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2010年3月

2010年3月31日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 3月31日

ポイント

 大引け前1時間に多少の波乱があって小幅安で終えましたが、おおむね堅調な小動きでした。明日は、日銀短観の発表があります。米国株式市場の状況にもよりますが、第一生命保険の上場などもあり、新年度への期待感がマーケットを下支えするため、堅調な推移を期待しています。

今日のマーケット動向

 41円高で寄り付いた日経平均株価は、午後2時過ぎまでは堅調な展開でした。しかし、その後大引けまで利益確定の売りに押され、7.20円、0.06%の小幅安で終了しています。62円程度の狭い値幅での変動でした。

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 業績の上方修正と新中期経営計画が好感されて商船三井が3.55%と急上昇したのが目を引きました。

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 ただし、電力・ガス、食料品などのディフェンシブなセクターが上昇率の上位に顔を出しているところを見ると、投資家がマーケットに対して警戒感を持っていた様子がうかがえます。

 ドル円が大きく円安方向に振れた割には、マーケットの上昇は限定的であったような気がします。同時に、大引けにかけて円高方向に戻したことが、利益確定売りに勢いをつけたと見ています。

B20100331

 アジアは全体的に下げています。利上げ懸念から上海が0.62%下落しています。

 それに対して欧州市場はマチマチです。ただ、スペインが0.48%下げているほかは、上げも下げも小幅にとどまっています。

 GLOBEXでは、ダウ(-27ドル)、ナスダック(-5.75ポイント)ともに軟調な推移です。両者とも小幅な下げにとどまっていたのですが、下げ幅が拡大しています。

 今日は3月のADP社による雇用統計、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、そして2月の製造業受注指数の発表があります。ブラックベリーで知られるリサーチ・イン・モーションの決算が予定されていますが大引け後です。

明日の見通し

 米国株式市場の動向が不透明なことに加えて、明日は日銀短観の発表がありますので、正直なところ、予想しにくい状況です。ただ、第一生命保険の上場やJXホールディングなど再編によって誕生する会社もあり、新年度への期待感が強いのではと個人的には考えています。

 ただし、これまでの株価上昇もあって、マーケットが大きくジャンプするようなことはなさそうです。したがって、底堅いザラバの推移になるのではと推測しています。もちろん、米国株式市場が穏やかであればという条件付きです。

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今日の日経平均株価は? 3月31日

ポイント

 日経平均株価は小高い寄り付きと、堅調なザラバの展開を期待しています。寄り付き価格は11,115円の近辺。年度末ですから、ザラバの動向如何では、大引けにかけて多少の波乱があるかもしれません。

米国株式市場の動向

 ダウ平均株価は11.56ドル、0.11%高で終了しています。高値警戒感をものともせず、ジリジリと上げ続けているという印象です。

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 1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数はコンセンサスを僅かに下回ったものの、マーケットへのインパクトは限定的でした。しかし、3月の消費者信頼感指数が52.5と予想された50.0を大きく上回ったことから、ダウ平均株価は10時過ぎにかけて44ドル強まで上げ幅を拡大しました。

 ただ、ドルが強含んだことがマーケットの重石になりました。11時半近くには29ドル高まで下げています。ドル円を見ると、大きくドル高(円安)に振れています。

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 その後は大引けにかけて堅調さを取り戻しました。アップルがベライゾン向けに新型i-Podを開発しているとのニュースで、ベライゾンが2.6%上げたことが目を引きました。

Vz20100330

 ただし、ベライゾンと競合するAT&Tが2.1%下げましたので、マーケットへのベライゾン効果も多少相殺されたようです。

Att20100330

 午後のマーケットの回復に貢献したもう一つのセクターは消費関連でした。消費者信頼感指数の強さが背景となりました。メイシーズが2.2%上昇しています。

M20100330

 VIX指数を見ると、一時大きく上昇したのですが、その後低下に転じています。マーケットのセンチメントは悪くないようです。

Vix20100330

今日のマーケット

 米国株式市場の上昇を受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が11.115円をつけています。これが今日の寄り付きのメドとなりそうです。

 米国の重石になったドル高円安は、日経平均株価にはプラスになりますので、ザラバも堅調な展開を期待しています。

 決算は西松屋、キリン堂など11社ほど。

 日銀短観を前にした年度末ということで、大引け直前の多少の波乱には警戒しようと思っています。

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2010年3月30日 (火)

キユーピー(2809)100330 : 春 研一

本日(330日)、キユーピー(2809)が201011月期第1四半期連結業績(12-2月)を公表しました。

   

前年同期比1.6%増収でしたが、営業利益は67.6%増、経常利益は65.5%増、純利益も67.0%増と、利益面はそれぞれ大きく伸びました。今年度の会社計画を見ると、通期の営業利益の増益額を16億円としていますが、第1四半期のみで18億円の増益を達成していますので、残りの四半期が利益横ばいでも、会社計画は達成できることになります。

      

とはいうものの、同社もこのところ好業績が継続していますが、内需型企業では悪化から回復の場合、株価も評価されることが多いのですが、好調継続企業はそれほど株価面で評価されているわけではありません。株価を考えるとどう評価すべきか難しいところです。

Ws20100330

     

主力の調味料・加工食品事業はマヨネーズの値下げもあって9億円の減収となりましたが、サラダ調味料の販売数量は4%増(家庭用7%増、フードサービス向け0%)と好調に推移しました。マヨネーズ向けの原料である植物油脂が値下がりしたこともあり、調味料・加工食品だけで13億円の営業利益増となりました。そのほか、サラダ・惣菜、健康機能、物流システムの各事業も増益となりました。

     

現在の大豆価格を前提に考えると、今年度も主原料の植物油脂価格は低下傾向と考えられますが、その他の原材料を含めて投機資金などの向かい先しだいでは、リスク要因となることもありえます。

     

さて、当面の業績は好調な推移が見込まれます。しかし、同社の株価は単純には業績と連動して動きません。この辺りの事情は、ブログ「株式投資をファンダメンタルから極める」で詳細に触れていますが、それらをまとめたものを「企業分析:キユーピー(13)」で掲載しています。興味のある方はご覧下さい。

参照URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10470224586.html

    

ここで、少しだけ、現時点の私の考えを述べます。同社の株価は、業績回復に12年遅れて上昇する傾向にあります。実際の業績は、200911月期に増益に転じて、今年度には過去最高益を見込んでいます。株価はここ数年のボトム水準にありますので、いつ上昇してもおかしくないと考えられます。ただし、食品株全体の傾向として、ディフェンシブな傾向があります。これは、景気が良くて株価が上昇するような局面では、株価が上がりにくいと言うものです。

     

現状を考えますと、世界的な景気回復を評価して市場全体の株価が上昇しています。一方で、その株価上昇をサポートしているのが金余りです。景気に関して悲観的なデータが出ないうちは、なかなか同社のようなディフェンシブストックは評価されにくいかもしれません。一方、景気回復に疑問を抱くようなデータが出て株式市場全般が調整するようだと、市場と逆行高をする可能性があります。そのとき、多くのディフェンシブストックの中でも代表的に注目される可能性はあるでしょう。

     

ただし、同社は過去、BPSをほとんど割り込むことがなく、現時点のPBR1.03倍はリスクが小さく、またPER15.8倍も大型食品株の中では低い水準にあります。その面でのリスクは小さいと言えます。

何度かお話していますように私は最近、無料メルマガを始めました。このメルマガでは、そのときどきの注目銘柄を掲載しています。加えて、現役アナリストでなければわからないような、生の裏情報なども盛り込んでいます。特に今のような決算期ですと、銘柄ごとにブログで報告している時間がありませんので、肝心な情報をメルマガで済ますことも多くなります。最近では日清食品(2897)も決算発表前の株価が売られた局面で推奨してうまく行きました。そのメルマガでは、アフィリエイトの入門的な解説も取り上げています。

皆さんの中には何度か無料メルマガを申し込んで失望された方も多いと思います。私も株式関係の無料メルマガをいくつか申し込んでみました。しかし、内容のあるものはほとんどなく、結局はそこから有料情報に誘導されるものばかりです。しかし、この無料メルマガは包み隠さず銘柄情報を提供しますし、しかも有料情報への誘導は一切ありません。

     

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(参照URLhttp://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-18.html

   

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今日のマーケット動向と明日の見通し 3月30日

ポイント

 日経平均株価は後場に一段と上げ足を速め、大きく上昇しました。昨日に似た展開です。国内要因よりも海外要因がマーケットを押し上げる状況が続きます。GLOBEXの動きを見ると、米国株式市場は今日も堅調な動きになりそうですから、明日の日経平均株価も底堅い動きが期待できそうです。

今日のマーケット動向

 米国株式市場の上昇を受けて、35円高で寄り付いた日経平均株価は、前場にはモタつきが見えました。2月の家計消費支出や鉱工業生産の速報値がコンセンサスを下回ったことが影響したと見られます。

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 しかし、立ち直りは早く、後場になると上昇が加速して、110.67円、1.01%高で終えています。

 マーケットの上昇を牽引するような明確な国内要因があったわけではなく、グローバルな投資環境の好転によって押し上げられたと見る必要がありそうです。

 日経平均株価の日足を見ると、ブレークが鮮明になったことに注目しています。

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 33業種のうち医薬品を除く32業種が上昇するという状況でしたが、新日鉄とウ”ァーレの鉄鉱石価格の大幅引き上げが合意されたことから、鉄鉱石の取引に強い三井物産が2.4%と大きく上昇したのが目を引きました。

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 また、鉄鉱石や原料炭など高炉の原材料が高騰する中で、鉄くずを原料に鋼板を製造する東京製鐵の株価が2.1%上げています。原料面のコスト優位性に注目です。

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 その他、日産が電気自動車の低価格戦略を鮮明に打ち出したことがマーケットに好感され、2.3%高となっています。

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 アジア市場、欧州市場ともに上げが優勢です。ただし、香港(+0.65%)、韓国(+0.48%)を除くと上げ幅は限定的で、1%を越えた日本が突出した印象を受けます。

 GLOBEXでは、ダウ(+15ドル)、ナスダック(+5.5ポイント)ともに堅調な動きです。僅かに上げ幅は拡大しているように見えます。

 今日は1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、3月の消費者信頼感指数の発表が予定されていますので、予断は許さないのですが、大きな波乱はなさそうだと見ています。

明日の見通し

 海外要因によって、日経平均株価が動かされているという傾向が鮮明ですので、米国株式市場の動向が重要だと考えています。現時点では堅調とと見ています。

 日銀短観を前に様子見姿勢が強まる可能性はないわけではないのですが、期末に向けて株価を(多少無理にでも)上げたい投資家が多いことが、影響しているよう見受けられます。

 したがって、高値警戒感や過熱感は強いのですが、新値を取ってくる局面では常にあることですから、明日も堅調な動きが続くと現時点では考えています。もちろん、前提条件は米国株式市場も堅調であるということです。

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今日の日経平均株価は? 3月30日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価は11,000円を越えての寄り付きとなりそうです。経済指標が多く予断は許しませんが、堅調な小動きを想定しています。

米国株式市場の動向

 ダウ平均株価は45.50ドル、0.42%の上昇となりました。スタート直後から上げ幅を拡げ、11時過ぎには66.28ドル高とした後も、堅調な状態を維持したまま大引けを迎えました。

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 2月の個人消費支出統計はほぼコンセンサス通りでしたが、インフレ指標であるPCEコアデフレータが前月比±0%と、予想された+0.1%を下回ったことが好感されたようです。

 また、ユーロに対してドルが安くなったことから、原油など商品価格が上昇しました。

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 その恩恵を受けて、エクソン・モービルが1.14%上昇しています。

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 VIX指数が1.01%低下しており、マーケットのセンチメントが良好であったことを示唆しています。特に大引けにかけて低下が続いたことに注目しています。

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今日の日経平均株価

 このような米国株式市場の堅調な動きを反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が11,050円となっており、これを今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

 今日は、2月の鉱工業生産動向速報、失業率、有効求人倍率、家計調査など多くの重要な経済指標の発表が続くことは、昨日お伝えしたとおりです。決算もキューピーを始め16社ほど。

 したがって、予断を許さないのですが、堅調な小動きを想定しています。小動きと見るのは、多少対ドルで円高に推移していることと、4月1日の日銀短観が控えているために大きく振れないだろうと考えるためです。

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2010年3月29日 (月)

今日のマーケット動向と明日の見通し 3月29日

ポイント

 小幅下落に終わったものの、終値で昨年来高値を更新しています。後場の戻りに力強さを感じました。グローバルな株式市場の上昇が追い風となって、明日は堅調な展開が期待できそうな様子です。

今日のマーケット動向

 先週終値近辺での寄り付きを期待していたのですが、86円安でのスタートとなりました。もっとも、配当落ちが70円程度あったので、弱いという印象はありません。前場は小動きでの上下でしたが、後場になると着実な戻りを見せて、9.9円、0.09%の小幅安で終えています。

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 後場の戻りを牽引したのはアジア市場の好調な動きだったようです。上海市場が2.09%の大幅高となりました。4月16日から株式指数先物取引が開始されることが好感されたを伝えられています。金融セクターの上昇が目立ちました。

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 この中国の恩恵が大きい日立建機が3.2%上昇しました。上海市場の急上昇が明らかになった後場に入ってからの上げが鮮明です。

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 その他の銘柄では、リチウムイオン2次電池の負極材が好調と日本経済新聞が伝えたことをきっかけに、東海カーボンが4.2%の急騰を見せたのが目を引きました。

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 アジア市場とともに、欧州市場も上げています。ただし、ドイツ(+0.7%)の他は上昇率は僅かで、落ち着いた動きという印象です。

 GLOBEXでは、ダウ(+43ドル)、ナスダック(+9.5ポイント)ともに好調な動きです。上げ幅は多少拡大しています。

 今日は2月の個人消費支出統計の発表が予定されています。その中で、インフレ指標として重要なPCEコア・デフレータに注目が集まっているようです。1月は前月比±0%だったのですが、2月は+0.1%というのがコンセンサスです。

明日の見通し

 米国株式市場がこのまま堅調に推移すれば、明日の日経平均株価は高く始まりそうです。ただし、重要が経済指標がたくさん待ち構えていますので、予断は許しません。2月の鉱工業生産動向速報、失業率、有効求人倍率、家計調査などの発表が予定されています。また、2月の自動車国内生産・輸出実績も注目したいところです。

 基本的には、日経平均株価は国内要因よりも海外要因に影響を受ける傾向が見えますから、基調は強いと見ています。

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訂正のお願い

 先ほどの「今日の日経平均株価は? 3月29日」の中で、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「『再加速』か? 『逆進』か? :かかし」のリンク先が間違っておりました。もうしわけありません。正しくはこちらです。http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/2010/03/post-adb9.html

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今日の日経平均株価は? 3月29日

ポイント

 今日の日経平均株価は、先週末の終値付近での寄り付きとなりそうです。メドは10,990円。ザラバは小動きを基本的な想定としているのですが、昨年来の高値を抜いた直後であるため、予想外の振れに注意しようと思っています。

今日のマーケットは?

