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2010年1月 1日 (金)

米国の株式市場を振り返る 12月31日

 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

 12月31日の米国株式市場は手仕舞いの売りに押されたようです。クリスマスが終わり、平常モードに復帰してからの動きとしては、正直なところ、多少の意外感がありました。

 週間の新規失業申請件数が予想以上に改善したことで、ドル高が進んだことが、手仕舞いを促したように思います。

 前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、すぐに下落をはじめ、11時過ぎには50ドル安程度まで下げ幅を拡げました。3時半ごろまでは、その水準で推移していたのですが、その後大引けにかけてさらに下げ120.46ドル、1.14%安で終了しました。

20091231

 対ドル円レートの動きが示すように、ドル高の進行がマーケットの重石となったようです。

A20100101_2 

 シカゴオプション取引所のVIX指数が8.6%と大きく上昇したことが目を引きました。米国の景気回復→米金利上昇→ドルキャリーの終息→国際商品市況の下落という流れを連想させる動きです。

Vix20091231

 原油価格の上昇にも関わらず、石油株が軟調に推移したことが、このような展開を示唆しているようです。

Xom20091231

 そこで、日経平均株価に対する影響です。米国株式市場の下落はマイナス要因、対ドル円安はプラス要因となりそうです。昨日は、プラス要因の方が大きそうだと指摘しましたが、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,615円と、前日に比べて僅かですが下げています。たぶん、VIX指数の上昇が、マイナス要因として加わった結果だろうと、自分なりに理解しています。

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