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2010年2月 3日 (水)

トリドール(3397)10.2.3 : 春 研一

 先日発表されたトリドールの第3四半期決算の報告です。ただし、決算の報告だけでは意味がありません。改めて業績好調が確認されたことから、向こう34ヶ月内には、再び高い評価を受けるだろうということです。

  

 第3四半期(3ヶ月)の業績は57.6%増収、66.5%営業増益、78.0%経常増益、76.7%純利増益と好調が継続しました。ただし、上期の増収率は65.8%、営業増益率は86.1%ですから、伸び率自体はそれぞれ低下しています。

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これは、上期に対して既存店伸び率が低下したこと、特に11月の落ち込みが大きかったためと考えられます。ただし、振り返ってみると11月はやや特殊だったのではないかと思われます。まず、第一に土日が少なかったことがあり、それを除くと5%減ですが、それでも厳しかったと言えます。

20100203_8

また、暖冬であったこともマイナス要因となったと考えられます。そのほかで、特に大きかったと考えられるのが、インフルエンザの影響によって、外出が控えられたこともあったようです。そのため、12月には前年同期比横ばいと急回復しましたが、1月も順調だったようです。同社の場合、既存店はマイナス傾向が続きますが、新店が2ヶ月目で黒字化することから、新店効果で高い増収増益が続くパターンとなります。

決算発表の直前で株価が上昇していますが、第3四半期発表時点での増額修正を期待していたのかもしれません。そのため、予想据え置きで、この2日間株価が大幅に下げ、上昇前の水準に戻りました。

しかし、去年の実績を見ても、同社は第3四半期終了時点では増額修正をしていません。つまり、この点に関しては、市場の認識不足ではなかったかと考えられます。少なくとも、決算を見る限り、それで売られる要因は見当たりません。

むしろ、第4四半期は好調なスタートを切っているようですし、キャッシュフローの関係で第4四半期は出店が抑制されますので、むしろ利益率が上昇する可能性があります。よって、今期も前期同様、増額修正が予想されます。また、来期も引き続き120店程度の出店が見込まれることから、株価の割安感は大きいと思われます。

ただし、このところ好調な王将フードサービス(9936)などもあまり株価が動いていませんし、内需の代表であったユニクロも1月の月次がマイナスであったことから売られています。若干それらの外部要因に影響される部分はあると思いますが、じっくり構えて、3-4ヶ月のタームで考えれば、非常にいい投資タイミングではないかと思われます。

 

なお、トリドールに関しては、私のブログ、「株式投資をファンダメンタルから極める」でビジネスモデルの基本的な部分について詳細に取り上げていますので、興味がある方はご訪問ください。

参照URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10401914598.html

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(参考URLhttp://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-18.html

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