 今日は、マーケットを大きく動かす国内要因が見当たらないために、基本的には小動きを想定しています。詳細は昨日ご報告した「明日のマーケットは? 3月28日」をご参照ください。

 ただし、ドル円が多少円高方向に振れているため、多少寄り付きの日経平均株価の重石になるかもしれません。

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 円高への振れの背景には、ギリシャ問題が落ち着いたユーロが対ドルで大きく上昇したことにあるようです。

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 もっとも、円もユーロに対して安くなっているため、ドル円の動きの影響は限定的であると見ています。

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 お時間が許せば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」の私の投稿記事「『再加速』か?『逆進』か? : かかし」をご参照願えればと存じます。

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2010年3月28日 (日)

明日のマーケットは? 3月28日

ポイント

 明日の日経平均株価は、先週金曜日の終値近辺での寄り付きとなりそうです。ザラバは大きな動きは想定していません。しかし、株価が昨年来高値を抜いた直後だけに、意外な振れを見せる可能性があるので注意したいと思っています。

明日のマーケットの見通し

 ダウ平均株価がわずかとはいえ上昇して終わったことを反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,920円となっていますから、既に申し上げた通り、月曜日の現物価格の寄り付きは10,990円近辺と見ています。ほぼ、先週金曜日終値の水準です。

 月曜日は、2月の小売業販売統計の速報値の他には大きな経済指標の発表は予定されていません。決算はニトリ、ライトオン、ウェザーニュース、あさひなど10社程度です。

 したがって、マーケットを大きく動かす国内要因が見当たらないために、基本的には小動きを想定しています。

 しかしながら、株価が昨年来の高値を抜いた直後だけに意外な振れに注意する必要があると思っています。

 もし、寄り付き後に小動きながら堅調な推移が続くようだと、大引けにかけて上振れするかもしれません。しかし、軟調な小動きが続くようだと、下振れする可能性もあります。要するに上振れも下振れもあるわけです。

 下振れがありそうだ見るのが常識的なのかもしれません。昨年来高値を抜いた目標達成感、配当狙いの買い圧力の消滅、4月1日の日銀短観を前にする様子見の姿勢、そして第一生命上場前の資金確保のための手持ち株の売り圧力など、多くの説得的な要因があります。もちろん過熱感を示すテクニカルな指標も無視できないようです。

 しかしながら、一方で、上振れを誘う要因も多い事にも注目すべきです。ギリシャ支援策がまとまり、国内企業の新年度の業績に対する期待が外人投資家も含めて高く、ドル円は円安方向に振れています。また、シカゴオプション取引所のVIX指数が低下しており、グローバルな投資家のセンチメントが一段と改善していることも見逃せません。

 というわけで、どちらになるかは月曜日のザラバの動きを見て判断するしかないようです。

 もし上振れとなれば、これまでの高値の水準が下値抵抗線になりますので、マーケットは新しいステージに入ると思われます。どのようなローソク足の形状になるか楽しみです。

 一方、下振れすれば、これまでの高値が上値抵抗線として意識されますが、調整が大幅になることはないと考えています。円安がマーケットを下支えすると思っているからです。

 商社などのドル売り円買いは3月末までですし、第一生命上場の払い込みのための下位人投資家の円買いも4月1日までです。4月2日の米国雇用統計がコンセンサスが示唆するような大幅改善となれば、ドル高円安がかそくするかもしれません。

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2010年3月27日 (土)

ご連絡

 月曜日(29日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「『再加速』か?『逆進』か?」が掲載される予定です。お時間があれば、是非ご参照ください。

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訂正のお願い

 先ほどの「米国株式市場を振り返る 3月26日」の中に2か所誤りがありました。

 恐縮ですが、訂正してお読み願えればと存じます・

(1)「米国株式市場の動向」

 誤 : 朝鮮半島の緊張の高まりを嫌気したとCNNではロイター社では解説しています。

 正 : 朝鮮半島の緊張の高まりを嫌気したとCNNではロイター社では解説しています。

(2)「月曜日の日経平均株価への示唆」

 誤 : 月曜日の寄り付きは10,99円

 正 : 月曜日の寄り付きは10,990円

以上お手数ですがよろしくお願いいたします。

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米国株式市場を振り返る 3月26日

ポイント

 ダウ平均株価は、ザラバで一時大きく調整したのですが、すぐに持ち直して小幅高で終了しました。利益確定売りの圧力も強いにもかかわらず、下値の堅さを印象的づける展開でした。この動きを反映して、月曜日の日経平均株価は11,000円にあと一歩という寄り付きになりそうです。

米国株式市場の動向

 欧州問題の落ち着きや、予想を上回る3月のミシガン大学消費者信頼感指数を背景に、好調にスタートしたダウ平均株価は、11時半頃には上げ幅を68ドルまで拡げました。ところがその後急速に調整色を強め、1時半近くには25ドル安をつけています。しかし、すぐに落ち着きを取り戻し、9.15ドル、0.08%の小幅高で大引けを迎えました。

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 調整の背景は明確ではないのですが、韓国軍の艦船が沈没したとの報道で、朝鮮半島の緊張の高まりを嫌気したとCNNではロイター社では解説しています。少なくとも、それを理由に利益確定売りが出ても不思議ではありません。

 ユーロドルの動きを見ると、マーケットのスタート直後にはギリシャ問題の一応の落着を受けて、ユーロ高ドル安が進み、ダウ平均株価を押し上げたと見られます。しかし、その後一時的にドル高への戻りが見られ、マーケットの調整と重なっています。しかも、すぐに再びドル安方向に振れた動きとマーケットの落ち着きが連動しています。つまり、為替の動きに敏感に反応したと見られます。

A20100327

 対ユーロでドルが戻した時期に、VIX指数がかなり大きく上昇しています。マーケットの不安が高まったことを示唆していますので、やはり朝鮮半島の展開を危惧したのかもしれません。

Vix20100326

 VIX指数上昇→リスク許容度低下→商品価格軟化→資源エネルギー株下落という連想でしょうが、エクソン・モービルがザラバで勢いを失いました。

Xom20100326

 また、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も下落して、テキサス・インスツルメンツが0.16%ほど下落しています。

Sox20100326

 このような展開でしたから、小幅とはいえ上昇で終えたダウ平均株価の下値の堅さが印象的でした。

 ナスダックは下げましたが、0.1%と僅かです。ザラバで1.5%下落したオラクルが引け後に発表した決算はコンセンサスを上回っています。そのため、時間外取引では1.3%ほど戻していますので、月曜日のナスダックにはプラス要因となりそうです。

 月曜日の日経平均株価への示唆

 以上のような米国株式市場の動きを反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,920円となっています。現物価格の月曜日の寄り付きは1099円程度となりそうな様子です。

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2010年3月26日 (金)

今日のマーケット動向と月曜日の見通し 3月26日

ポイント

 後場に入って、不連続と思える急騰を見せ、昨年来高値を抜いてきました。新しいステージに入ったのかもしれません。月曜日のローソク足がどのような形になるか楽しみです。

今日のマーケット動向

 66円高で寄り付いた日経平均株価は、前場はほとんど動きを見せないままに終わりました。ところが、後場に入ると一転して上昇基調となり、167.52円、1.55%の大幅高で大引けを迎えました。

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 急騰のきっかけは、対ドル円安に加えてアジア株、特に上海と香港の上昇であったと思われるのですが、個人的には、これまでの高値警戒感が突然に消えたように感じられました。昨年来高値を越えて、新しいステージに入ったのかもしれません。来週月曜日のローソク足の形と位置がどのようになるのか非常に楽しみです。

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 ダウ平均株価も同様な状況にあります。高値警戒感の重石をはねのけて、昨年来高値を更新しています。

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 ダウ平均株価と日経平均株価の連動性は非常に高い事に改めて注目しておく必要がありそうです。

 今日の個別銘柄を見ると、円安の恩恵を受けて輸出関連ハイテク株の強さが目を引きました。ディスコが4.3%上昇しています。

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 そのディスコと同じ機械セクターの中で、出遅れが鮮明であった住友重機械が上昇率こそ1.7%にすぎませんでしたが、後場になって著しく堅調になったのが印象的でした。マーケットの雰囲気が一変したように感じられたためです。

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 アジア市場は、上海[+1.3%]、香港(+1.3%)を先頭に上げています。

 対照的に、欧州市場はイタリアを除いて下げ基調です。ただし、下げ幅は限定的です。英国では小売株が弱いようです。ドルに対してユーロが戻しているため、ユーロ高が重石になっているのだと見ています。

 GLOBEXでは、ダウ(+40ドル)、ナスダック(+8.50ポイント)ともに堅調です。前日の反動もあるようですが、上げ幅は拡大基調です。

 今日は10-12月期のGOP確定値、3月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値の発表が予定されています。

月曜日の見通し

 これから始まる米国株式市場は、GLOBEXの動きから見る限り、堅調な推移を見込めそうです。予定されている経済指標も確報値であることから、びっくりするようなことはないだろうと考えています。

 ドルがユーロに対して安くなっていますから、商品市況にはプラスで、資源エネルギー関連株が堅調な動きをすることが期待されます。

 したがって、日経平均株価は高く始まると思っています。

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今日の日経平均株価は? 3月26日

ポイント

 米国株式市場が大引けにかけて失速してしまったのですが、その影響は限定的で、今日の日経平均株価は高く寄り付くと見ています。10,870円近辺を予想しています。ただし、ザラバでは上値が重い展開となり、軟調な局面もあると考えています。

今日のマーケット

 週間ベースの新規失業保険申請件数が予想よりも少なかったことや、ベストバイ、クアルコムの好決算など良いニュースに牽引されて、ダウ平均株価は1時過ぎには119.33ドルまで上げ幅を拡大しました。

20100325

 しかし、その後急速に値を崩して、5.06ドル、0.05%で大引けを迎えています。ピークから114ドル余り下げたことになります。

 欧州のギリシャ支援策がIMFを組み入れたものであることや、米国7年債の入札が不調であったことが影響して、対ユーロでドル高が進行しました。

A20100326

 このドル高で、原油など国際商品価格が軟化したため、資源エネルギー関連株が低迷したことが、マーケットに大きく影響したようです。エクソン・モービルの株価が午後になって急速に下げています。

Xom20100325

 シカゴオプション取引所のVIX指数が4.84%とかなり大きく上昇して、投資家のリスク許容度が低下したことを示唆しています。

Vix20100325

 このような米国株式市場の動向は、日経平均株価にマイナスの影響になりそうなのですが、一方で対ドル円安に振れたことがプラス要因になると期待されます。

A20100326_2

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,825円となっていますので、現物価格は10,870円近辺をメドとしています。

 ザラバでは、円安効果が下値を支えると期待していますが、一段の円安への動きが必ずしも鮮明ではないことや、上値を抑える要因も消えていないため、軟調な局面もあると警戒しています。

 今日は2月の消費者物価指数の他、日本オラクル、三益半導体工業、日本化薬など6社の決算発表が予定されています。

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2010年3月25日 (木)

今日のマーケット動向と明日の見通し

ポイント

 大幅な円安によるマーケットの押し上げ効果があったにもかかわらず、上値の重さを感じさせる動きでした。前日に似たような展開です。ただ、前日と異なるのは、ダウとナスダックの先物が堅調に推移していること。明日の日経平均株価への好影響に期待が持てそうですが、やはり上値の重い状況は続きそうです。

