米国株式市場を振り返る 2月19日
公定歩合の引き上げで、日経平均株価を212円も引き下げた米国ですが、その米国のダウ平均株価は9.45ドル、0.09%高と続伸して終えています。10,492.35ドルとなり、10,500ドルまであと一歩です。
午前10時近くに53ドル安を付けたダウ平均株価は、その後上昇に転じ、午後に多少軟調気味な展開もありましたが、前日を上回って大引けとなりました。
世界というより日本市場を直撃した米公定歩合の引き上げも、冷静に考えれば、FF金利より公定歩合を高めにすることはFRBのかねてからの考え方でした。加えて、FRBの要人から、これが金融引き締めを意味しないとの発言が相次いだこともマーケットに安心感を与えたようです。
1月の消費者物価指数が、食品とエネルギーを除くコアの部分で前月比0.1%の下落となり、0.1%上昇としていたコンセンサスを下回ったことから、インフレ懸念が多少遠のいたことも金融引き締め懸念を鎮めたように見えます。
その影響もあってか、対ドル円レートが円高方向に揺り戻されているようです。
シカゴ・オプション取引所では、VIX指数が2.96%と比較的に大きく下落して、投資家のリスク許容度が高まり、市場心理が一段と好転したことを示唆しています。
そうなると、リスクマネーが国際商品に流れ込むことが期待されるわけですが、原油(+1.28%)、金(+0.29%)と上昇しました。
それを受けて、シェブロンの株価が0.58%上昇しましたが、ザラバの動きがマーケット全体の動きと重なっています。
米国市場のこのような動きを背景に、シカゴの日経平均先物価格(円ベース)は10,270円となっています。月曜日の日経平均株価はかなり上昇して始まりそうです。
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