Ⅳ 景気回復局面後期 業績の好転もあり、株価の上昇が鮮明になってきます。

したがって、Ⅳが株を買いのに安全性の高い時期なのですが、誰が見ても良い環境のためか、株価の上昇率は限定的であるような気がします。

Ⅲの局面では、マーケットは悲観一色であることから、「不況下の株高」で驚異的な株価上昇率になる銘柄が出てくるため、非常に注目しています。

Ⅰの在庫積み上がり局面では、株式市場が楽観に満ちているので、下落の可能性を念頭に置きながら、ある程度マーケットについていく時期のようです。

Ⅱは厳しい局面で、積極的に売り建てをするか、ディフェンシブ銘柄(景気と逆の動きをする銘柄)を買うべき時期です。

この逆ウォッチ曲線を株価の分析に直接導入することが難しいこともあって、サイクルを波動に置きなおしたものがこの図です。ポイントは出荷(%)から在庫(%)を差し引くということです。数量ベースで指標化したものが、「出荷在庫バランス」、金額ベースで指標化したものが「在庫循環モメンタム」となります。なお米国商務省の統計は金額ベースのため「在庫循環モメンタム」のみとなります。

20091212_2

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米国株式市場を振り返る

 11日のダウ平均株価は65.67ドル、0.63%高で終了しました。市場が開ける前の時間外取引での上昇や、発表された経済指標の強さを考えると、必ずしも好調な動きとは言い難い感じです。ナスダックがわずかながら下落したことも気になります。

20091211

 注目された11月の小売売上高や12月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が、ともにコンセンサスを大幅に上回りました。これを受けて、消費関連セクターの株価が堅調に推移してマーケットを支えました。コカコーラの値動きがそれを物語っています。

Ko20091211

 ところが一方で、ドルがユーロや円に対して上昇したことが、国際商品市況の下落を誘いました。そのため、資源株の低迷がマーケットの重石となったようです。産金株であるニューモント・マイニングの軟調さが目を引きます。

Nem20091211

 加えて、代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1%ほど下落したことを反映して、ナスダックが0.03%と僅かですが下落したのが気になりました。

 というわけで、ダウ平均株価は上昇したのですが、米国株式市場が強かったというイメージはありません。

 したがって、金曜日には大きく反発した日経平均株価なのですが、月曜日にそのままスムースに上昇基調が維持されると見るのは楽観的すぎるような気配です。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,930円。どうも安い寄り付きとなりそうです。

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2009年12月11日 (金)

今日の株式市場を振り返る 12月11日

 後場の急騰で大幅上昇となったのですが、冷静に見れば、前日の反動の影響も大きく、油断は禁物という印象です。

 95円高で寄り付いた日経平均株価は、前場では一時53円高まで上げ幅を縮小する停滞気味の推移でした。ところが、後場になると基調が一変して上昇基調となり、245.05円、2.48%の大幅高での大引けとなりました。

20091211

 牽引役は為替。ドル円、クロス円ともに大幅に円安方向に振れたことから、円安メリット・セクターが株価上昇率の上位に顔を並べています。

A20091211

 特にハイテク関連の好調さが目立ちました。京セラの後場の動きが今日のマーケットの状況を物語っているように見えます。

20091211_2

 一方で、昨日はパフォーマンスのトップとなったディフェンシブの代表である電力・ガスが、今日は最下位。マーケットの心理が一挙に明るくなったことを窺わせます。

 しかし、この1週間の日経平均株価の推移をみると、今日の大幅な上昇のかなりの部分が、昨日の下落の反動であるように思われます。

120091211

 となれば、今後の趨勢的な円安への流れが必ずしも明確になっているわけではないですがら、過度な楽観は控えるべきだと考えています。

 今日の円安は、中国の11月の鉱工業生産など好調な経済指標の影響でクロス円が強かったことによるという指摘が多かったようです。

 ただ、上海市場(-0.21%)は下落しています。アジア市場は全体的には堅調で、台湾(+1.53%)、インドネシア(+1.06%)の好調さが目を引きます。

 欧州はマチマチですが、上げ優勢です。ドイツ(DAX)、英国(FTSE)が1%内外の上昇率となっています。下げているのは、ベルギー、オランダ、フランスです。ベルギーの下げ幅が1.55%と大きいのが多少気になります。

 GLOBEXでは、ダウ(+53ドル)、ナスダック(+8ポイント)と堅調です。上げ幅は時間の経過とともに拡がっているようです。

 今日は11月の輸入物価指数と小売売上高、12月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値、そして10月の企業在庫など重要な経済指標の発表が続きます。大きく株価の足を引っ張るような指標が出てくることは想定していませんが、小売売上高とミシガン大学の指数から目を離さないようにしておこうと思っています。 

 追伸:今朝はご迷惑をおかけしました。医者から軽度の肺炎かもと言われておとなしくしていました。ただの気管支炎だったようです。

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今日の日経平均株価は? 12月11日

 今日は、体調をこわして寝床におりますので、簡単なコメントで失礼します。

 今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移を想定しています。

 寄り付きは、CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,935円をメドとしています。

 ザラバを堅調と見るのは、ダウ平均株価が上昇したことや、前日後場の急落の反動が期待できるのが理由です。

 ダウ平均株価は68.78ドル、0.67%高で終えています。10月の貿易収支の赤字幅が縮小したことを引き金に、幅広い銘柄に買いが広がったようです。

 今日は、午後2時に11月の消費者態度指数の発表が予定されています。

 

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2009年12月10日 (木)

今日の株式市場を振り返る 12月10日

 為替の動きに激しく反応したマーケットだったと見ています。

 円高への振れに対する恐怖心の背景には、ドバイ問題やギリシャ、スペインの格下げなどグローバルな信用懸念があるわけですから、マーケットが過敏とも言える反応をするのはやむを得ないのかもしれません。

 40円安で寄り付いた日経平均株価は、前場には一時31円高となるなど堅調な推移でした。ところが後場に入ると一転して下げに転じ、141.90円、1.42%安で大引けとなりました。

2009121

 背景にあるには、対ドル円レートの急速な円高への振れでした。

C20091210

 前日にフォルクス・ワーゲンとの提携で値を上げたスズキが6.5%と大幅に下落したのが目を引きました。

 今日上昇したセクターはディフェンシブの代表である電力・ガスただ1業種でした。マーケット・センチメントの弱さを示唆しています。

 ただし、ドル円のチャートが示すように、大引け後には急速に円安へ揺れ戻しています、そのため、日経平均先物の夕場は反発して推移しています。

 アジア市場は比較的に堅調です。台湾(-1.53)が比較的に大きく下げているのですが、シンガポール、香港の下げは限定的で、それ以外の市場は上げています。特に韓国(+1.14%)の大幅な上昇が目を引きます。