今日のマーケット

 42円高でスタートした日経平均株価はすぐに減速基調となり、後場開始直後にはマイナス圏に入りました。その後多少戻して13.82円、0.13%高で終えています。

20100325

 ドル円が大きく円安に振れたにもかかわらず、マーケットの底上げ効果は限定的だったようです。

B20100325

 とはいえ、機械や電気機器などの円安メリットセクターの堅調さが目につきました。中でもファナックが3.94%と急騰して、日経平均株価を15円強引き上げた事が特筆されます。

20100325_2

 このような円安メリットセクターの活躍があっただけに、かえって上値を抑える力の強さが感じられました。

 アジア市場は、週末にも預金準備率引き上げの可能性があるとして上海大きく下げ、連動して香港も下落したほかは、総じて堅調でした。

 欧州も上げています。スペインが1.51%と大きく上昇しているのが目立ちます。その他、ドバイ・ワールドに政府の支援が伝えられたドバイ市場が4.31%と急騰しています。

 このような堅調な動きを背景に、GLOBEXではダウ(+31ドル)、ナスダック(+7.25ポイント)ともに堅調な動きです。

 週間ベースの新規失業保険申請件数は44万2千人と、コンセンサスであった45万人を下回りました。継続申請件数の464.8万人と、先週の472万5500人がら減少しています。

明日の見通し

 米国株式市場が堅調に推移する見通しのため、明日の日経平均株価の寄り付きは高そうですが、ザラバでの上値の重さには警戒がかかせないようです。

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今日の日経平均株価は? 3月25日

ポイント

 米国株式市場の反落にもかかわらず、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。10,860円近辺と見ています。ドル円が円安方向に大きく振れていることがマーケットを押し上げる気配です。ザラバは小動きを想定していますが、軟調な場面もありそうです。

今日のマーケット

 ダウ平均株価は52.568ドル、0.48%安で終了しました。ポルトガルの格下げや、2月の新築住宅販売件数が予想外の前月比マイナスとなったことがマーケットを冷やしたようです。

20100324

 ただし、11時過ぎまで大きく下げたあとは、底堅さを見せていることに注目する必要があります。VIX指数の動きを見ても、11時過ぎまで大きく上昇した後は落ち着いた動きになっています。マーケットのセンチメントが冷静さを取り戻したことを示唆しています。

Vix20100324

 欧州の動向が不透明なことを反映してドル高が進み、金や原油などの国際商品価格が軟調となり、資源・エネルギー関連株の低迷が目立ちました。

 またSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が示すように、ハイテク関連株も軟調な推移でした。

Sox20100324

 そのような状況を勘案すれば、ダウ平均株価のこの程度の下げは、むしろ健闘したと言った方が良いのかもしれません。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,795円をメドとすると、現物価格は10,860円近辺での寄り付きとなりそうです。

 対ドルで円安方向に大きく振れていることが、ザラバを下支えすると見ていますが、上値を抑える動きも強いため小動きとなりそうです。アジア市場の展開に影響を受けそうですが、一時的に軟調な場面もあるかもしれません。

A20100325

 今日は2月の企業向けサービス価格指数の発表が予定されています。

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2010年3月24日 (水)

アリアケ・ジャパン(2815)(10.03.24) : 春 研一

 アリアケ・ジャパン(2815)はすでに1ヶ月以上前に第3四半期決算を発表していますが、このところ忙しくしていましたので、フォローできていませんでした。改めて、簡単にフォローしておきます。

 結論から言えば、国内が順調に回復軌道に乗っていること、海外は米国、中国が減益基調から増益に転じていることはありますが、欧州が景気悪化により欧州事業の立ち上がりが遅れに、遅れ、海外全体としては力強さにかける展開となっています。ただし、収益ウエイトが高い国内の好調から、ようやく全体としての減益には歯止めがかかった状況と言えましょう。

 Ws20100324     

 20103月期第3四半期(10-12月:3ヶ月)連結業績は、4.3%増収、1.7%営業減益、経常利益は16倍となりました。営業利益がほぼ横ばいであるのに対して、経常利益が大幅に改善しているのは、為替の先物予約に対する為替差損益の関係です。前年同期には対円でユーロが急速に安くなったため、大きな為替差損が発生しましたが、今期は9月末から12月末で為替はほとんど動いてないことによります。今のところ第4四半期は円高ですので、再び為替差損が発生する可能性があります。

    

1四半期が1.3%減収、28.3%営業減益、第2四半期が0.5%減収、40.2%営業増益でしたので、四半期ごとに連結業績推移を見てもややトレンドがわかりにくくなっています。これは、前年度から立ち上がり始めた欧州事業の費用の出方が、前年度は四半期ごとにばらつきがあったため、前年同期比ベースでは現状が見えにくくなっているからです。

     

 そこで、連結業績を国内中心の単体、海外中心の連単差にわけて見ることにします。

     

 単体業績の四半期推移を見ると、第1四半期が0.6%減収、10.5%営業増益、第2四半期が3.1%増収、30.2%営業増益、第3四半期が4.1%増収、7.5%営業増益となっています。まず、売上高の前年同期比を見ますと、20093月期第4四半期の6.1%減をボトムに、急ピッチの回復を遂げていることがわかります。これは、このところ進めてきた単品営業から、企業対企業の取引への移行が順調に進んでいるためと考えられます。ただし、この方式は顧客当たりの利益率は若干低下する可能性があります。

 Sales20100324

      

一方、営業利益に関しては、四半期ごとの伸び率にばらつきが見られます。これは、もともと食品関連業界は季節要因の影響が大きいことに加え、外食産業中心に20091011月辺りまで前年同期比売上高が悪化し続けた影響と考えられます。ただし、それでも同社の場合、20093月期第1四半期、第2四半期が20%弱の営業減益、第3四半期、第4四半期が10%弱の減益、20103月期の各四半期が二桁近く、もしくは二桁の増益と、明らかにトレンドが好転しています。この第3四半期まで、外食中心に市場が悪化し続けたことを考慮すると、同社の業界内でのシェアは着実に拡大していると考えることができます。

     

片や、海外(連結-単体参照)は厳しい状況が継続しています。売上高の前年同期比のばらつきは為替の影響が大きいため、細かくは把握できませんが、現地通貨ベースでみると、従来から事業を展開していた米国、中国の売上が厳しいようです。一方、営業利益の悪化幅を見ますと、第1四半期に大きく落ち込んだ後、第2四半期は若干の悪化にとどまり、第3四半期少し悪化幅が拡大しています。

       

ただし、欧州が立ち上げ期にあることによって、前年度の期ごとのばらつきが大きいため、海外に関しては四半期の営業利益を単純に比較したほうがトレンドはわかるようです。営業利益の赤字幅の絶対額を比較すると、第2四半期が最大で、第3四半期が最小になっています。基本的には欧州事業は売上さえ立てば、赤字幅が縮小するのですが、売上自体が欧州の景気悪化を背景に先延ばしになっているようです。その結果、欧州の利益は期ごとに改善するとは思われますが、売上がほんのわずかしか増えていないので、利益も悪化しない程度にとどまりそうです。

       

一方、米国、中国はこのところ原価高で苦しんできましたが、原価の大幅アップが一巡し、第3四半期からは、若干ながらも営業利益は改善に向かい始めたようです。

以上を総括しますと、国内は戦略転換が軌道に乗り、回復に転じつつある中、外食市場にやや明るさが見え始めたことから、当面順調な収益拡大が期待されるものと思われます。一方、海外は米国、中国が最悪期を脱したことに加え、欧州は徐々に赤字が縮小するものと思われます。よって会社全体としては、収益は順調に拡大に向かうでしょう。

ただし、株式市場が本格的に同社を評価する局面は、欧州市場の売上が本格的に立ち上がったとき、または欧州市場の拡大により、利益の拡大ピッチが確認された時となるでしょう。

なお、今回はさらっと流していますが、同社は国内では調味料メーカーとして他社を圧倒しており、さまざまな加工食品、外食産業、中食産業で同社は高いシェアをキープしています。極論すれば、日本の味を支配している企業とも言えます。その同社が10年来の夢をかなえるべく欧州進出し、いよいよ工場が稼働しています。欧州の景気悪化により、本格的な立ち上がりが先送りになっていますが、非常に高いポテンシャルがあると考えられます。

これらも含めて、6回にわたってシリーズで解説しています。特にポイントとなる味のコストとクォリティ(成長株の分析8)、欧州市場での展開(成長株の分析9)をそれぞれ詳細に記しています。

成長株の分析8http://ameblo.jp/halariga/entry-10409854339.html

成長株の分析9http://ameblo.jp/halariga/entry-10410640422.html

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今日のマーケット動向と明日の見通し

ポイント

 日経平均株価は反発したのですが、ザラバでの上値が重い推移でした。後場には一時マイナス圏になるなど、単なる模様眺めを越えた基調の弱さが目につきました。GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも下げています。前日に大幅高となった米国株式市場が反落に転じれば、上値の重さが続きそうな明日の日経平均株価にはかなりの打撃になりそうな気配です。

今日のマーケット

 米国株式市場の大幅な上昇を受けて、55円高で寄り付いた日経平均株価は、僅か30分近くのうちに上げ幅を106円まで拡大しました。しかし、その後は調整色が強まり、午後1時頃には4円安を付けています。ただ、大引けにかけては幾分落ち着きを取り戻し、結局40.88円、0.38%高で大引けを迎えました。

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 ザラバでの調整は新年度を控えた様子見ということもあるのでしょうが、個人的には、第一生命の新規上場に伴う影響が大きいのではと見ています。(「第一生命(8750)の売り出し価格決定」)

 加えて、ギリシャの支援問題や、フィッチ社によるポルトガルの格付け引き下げなど、欧州の状況が不透明で、ユーロがドルに対して大幅に安くなっていることが市場参加者を不安にしていることもありそうです。

A20100324_2

 したがって、大引けにかけては京セラなどハイテク関連銘柄の上昇もあって、幾分戻したものの、決して楽観的に見ることはできないような気がします。

20100324_2

 アジア市場はシンガポールと韓国を除いて上げています。ただし、1.98%と大きく上昇したインドネシアを除くと、日経平均株価の上昇率を越えたところはないようです。

 欧州市場は上げ優勢で始まったのですが、ドイツを除いて下げに転じました。スペインが1.43%と大きく下落しているのが目立ちます。ポルトガルも1.94%の下げています。

 GLOBEXでは、ダウ(-31ドル)、ナスダック(-6.25ポイント)ともに軟調に推移しています。ただし、両者とも下げ幅は多少縮小傾向にあります。

 今日は2月の耐久財受注と新築住宅販売件数が発表される予定です。1月に比べて大きな増加がコンセンサスとなっている住宅統計がどう出るか多少懸念しています。

明日の見通し

 上値の重さが続きそうな日経平均株価にとっては、今日の米国株式市場が軟調に推移すると、かなりのダメージになると見ています。

 欧州の不透明感から、ユーロに対してドルが買われています。同時に、ドル円もドルが強く、大きく円安方向に振れています。

B20100324

 この円安への振れは株式市場にとってプラスに作用するはずなのですが、日経平均先物の夕場の動きを見ると円安によるプラスの影響が見えません。GLOBEXでの米国先物指標の軟調な動きや、ヨーロッパの同様の方が気になる様子です。

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今日の日経平均株価は? 3月24日

ポイント

 米国株式市場が意外なほどの大きな上昇となったことを映して、今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移が期待できそうです。10,830円近辺を寄り付きのメドとしています。

今日のマーケット

 ダウ平均株価は102.94ドル、0.95%と大幅に上昇しました。11時頃にかけて、かなりのモタつきを見せたのですが、その後は堅調さを増し、午後2時以降になると急速な上げとなりました。

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 1月の住宅価格指数、2月の中古住宅販売件数、3月のリッチモンド連銀製造業指数など発表された経済指標は、いずれもコンセンサスより良かったのですが、午前中のマーケットの動きを見る限り、大きな影響はなかったようです。

 やはり、前日の医療改革法案の効果が下支えになっていることが大きかったと見ています。

 そして、2時以降の急上昇を牽引したのはハイテク関連であったようです。テキサス・インスツルメンツの株価が2.9%と大きく上昇していますが、午後になってからの好調な動きが目を引きます。

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 SOX指数と呼ばれるフィラデルフィア半導体指数の動きが、ハイテクセクターの強さを示唆しています。

Sox20100323

 また、VIX指数が3.1%下落しており、投資家のリスク許容度が高まり、センチメントが一段と改善したようです。やはり午後の動きが目立ちます。

Vix20100323

 このような展開を反映して、今日の日経平均株価も堅調な動きになると見ています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,780円をメドとしています。現物価格では10,830円近辺の寄り付きを見ていますが、多少それを上回るかもしれません。

 今日は2月の貿易統計以外に重要な指標の発表は予定されていません。ザラバに大きな影響を与える要因は見えないのですが、前日の軟調な展開の反動が期待できると見ています。ドル円が多少円安気味な小動きとなっているのもザラバにはプラス要因になりそうです。

A20100324

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2010年3月23日 (火)

第一生命保険(8750)の売り出し価格決定

 4月1日に東証第1部に新規上場する第一生命保険の株式売り出し価格が14万円に決定しました。

 時価総額1兆4千億円。

 気になるのは、このための資金の調達方法。手持ちの株式を売却ということになるのでしょうね。

 今週の日経平均株価の動きは多少警戒的に見ているのですが、この要因も考慮しておく必要がありそうです。

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今日のマーケット動向と明日の見通し

ポイント

 米国株式市場の上昇にもかかわらず、日経平均株価は軟調気味な小動きで終えました。底堅いというより、上値の重さの方が気になった一日でした。個別材料株が元気が良かったにもかかわらず、模様眺めのムードがマーケットを支配しました。GLOBEXでは、ダウ、ナスダックとも僅かに上昇していますが、前日の医療改革法案で大騒ぎした反動を警戒する必要がありそうです。

