米国株式市場を振り返る 2月5日
午後2時から大引け前にかけての反騰が目を引きました。
ほぼ前日終値の付近で寄り付いたダウ平均株価は、10時半ごろから下落基調となり、2時前には167ドル安をつけました。しかし、そこから回復基調に入り10.05ドル、0.1%高で大引けとなりました。
失業率がコンセンサスを下回った1月の雇用統計が好感されて無難なスタートとなったのですが、欧州市場の低迷が重石となりました。しかしながら、低迷の火元であるスペインやポルトガルのマーケットが落ち着きを見せたことが回復の背景となったようです。
スペインの株式指標(マドリッド・ジェネラル)は1.38%の下落に終わったのですが、午後から反発局面となり、一時は前日終値を上回っています。
ポルトガルの指標(ユーロネクストPSI20)も1.36%下げましたが、スペインと似たような動きです。
ただ、ギリシャ(Athex Composite Share Price Index)は3.73%の下落と依然停滞が続きます。年初から14.45%下げています。
スペインとポルトガルの持ち直しもあってか、シカゴ・オプション取引所のVIX指数は午後2時ごろから大きく下げており、投資家のリスク許容度が回復して、マーケットに安心感が広がったことを示唆しています。
この動きに対応するように、代表的な国際商品である原油の動きに連動するシェブロンの株価も反騰に転じました。
ニューヨークの金先物価格も同様に、大きく回復しています。
さらに、代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数も2.39%上昇したことから、ハイテク銘柄の多いナスダックが0.74%高となったこともめを引きました。
このような一連の動きからみると、月曜日の日経平均株価には好影響がありそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,975円となっているのですが、ザラバでは10,000円を回復して堅調な推移となることを期待しています。リスクは対ドル円レートの円高方向への振れですが、現在までのところは多少円安方向に戻しており心配はないようです。
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