 欧州も、フランスとノルウェーを除いて上げています。話題のスペインも0.14%の上昇です。予断は許さないものの、中東や欧州の問題は小康状態のようです、

 GLOBEXでは、ダウ(+2ドル)、ナスダック(-0.5ポイント)とも小動きです。ただし、基調は若干弱めになりつつあります。

 今日は、週間の新規失業保険申請件数、10月の貿易収支、11月の月次財政収支などの発表が予定されています。決算は小売のコストコ、ダラー・ジェネラルなどがあります。

 今後の日経平均株価の動向を見る上では、やはり為替との関連を念頭に置くことが重要なようです。日経平均株価のドル円に関する基本的な視点を、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「利益確定の売りに警戒を!:かかし」(12月7日)にまとめていますので、ご参考にしていただければと思います。ポイントは1ドル90円よりも円高であれば、日経平均株価10,000円維持は当面困難かもしれないということです。

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ドル円が円高方向に振れる

 日経平均株価が後場になって下げています。

 朝の段階では安定的な推移を前提としていた為替が急速に円高方向に振れでいるのが重要な要因の一つと思われます。

B2009121 

 明日がSQであることが、株価の動きを増幅している可能性もありそうです。

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今日の日経平均株価は? 12月10日

 今日の日経平均株価は、ほぼ前日終値の付近で寄り付き、ザラバは堅調気味な小動きを想定しています。

 寄り付きが、CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,950円を若干上回ると見るのは、ダウ平均株価が小幅ながらも上昇して終わったことが反映されるだろうと考えるからです。

 ザラバでは大きな動きはないものの、前日に大きく下げた反動から、堅調気味の推移を見込んでいます。

 ダウ平均株価は51.08ドル、0.5%高で引けています。スペインの格付け下方修正のニュースなどで、ザラバの展開は停滞気味だったのですが、2時半ごろから大引けにかけて上げました。

20091209

 アナリストが投資判断を上方修正したスリーエムが、午後に一段と値を上げて、3.4%高となったのが大きく影響したようです。

M20091209

 日経平均株価にとって、気になるのは、ダウ平均株価の午後の回復の背景にドル安があることです。対ドル円レートは比較的に安定した推移で、円安方向へ振れる兆しもみせているので、大きな心配はしていませんが、目は離せないようです。

A20091210

 今日は、10月の機械受注、11月の企業物価指数などの重要な経済指標に加えて、11月の中古車登録台数やビール系飲料出荷量など興味深い産業統計の発表が予定されています。

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2009年12月 9日 (水)

対ドル円レートが若干円安方向へ

 今日の引け後から続いていた対ドル円レートの円高方向への振れがおさまり、若干円安方向へ戻しています。GLOBEXで米国市場が持ち直すのと並行して、ドルが強含んでいるようです。このチャートは60分足です。

C20091209

 日経平均先物の夕場では、円安方向へ動きに敏感に反応して、引けにかけて1時間程度で約50円ほどの下げ幅縮小がみられます。やはり、為替次第のマーケットであるようです。

 GLOBEXは現在、ダウ(+40ドル)、ナスダック(+9.25)とともに上昇しています。

 

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今日の株式市場を振り返る 12月9日

 9日の日経平均株価は、前日のダウ平均株価と同様に、底を這うような停滞のまま一日を終えました。

 ドバイ問題に、ギリシャの格下げ、さらに米国やドイツの格下げ懸念などを背景とした欧米の株安が日本市場にも影響を及ぼしたと見ています。

 ただし、日本にとっては、これらの問題が対ドルや対ユーロでの円高をさらに加速するかもしれないという恐怖心が最大の問題だろうと考えています。

 欧州中央銀行のシュタルク理事が、「ドバイについては、もっと驚きがあるかもしれない」と指摘したことが、欧州の株式市場を揺らしたことに見られるように、恐怖心という心理的な要素が大きいことから、合理的な予測が難しいのが頭の痛いところです。

 したがって、当面は用心するに越したことはないと考えます。

 日経平均株価はCMEの日経平均先物価格(円ベース)9,975円を上回る10,048.94円(91円安)で寄り付きました。直前に発表された7-9月のGDPが大きく下方修正されたにも関わらず、寄り付き前の板では、むしろ買いの強さが目立ちました。 しかし、その後は沈滞ムード一色となり、そのまま135.75円、1.34%安で大引けとなりました。

20091209

 セクター別のパフォーマンスを見ると、今日のトップは円高メリットの代表である紙パルプ。マーケットの焦点が為替であったことを窺わせます。そして2番手は典型的なディフェンシブである電力・ガス。マーケットのセンチメントの弱さとリスク回避の動きを示唆しているようです。今日上昇したのは、この2つだけでした。

 一方、パフォーマンスの最下位は、証券・商品先物。マーケットの沈滞と、リスク回避による商品市況の低迷を物語ります。

 アジアは、韓国(+0.39%)、台湾(+0.37%)の他は下げています。上海(-1.73%)、香港(-1.44%)の下げが目を引きます。

 欧州はマチマチです。英国、ドイツ、フランス、スイス、イタリアなどがわずかに上げています。一方、オーストリア(-1.5%)の下落が目立ちます。その他、ベルギー、オランダ、スペイン、ノルウェーなどが下げています。マーケット開始直後にはすべてさげていましたから、少し落ち着いてきたように見えます。

 ただしドバイ市場が6.4%下落しましたので、油断は禁物かもしれません。

Dubai20091209

 GLOBEXでは、ダウ(+39ドル)、ナスダック(+9.50)と反発の気配です。上げ幅は拡大しています。欧州市場の落ち着きは、この動きを反映しているように見えます。今日は、10月の卸売在庫の他は、重要な経済指標の発表は予定されていません。

 明日の日経平均株価は、このまま米国がリバウンドすれば、多少高く始まりそうな気配です。ただし、為替に大きく影響されるので、ドル円の動向に注目したいと思っています。

B20091209

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今日の日経平均株価は? 12月9日

 今日の日経平均株価の寄り付きは低く、ザラバも軟調な展開が予想されるため、警戒体制で臨みたいと思っています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,975円を寄り付きのメドとしています。

 ダウ平均株価は104.14ドル、1%とかなり大きく下げました。スタート直後から大幅に下げ、ザラバは底を這ったようなイメージです。

20091208

 理由は、いくつかの悪いニュースが並行して出てきたためと見られます。

1.ムーディーズ社が、米国と英国に関して、財政赤字が縮小しなければ、トリプルAを維持できないかもしれないと指摘したこと。

2.州中央銀行(ECB)がドバイの動向について懸念を表明したこと。 (ドバイに揺れる欧州

3.フィッチによるギリシャの格下げ

4.ドイツと英国の製造業が低迷

 いずれにしても海外発の大きなニュースが今日の日経平均株価に大きな影響を与えそうです。

 対ドルで円が大きく上昇しており、米国雇用統計後の円安効果がほとんど消えてしまいました。これが重石になりそうです。

A20091209

 「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数が、ザラバが7.2%と急上昇しているのも気懸りです。

