今日の株式市場を振り返る 1月20日
昨日と同様、後場になって大きく軟化しました。
米国株式市場の上昇を受けて、70円高で寄り付いた日経平均株価は、30分程度で96円まで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は停滞気味となり、後場に入ると下げ基調に転じ、27.38円、0.25%安で終えました。高値から120円強下げており、表面的な数字以上に弱いマーケットだったという印象です。
後場に入ってからの下げは、銀行の融資規制の動きを懸念して2.9%と大きく下げた上海市場の影響が大きかったと見ています。
国内での通常国会開始に伴う政治的な混乱を警戒した利益確定の動きも重なったかもしれません。
個人的には、米国が前日に大きく上昇した背景が今一つはっきりしなかったことから、今日の高い寄り付きそのものが不安定なものであったような気がしています。
ザラバでの対ドル円レートは比較的に小幅な変動でしたが、午後になって多少円高に振れています。
キャノンの株価の後場の動きを見ると、大口の売りがあったとの指摘もありますが、為替の動きも重石の一つであったようです。
一方で、米国マサチュ-セッツ州の上院補欠選挙で、共和党が勝利したことから、保険改革法案の成立が不透明となり、医薬など関連株が上昇しましたが、その影響もあって、国内でも薬品株の堅調さが目立ちました。武田薬品工業の株価が1.7%弱上昇しています。
アジア市場はマチマチですが、上海の下げが際立っています。その他香港(-1.8%)、シンガポール(-0.7%)の落ち込みが目を引きます。
欧州市場は、スイスとオランダを除いて下げ基調です。GLOBEXでの米国株が下げていることが背景になっていると見られます。シティーに続き、バンクオブアメリカ、モルガンスタンレー、ウェルズファーゴなどの決算が気になるようで、金融株が軟調なところが多いようです。
そのGLOBEXでは、ダウ(-53ドル)、ナスダック(-11.25ポイント)と大きく下げて推移しています。下げ幅は拡大しています。銀行の決算の他、12月の生産者物価統計と住宅着工統計の発表が待ちうけています。
というわけで、今日の米国株式市場の動向は予断を許しません。対ドル円レートがマーケットの引け後に大きく円高に振れていることもあって、明日の日経平均株価には厳しい展開です。
日経平均株価の日足を追うと、5日移動平均線を下回った状況が続いており、しばらくの間は要注意のようです。
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