今日のマーケット動向

 31円安で寄り付いた日経平均株価は、50円あまりの狭い値幅の中を軟調気味に上下したまま、50.57円、0.47%安で終えました。

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 マーケットの高値警戒感や円高懸念から模様眺めのムードが強く、配当取りや来期の好業績を見越した積極的な買いの強さは感じられませんでした。東証33業種のうち22業種が下げています。

 公示価格の下落幅拡大の影響から、三井不動産が3.3%と大きく下落したのが目を引きました。

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 一方、個別材料株には元気なものが多かったようです。

 ビル・ゲイツ氏と次世代原発の共同開発が伝えられた東芝が3.6%上げています。

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 先月25日に、GEとの合弁で国内でのスマート・グリッド事業を展開すると報道された富士電機も3.2%上昇しました。

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 さらに、米国の医療改革法案の関連として期待される内視鏡事業を持つオリンパスも3.3%と株価を伸ばしました。

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 しかし、このような元気な銘柄も、上値の重いマーケットを引き上げることはできなかったようです。

 アジア市場は上海と台湾を除いて上げています。利上げの影響が懸念されたインドのムンバイも0.23%上昇しています。

 欧州は上昇しています。スペインが0.9%高と好調さが目につきます。

 GLOBEXでは、ダウ(+5ドル)、ナスダック(+0.25ポイント)ともに上げていますが、上昇幅は縮小してきています。

 今日は、1月の住宅価格指数、2月の中古住宅販売件数、3月のリッチモンド連銀製造業指数などの指標の発表が予定されています。

明日の見通し 

 個人的には、前日の医療保険改革法案による米国マーケットの動きは、過剰反応気味であったような気がしています。今日はその反動が出るかもしれません。GLOBEXでのダウやナスダックの上げ幅が縮小傾向にあることが気になります。

 したがって、明日の日経平均株価のスタートも多少要注意と見ています。

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訂正のお願い

 先ほどの「今日の日経平均株価は? 3月23日」の中に誤りがあります恐縮ですが下記のように修正してお読み願えればと存じます。

(誤)「CMEの日経平均先物価格(円ベース)10680円をメドとしています。したがって、現物価格は10,780円の近辺を想定しています。」

(正)「CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,680円をメドとしています。したがって、現物価格は10,750円の近辺を想定しています」

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今日の日経平均株価は? 3月23日

 医療改革法案が下院を通過したことでダウ平均株価は上昇したのですが、今日の日経平均株価は安く寄り付くと見ています。先週金曜日にダウが反落していることや、ドル円が円高方向に振れたことが理由です。ザラバは小動きと考えています。

 米国の医療改革法案が下院を通過した直後には、NYダウ先物価格が一時大きく下振れしました。しかし、マーケットが始まると、ダウ平均株価は多少のモタつきを見せたものの、すぐに上昇を始めました。そのまま大引けまで堅調に推移して、結局43.91ドル、0.41%の上昇で大引けを迎えています。

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 保健医療受信者の増加が期待できることが好感された模様で、ヘルスケア関連銘柄が上昇しました。テネット・ヘルスケアが9.04%の急騰を見せています。

Thc2010032

 ギリシャ支援に関してドイツが消極的な姿勢を見せるなど気になる展開もあったのですが、医療改革法案効果が打ち消してしまったように見えます。

 このような動きを反映しての今日の日経平均株価なのですが、寄り付きは低くなりそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,680円をメドとしています。したがって、現物価格では10.780円の近辺を想定しています。

 先週金曜日の日経平均株価に比べて低い寄り付きとなる理由は、月曜日のダウ平均株価が反落していることに加えて、米国の医療改革法案通過でドル円が大きく円高方向に振れたことなどのためです。

A20100323

 加えて、ユーロ円も、ドル円ほどではありませんが、円高方向に動きました。

A20100323_2

 したがって、ザラバも小動きながら、為替の動きが重石になることも警戒する必要があると考えています。

 今日は日銀の金融政策決定会合議事要旨の発表の他には重要な指標はありません。決算はモロゾフが予定されています。

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2010年3月22日 (月)

医療改革法案の成立が米国株式市場の重石に

 米国の医療改革法案の成立が米国株式市場を揺さぶっています。現在、GLOBEXのダウは55ドル安、ナスダックも11.25ポイントとかなり大きく下げて推移しています。ただし、下げ幅は縮小傾向で、落ち着きを取り戻しつつあるという印象はあります。

 日本人には違和感のない国民皆保険なのですが、先物市場の反応を見る限り、米国では法案の成立にかなり驚いたように見えます。CBO(米国議会予算局)が、この法案導入により今後10年間に大きなコスト(9500億ドル)がかかるものの、結局は新規の収入やコスト削減で財政赤字の削減に寄与すると試算したことが、説得力を発揮したようです。

 とりあえず、先物市場は落ち着きをとりもどしつつある様子ですから、これから始まるマーケットが暴落となるような事態はなさそうですが、メットライフやエトナなどの医療保険会社などの株価が低迷しそうです。

 医療保険改革法案に加えて、ギリシャ問題でドイツが支援に難色を示していることの影響にも注目する必要がありそうです。

 個別銘柄では、コンセンサスを下回る利益を発表したティファニーが時間外取引で4.4%ほど下げています。

 このような状況から、今日の米国株式市場は停滞しそうですので、明日の日経平均株価の寄り付きも低くなりそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,600円となっています。

 今週の日経平均株価の動向については、米国株式市場の停滞の可能性が気になっています。詳細はFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への投稿記事「『減速』から『逆進』へ?」をご参照ください。

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ご連絡

 今日は一日外出しており、失礼しました。

 明日(もうすでに今日ですが)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に、私の投稿記事「『減速』から『逆進』へ」が掲載される予定です。

 お時間があれば、ご参照願えれば幸いです。

 マーケットの反落の可能性を見ています。

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2010年3月20日 (土)

米国株式市場を振り返る 3月19日

ポイント 

  • ダウ、ナスダックとも反落。
  • 対ユーロドル高→商品価格下落→資源素材株安。
  • インドの利上げもセンチメントを冷やす。
  • 春分の日明け日経平均株価には悪材料

米国株式市場の動向

 ダウ平均株価は37.19ドル、0.35%の下落となりました。ザラバの動きを見ると、スタートから11時過ぎまでに大きく下げ、その後は横ばいという展開でした。

20100319

 背景にあるのは為替の動き。ユーロドルの動きを見ると、ドルが急速に上昇した時期と、ダウ平均株価が下落した時期が重なっています。

A20100320

 また、同じ時間帯にVIX指数も上昇し、マーケットのセンチメントが悪化したことを示唆しています。

Vix20100319

 ドル高により国際商品価格が下落して、資源や素材関連株の低迷を誘ったことがマーケットの下げを牽引したようです。アルコアの株価が11時過ぎにかけて急速に下げています。

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 ナスダックが16.87ポイント、0.71%安と、ダウ平均以上に下げています。昨日お伝えしたように、コンセンサスを上回る赤字となったパームの株価が29.16%という大幅なものになったことが影響しているようです。

Palm20100320

 ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数(SOX指数と呼ばれます)が1.7%弱低下しており、ハイテク全体に不透明感が出たように見えます。

Sox20100319

 このような米国市場の動きから、春分明けの日経平均株価も重いスタートとなりそうです。

 インドの利上げや、国内での政治的なゴタゴタも上値を抑えそうに思います。

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2010年3月19日 (金)

今日のマーケットを振り返る 3月19日

ポイント

  • 日経平均株価は堅調ながら小動きに終始。
  • 3連休前の手仕舞いをこなした底堅さが強気の市場心理を示す。
  • 市場心理が強気なのは、米国市場の強さが背景では?
  • 今日の米国株式市場は、重要な指標の発表がなく、小動きか?

今日のマーケットを振り返る

 41円高で寄り付いた日経平均株価は、50円強の狭い値幅の中を堅調気味に上下して、80.69円、0.75%高で大引けとなりました。

20100319_3   

 ギリシャ問題依然不透明さが残り、しかも3連休前ということで手仕舞いの動きが見られる中で、下値の底堅さが印象的でした。

 ただし、この底堅さの背景にある強気の市場心理が、果たして日本市場に対する強気であるのか、米国市場に対する強気であるのかが気になります。

 個人的には、米国市場に対する強気が基盤であると考えています。ダウ平均株価と日経平均株価の連動性が非常に高い局面にありますので、ダウが上昇を続ける以上は、日経平均株価も上昇を続ける可能性が高いというわけです。

20100319_4

 そのダウ平均株価の動きですが、5ドル強の小幅下げでのスタートです。ナスダックも5ポイントの下落です。

 今日の米国では、重要な指標の発表は予定されていませんので、このまま小動きの推移となりそうな様子です。

 前日引け後に発表されたスマートフォンのメーカーであるパーム社の決算は期待外れでした。赤字幅がコンセンサスを上回っています。このため、前日は5.2%上昇していた株価は、今日の開け前の時間外取引では18.1%の大幅下落となっていました。ナスダックの下げ幅が多少大きいのはこの影響があるようです。

 説明が前後しますが、アジア市場、欧州市場ともに上げが優勢です。気になる欧州ですが、オーストリアとオランダを除いて上昇です。注目のギリシャですが1.1%上げています。

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「今日の日経平均株価は? 3月19日」への補足

 「今日の日経平均株価は? 3月19日」の中で、ギリシャ問題の不透明感を理由に大きく下げたのは日本だけであったようだと指摘しました。

 ただし、当のギリシャも3.25%下落していますので念のため。

Athex20100318

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今日の日経平均株価は? 3月19日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価の寄り付きは高め、ザラバも堅調な推移を期待しています。寄り付きは10,780円近辺。ザラバを牽引するような大きなイベントは見当たらないのですが、前日の下落の反動が見込めると考えています。

今日のマーケット

 ダウ平均株価が45.50ドル、0.42%上昇しています。前日とは逆に、午後になってから堅調さを増しています。

20100318

 好決算を発表したフェデックスが、午後になって一段と上昇して3.2%高で終えました。

Fedex20100318

 スリーエムは1.8%の上げにとどまっているのですが、午後の好調な値動きが印象的です。

M20100318

 このような米国株式市場の動向を反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,725円となっています。これをメドとして、現物価格の寄り付きは10,780円程度と見ています。

 今日は1月の全産業活動指数と2月の全国百貨店売上高の他に重要な指標の発表は予定されていません、決算は丹青社、石井表記など9社です。

 マーケットを大きく動かす要因は見当たらないのですが、ザラバは堅調な推移を期待しています。

 理由は前日の下げの反動。ギリシャ問題が再び不透明になったことで、急落したのですが、どうも日本だけであったようです。

 ユーロ円は現在は落ち着きを見せています。

A20100319

 ドル円は小動きながら、多少円安方向への推移です。

A20100319_2

 このようなことから、前日の反動が期待できると考えています。

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2010年3月18日 (木)

ドトール・日レスホールディングスへの補足:春 研一 

先ほどの「ドトール・日レスホールディングス(10.3.18」の他、本ブログではロック・フィールド(2910)やトリドール(3397)を紹介しています。

また、春研一の「株式投資をファンダメンタルから極める」では、消費動向と企業業績の見方を数回にわたって連載しています。興味のある方はご覧下さい。投稿記事の中にURLが抜けておりましたので、念のため記載しておきます。よろしくお願いいたします。

参照URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10476820847.html

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ドトール・日レスホールディングス(10.3.18):春 研一

実感としてあまり感じないかもしれませんが、個人消費に下げ止まりから、反転の兆しが見えてきました。まだまだ、企業によってばらつきはありますが、これまでコストを削減してきただけに、下げ止まりでも、利益が増益に転じる企業も出始めています。

  
 既存店月次に反転の兆しが見え、会社側の業績予想が慎重な会社として、ドトール・日レスホールディングス(
3087)が注目できるのではないでしょうか。

   
 下の表は
2月決算企業(8月決算企業も含む)から何社かの消費関連企業をピックアップしたものです。各企業の9-11月、12-2月の状況を比較してみました。2月決算企業であれば9-11月が第3四半期、12-2月が第4四半期となり、8月決算企業であれば、9-11月が第1四半期、12-2月が第2四半期となります。それぞれのパーセント表示は前年同期比を示しています。各業態の前年同期比は、各月の既存店の前年同月比を単純平均した値です。

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まず、消費がやや回復傾向にあるとはいうものの、企業によって依然ばらつきには大きなものがあります。9-11月に比較してマイナス幅が縮小している回復組には、ドトール・日レスホールディングス(3087)、良品計画(7453)、カッパ・クリエイト(7421)があり、これまでも良かったがさらに伸び率が高まっている好調継続にサイゼリア(7581)があります。

 一方、マイナス幅がさらに拡大した不調継続組に吉野家(
9861)、プレナス(9945)があります。回復ピッチに差があるのは、消費全般がやや回復傾向にあるものの、当該市場で価格競争が収まらない市場は依然厳しいということを意味しています。