Vix20091208

 今日は7-9月期のGDP改定値、10月の特定サービス産業動態統計速報などの発表が予定されています。 

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2009年12月 8日 (火)

ドバイに揺れる欧州

 欧州市場がドバイに関する悪いニュースに動揺しているようです。

 ロイター社によれば、ムーディーズがドバイ関連企業6社の格付けを下方修正しました。理由は、政府がこれらに企業に対して支援する意思がないと判断したため。具体的には、政府が、無保証の債務に対して支援する法的義務がないと見ていることであるようです。

 また、ブルームバーグ社は、ドバイ・ワールドの不動産開発会社であるナヒールの今年1-6月の決算が円換算で3200億円の大幅赤字となったことを伝えています。ドバイ・ワールドの債務返済にとって、非常に悪いニュースと言えそうです。

 現在、欧州市場はほぼ全市場で1%を上回る下げとなっています。英国(FTSE)は1.7%の下げです。

Ftse20091208

 また、ドバイ市場(DFM インデックス)は6.12%の大幅下落です。

Dubai2009120800000

 この状況を反映して円が買われています。対ドルで円が上昇しており、明日の日経平均株価の重石となりそうです。

C2009120800000

 すでに始まっている米国市場では、ダウ(ー118.88ドル)、ナスダック(-25.58ポイント)とともに大きく下げています。これも明日の日本のマーケットに大きく影響しそうです。

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今日の株式市場を振り返る 12月8日

 先週から大幅な上昇を遂げてきた日経平均株価の下げが小幅にとどまったことから、底堅いという見方もできるのでしょうが、上値の重さが気になったというのが正直な印象です。

 対ドル円レートが円高へ振れたことに利益確定の動きが加わり、87円安で寄り付いた日経平均株価は、その後70円弱の狭い値幅の中での上下に終始して27.13円、0.27%安で終えました。

20091208

 電力・ガス、医薬品、食料品など典型的なディフェンシブ・セクターがパフォーマンス上位に並んでいますので、市場心理がかなり弱気に傾いたもようです。

 目を引いたのはファーストリテイリングの株価下落でした。2日に発表した11月の既存店売上高が7.9%の伸びにとどまり、期初からの累計伸び率20.9%から大幅に減速したことが直接の原因と見られますが、今日の2時半に発表された11月の景気ウォッチャー調査で、「景気の先行き判断DI」を構成する小売関連が32.4と前月に比べて9.1ポイントも落ち込んだことも影響したと見られます。株価は1.9%下落して、日経平均株価を12円強引き下げました。今日のマーケット全体の下げの45%弱です。

20091208_2

 その景気ウォッチャー指数は、マーケットとの連動性が比較的に高いことで知られています。11月に「景気の先行き判断DI」は34.5と前月に比べて8.3ポイントの落ち込みとなりました。グラフからみる限り、判断は微妙ですが、株価には重石になりそうな感じです。

1120091208

 このような流れからみると、どうもマーケットの底堅さには、これまでの大幅な株価上昇に伴う「強気」の慣性のようなものがマーケットの一部に残り、そのエネルギーが支えているのではと手前勝手に推測しています。

 今日の対ドル円レートは比較的に落ち着いていました。ただ、米国雇用統計が引き金になった2円の円安のうち半分はもう消えてしまいました。今後は、企業の大型増資や、輸出企業のドル売りなど円高要因も多く、円安がさらに進むかどうかは予断を許さない状況です。

B20091208

 アジア市場はマチマチの動きですが下げが優勢です。香港(-1.2%)や上海(-1.1%)の下げが目立つ一方で、インド(+1.4%)が上げています。

 GLOBEXでは、ダウ(-13ドル)、ナスダック(-2.5%)ともに下落しています。プラスからマイナスに転じてきました。

 今日はオバマ大統領がワシントンのブルッキングス研究所で、経済に関するスピーチをすることになっています。その他、食料品や医薬品などの小売りチェーンであるクローガ-(Kroger)の決算発表が予定されています。

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今日の日経平均株価は? 12月8日

 今日の日経平均株価は低目の寄り付きと、軟調気味なザラバ展開を想定しています。大きな動きはないと思っているのですが、これまでの急騰の反動には注意する必要がありそうです。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,110円を寄り付きのメドとしています。

 ダウ平均株価は1.21ドル、0.01%高と小幅上昇で終えていますが、ザラバの動きを見ると、堅調という印象はありませんでした。

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 午後1時半頃までは50ドル程度上げていたのですが、そこから3時前にかけて80ドル弱下落しています。FRBのバーナンキ議長が、強い雇用統計にも関わらず、超低金利の継続を示唆したことにマーケットが多少がっかりした様子です。JPモルガン・チェースの株価がそれを示唆しています。

Jpm20091207

 ドバイの株式市場急落が欧州市場に与える影響が懸念されましたが、大きな動きにはならなかったようです。英国とドイツは下げたのですが、フランスやベルギーは上昇に転じました。中東でも、ドバイは下げていますが、カタールは上げました。

 このような動きを念頭に入れて、今日の日経平均株価は軟調な小動きを想定しています。

 なお、対ドル円レートは多少円高方向に振れており、要注意と見ています。

A20091208

 今日は経済指標が豊富です。日銀からは11月のマネーストック、内閣府からは11月の景気ウォッチャー調査と景気動向指数、そして財務省からは10月の国際収支、など多くの重要な指標の発表が予定されています。

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2009年12月 7日 (月)

今日の株式市場を振り返る 12月7日

 大幅高とはいえ、気になる点が多いマーケットだったという印象です。

 先週末の米国雇用統計発表をきっかけに対ドル円レートが大きく円安方向に振れたことが、日経平均株価の急騰を牽引しました。109円高で寄り付くとすぐに上げ幅を181円まで拡大しています。

20091207_3

 しかしながら、徐々に上げ幅を縮め、後場開始後には一時83円高となりました。前場に付けたピークからは100円弱下げたことになります。その後は多少盛り返して、145.01円、1.45%高で大引けとなりました。終値はピークから40円ほど低い水準です。

 もっとも気になるのは、マーケットの牽引役であった対ドル円レートの動きです。今日はさらに円安が進むという期待もあったのですが、フタを開けると円高方向へ振れました。これがザラバに停滞感を漂わせた最大の要因であったと見ています。

B20091207

 それでも、円安メリット株がマーケットには大きく貢献しました。アドバンテスト、ファナック、京セラ、TDK、キャノン、東京エレクトロンのわずか6社で日経平均株価を50円弱引き上げました。今日のマーケットの上昇額の約3分の1に達します。

