今日の株式市場を振り返る 3月3日
小動きで方向性の見えないマーケットという印象でした。
27円安で寄り付いた日経平均株価は、前場終了直前に52円高をつけたものの、後場は多少値を下げて40円程度の狭い値幅での上下を繰り返し、31.30円、0.31%高で終えました。
欧州におけるギリシャ問題、米国の雇用統計、中国における全国政治協商会議や全国人民代表大会などを前に身動きをとりにくいということなのだろうと見ています。
今日は31.30円高と4連騰にはなったのですが、ファーストリテイリングとトヨタのわずか2社でマーケットを33円強引き上げています。
ファーストリテイリングは、春ものの立ち上がりが順調で、国内ユニクロの2月既存店売上高が前年同月を1.8%上回ったことが好感されたようです。株価は4.7%弱と大きく上昇して、マーケットを29円程度押し上げました。
米国での2月の新車販売の落ち込みが予想より小さく、ADRが堅調であったトヨタが、東京市場でも3.2%上昇して、日経平均株価の上昇に4円ほど寄与しています。
ドル円動きは比較的に小幅で、マーケットへの影響は限定的だったように見えます。
アジア市場はマチマチでしたが、上げが優勢です。全国政治協商会議での政策期待から、上海市場が0.78%上昇したのが目を引きますが、全体的に上げ下げともに小幅にとどまっています。
欧州もマチマチです。アジアと同様に小動きで推移しています。
GLOBEXでは、ダウ(-7ドル)、ナスダック(-2.5ポイント)ともに小幅に下げています。
今日は、2月のチャレンジャー社による雇用削減レポート、ADP社による全国雇用者数、、そして2月のISM非製造業景況指数、さらに地区連銀経済報告[ベージュブック)と、重要な発表が続きます。
とはいえ、正直なところ、マーケットの注目は金曜日の2月雇用統計に向かっているような気がします。ギリシャ問題で大きな予想外の変化がある場合を除いて、米国株式市場は小動きに推移しそうだと思います。
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本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム
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