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2010年1月 8日 (金)

今日の株式市場を振り返る 1月8日

 終わってみれば、大きく上昇したマーケットでしたが、ザラバの動きはダイナミックでした。

 61円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに134円まで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は一転して軟調な展開となり、1時過ぎには4円安となりました。ピークから138円下げたわけです。ところが、そこから再び急回復して大引けは116.66円、1.09%高となりました。ほぼ2時間で120円の上げです。

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 ダウ平均株価の上昇と、前日の菅財務相の発言をきっかけに進んだ対ドル円安が、高い寄り付きの背景となりました。

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 ところがマーケットが始まると、対ドル円レートが多少円高方向に振れたことに加えて、米国でのハイテク株の基調が弱かったことから、一部の円安メリット・ハイテク株が値を崩しました。京セラの推移を見ると、マーケット開始早々には上昇が止まり、後場に入ると一時急落に転じています。この展開がマーケットの動きと重なります。

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 ただし、円安メリット株を全体としてみれば、前日からの対ドル円安への振れを反映して堅調に推移しました。トヨタ株の安定した動向が印象的です。

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 午後1時以降の急速なマーケットの上昇は、後場開始直後の急落の反動ということなのでしょうが、個人的な印象としては、単なる押し目買いというよりも不自然さがあったような気がします。急落の過程での売り方の踏み上げを梃子にして、一気呵成に上げてしまったという感じです。ファーストリテイリングの大引け前の動きを見ていても、あまり自然さが見えません。

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 というわけで、このようなマーケット動きかあると、経験的には、その後の動きが非常に不自然になるので注意しようと思っています。

 アジア市場、欧州市場とも総じて上昇しています。ただし、1%を越えて上げているのは、アジアではインドネシア、欧州ではオーストリアだけです。

 GLOBEXでは、ダウ(+14ドル)、ナスダック(+1.5ポイント)と小幅の動きです。上げ幅は僅かですが拡大しています。

 今日は12月の雇用統計待ちということのようです。その他、11月の卸売在庫と消費者信用残高の発表も予定されています。

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