 米国雇用統計によって生じた大幅な対ドル円安のインパクトが今日のマーケットに織り込まれたと見れば、今後さらに対ドル円安への振れが持続しない限り、マーケットの上昇力は著しく鈍化せざるを得ないと考えます。そして、現在までの動きは円安どころか、多少円高方向に振れていることが気になります。

 というわけで、今後も為替動向から目を離せない状況が続きそうです。

 アジア市場はマチマチですが、若干上げが優勢です。台湾(+1.6%)の上昇が目を引きます。その他上海、韓国、シンガポールが上げています。一方、インドネシア(-1.1%)、インド(-0.9%)の他に香港、マレーシアなどが下げています。

 欧州は、スイス、オランダを除き大半の市場が下げています。欧州が弱いことで気になるのは、原因の一部がドバイ市場の急落にあるのではという点です。ドバイ・ワールドの債務返済にあったって、政府資産を売却する意思がないことが明らかになって、マーケットがショックを受けたようです。現在ドバイ市場は6%を越える急落となっています。

Dubai20091207

 GLOBEXでは、ダウ(-33ドル)、ナスダック(-6ポイント)ともに下げています。両者とも下げ幅は多少縮まっているものの、軟調な地合いのようです。

 今日は、10月の消費者信用残高のほかにめぼしい経済指標は予定されていないのですが、FRBバーナンキ議長のワシントンでの講演に注目が集まっているようです。雇用統計を背景に、低金利政策に対してどのような発言をするのか楽しみです。為替に影響があるかもしれません。

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王将フードサービス(9936) : 春 研一

 世界中を行き場のないお金がハイスピードで駆け回っているような感じです。株式市場が業績の論理中心に動いていると、簡単というわけではないですが、もう少し考えやすいものです。しかし、需給の支配力が大きな市場はとてもわかりにくいものです。景気は当面良くなりそうもなく、金だけが動き回る環境がどうも続きそうな気がします。

 

 さて、私の見ている銘柄はどちらかというとディフェンシブですので、景気の影響をそれほど気にしなくても済むので、あまり大やられがない中、タイミングまでは読みきれない面がありますが、中には新値を更新中の銘柄もあります。

 不透明感の漂うこんなときは、やはりこんな状況ゆえ好調な企業が狙いではないでしょうか。そのような企業には景気が回復しないうちは、業績も悪化しにくい企業が多いからです。118日に紹介したトリドール(3397)もその後の小型株の調整で急落したのですが、戻し始めたとたんにあっという間に戻してしまいました。私はこのコーナーで基本的には1ヶ月から3ヶ月の期間でのリターンを念頭において銘柄を紹介しています。しかし、トリドールは今の日本には数少ない高成長株として、長期スタンスで保有し、着実に年間50-100%のリターンが狙える株として位置づけています。もちろん、無条件とは行きませんので考えうるリスクは念頭に置きます。なお、トリドールに関しては、その成長背景をリスクも含めて私のブログ「株式投資をファンダメンタルから極める」で5回にわたって詳細に分析しています。興味のある方は一度ブログをお訪ねください。参考にトリドールの第1回目のURLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10401058063.html)をつけておきます。

 さて、今回のお奨め銘柄は王将フードサービス(9936)です。同社は「餃子の王将」を全国に500店ほど展開しています。これはトリドールの「丸亀製麺」と違って、多くの人が知っている店ではないでしょうか。この企業は、安い、おいしいとこれまでも評判でしたが、現在ほど売上が爆発的に伸びていたわけではありません。しかし、不況が火をつけ、テレビが次々と取り上げ油を注いだものですから、何と今は既存店売上高が20%の伸びとなっています。そのため、業績も急拡大中です。テレビ局も王将を取り上げると、視聴率が2-3%も跳ね上がるので、不況の折から、この関係はおさまりそうもありません。大げさに言えば、今やユニクロか王将かといったところです。

   

 20103月期の会社側の期初予想は5%増収、8%営業増益でした。しかし、第2四半期が終わる前に14%増収、42%営業増益と大幅な増額修正を行いました。その時点で増額修正していた第2四半期決算は、その時点の予想を上回って22%増収、67%営業増益で着地しましたが、このときは通期の見通しを変えていません。その結果、下半期の会社計画は6%増収、7%営業増益ということになります。

   

 しかし、11月もほぼ10%台半ばの既存店増収に終わった模様であり、下期も会社計画を上回る増収増益となりそうです。現在の好調はブームであることは間違いがなく、この状況が続くわけではないでしょう。しかし、市場は十分にそのリスクを織り込んでおり、バリュエーションは低水準となっています。現時点の今期予想PERは会社予想ベースで12倍程度ですし、増額修正をするとおそらく10倍を切ってきます。株価は26週移動平均線を下回っていますので、居所も悪くなく比較的安心して買える銘柄のひとつではないでしょうか。

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今日の日経平均株価は? 12月7日

 今日の日経平均株価は大幅高での寄り付きとなりそうです。ただ、先週の急騰に加えての上昇スタートですから、ザラバでは利益確定の動きが出ることを警戒しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,215円を寄り付きの一応のメドとしています。

 「日経平均株価とドル円の動き」でお伝えしたように、月曜日のドル円の動きが注目なのですが、スタートは円安方向ではなく円高へ振れています。

A20091207

 したがって、ザラバに調整局面が見られる可能性が高くなったように思います。

 今日は重要な経済指標や決算の発表は予定されていません。

 午後は、大引けにかけてGLOBEXでの米国株の動きが気になってきそうです。ダウ平均株価が先週金曜日のザラバで大きく下落したことの影響を懸念しています。

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 FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「利益確定の売りに警戒を!: かかし」がアップされています。

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2009年12月 6日 (日)

出荷在庫バランスで読む10月の鉱工業生産動向

 ちょっと遅くなってしまいましたが、11月30日に発表された「10月の鉱工業生産動向」を出荷在庫バランスによってグラフィックに見ておきたいと思います。出荷在庫バランスは、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いた指標です。増減率とは前年同月比変化率のことです。

 まず、鉱工業全体。大きく上昇して、プラスの領域に入ってきました。回復感が実感を伴ってくることを示唆しています。出荷の回復傾向が顕著です。

1020091207

 鉱工業の中の耐久消費財。自動車や家具などが含まれています。極めて強い出荷在庫バランスです。出荷の回復が牽引しています。

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 非耐久消費財は停滞色が目立ちます。衣料品など身近な消費財ですから、小売業には厳しい事業環境であることが示唆されています。

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 資本財は予想外といって良いほどの順調な回復ぶりです。工作機械、産業機械、建設機械などの分野の銘柄に注目です。

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 建設材は、非耐久消費財以上に低迷感が顕著です。建設活動が依然として停滞していることを反映しています。

