米国株式市場を振り返る 1月22日
米国における政府と金融界の対立や中国の新規融資規制措置が、世界の投資家の心理を冷え込ませているいるようです。
シカゴ・オプション取引所のVIX指数が22.63%と、前日の19.22%に続いて跳ね上がりました。
「恐怖指数」とも呼ばれるこの指標の上昇は、投資家のリスク許容度の低下を示しています。ザラバでみると、1時過ぎから急上昇したのが目を引きます。
このような投資家心理の悪化を背景に、ダウ平均株価は前日の213.27ドルに続き、216.90ドル、2.09%の大幅下落となりました。午後になってから一段と下げ足を速めました。
コンセンサスを上回る決算を発表したキャピタル・ワン・ファイナンシャルの株価が12.1%と大幅に下げているのが、金融セクターの厳しい状況を示唆しています。アメリカン・エクスプレスも8.5%の下落です。
ただし、午後に入ってからのマーケットの一段下げを牽引したのは金融セクターではなさそうです。VIX指数の上昇に連動した国際商品市況の下落を背景に、シェブロンなど資源・エネルギー株の下げが大きく影響したと見られます。
アルコアも6%弱の下落です。
加えて、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が5.3%と急落した動きとともに、マイクロソフトが午後になって急落したのも注目されます。下げ幅は3.5%程度でしたが、グーグルは5.7%、AMDが12.4%下落しています。
対ドル円レートは小動きですが、多少円高方向に振れており、1ドル89円台となっています。
というわけで、月曜日の日経平均株価の状況は厳しそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,340円になっています。
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この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ご指摘の通り、オバマ大統領の金融規制法案に対する米国株式市場の反応は、トレンドの転換を示唆するよう強烈なものであったような気がします。法案がそのままの形で実現するかどうかはともかくとして、政府と金融界の対立がリスクマネーを委縮させ、世界的なお金の流れを変化させてしまうことの影響が気になります。
投稿: かかし | 2010年1月25日 (月) 12時02分
米国の急落を見てトレンドの転換を感じています
オバマの金融規制法案がシグナルになるとの見方からです
トレンドの始まりは上昇も下落も大きく動きテクニカルを変化させる
過去のデータから表れています
考えすぎでしょうか。
投稿: 田舎の投資家 | 2010年1月24日 (日) 17時05分