 吉野家の場合、牛丼が若干味は異なってもライバルと差別化要素の少ない商品だということが背景にあり、ライバルの値下げの影響が出ています。一方、プレナスも弁当は同業態のみならず、コンビニなど他業態との競争が激しいことが背景にあります。つまり、これらの企業は現状程度の緩やかな回復では、恩恵を受けることは難しいと思われます。


 一方、会社の利益計画との関係を見ると、回復組の中でも株式市場からの評価は異なったものになることが考えられます。まず、売上高に関しては、この業界ばかりでなく、多くの業界で目標的な計画を出すため、あまり議論しても意味がありませんが、各社強気の目標となっています。片や利益計画に関しては、好調組でも二つのタイプに分かれます。良品計画、カッパ・クリエイトは第
3四半期が二桁の減益であったにもかかわらず、第4四半期には二桁の増益を見込んでいます。逆に、ドトール・日レスは第3四半期より第4四半期の減益幅が拡大する見通しとしています。

 このような点を考慮すると、決算発表におけるポジティブ・サプライズの可能性が高い企業はドトール・日レスということになるのではないでしょうか。当初、ドトール・日レスに当たりをつけて、関連業界を調べ始めたのですが、その勘はそれほど外れていなかったなと思われます。
   

ただし、良品計画とカッパ・クリエイトも一見過大な計画に見えますが、既存店伸び率の回復度合いから判断すると、それほど無理な計画ではないので、ネガティブな反応はないとは考えられ、むしろ消費回復の確信を市場が持てば、十分に評価される可能性があるでしょう。


 私は現在、消費が回復するのではないかという観点から、さまざまな企業の調査を行っていまして、本ブログでもロック・フィールド(
2910)やトリドール(3397)を紹介しています。また、春研一の「株式投資をファンダメンタルから極める」では、消費動向と企業業績の見方を数回にわたって連載しています。興味のある方はご覧下さい。

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今日のマーケットと明日の見通し 3月18日

ポイント

  • 日経平均株価が午後2時過ぎから下げ足を速め、100円を越す下落に。
  • FOMCや金融政策決定会合などの注目イベントが終わり、ギリシャ問題の不透明感から対ユーロ円高が進んだことが、利益確定売りの格好の材料にされたと見られる。
  • アジアや欧州市場は小動きで、ギリシャ問題の深刻な影響は見えない。
  • GLOBEXでのダウやナスダックも小動きで推移。

今日のマーケット

 5円安で始まった日経平均株価は、午後2時頃までは軟調気味ながら小動きで推移していました。ところが、その後下げ足を速め、102.95円、0.95%安で終了しました。

20100318

 後場の下げのきっかけは、ギリシャ支援に関する合意が困難で、IMFに対する支援要請となる可能性があるとする報道をきっかけに、対ユーロで円が急伸したことがあるようです。

A20100318_2

 欧州市場への収益依存度の高いオリンパスのザラバの動きに、ユーロ安の影響が浮き出ています。

20100318_2

 ただし、アジアは欧州市場は小動きで推移していますので、どうやら、FOMCや金融政策決定会合などのイベントが終わり、利益確定売りのきっかけを探していた投資家が、ギリシャ問題を格好の材料にしたのではないかと推測しています。

 アジア市場はマチマチです。インドネシアが0.62%の下げとなっているのが目立つ程度で、上昇、下落ともに非常に小幅にとどまっています。

 欧州市場では下げが優勢ですが、アジア市場と同様に僅かな動きにとどまっています。英国とノルウェーは上昇しています。

 GLOBEXでは、ダウ(+10ドル)、ナスダック(+2.25ポイント)とも小幅に上げています。軟調気味に推移していたのですが上昇に転じてきました。

 今日は週間ベースの新規失業保険申請件数、2月の消費者物価指数と景気先行指数、3月のフィラデルフィア連銀景況指数、そして10-12月期の経常収支などたくさんの経済指標の発表が予定されています。

 フェデックス(FedEX)がコンセンサスを上回る決算を発表しました。しかし、時間外取引では株価が1.7%近く下げています。その他パームの発表が予定されていますが引け後になります。

 明日の見通し

 多くの経済指標が控えているため、今日のダウ平均株価の動向は予断を許さないのですが、現時点では落ち着いた動きを示しています。ギリシャ問題の影響が限定的なものにとどまりそうですし、ドル円も円安方向に戻す基調であることから、明日の日経平均株価も無難なスタートになると見ています。

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今日の日経平均株価は? 3月18日

ポイント

 米国株式市場の上昇の影響は意外に小さいかもしれません。日経平均株価は前日終値近辺jを想定しています。ザラバも小動きにとどまりそうです。

今日のマーケット

 ダウ平均株価は47.69ドル、0.45%高と堅調であったように見えるのですが、午後2時ごろから調整色が強まっているのが気になります。

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 2月の生産者物価指数が前月比で低下したことを受けて、インフレ懸念が遠のき、マーケットを押し上げました。午後2時ごろには82ドル高まで上げ幅を拡大しています。

 ドル円もドル安(円高)方向に振れたことから、資源関連銘柄が好調な動きを示しました。産金株のニューモント・マイニングがザラバで急騰したのが印象的でした。

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 ところが、午後2時を過ぎるとマーケットの雰囲気が変わります。ニューモント・マイニングの株価の動きにも示唆されています。

 背景にあるのはドルの反発であったように思われます。

A20100318

 加えて、4.41%と大きく低下したVIX指数も、午後2時頃から上昇に転じています。マーケットのセンチメントが悪化したことを示します。

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 さらに、フィラデルフィア半導体指数も午後は調整局面に入ってしまいました。

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 このような動きを反映した今日の日経平均株価ですが、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,775円を多少下回るところをメドとしています。したがって、現物価格のメドは10.840円。ほぼ前日終値の水準です、

 今日は、1-3月の法人企業景気予測調査、2010年の公示価格、1月の景気動向指数の改定値、3月の金融経済月報など重要な指標が待ち受けています。

 予断は許しませんが、ザラバは小動きと見ています。ただ、公示価格が意外な下落となれば軟調な展開になる可能性もありそうです。

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2010年3月17日 (水)

今日のマーケットと明日の見通し 3月17日

ポイント

  • 日経平均株価は125.27円の大幅高
  • 日米の金融政策の相乗効果で輸出関連、内需関連ともに上昇
  • 問題はこれから。注目イベント通過後の反動に要注意
  • ダウ、ナスダックの先物は堅調ながら上げ幅が小さい印象
  • 明日の日経平均株価の寄り付きは小幅高か?

今日のマーケット

 前日の米国株高を受けて、67円高で寄り付いた日経平均株価は、後場に一段高となり、125.27円、1.17%高で大引けとなりました。

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 FOMCが政策金利を据え置いたことでダウ平均株価が43.83ドル、0.41%上昇したことが、輸出関連の主力株を押し上げたようです。富士フィルムの株価を見ると、マーケット開始直後からの上げが鮮明ですが、後場は小動きで推移しました。

20100317_2

 後場に入って、日銀が新型オペの資金供給額の増額を発表すると、マーケットは一段高となりましたが、その恩恵は内需関連株が受けたと見られます。三越伊勢丹HDの後場の動きが象徴的です。

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 日銀の発表後、ドル円は一時円高方向に振れました。材料出尽くしということもあるのでしょうが、期待を上回るような緩和策ではないと受け取られたような気がします。しかし、緩和の方向性は確認されたわけですから、結局円安方向に動いたと考えています。

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 問題はこの後かもしれません。FOMC、金融政策決定会合という注目のイベントが過ぎて、目先の大きな目標がなくなってしまった感があります。そのため、明日以降に、その反動が出る可能性は念頭に置いておく必要がありそうです。

 アジア市場は大きく上げています。インドネシア(+3.25%)、韓国(+2.11%)、台湾(+1.98%)、上海[+1.93%)、香港(+1.72%)と軒並みに日本の上昇率を上回っています。

 欧州市場も上昇です。上昇率はアジア市場ほどではありませんが、オーストリア、ベルギー、イタリア、オランダが1%を上回っています。

 GLOBEXでは、ダウ(+20ドル)、ナスダック(+3ポイント)ともに堅調に推移しています。上げ幅は安定的に推移していますが、意外に小幅であるような気がします。

 すでに2月の生産者物価指数が発表されています。全体では前月比0.6%低下しており、コンセンサスであった0.2%の低下幅を上回っています。ただ、食糧とエネルギーを除くコアが前月比0.1%の上昇とコンセンサスどおりであったためか、先物市場に大きな影響はないようです。

 今日はその他に週間の原油在庫の発表が予定されています。

明日の見通し

 すでに指摘しましたが、大きなイベント通過後の反動が多少気懸りです。ただし、米国が小動きであるならば、明日の日経平均株価の寄り付きは、今日の終値付近か多少高めとなりそうです。

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今日の日経平均株価は? 3月17日

ポイント

 米国株式市場上昇を受けて、今日の日経平均株価は高く始まりそうです。ザラバの基調も強そうです。寄り付きは10,775円の近辺を想定しています。注目は日銀の金融政策決定会合の内容。

今日のマーケット

 米国のFOMCがこれまでの政策を維持することが確認されると、株式市場と為替市場は多少複雑な動きを見せました。しかし、すぐに株式市場は上昇、為替市場はドル安の方向性が鮮明になっています。

 ダウ平均株価は43.83ドル、0.41%高で終えました。FOMCの内容に変化がないことがわかると、瞬間的に上昇し、すぐに反落したのですが、再び上昇に転じました。

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 低金利の継続から金融株が評価されたようです。JPモルガン・チェースが0.39%上げています。上げ幅は僅かですが、大引けにかけての上昇が目を引きました。

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 資源・素材関連も堅調で、原油価格の上昇から、エクソン・モービルが0.41%上昇しました。

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 VIX指数も株式市場同様複雑な動きを見せましたが、結局1.7%ほど下落しています。この指数が示唆するリスク許容度の高まりが、資源・素材価格の上昇の背景になったと見ています。

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 ドル円はFOMC後に大きく振れた後、円高方向が鮮明になりました。B2010031700000

 5分足でみると、その様子が一段と鮮明です。

A20100317

 そのような動きを受けての、今日の日経平均株価ですが、CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,725円をメドとしています。したがって、現物価格は10,775円近辺をメドとしています。

 ザラバは堅調な推移を想定しています。注目は日銀の金融政策決定会合で打ち出される政策内容です。緩和促進の方向性は明確ですから、マーケットにはプラスと素直に見ています。

 ただし、ドル円が円高方向に振れていることや、日銀の政策内容によっては出尽くし感が醸成される可能性もありますので、その点は注意しようと思っています。

 今日は、その他に1月の第3時産業活動指数、三井ハイテック、アスクルなど14社ほどの決算が予定されています。

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2010年3月16日 (火)

今日のマーケットと明日の見通し

ポイント

  • 日経平均株価は約60円の値幅での小動き
  • 対ドル円高が上値を抑える一方、明日の金融政策決定会合に対する期待感が下支えに。
  • 米国株式市場もFOMCを前に様子見の姿勢。
  • 明日の日経平均株価は日米の金融政策会合次第。とは言え、大きく上振れする状況をイメージしにくいが・・・・

今日のマーケット

 33円安で寄り付いた日経平均株価は、約60円の狭いレンジの中での動きに終始して、30.27円、0.28%安で大引けとなりました。

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 今日の米国で開かれるFOMC、明日予定されている日銀の金融政策決定会合の結果発表を前にして、動きか取れないマーケットという感じでした。

 対ドル円レートが円高に振れたことが重石となったようです。ホンダ(-1.52%)、コマツ(-1.20%)、キャノン(-1.20)など輸出関連の主力銘柄の一部に軟調なものが目につきました。

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 ただし、引け後になってから円安に大きく振れており、日経平均先物の夕場のマーケットでは6月限で40円上昇しています。 

アジア市場はマチマチの動きでしたが、上げが若干優勢でした。インドが1.44%と大きく上昇しています。

 欧州市場は全体が上げています。オランダ(+1.03%)、フランス(+0.98%)の上昇が目立ちます。

 GLOBEXでは、ダウ(+13ドル)、ナスダック(+4.25ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅は多少縮小しています。

 今日は2月の住宅着工統計と建設許可件数、そして輸入物価指数の発表が予定されています。そしてFOMCの政策金利発表が続きますが、日本時間で明日の朝3時15分ごろとなります。

明日の見通し

 日米の金融政策会合の内容次第で、明日の日経平均株価の様相が変わってくる可能性があるため、予想は困難というのが正直なところです。ただ、現時点ではFOMCでの政策金利変更はなさそうですし、出口政策に関する示唆があるとは見ていません。したがって、今日の終値よりは高い寄り付きを期待しています。 

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米国株式市場の動向 3月15日

米国株式市場の動向  (「今日の日経平均株価は?3月16日」への補足)

 3月15日のダウ平均株価は17.46ドル、0.16%の小幅高で終えています。ザラバでは軟調な局面が続いたのですが大引け前に戻しました。

20100315_2

 2月の鉱工業生産動向や設備稼働率、3月のNY連銀製造業景気指数など予定されていた主な経済指標がコンセンサスを上回ったにも関わらず、マーケットの基調が弱かったことが気になります。