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 最後に生産財。半導体を含む電子部品や、鉄鋼・化学などの中間材料が含まれます。耐久消費財と並んで好調です。ハイテク関連分野の状況が良いことが示唆されています。事実、半導体の出荷在庫バランスは前月に頭打ちの気配を見せたのですが、10月には再び上昇に転じています。

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 以上のように、出荷在庫バランスを通して見た景気の動向は、分野ごとにバラつきを見せています。投資の観点からは、これまで停滞色が強かった資本財の回復が注目されます。

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明日(月曜日)の日経平均株価の動向について一言

 毎週のことですが、明日(月曜日)午前7時にFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」の私の投稿記事が掲載される予定です。タイトルは「利益確定の売りに警戒を!:かかし」です。ご参照いただければと存じます。

 ところで、明日は高く寄り付いたあと、利食い売りの出る可能性については、このブログで既にご報告したとおりです。(「日経平均株価とドル円の動き」

 そこで、株価がそのまま上昇を続け、この投資判断が誤りとなる可能性についても考えておこうと思います。

 現在はドル円が1ドル90円の近辺にとどまるとして投資判断をしているわけですから、もし想定以上に円安方向に振れれば、当然判断の修正をする必要が出てきます。

 注目しているのは、シカゴ・オプション取引所のVIX指数です。「恐怖指数」とも呼ばれるこの指標が、先週金曜日に大幅に下落しました。Vix20091204

 この指数が下落したということは、投資家が楽観的になって、リスク資産に積極的に資金を投入しようという気持ちになっていることを示唆しています。

 商品や高金利通貨などリスク資産への資金投入に当たって、これまでは低金利の米ドルで資金調達をしていました。その米ドルを売って投資するわけですから、ドルが弱くなる基調があったわけです。ドル・キャリー・トレードです。

 しかし、11月の米雇用統計の発表で様子が大きく変わりました。期待金利率上昇で、ドル・キャリーの動きは終息に向かいそうです。投資家のリスク許容度は高まっているわけですから、資金調達の矛先は再び円に向かう気配です。円・キャリートレードの復活です。

 実際に、ロンドンインターバンク金利(LIBOR)3カ月ものの動きを見ると、円金利とドル金利との乖離幅が縮小に向かっています。円金利がドル金利を上回る状態が続いていますから、その乖離幅の縮小は、ドル金利の上昇と円金利の下落によってもたらされています。

Liborm20091207

 円・キャリー・トレードの復活は円安を加速させますので、ドル円がさらに一段と円安に振れる重要な要因となる可能性があります。

 その場合には、急騰した株価は大きな調整も見せず、さらに上昇を続けることも想定されます。ただし、私はこのようななめらかな株価上昇の持続を想定しているわけではありませんので、念のため。

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2009年12月 5日 (土)

日経平均株価とドル円の動き

 今朝ご報告した「米国株式市場を振り返る 12月4日」の中で、「日経平均株価が安定的に10,000円台を確保するためには、1ドル95円程度が望ましい」と述べましたが、多少正確にイメージをお伝えしておこうと思います。

 まず対ドル円レートの動きです。1ドル90円に到達しています。この水準は維持できそうな雰囲気です。さらに円安方向に振れる可能性も否定できませんが、国内企業の大規模な公募増資の影響もあり、現時点では何とも言えないようです。

A20091205

 そこで、今年の5月以降の日経平均株価とドル円の動きをグラフにしてみました。注目していただきたいのは、日経平均株価が10,000円を上回っていた時期のドル円の動きです。

20091204_2

1ドル98円から90円の範囲にあります。そして、現在はおよそ1ドル90円。そして株価はすでに10,000円です。ということは、月曜日の寄り付きが10,200円を上回ってくるとすれば、少なくともあと2-3円の規模で円安が進まないと具合が悪い気がしています。

 というわけで、月曜日の寄り付きが高ければ、利益確定の絶好のチャンスとみなされる可能性が高いと考えるしだいです。

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米国株式市場を振り返る 12月4日

 ダウ平均株価は22.75ドル、0.22%の小幅な上昇でしたが、ザラバの動きはダイナミックでした。堅調どころか、暴落したような印象です。

 11月の雇用統計が良い内容であったことから、マーケットの開始直後のダウ平均株価は150.55ドル高まで一気に上げ幅を拡大しました(「11月の米国雇用統計は、コンセンサスを上回って改善」)。 ところが、この雇用統計の強さが、他通貨に対してドルの急騰を引き起こし、商品価格を引き下げた上に、金利引き上げ懸念も台頭して、株価が急落を始めました。2時半前には54ドル安となり、高値から206ドル弱の暴落ともいえる下げになりました。

20091204

 金価格が4%を越える大幅な下落となり、ニューモント・マイニングの株価が4.5%下げています。

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 また、原油価格の下げを受けて、エクソン・モービルの株価も低迷しました。

Xom20091204

 一方で、代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が2.1%上昇したことから、ハイテク株が総じて堅調でした。ヒューレット・パッカードが1.7%上昇しています。

Hpq20091204

 長期金利の上昇局面で収益が改善する傾向のある銀行株も健闘しました。バンク・オブ・アメリカの株価が大引けにかけて上昇して、ダウ平均株価を下支えしたようです。

Bac20091204

 このような米国株式市場の動向が、月曜日の日経平均株価にどう影響するか、興味深いところです。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,215円となっていますから、大幅な上昇での寄り付きとなりそうです。

 問題はそのあとです。前週に10%を越える上昇を見せた後の大幅上昇ですから、まさに利益確定のための絶好の機会が生じたと考える投資家がいても何の不思議もありません(「11月の米国雇用統計の日経平均株価への示唆」)

 現在は、対ドル円レートが1ドル90円付近で落ち着きを見せています。

A2009120

 注意したいのは、これまでの日経平均株価と対ドル円レートとの関係を見ると、10,000円台を安定的に確保するためには1ドル95円程度が望ましいようです(「今日の株式市場を振り返る 12月3日」)。つまり、1ドル90円では、株価10,000円台を安定的に維持するのは不十分ということです。したがって、月曜日の利益確定売りに警戒したいと思っています。

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2009年12月 4日 (金)

11月の米国雇用統計の日経平均株価への示唆

 11月の米国雇用統計が良い数字であったことを受けて、現在GLOBEXのダウは113ドル高、ナスダックも21ポイント高と跳ね上がっています。

 円安と米国株式市場の高騰から、月曜日の寄り付きは高く始まりそうです。

 ただし、気になるのは、寄り付きが大幅に高い場合の、その後の展開です。可能性として、1週間に10%上昇した分の利益確定の動きから、意外にザラバでの下落もあることを頭に入れておきたいと考えています。

