米国株株式市場を振り返る 2月12日
ギリシャ問題に中国の預金準備率引き上げが加わり、不安な気持ちで見ていた米国株式市場ですが、終わってみれば、ダウはザラバで115ドルも戻し、ナスダックは6ポイントの続伸となりました。
ドル円も大きく円高に振れた後は円安に揺り戻して、1ドル90円近くで落ち着き、一時は大きく下げたCMEの日経平均先物(円ベース)も10,095円と、金曜日の日経平均株価の終値を上回っています。
ダウ平均株価は、開始直後に160ドルを越える下落となりましたが、その後は戻り基調を維持しました。大引け前には、3連休を控えるために、手仕舞いの動きに押されたのですが、45.05ドル、0.44%安と下げ幅を縮めて終えています。
2月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は73.7と、事前予想の75.0を下回ったのですが、1月の小売売上高がコンセンサスよりも良かったこともあって、影響は限定的でした。
原油をはじめ、国際商品の価格が調整したことから、資源や素材関連株の軟調さが目を引きました。アルコアが2.2%下げています。
一方で、フィラデルフィア半導体指数が0.5%上昇して、ハイテク関連株の動きが好調でした。企業分割の話題もあって、モトローラが7.5%の大幅高になっています。
ザラバのマーケットの戻りに貢献したのは金融株であったようです。JPモルガン・チェースは0.2%弱の下げに終わったのですが、ザラバの回復が印象的でした。
特筆すべきなのは、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が5.1%と大幅に下落したことです。投資家のリスク許容度が高まり、マーケット・センチメントは悪化するどころか、むしろ好転したことが非常に注目されます。
ということで、大きく調整して始まった米国株式市場は、ザラバで大幅に改善して、一日を終えています。
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