 その背景の一つは、原油価格の下落であったと思われます。エクソン・モービルの株価が0.75%下げたのですが、ザラバでの停滞が目立ちました。

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 一方で、小売株が堅調に推移してマーケットを支えました。ウォルマートが2.82%上昇しています。ただし、この上昇は、先週金曜日に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が弱かったことで株価が下落したことの反動であるような気がします。(「米国株式市場を振り返る 3月12日」)

 ナスダックが5.45ポイント、0.23%と続落になったことも気懸りです。ハイテク株の上値が重くなっているように見えます。

 中国市場からの撤退報道を受けて、グーグルが2.82%下げました。引け後の時間外取引でさらに0.29%下げています。

Goog20100315

 一方、グーグル撤退の恩恵を受けると思われる中国の百度(BAIDU)は4.83%上昇しました。

 このような展開を踏まえて米国株式市場全体を見渡すと、どうも基調の強さが感じられないようです。

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今日の日経平均株価は? 3月16日

ポイント

今日の日経平均株価は多少低目に寄り付いた後、ザラバも軟調気味な小動きになると見ています。ダウ平均株価は僅かに上昇したものの、基調は弱く、対ドル円高に振れたことがマーケットの重石になると考えています。

今日の見通し

 ダウ平均株価は大引けにかけて戻して17.46ドル、0.16%の小幅高となりましたが、ザラバでの軟調な展開が目立ちました。ナスダックは5.45ポイント、0.23%安と続落となっています。

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 このような動きを反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,685円となっています。これを基準にすると、今日の日経平均株価は10,700円程度と前日の終値10,751.98円を下回った寄り付きになりそうです。

 ザラバでは、対ドルで円高方向に振れた為替がマーケットの上値を抑えると見ています。利益確定の動きにも注意したいと考えます。

A20100316

 今日から明日まで日銀の金融政策決定会合が開催されます。マーケットの期待感は大きいのですが、正直なところ、その大きさが気になります。明日、その期待以上の政策が打ち出されなければ、株価の動きが心配です。

 決算はサイボウズ、東栄住宅など12社が予定されています。

 昨日の米国株式市場に関しての詳細は、後ほどお伝えします。

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2010年3月15日 (月)

今日のマーケットと明日の見通し 3月15日

ポイント

  • 日経平均株価は小幅上昇。3日続伸とはいえ、上値の重さが気懸り。
  • 金融政策決定会合での一段の金融緩和期待がマーケットを下支え。
  • 米国市場は今日から夏時間。現在、GLOBEXではダウ、ナスダックともに軟調に推移。
  • グーグルの中国市場撤退がマーケットにどう影響するかに注目。

今日のマーケット

 50円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落に転じ、後場開始直後には42円安となりました。その後多少の回復を見せて、0.72円、0.01%と小幅高で終えました。

20100315_2

 16日から始まる金融政策決定会合で一段の金融緩和が打ち出されるとの期待感がマーケットを支える一方で、利益確定売りが上値をかなり強力に抑え込んだように見えました。

 そのような中で、後場の回復を牽引した銘柄の中で目を引いたのが、明電舎と富士電機HDでした。中国での「智能電網」(スマートグリッド)への4兆元規模の投資というニュースが背景にあるようです。明電舎は2.9%の上げにとどまりましたが、富士電機HDは8.9%と急騰しています。

20100315_3

 金融政策決定会合に対する期待が強く、金利低下→日米金利格差の拡大→対ドル円安という連想が働いたせいか、ザラバでの対ドル円レートが小動きながら円高方向に振れたことを気にする様子は強く感じられませんでした。

B20100315

 アジア市場は下げが優勢です。台湾(-1.46%)、上海(-1.21%)の下落幅の大きさが目を引きました。

 欧州が全体が下げています。ただし、下げ幅は限定的です。米国のGLOBEXの動きが気になる様子です。

 そのGLOBEXでは、ダウ(-20ドル)、ナスダック(-4.75ポイント)ともに軟調な推移です。ただし、下げ幅は縮小しつつあるようです。

 3月のNY連銀製造業景気指数が22.9と、コンセンサスであった22.0を上回ったことが下げ幅縮小の理由の一つであるようです。ただし、これから2月の鉱工業生産、3月のNABH住宅市場指数などが発表されますから、予断は許さないようです。

 加えて、グーグルが中国市場撤退というニュース株式市場にどう影響するか注目する必要がありそうです。グーグルの時間外取引は2.1%の下落、そして百度(BAIDU)の株価は19.26%上昇しています。

明日の見通し 

 米国株式市場も利益確定が上値を抑える展開が鮮明になっています。下落で終わる可能性もあり、その場合は明日の日経平均株価にかなりインパクトがありそうだと見ています。

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今日の日経平均株価は? 3月15日

ポイント

今日の日経平均株価は先週の終値を多少上回ったところで寄り付いた後は、小動きを想定しています。ただし、先週3.7%と大きく上昇したことの反動は念頭に置いておかなければならないと考えています。

今日の見通し

 先週金曜日にダウ平均株価が0.12%と僅かながらも上昇したことを受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が10,740円となっています。したがって、日経平均株価の寄り付きは10,800円近くになりそうな様子です。

 今週は16日の米国FOMC、そして16-17日の日銀金融政策決定会を控えています。そのため、比較的に身動きがとりにくく小動きになると考えます。

 ただし、日経平均株価が先週大きく上昇したことの反動や、先週金曜日に急落した上海市場の今日の動きなどが、不透明要因となっていることを警戒しています。

 今日は2月の消費動向調査、3月の月例経済報告の発表が予定されています。加えて、2月の首都圏・近畿圏のマンション市場動向が出てきます。決算は、ACCESS、ドクターシーラボ、稲葉製作所など10社余りと僅かです。このような国内の指標や決算がマーケットを大きく動かす上昇は想定していません。

 ドル円は多少円安に振れて始まったのですが、円高方向に戻りを見せています。とは言え、基調は小動きです。

20100315

 FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に「『急減速に注意!』:かかし」を投稿していますので、ご参照願えればと存じます。基本的には、5週連騰の反動に警戒しています。

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ご連絡

 今日は一日中外出しておりました。投稿記事を書く時間的余裕がなく、失礼しました。

 明日(といっても、既に今日ですが)午前7時にFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事が掲載される予定です。タイトルは「『急減速』に注意!:かかし」。

 5連騰となった日経平均株価ですが、たぶん6連騰はないかもしれないと考えています。

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2010年3月13日 (土)

米国株式市場を振り返る 3月12日

ポイント

  • ダウ平均は僅かに上昇する一方、ナスダック僅かに下落。
  • 消費関連指標がマチマチであったことを映す展開。
  • 利益確定の動きでマーケットの上値が重くなりつつあることが気懸り
  • 月曜日の日経平均株価には多少プラスに寄与か?

12日の米国株式市場を振り返る

 ダウ平均株価は12.85ドル、0.12%と僅かに上昇しました。マーケット開始直後に上下に動いた後は、小動きに終始したという印象です。

20100312

 前月比0.2%の下落が予想されていた2月の小売売上高が0.3%増加したことが、スタート直後のマーケットを引き上げました(「好調な2月の米国小売統計」)。ところが、その後発表された3月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が72.5とコンセンサスの74.0を下回ったことが、楽観的なセンチメントを冷やしてしまいました。

 その後は、売り買いが拮抗して、狭い値幅の中の上下を繰り返したまま大引けとなっています。だんだんと上値が重くなってきているように見えるのが気懸りです。

 消費関連の経済指標がマチマチでしたが、興味深いのは、高級品を扱う百貨店が好調な2月の小売売上高の恩恵を受けたように見えることです。ノルドストロームが2.3%上昇しました。ミシガン大学の数字を気に賭けた様子は見られません。

Jwn20100312

 一方、低価格の日用品を手掛けるスーパーなどは低調であった3月のミシガン大学の指標にダメージを受けたようです。ウォルマートが0.1%下落しましたが、指標発表後の下落が目立ちます。

Wmt20100312

 このような展開がドル円にも反映しました。2月の小売売上高発表後大きく円安方向に振れた為替が、すぐに円安方向に揺り戻されてしまいました。

A20100313

 月曜日の日経平均株価への示唆

 小売統計発表後の円安への動きが月曜日の日経平均株価を押し上げることを期待したのですが、その期待はすぐに消えてしまったようです。

 ただ、わずかとは言えダウ平均株価が上昇して終わったことが、多少のプラス要因になると考えています。

 したがって、小高く寄り付くことを期待しています。

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2010年3月12日 (金)

好調な米国の2月小売統計

 米国の2月小売統計は予想外に強い数字でした。

 小売り全体の前月比は0.3%の増加。コンセンサスは0.2%の減少でした。
自動車を除くと0.8%の増加と、これも事前予想であった0.1%の増加を大きく上回ります。

 この数字にマーケットはかなり驚いているようです。ドル円が大きく円安に振れています。

C20100312

 NYダウ先物価格も20ドル高程度で推移していたのですが、現在は39ドルとなっています。

 あと1時間ほどで発表になる3月のミシガン大学消費者信頼感指数も見てみたいところですが、とりあえず今のところは、月曜日の日経平均株価にとって好影響がありそうな展開です。

(お詫び)

 2つあります。

 1つは、今朝のコメントの中での株価の見通しを先物価格ベースで把握していたため、現物価格と乖離しており、若干ピント外れの株価を記載してしまいました。

 2つ目は、今日は外出で帰宅が遅れたため、マーケットに関するコメントは明日させていただきます。

 以上、御迷惑をおかけします。もうしわけありません。

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今日の日経平均株価は? 3月12日

ポイント

 米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価は高く始まりそうです。10,700円の近辺での寄り付きになりそうです。ただし、その寄り付き価格からさらに一段の株価上昇を牽引する要因が見当たりません。ザラバでの一時的な調整を警戒する必要がありそうです。

今日の見通し

 ダウ平均株価が44.51ドル、0.425上昇したことから、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が10,705円を付けています。そのため、今日の日経平均株価の寄り付きは10,700円にとどく可能性があると見ています。

 ただし、ダウ平均株価の展開に力強さが見られなかったことには注意したいと考えています。

20100311

 週間の新規失業保険申請件数はほぼ予想通りだったのですが、継続申請件数がコンセンサスを上回ったことや、中国の2月のCPIが大きく上昇したことなどを嫌気して、軟調気味なスタートとなった後、午後3時頃まではほぼ横ばいで推移しています。

 そして、大引け前1時間程度で突然上昇したのですが、明確な理由があるわけではないようです。金融株が牽引役となりました。JPモルガン・チェースの株価が0.58%上昇したのですが、引け前の急上昇が印象的でした。ただし、引け後の時間外取引では多少反落しているのですが・・・

Jpm20100311

 米国株式市場の上昇に力強さが欠けていることから、今日の日経平均株価のザラバの動きも多少軟調な展開があるのではと警戒しています。

 対ドル円レートは小動きです。

A20100312

 今日は1月の鉱工業生産指数の発表がありますが、確報値ですから大きな影響はなさそうです。決算は、SUMCO,HIS、飯田産業など37社程度と多めです。

 たびたび指摘しているのですが、日米の株価の連動性の高さに注目しています。ダウ平均株価が10.611ドルですから、日経平均株価も10,611円程度が居心地がいいようなのですが、今日10,700円近辺で寄り付くと、そのあとに一段の上昇を牽引するような明確な要因が見えないことに多少の不安を感じます。

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2010年3月11日 (木)

週間ベース新規失業保険申請件数はほぼ予想通り

 3月6日に終わった週の新規失業保険申請件数は46万2千人と、コンセンサスであった46万人に沿ったものでした。

 予想通りということで、GLOBEXの動きに目だった変化はないようです。

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今日のマーケットと明日の見通し 3月11日

ポイント

  • 日経平均株価は100円を越える大幅高ながら、寄り付きのギャップアップ分を考慮すれば、実質的には37円弱の上昇。
  • 中国と為替に大きく振られた一日。
  • GLOBEXはダウ、ナスダックとも軟調気味な小動き。週間ベースの新規失業保険動きに注目。先週金曜日の2月雇用統計が良かっただけに、期待に反する数字が出れば、マーケットの反落も。
  • 米国株式市場が小動きにとどまれば、明日の日経平均株価の寄り付きは今日の終値付近か? 現在のCMEでの日経平均先物価格(円ベース)は10,680円。

今日のマーケット

 日経平均株価は101.03円、0.96%の上昇で終えています。大幅高に見えるのですが、米国株式市場の堅調な動きを受けて64円高で始まっていますから、実質的には37円弱の上昇にとどまりました。

20100311

 かなり強いマーケットであったような印象があるのは、後場の急落とその後の急騰があったためと思われます。

 上海株と為替(ドル円)が後場の急落を牽引したようです。

 中国では、2月の消費者物価指数が予想を上回ったことをきっかけに、上海総合指数が急速に下落しました。これが、後場の日経平均株価を直撃したようです。

20100311_2

 加えて、対ドル円レートが円高に振れたことも、マーケットにダメージとなりました。

B2010031000000

 そのため、午後1時近くには24円高まで上げ幅を縮めた日経平均株価ですが、その後大引けにかけて戻しています。

 戻した原因も、やはり中国と為替でした。

 金融引き締め懸念はある程度織り込み済みということで、上海総合指数が大きく反騰に転じると同時に、対ドル円レートも円安方向への戻りを見せました。

 というわけで、今日はSQ前の動きを警戒していたのですが、終わってみれば海外要因に振り回された一日という印象です。

 アジア市場はマチマチです。ただし、どの市場でも変動率は小幅にとどまっています。

 それに対して、欧州市場は総じて下げています。しかし下げ幅は、ベルギーが0.95%と比較的に大きいのですが、その他は限定的です。

 GLOBEXでは、ダウ(-14ドル)、ナスダック(-3.25ポイント)ともに軟調気味な推移です。あまり大きく動いてはいないようです。

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数と1月の貿易収支の発表が予定されています。GLOBEXの動きから判断すると、小動きとの予想がコンセンサスであるようです。