 ただし、これはタダのカンに過ぎませんので、週末に良く考えて、あらためてご報告いたします。

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米国雇用統計の為替へのインパクト

大きく円安方向に振れています。

C20091204

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11月の米国雇用統計はコンセンサスを上回って改善

 先ほど発表された11月の米国雇用統計は以下のようになっています。予想をはるかに上回る良い数字でした。

 非農業部門雇用者数:11万人の減少(コンセンサスは12万5千人の減少)

 失業率:10.0%(事前予想は10.2%)

 GLOBEXへの影響は、現時点では確認できないのですが、かなり大きなプラスのインパクトになりそうです。

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「今日の株式市場を振り返る 12月4日」への補足

 先ほど「今日の株式市場を振り返る 12月4日」の中で、マーケット急騰後の調整局面を念頭に置いたほうが良いと申し上げました。

 対ドル円レートが一段と円安に振れない限り、10,000円の壁が厚いということなのですが、テクニカルな側面から、調整の可能性についてコメントさせていただこうと思います。

 同時に、強調しておきたいことなのですが、基調としてのマーケットの方向性は上昇であると考えています。この点は、週末に詳細をご報告しようと考えています。

 それでは、テクニカルな側面から。日経平均株価動きをボリンジャー・バンドでみると、+2σ(標準偏差)から-2σの間で変動する傾向があるようです。この1週間で10%を越えて上昇したことで、現在は+2σに接近しています。同時に今日のローソク足は、判断の難しいところではありますが、株価の頭の重さを示唆するものであったことにも注目しています。

Bb20091204

 次に、基調としてのマーケット。11月の末に経済産業省の発表した10月の鉱工業生産動向から、在庫循環モメンタムを作成すると、このようになっています。ポイントは赤い太線の在庫循環モメンタム。これが上昇しているということは、出荷が回復基調にあり、在庫圧縮が続く局面にあることを示唆しています。株価はこのような局面を好みますから、マーケットの方向性は上昇であると見ています。

1020091204

 したがって、急騰後の調整は一時的で、仮に現在の水準よりも円安が進行しなくても、早晩マーケットは上昇基調をたどると見ています。

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今日の株式市場を振り返る 12月4日

 想定していたよりも強いマーケットでした。ただ、ザラバ動きを見ると、10,000円の壁が厚いという感じです。今後は、急騰後の一時的な調整局面も念頭に置く必要がありそうです。

 米国株式市場の下落を無視するように、41円高で寄り付いた日経平均株価は、前場で一時的に弱含む局面も見られたのですが、すぐに持ち直しました。その後は、10,000円を前にして狭い範囲の値動きを繰り返し、大引け直前なって、ようやく10,022.59円まで持ち上げたように見えました。44.92円、0.45%の上昇です。

20091204

 昨日にコメントしたのですが、このまま10,000円を越えて順調に上昇を続けるためには、対ドル円レートが現在の水準から一段と円安方向に振れ続けることが必要だと考えています。

 今日も、電気機器、機械等の円安メリットセクターが上昇率上位に顔を出しています。円安が相場を牽引したようです。

B20091204

 気になるのは、JALが8.7%と大きく上昇したこと。積極的に買い進まれたというより、売り方が踏み上げられたように見えます。このため、空運セクターが今日のパフォーマンスのダントツのトップになっています。踏み上げ後の動向を多少懸念しています。

Jal20091204

 アジア市場は下げが優勢です。上海(+1.61%)、韓国(+0.6%)、インドネシア(+0.46%)を除いて、下落しています。その中ではインド(-0.75%)が目立ちます。

 欧州市場も下げています。主要市場で上昇しているところはありません。ただし、各市場とも下げ幅は1%以内にとどまっています。

 GLOBEXでは、ダウ(+16ドル)、ナスダック(+1.25ポイント)ともに上げています。ダウは僅かに上げる方向ですか、ナスダックは上げ幅を縮めているようです。いずれにしても、前日の下げからのリバウンドとしては、弱めです。

 今日は、何と言っても、11月の雇用統計に注目が集まっています。非農業部門の雇用者数が12万5千人の減少にとどまるというのがコンセンサスです。前月は19万人の減少でしたから、状況が大きく改善する予想されています。失業率は10.2%と前月と同じ水準を見込んでいるようです。この雇用統計の他に、10月の製造業受注指数の発表が予定されています。

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今日の日経平均株価は? 12月4日

 今日の日経平均株価は低めに寄り付いた後、ザラバも軟調な動きを想定しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,890円をメドとしています。

 ザラバに軟調な展開を予想するのは、特別な要因があるわけではなく、大幅に上昇した前日の反動を懸念するからです。

 ダウ平均株価は比較的に堅調な出足でしたが、すぐに停滞気味になり、大引けにかけて調整色を強め、86.53ドル、0.83%安で終了しました。

20091203

 出足を牽引したのは、公的資金の返済を発表したバンク・オブ・アメリカでした。

Bac20091203

 しかし、11月のISM非製造業景況指数が48.7と、コンセンサスであった51.5を下回ったばかりでなく、前月の50.6からみても低下することが、マーケットにショックを与えたと見られます。

 大引けにかけては、原油価格の下落から、エネルギー株の下落が目を引きました。シェブロンの株価の動きがそれを示しています。

Cvx20091203

 今日の国内は11月の車名別新車販売の他に、ピジョンなどの決算発表が予定されています。

 対ドル円レートは現在のところ落ち着いた動きです。

A20091204

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2009年12月 3日 (木)

今日の株式市場を振り返る 12月3日

 今日の日経平均株価が大きく上昇した背景には、為替の基調変化があると見ています。気になるのは、市場心理のあまりにも急激な変化です。どうも行き過ぎの気配が濃厚になってきました。警戒したいと考えています。

 日経平均株価は98円高で寄り付いた後、ほぼザラバを通して上昇を続け、368.73円、3.84%の大幅高で引けました。

20091203

 対ドル円レートが円安方向に振れたことから、ゴム製品、輸送用機器、精密機器、電気機器、機械など円安メリットセクターがパフォーマンス上位に揃いました。

C20091203

 これらのセクターは、マーケットに対する寄与度が大きい銘柄が多いために、マーケットの急騰を牽引したと見られます。

 今週に入って、日経平均株価は10%弱上昇しています。一方、ダウ平均株価は1%程度の伸びにとどまっていますので、日米の株価乖離が急速に縮小しました。

20091203_2

 問題はこれからです。果たして日経平均株価の急騰はさらに続くのか? 私は要注意と見ています。

 理由は為替です。10月7日に1ドル88.08円まで円が上昇した時に、日経平均株価は9,600円台の前半まで下落しました。今回は、11月27日の1ドル84.82円をピークに、1ドル87.81円まで円が下落してきました。前回のピークと僅か90銭差に近づいています。ところが、株価は9.977円と10月7日のあたりの水準を大幅に上回っています。

