« 今日の株式市場を振り返る 1月8日 | トップページ | 予想よりも悪かった12月の米国雇用統計 »

2010年1月 8日 (金)

急回復の続く米国の景気指標・・・在庫循環モメンタム

 1月5日に米国商務省が発表した11月「製造業出荷、在庫、受注統計」で、米国の景気動向について確認しておこうと思います。

 ポイントは、急速な景気回復が続いており、好調な株式市場の重要な背景の一つとなっているということです。

 この統計の一部が「耐久財受注」として事前に公表され、マーケットにかなり大きいインパクトを与える傾向があります。

 まず、全産業の出荷動向から。急回復しています。加速度を増しているように見えます。前年同期の水準まであと一歩のところまで来ました。経験的には、前年同期比でプラスに転じると、実感としての回復感が急速に強まってきます。

1120100108_2

 次に全製造業の在庫の動きです。長く続いてきた在庫削減の動きにブレーキがかかり始めたようです。出荷の回復とともに、生産が増加していることを窺わせます。(注:生産統計は連邦準備銀行が受け持っています)

1120100108_3

 そこで、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いた景気指標である「在庫循環モメンタム」を見ると、このようになっています。

1120100108_4

 赤い太線が在庫循環モメンタムです。出荷の回復を背景に、上昇が加速しています。

 より長期的な視野から「在庫循環モメンタム」を見ると、回復の順調な進展が、さらに鮮明に確認できます。

1120100108_5

 この「在庫循環モメンタム」はダウ平均株価とかなり良く連動しています。グラフから確認する限り、株価の上昇余地が大きいことが示唆されているようです。

20100108_5

 ただし、「在庫循環モメンタム」の上昇のかなりの部分が、政府による緊急経済対策による需要創出の影響を受けていることに注意する必要があります。両者のギャップがそのまま100%株価の上昇ポテンシャルであるとは言えないのですが、それでもあと一段の上昇があってもおかしくない状況であることは念頭に置く必要がありそうです。

皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。

人気ブログランキングへ

                     

本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MoneyMSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム  

|

« 今日の株式市場を振り返る 1月8日 | トップページ | 予想よりも悪かった12月の米国雇用統計 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

E グローバル経済と市場」カテゴリの記事

G ストラテジー」カテゴリの記事

1 かかし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 急回復の続く米国の景気指標・・・在庫循環モメンタム:

« 今日の株式市場を振り返る 1月8日 | トップページ | 予想よりも悪かった12月の米国雇用統計 »