 ただし、先週金曜日の雇用統計が良かっただけに、46万人と先週の46万9千人から僅かに減少すると予想されている新規失業保険申請件数が、上回るようであれば、マーケットの重石になる可能性もありそうです。

明日の見通し

 米国株式市場が小動きにとどまり、ドル円に大きな振れがなければ、今日の日経平均株価の終値近辺での寄り付きになると見ています。

 現時点では、米国株式市場、為替ともに大きく動くような要因は見えていません。

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今日の日経平均株価は? 3月11日

ポイント

 米国株式市場、特にナスダックの上昇を受けて、高めの寄り付きが期待できそうです。10620円をメドにしています。SQを前に予断はできないのですが、比較的に堅調な小動きを期待しています。

今日の見通し

 ダウ平均株価はザラバで一時調整色を見せたのですが、2.95ドル、0.03%高と続伸しています。

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 金融株がマーケットを支えたようです。特に、資産売却が進展しているAIGが10.59%と急騰したことが目を引きました。

Aig20100310

 しかしながら一方で、商品価格の基調が弱くなり、金価格が1.26%とかなり大きく下落しました。これを反映して、代表的な産金株であるニューモント・マイニングが1.57%下落しており、マーケットの重石になりました。石油株も軟調な展開です。

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 一方で、ナスダックは18.27ポイント、0.78%高と依然堅調さを持続しています。

 このような米国株式市場の動向を受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10.620円となっており、これを今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

 SQを前に、ザラバの展開は予断を許さないのですが、欧州市場、米国市場がともに堅調に推移しており、前日に対ドル円安方向に振れたことなどから、比較的に堅調ぎみな小動きを想定しています。

A20100311

 今日は10-12月期のGDP改定値の発表が予定されていますが、2次速報ということもあり、びっくりすることがあるとは考えていません。決算はオハラ、クミアイ化学等9社程度です。

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2010年3月10日 (水)

今日のマーケットと明日の見通し 3月10日

ポイント

  • 昨日に引き続き金縛り状態の一日
  • ただし、工作機械や消費者金融株などが活発な動きを見せており、マーケットは上値の重さというより、下値の底堅さが印象的
  • GLOBEXではダウ、ナスダックとも小幅高で推移。
  • 今日の米国株式市場が小動きであれば、対ドル円レートが円安方向に振れていることもあって、明日の日経平均株価は高めの寄り付きが期待できそう。

今日のマーケット

 昨日同様、身動きの取れない状況でした。11円安で寄り付いた日経平均株価は僅か40円程度の狭い値幅の中での往復を繰り返したまま、3.73円、0.04%と僅かな下げで終えています。

20100310_2

 上値の重さという重苦しい雰囲気はあまり感じられませんでした。工作機械や消費者金融株など元気な動きも見られ、下値の底堅さが印象的でした。

 工作機械株は、前日に発表された2月の工作機械受注総額速報値や、今朝発表された1月の機械受注の中の工作機械分野の伸び率が、ともに大幅な増加を示したことが、マーケットに好感されたようです。オークマの株価が5.3%上昇していますが、マーケット開始早々の動きを見ると、機械受注のインパクトがかなり大きかったように見えます。

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 消費者金融株の上昇のきっかけは、確認したわけではないのですが、大手証券会社の推奨レポートであったと指摘されています。

 その他、日経225銘柄に採用された日新製鋼が6.9%の大幅高になりました。

20100310_3

 このように、マーケットは比較的に元気な動きを見せていたことに注目しています。

 アジア市場は上海を除き上昇しています。上海市場では、銀行の預金準備率再引き上げの観測がマーケットの足かせになったと見られます。

 アジア同様、欧州市場も上げ基調です。英国とスイスが下げているのですが、ごくわずかな下げにとどまっています。

 GLOBEXでは、ダウ(+8ドル)、ナスダック(+3.75ポイント)ともに小動きですが上昇しています。

 今日の米国では、1月の卸売売上高と2月の財政収支の発表が予定されています。

明日の見通し

 米国株式市場も大きく上昇してきたことから、様子見姿勢が強いようです。これから始まるマーケットを大きく変動させるインパクトのある指標や出来事が見当たらないため、小動きに終始する気配があります。

 一方で、今日の東京株式市場の引け後から、対ドル円安への振れが目立っています。

 ということで、明日の日経平均株価には、米国株式市場の動きの影響は中立、為替の動きはプラスであるため、高めの寄り付きを期待しています。

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ロック・フィールド(2910)(10.03.10) : 春 研一

 ロック・フィールドの決算速報です。20104月期第3四半期累計の連結業績(2009.5-2010.1)は4.1%減収ながら、8.1%営業増益、8.3%経常増益と順調でした。一方、固定資産除却損、投資有価証券評価損など合計3億円弱の特別損失があったため、純利益は5.8%減となりました。

     

 ただし、直近の3ヶ月のみをとると、2.1%の減収でしたが、営業利益は16.4%増益、経常利益は16.9%増益、純利益も1.6%増益です。上期の業績が、5.2%減収、0.5%営業増益でしたから、減収幅が縮小したことを主因として業績は力強い回復軌道に乗った可能性もあります。

Ws20100309     

 決算発表と同時に、2月の月次データも公表されています。下の画像は百貨店の食品の前年同月比と、ロック・フィールドの主要業態であるRF1の既存店の前年同月比推移を並べたものです。ほぼ同傾向の動きを示しており、ここまでマイナス幅が大きく縮小していることがわかります。

    

 そこで、去年の値を見ると、2月から落ち込みが大きくなっていますが、前年がうるう年であったため伸び率が高くなっている反動が3%程度あります。それを考慮すると、実質的に落ち込みが大きくなったのは、2009年の3月以降ということになります。よって、既存店の前年同月比は3月以降さらに改善する可能性が高いものと考えられます。

    

 下の画像には、月次推移と同時に決算期ごとの営業利益増減益率を示しています。楽観的に解釈すれば、今期が06/4期と似たような状況であるとも考えられます。すると、前回は07/4期、08/4期と二桁増益となっていますので、今回も来期、さ来期と同様の回復も期待されます。

    

 なお、今期に関しては、会社予想通りとすれば、第4四半期の営業利益は24%減益となります。しかし、2月の既存店前年同月比も今年度で最もマイナス幅が小さく、3月以降も去年の水準が低いことから高めの数字となる可能性があります。これらを客観的に評価すれば、会社計画は利益面に関しては過少評価とも言えましょう。現時点のPBR0.8倍であり、株価のダウンサイドリスクも少ないと考えられます。

Chart20100309     

なお、同社だけでなく個人消費全般が昨年1011月を底に回復に向かっている可能性があり、それを裏付けるようなデータも出始めています。それらも含めて「株式投資をファンダメンタルから極める」というブログで解説していますので、興味のある方はご覧になってください。

参照URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10476820847.html

メルマガのバックナンバーが見たい場合は、こちら。

参照URLhttp://archive.mag2.com/0001086601/index.html

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今日の日経平均株価は? 3月10日

ポイント

 今日の日経平均株価は多少高めに寄り付いた後は、小動きを想定しています。ただし、1月の機械受注統計、2月の企業物価指数の動向の影響がありそうです。SQを前にしたマーケットの意外な動きにも要注意です。気の抜けない状況ですが、一時的には軟調な局面があることを警戒しています。

今日の見通し

 マーケット開始前には調整局面の兆しを見せていたダウ平均株価が、11.86ドル、0.11%の小幅上昇となりました。ナスダックも6.47ポイント、0.36%高となっています。

 この展開を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10.585円と、前日の日経平均株価終値を上回っています。これが、今日の寄り付きのメドとなりそうです。

 ダウ平均株価は小幅上昇でしたが、堅調であったという感じではないので、多少注意を要します。1時半近くには60ドル高を付けた後、かなり急激に値を崩しています。3時過ぎには18ドル安まで下落しました。

20100309

 原油など国際商品市況の低下で、シェブロンなど資源エネルギー株が調整した影響が大きかったようです。

Cvx20100309

 それでも、シスコ・システムズは競合他社の12倍という高速のルーターを発表したことが、他の通信株にも好影響を与えたようで、AT&Tの株価が1.11%高と堅調な動きでマーケットを多少支えたと見ています。

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 対ドル円レートの動きは多少円高気味のところで安定しています。

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今日は1月の機械受注統計、特定サービス産業動態統計速報、2月の企業物価指数など重要な統計の発表が待ち構えています。12月に大きく上昇した機械受注の1月の数字に注目しています。決算は東京楽天地の他8社程度です。

 このような状況から、今日のザラバは現在のところ小動きと見ていますが、軟調な場面もある可能性には警戒しています。

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2010年3月 9日 (火)

今日のマーケットと明日の見通し 3月9日

ポイント

  • SQを前に、日経平均株価は金縛り状態という印象でした。小幅反落で終わっています。
  • 先週末の米国雇用統計で大きく対ドル円安方向に振れた為替が、急速に円高方向に揺り戻していることに注意する必要がありそうです。
  • GLOBEXではダウ、ナスダックとも下げ幅を拡大しています。為替の動きと併せて、明日の日経平均株価の下振れリスクが高まっていることを示唆しています。

今日のマーケット

 前日のダウ平均株価の反落を受けて、18円安で寄り付いた日経平均株価は、その後50円程度という非常に狭い値幅の中での動きにとどまり、18.27円、0.17%の小幅下落で大引けとなりました。

20100309

 マーケットを動かす大きな要因がなかったこともありますが、やはりメジャーSQを前にして動きがとれなかったという印象です。

 代表的な円高メリット・セクターである紙・パルプがパフォーマンス上位に顔を出しているところを見ると、ザラバで対ドル円高に振れたことが、多少マーケットの重石になったように見えます。

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 アジア市場はマレーシアとインドを除いて上昇しています。人民元の切り上げを見越して、グローバルな資金が流入しているのか、上海市場が0.52%高と堅調であったのが目を引きました。

 一方、欧州市場は全体に下げています。スペイン(-1.24%)、ポルトガル(-1.66%)、ギリシャ(-1.64%)が揃ってかなり大きく下落しているのが気になります。

 GLOBEXでは、ダウ(-24ドル)、ナスダック(-4.75ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大してきていたのですが、現在は少し縮小に転じています。

 今日の米国では、重要な経済指標の発表は予定されていません。

明日の見通し

 今後の日経平均株価を見る上で気になるのは、10,500円を越える株価上昇をもたらしたのが、国内要因ではなく、主に米国株式市場の上昇と、対ドル円安という2つによるところが大きいという点です。

 その2つの要因の牽引力がなくなってきました。現在のGLOBEXではダウ、ナスダックとも下げています。また、雇用統計で大きく円安に振れた為替が急速に円高方向へ揺り戻しています。

 そのようなわけで、明日の日経平均株価は下振れリスクが高まっていると見ています。

 もっともSQを前に、予想外の動きが出る可能性も念頭に置く必要があるかもしれません。

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今日の日経平均株価は? 3月9日

ポイント

ダウ平均株価が3営業日ぶりに小幅反落となりましたが、日経平均株価への影響は限定的と見ています。ナスダックが堅調であったことが支えになりそうです。ただし、前日に大きく上昇していることもあって、ザラバは上値の重い展開を予想しています。SQ前のイレギュラーな動きも警戒しています。

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今日の見通し

 ダウ平均株価が利益確定の動きに押されて、13.68ドル、0.13%下落しました。

20100308

 一方で、ナスダックが5.86%、0.25%の上昇と堅調さを維持しています。

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 ブラックベリーで名を馳せているリサーチ・イン・モーションが、JPモルガンによる投資判断の上方修正をきっかけに5.6%と急上昇したことが、ナスダックを牽引したようです。

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 また、インターネット接続の高速化に関する新技術の発表を予定しているシスコ・システムズが、同じくJPモルガンの推奨もあって3.65%上げました。

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 このような米国市場の展開を受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,0620円となっています。ただし、個人的なメドとしては、前日終値である10,585.92円の付近と、多少低いところを見ています。

 ザラバを大きく動かす要因は見当たらないのですが、前日の急騰の反動とSQ前のイレギュラーな動きに警戒したいと考えています。

 ドル円は落ち着いた動きで、マーケットを支えそうですが、前日に円安の動きを大きく織り込んでいますので、やはり今日はある程度の反動はやむを得ないかもしれません。

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 今日は1月の景気動向指数、決算は菱洋エレクトロ、イハラケミカル工業など7社が予定されています。

本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUPCBOE,CNN MONEYMSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム

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2010年3月 8日 (月)

今日のマーケットと明日の見通し 3月8日

ポイント

  • 2月の雇用統計を受けた米国株式市場の上昇と、対ドル円安への振れという2つの要因に牽引された大幅な株高でした。
  • ところが、その2つの要因が心もとない動きです。GLOBEXではダウ、ナスダックともに小動き、対ドル円安への振れも一段落という様子です。
  • したがって、明日の日経平均株価は小動きあるいは反落を想定しておきたいと考えています。