 今年の夏にはマーケットは10,000円を上回っていました。その時の為替はおよそ1ドル95円台。

 ということは、現在の為替レートが90円台半ばで落ち着くメドがないかぎり、すでに10,000円目前となったマーケットを買い進むのはリスクが大きいかもしれないと考えています。

 今日のアジア市場は上海を除いて上昇しました。韓国(+1.5%)の上昇が目立ちます。

 ユーロッパも堅調です。イタリアが1.3%と大きく上昇しています。

 GLOBEXでは、ダウ(+59ドル)、ナスダック(+10.0ポイント)ともに上げています。上げ幅は拡大しつつあります。

 今日は、週間の新規失業保険申請件数、7-9月の労働生産性、11月のISM非製造業景況指数などの経済指標の他、11月の小売売上高の発表が予定されています。小売統計は「ブラック・フライデー」を含むため注目度が高いようです。

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対ドル円安方向への振れが続く

 日経平均株価のザラバの動きが堅調です。

 背景にあるのは為替であると見ています。対ドル円安への振れが止まりません。

B20091203

 米国ではハイテク指標の代表的指標であるフィラデルフィア半導体指標が1.6%上昇しています。前日も3.1%の上昇でした。そのため、円安メリットを受けるハイテク・セクターがマーケットを牽引しているようです。

 昨日「今日の為替」で指摘しましたが、為替の基調が変化した可能性が高い気がします。

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今日の日経平均株価は? 12月3日

 今日の日経平均株価は高めに寄り付きそうです。ただし、ザラバでは調整局面も想定して、多少警戒的に臨みたいと考えています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)9.670円を寄り付きのメドとしています。

 ダウ平均株価は18.90ドル、0.18%と僅かに反落したのですが、2日続いた急騰を受けて、むしろ健闘したという印象です。

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 雇用関係の経済指標はマチマチで、マーケットにはほとんど影響がありませんでした。それでも、10時過ぎには42ドル高まで上げています。理由は金価格の上昇。ニューモント・マイニングの株価がそれを示唆しています。

Nem20091202

 その後は軟調気味の展開となりました。原油価格の下落を反映して、エクソン・モービルの株価が低迷したのが目を引きました。ザラバでは0.33%の下げにとどまっていますが、引け後の時間外でさらに0.32%下落しています。

Xom20091202

 午後発表されたベージュブックには、サプライズはなく、マーケットへのインパクトも限定的だったようです。

 今日の日経平均株価のザラバでは、調整局面もあることを想定しているのですが、特別の材料があるわけではありません。今週のマーケットが大きく上昇していることから、スピード調整を考慮しています。為替に大きな変動があれば、話は別ですが、現在のドル円は落ち着いた動きです。

A20091203

 7-9月の法人企業統計調査が、マーケット開始前に財務省から発表されます。

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2009年12月 2日 (水)

今日の株式市場を振り返る 12月2日

 2日続きの急騰を受けて、さすがに頭の重いマーケットでしたが、対ドル円安に振れた為替が下支えとなったようです。

 20円安で寄り付いた日経平均株価は、直後に下げ幅を58円まで拡げましたが、すぐに回復に転じ、10時前には、今日の高値となる71円高をつけました。しかし、その後は多少停滞気味に狭い範囲の値動きとなり、結局36.74円、0.38%高で終えました。

20091202

 スタート直後は、前日に開催された臨時金融政策決定会合の内容に対する失望感がマーケットに影響を与えたと見られます。しかし、米国株式市場が大幅高であったことや、対ドル円レートが円安方向に振れたことから、すぐに上昇基調に転じました。

C20091202

 ザラバを通して、頭を抑えられながらも、何とかプラスで終えることができたのは、為替の影響が大きかったと見ています。株価上昇率の上位に、鉄鋼輸出の好調さが評価された鉄鋼の他に、輸送用機器、機械、電気機器などの円安メリットセクターが顔をそろえていることからも、影響の大きさが見てとれます。

 引け後には、鳩山首相の「円独歩高は放置できない」という発言や、鳩山首相と白川日銀総裁の会談に対する期待が高まり、円が一段安となりました。それを受けて、日経平均先物の夕場は堅調でした。

 アジア市場はインドを除いて堅調に上昇したのですが、欧州はマチマチです。英国(FTSE)、ドイツ(DAX)が下げているのが多少気になります。しかし下げ幅はわずかですから、平穏な動きと見て良いと思います。ということは、ドバイ問題の展開も平穏なようです。

 GLOBEXでは、ダウ(-5ドル)、ナスダック(-1.75%)ともに軟調です。ただ、前日の大幅な上昇の後ですから、むしろ健闘していると見ています。英国やドイツの下げは、この動きの反映であるように見えます。

 今日は、ADP社による11月の全国雇用者数、チャレンジャー社による11月の人員削減数が発表される予定です。午後には、地区連銀経済報告(ベージュブック)が続きます。

米国の市場がこのまま軟調気味に推移すると、すでに頭の重くなっている日経平均株価にはマイナス要因となる可能性がありますので注意が必要と考えています。果たして、明日も介入期待に後押しされた為替の動きが市場を下支えできるかどうかに注目しています。

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今日の為替

 気楽なコメントとして聞き流してください。

 今日は、株式市場の開始と同時に円安方向に振れました。いつもとは逆の動きであるような気がします。ひょっとすると基調の変化の兆しかもしれません。

B20091202_2

 いつもは、株式市場開始の直前あたりから大きく円高方向へ振れることが多かったように思います。

 大きなポジションをとれる投資家にとって、為替を取り扱う投資家と申し合わせることさえできれば、日本の株式市場は「濡れ手に粟」の美味しい市場でした。

 介入の姿勢を全く見せない政府の存在のおかげで、円を安心して買い進むことができます。そこで、株式市場が動き出す前に、少しばかり円高に持っていければ、株式市場を売り建てておきさえすれば、かなり高い確率で利益を手にすることがでたわけです。円高=株安の関係が鮮明であるためです。

 ところが、昨日の日銀の動きに対する為替市場の反応を見て、かなりの投資家か、政府の円高容認という前提を変更してきたように思います。万一実際に介入となれば、かなり大きな株価変動になると実感したわけです。(「『介入リスク』との戦い?」1127日)

 すでに、円の買いポジションが大きく膨らんでいれば、縮小する行動も考えられます。

 であるならば、これからは、円安方向への意外な動きも考慮する必要があるようです。

 平野官房長官が、今日夕方に日銀総裁と鳩山総理の会談が行われるとコメントしました。これが、為替市場に影響を与えたのだとしたら、やはりこのような基調の変化を示唆するものと考える必要がありそうです。

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今日の日経平均株価は? 12月2日

 今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。ただし、ザラバは調整気味の推移となる可能性も念頭に置いて、警戒的に臨みたいと考えています。

 寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)9,625円をメドとしています。

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価の基調は強いとは思うのですが、前日に2日連続となる急騰を見せたことや、対ドル円レートが多少円高方向に振れることも予想されるため、調整局面が見られる可能性があると見ています。

 ダウ平均株価は126.74ドル、1.23%と大きく上昇しました。ザラバを通して着実に上昇する強いマーケットでした。

20091201

 注目された11月のISM製造業景況指数はコンセンサスを下回ったのですが、10月の中古住宅販売保留(契約済み引渡前)が大きく増加したことがマーケットを支えました。

 そして懸念のドバイ問題が落ち着きを見せたことによる安心感が上昇を牽引したようです。

 ドバイ市場のザラバでも、午後には若干の落ち着きを見せ始めたことに注目しています。

Dubai20091201

 このような展開から、シカゴオプション取引所のVIX指数が10.6%と大きく下落しました。

Vix20091201

 この指数は投資家のリスク許容度が高まったことを示しており、商品に資金が流入しているようです。石油や金の価格が上昇しています。ニューモント・マイニングの株価が3.8%弱上昇しました。

Nem20091201

 ただし、VIX指数の下落は、ドル・キャリーを促し、対ドル円高を加速するため、注意する必要がありそうです。 現在の対ドル円レートは落ち着いているようです。

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2009年12月 1日 (火)

ユニバース(3078) : 健美操

ユニークな小売企業をご紹介します。

ユニバースは青森県八戸地方を地盤とするスーパーマーケットです。三浦現社長が衣料品(百貨店みまん)から視点を変え、約40年前に生鮮品に参入したことに始まります。地元スーパーとしては遅い参入でしたが、米国から実務にあったスーパーマーケット理論を取り入れるなど三浦社長の熱心な研究が奏功し、以後着実にシェアを伸ばして来ました。

理論の一例ですが、ユニバースでは大型店舗を主力としています。一見、地方での大店舗展開は非効率なようですが、実際に地方では店舗間の距離が遠くていくつもの店舗を回れないため、顧客には一度に必要なものを購入したいニーズがあります。それに応えるために大型店舗で品揃えを拡充する戦略は理にかなっています。

また、ユニバースではパート従業員をパートナー社員と呼んで大切にし、教育にも力を注いでいます。パート従業員が満足して長期間働き続けることにより業務経験と専門知識が高まり、鮮度管理の腕前が上達して良い顧客サービスが生まれます。また、複数の売り場をこなせるなど効率的な店舗運営にも貢献しています。

従業員を大切にして最も得をするのは会社であり、「社風」というバランスシートには現れない無形資産の価値を感じさせられます。

さて、地元八戸の地盤を磐石に固めたユニバースですが、今後の成長戦略として津軽地域への進出と岩手県へ南下の二面作戦をとっています。同じ青森県でも青森市や弘前は旧津軽領ですが、岩手県は八戸と同じ旧南部領なので地縁がありそうです。やや飛び地となっていたむつ市にも出店をしました。

地方の小売企業は、まるで戦国時代のように各地で領地拡大にしのぎを削っています。ユニバースもいずれ将来的には北東北地方の覇者として、東北地方全体の覇権を賭けて、南東北地方の覇者と雌雄を決する時期が来るかもしれません。その時までには、現在の割安なバリュエーションが見直されているものと期待しています。

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今日の株式市場を振り返る 12月1日

 金融政策決定会合に沸いた一日でした。お祭り騒ぎの後が気になります。

 日銀が臨時の会合を午後2時から開催するというニュースが、前場の終了後に伝わると、停滞気味に推移していたマーケットの雰囲気が一転しました。後場は大きく上昇、226.65円、2.43%高で大引けとなりました。

20091201

 会合の内容は、「新しい資金供給手段」として、0.1%の超低金利、期間3カ月の資金を、総額10兆円程度供給するというもの。

 マーケットは、会合のタイミングから判断して、為替介入にかかわる対応策や、国債の買い切りオペレーションの拡大などかなり思い切った政策が打ち出されるに違いないと読んでいたようです。

 対ドル円レートが大きく円安方向に振れたのは、会合に対する期待の表れと見ています。それが再び円高方向に戻してしまったのは、会合の内容が為替に大きな影響を与えるものではないとマーケットが判断したことを意味すると考えます。

B20091201

 それでも、日経平均先物が夕場で40円程度の小幅反落にとどまったのは、アジアやヨーロッパの市場が上昇していることに加えて、売り方の踏み上げもあったと推測しています。

 したがって、明日の日経平均株価の動きは今日の反動に要注意と見ています。

 ドバイ問題が小康状態にあることから、アジア、ヨーロッパともにおおむね上昇基調です。

 GLOBEXではダウ(+61ドル)、ナスダック(+17.25ポイント)と大きく上昇しています。上げ幅は拡大方向です。

 今日は11月のISM製造業景況指数、10月の建設支出と中古住宅販売(契約後引き渡し前の保留分)、そして11月の新車販売統計などの発表が予定されています。注目はISMの指数です。コンセンサスは55と10月の55.7から多少低下すると見ています。

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今日の日経平均株価は? 12月1日

 今日の日経平均株価は、前日の大幅高の反動もあって、低めにはじまりそうです。ザラバも軟調気味な推移を想定しているのですが、小動きにとどまりそうだ見ています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,250円を寄り付きのメドとしています。

 ダウ平均株価は49.35ドル、0.48%高で終えているのですが、大引け前1時間の上昇によるもので、ザラバでは基調の弱さが目立ちました。

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 11月のシカゴ購買部協会景気指数がコンセンサスを大きく上回ったこともあって、10時半頃には50ドルを上回る上げ幅になっていたのですが、その後はドバイ問題の影響を受けて金融株が低調でした。注目されていた感謝祭の小売売上高が停滞気味であったこともマーケットを失望させたようです。

 ただ、大引けにかけて、ドバイ・ワールドの問題債務が予想より小さいのではという話から、金融株が戻しました。JPモルガン・チェースの株価の動きにその様子が窺われます。

Jpm20091130

 ただし、ドバイに関しては、政府がドバイワールドの債務を保証しないと発表するなど、今後の動向は予断を許さないようです。英国(FTSE)の株価が大引けにかけて下げてしまったことが気になります。

Ftse20091201

 このような展開ですから、今日の日経平均株価の動向についても、前日の大幅高からの反動もあって、軟調気味の推移となりそうです。

 ただし、対ドル円レートの動きが落ちついていますので、このまま安定的であれば、株価の大幅な下落はなく、小動きにとどまると見ています。

A20091201

 今日は、11月の新車販売台数と大手百貨店の売上高速報が発表になります。

 

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