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今日のマーケット

 169円高で寄り付いた日経平均株価は、その後73円弱という狭い値幅での動きに終始して、216.96円、2.09%高で大引けを迎えています。

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 対ドル円レートが円安に振れたため、精密機器、輸送用機器、機械などの輸出主導型ハイテク・セクターがパフォーマンス上位に顔を揃えています。

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 今朝も申し上げましたが、ダウ平均株価と日経平均株価の連動性の高さに注目しています。今日の日経平均株価の終値は10,585.92円でした。前日のダウ平均株価が10,565.20ドル。ダウ先物価格が14ドル高程度で推移していることも勘案すると、通貨の違いを無視した乱暴な比較ですが、両者が拮抗した水準となっています。少なくとも、日経平均株価にとってはこの状況での居心地が良いような気がしています。

 アジア市場も好調でした。香港(+1.97%)、マレーシア(+1.88%)、インドネシア(+1.85%)、韓国(+1.56%)、台湾(+1.25%)など軒並みに1%を大きく上回る上昇を見せています。

 一方、欧州はマチマチです。ただ、オーストリア(+2.42%)を除くと、現在のところ、小幅の値動きにとどまっています。

 GLOBEXでは、ダウ(+13ドル)、ナスダック(+2.75ポイント)ともに上げていますが、欧州同様小動きです。今日は、重要な経済指標や、注目の決算などの発表がないため、大きな牽引役が見当たらない様子です。アジアの保険事業を英国のプルーデンシャルに売却することを決めたばかりのAIGが、今度は海外部門であるALICOをMetLifeに売却するという報道が注目を集めているようです。

明日の見通し

 米国株式市場が小動きか、場合によっては、前日の大幅高の反動から、多少の反落があるかもしれないという雰囲気です。

 現在、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,605円と、日経平均株価の終値を上回っているのですが、予断は許さないと見ています。

 

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今日の日経平均株価は? 3月8日

ポイント

今日の日経平均株価は大きなギャップアップで始まりそうです。寄り付きのメドは10,550円。ザラバは堅調な推移を期待しています。ただし、上値は限定的と見ています。突然の利益確定の動きには警戒したいところです。

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今日の見通し

 先週金曜日の2月雇用統計をきっかけとした米国株式市場の上昇を背景に、今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。CMEの日経平均先物価格10,550円を寄り付きのメドとしています。

  対ドル円レートが円安方向に振れていることがマーケットの支えになるため、今日のザラバも堅調な推移を期待しています。

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 ただし、ザラバでの上値は限定的ではないかと見ています。ダウ平均株価と日経平均株価の連動性が高いことに注目して、個人的には10,565円あたりまでを考えています。つまり、10550円で寄り付けば、ザラバはほぼ横ばいという見方です。

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 12月に急増して反落も懸念される1月の機械受注の発表が10日に予定されていることや、SQ、そして3月期末を控える株式市場の需給要因などを考慮すると、突然の利益確定の動きにも警戒を怠れないと考えています。

 今日は、1月の国際収支、2月のマネーストックと貸出・資金吸収動向、そして2月の景気ウォッチャー調査が発表されます。決算は巴工業、トーシンなど8社程度。景気ウォッチャー調査に注目しています。

 FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への投稿記事「よたび、反騰は続くのか?:かかし」を併せてご参照願えればと存じます。

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2010年3月 7日 (日)

お知らせ

 毎週のことですが、月曜日午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事が掲載される予定です。タイトルは「よたび、反騰は続くのか?」。

 日経平均株価は4週連続の上昇となっています。上昇を始めたころ、ある経済新聞の週間マーケット予想は「株式・外部環境警戒、1万円割れも」となっていました。それが今週については「米株高・円安で戻り試す」、米国株については「指標好調なら一段高も」と強気です。

 この強気のコンセンサスが大きな気懸りではあるのですが、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,550円となっていて、どうやら月曜日は大幅高でのスタートになりそうです。

 問題はそのあとです。

 来週をどう見るかについて、「よたび、反騰は続くのか?」で述べて見ました。お時間があれば、是非ご参照ください。

 

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ハイテクに警戒シグナル?

 米国ハイテク産業の業績急回復とか、ナスダックの上昇などの明るい話が新聞紙上をにぎわしています。しかしながら、リーマン・ショック後間もない2008年11月に早々と底打ちから上昇に転じたハイテクの景気指標が、今度は早々と頭打ちの兆しを見せ始めました。

 3月4日に米国商務省が発表した1月の「出荷・在庫・受注統計」の中のコンピュータ及び関連機器部門の在庫循環モメンタムはこのようになっています。在庫の動きにご注目ください。

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 加えて、気になるのは出荷金額の伸び率に頭打ちの兆しが鮮明になっていることです。

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 これからしばらくの間は、米国ハイテク関連については、良いニュースであふれる可能性もあるのですが、投資という観点からみると、一昨年秋からかなり長期にわたって続いてきた上昇局面がすでに終盤に近づいたという認識を持った方がよいかもしれません。

 ただし、マーケット全体が警戒局面になったということではありません。長く先導役を担ってきたハイテクに息切れの様子が鮮明になりつつあるということです。

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2010年3月 6日 (土)

注目株式市場の動向 3月5日

 世界の株式市場に持ち直しの動きが見られます。注目株式市場の3月5日の状況は次の通りでした。

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 年初来の株価パフォーマンスを追ってみると、環境の良かった1月15日には、圧倒的に上昇している市場が優勢でした。

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 ところが、2月5日には状況が悪化して、注目市場全ての年初来パフォーマンスがマイナスに転じてしまいました。

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 そして3月5日です。1月15日には及ばないにしても、世界の株式市場がかなり好転しつつある様子がうかがえます。

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 このようなグローバルな状況の変化が、日経平均株価にも影響すると見ています。

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米国株式市場を振り返る 3月5日

 予想より小幅な雇用者数の減少となった2月の雇用統計が、米国株式市場の上昇を牽引しました(「予想よりも良かった2月の米国雇用統計」)。この展開が月曜日の日本のマーケットを押し上げそうです。

 ダウ平均株価は122.06ドル、1.17%の上昇。ザラバでの調整もなく力強い上昇という印象です。

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 金融セクターの強さが目立ちました。1月yの消費者信用残高が増加したことも影響したのでしょうが、アメリカン・エクスプレスが3.38%上げています。

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 フィラデルフィア半導体指数が1.44%とかなり大きく上昇して、テクノロジー・セクターも好調な推移です。タブレットPC「iPad」を4月3日から発売すると発表したナスダック銘柄のアップルが3.91%の急騰を見せました。

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 このような米国株式市場の堅調な展開に呼応して、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が6.94%と大きく下落しています。

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 過去5年の推移をみると、投資家のリスク許容度が大幅に高まっている様子が実感できます。

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 リスクマネーが国際商品に流れ込んでいる模様で、WTI原油価格が1.97%上昇しています。金価格も0.35%上げました。

 このような米国株式市場の展開が、月曜日の日経平均株価を押し上げそうです。

 加えて、米国雇用統計をきっかけに対ドルが円安に振れたことが、マーケットを後押ししそうです。

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 日銀が追加的な金融緩和措置を検討しているという報道が、対ドル円安への動きに対する安心感を強めている点に注目する必要があります。

 ロンドンのインターバンク金利(LIBOR)3カ月物を見ると、ドル金利の上昇と円金利の低下で、とうとう日米金利が逆転しました。VIX指数の動きがキャリー・トレードの活発化を示唆していますから、円キャリーに比重が移れば、当然円安傾向が加速することになります。

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 このような動きは日本の株式市場を上昇させる重要なエネルギー源になるかもしれません。

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2010年3月 5日 (金)

今日の株式市場を振り返る 3月5日

 今日は所用で外出しており、ご報告が遅れました。簡単なもので失礼します。

 前日の反動もあって、マーケットは大幅上昇となりました。

 108円高で寄り付いた日経平均株価は調整らしい調整も見せないまま223.24円、2.2%の大幅高で終えました。

20100305

 米国株式市場の上昇、対ドル円安方向への振れ、日銀による追加金融緩和措置検討との報道、中国の全国人民代表大会での積極的な産業振興計画の表明などがマーケットを押し上げました。

 マーケットへの寄与度の大きい輸出関連主力株が大きく上昇したところから見ると、日銀の政策が一段の円安を促すという期待感が大きく影響したと考えています。

 今夜の焦点は、米国の2月雇用統計ですが、ポイントはすでにお伝えしたとおりです。

 米国市場はすでに開いており、ダウは53ドル高、ナスダックも11.69ポイント高となっています。正直なところ、雇用統計のインパクトが意外に限定的という印象です。おそらく、ドル高が重石になっているのだろうと推測します。

 月曜日の日経平均株価に対しては、堅調な米国株式市場と、対ドル円安の組み合わせになりますから、かなりの好影響が期待できると思っています。

 以前に申し上げたと思いますが、日米の株価の連動性の高さに注目しています。今日の日経平均株価の上昇幅は大きかったのですが、この連動性に照らせば、日米のギャップが修正される動きと見てもよさそうです。

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 とすれば、今日の米国株式市場が上昇すれば、月曜日の日経平均株価にもさらなる上昇余地が生じるように見えます。

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米国雇用統計のインパクト

 GLOBEXの動きを見ると、雇用統計発表後に60ドルを越えて跳ね上がったのですが、その後50ドル高と上げ幅が多少縮小しています。

 一方、ドル円は大きく円安方向に振れました。

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 いずれにしても、堅調な米国株式市場と対ドル円安が、月曜日の日経平均株価の押し上げ要因となりそうです。

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予想よりも良かった2月の米国雇用統計

 先ほど発表された2月の米国雇用統計は予想よりも良い数字でした。

 非農業部門雇用者数は3万6千人の減少にとどまり、コンセンサスであった6万8千人を大幅に下回っています。

 失業率は9.7%。事前予想は9,8%でした。

 この数字を受けて、GLOBEXのダウは61ドル上昇しています。発表前は25ドル程度の上昇でした。ナスダックは11.25ポイントの上昇です。同じく発表前は5.5%程度上げていました。

 上昇幅はさらに拡大しそうな雰囲気です。

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今日の日経平均株価は? 3月5日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。米国株式市場の上昇に加えて、対ドル円安方向への振れという支えもあって、ザラバも堅調な推移を期待しています。

 ダウ平均株価は47.38ドル、0.46%の上昇となりました。週間ベースの新規失業保険申請件数が僅かですが予想よりも少なかったことや、10-12月期の非農業部門労働生産性がコンセンサスを上回ったこと好調にスタートしました。

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 しかし、ザラバの動きを見ると、すぐに大きく調整しています。経済指標を受けてドル高が進みマーケットを冷やしたようです。1月の中古住宅販売が前月比で大きく下落したことも影響したようです。

 ムーディーズがドイツ銀行を格下げしたとのニュースも重なって、対ユーロでドルが大きく買われました。

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 このドル高が国際商品市況の下落を招きました。原油価格の下げを映して、エクソン・モービルの株価がザラバで低迷しています。

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 VIX指数も10時過ぎから大きく上昇して、一時的に投資家のリスク許容度が低下した様子がうかがえます。

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 その後、VIX指数とともにダウ平均株価も大引けにかけて次第に落ち着きを取り戻しました。

 米国株式市場は多少複雑な動きでしたが、上昇で終わっていることもあり、今日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。CMEの日経平均先物物価格(円ベース)10,225円をメドとしています。

 ザラバでは、円安への振れがマーケットを支えるため、堅調な展開を期待しています。

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 今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんが、ピジョン、くらコーポレーションをはじめ19社ほどの決算発表があります。

 

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2010年3月 4日 (木)

今日の株式市場を振り返る 3月4日

 国内にマーケットの牽引役が見当たらない中で、不透明な海外要因に足場を切り崩されたという印象です。

 2円高で寄り付いた日経平均株価は、前場ではそのまま堅調に推移したのですが、後場になって一転下げ基調となり、そのまま107.42円、1.05%安で大引けとなりました。

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 明日から中国で開催される全国人民代表大会で、鉄鋼産業などの生産過剰問題が採り上げられ、規制強化の方向性が打ち出されるという懸念が広がりました。このため上海市場が2.4%と急落しました。この動きが、日経平均株価の後場に大きく影響したようです。

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 また、米国で5日に発表される2月の雇用統計を確認したいという様子見の姿勢もあったようです。

 さらに、対ドル円レートが円高方向へ振れたため、マーケットへの寄与度の大きいハイテク銘柄が軟調であったことも、後場の下げを加速したようです。

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 アジア市場は下げています。上海に連動して香港も1.4%強の下落となったのが目を引きます。

 アジアに比べると、欧州市場はマチマチですが、落ち着いています。上げも下げも小幅ですが、スペイン(+0.8%)、イタリア(+0.53%)の上昇が目立ちます。

 GLOBEXでは、ダウが10ドル程度上昇しているのに対して、ナスダックは1ポイント程度下げています。といっても、動きは僅かで大きな意味はないようです。様子見の姿勢で動けないという印象です。

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、1月の製造業受注と中古住宅販売保留などの経済指標の発表が予定されています。また2月の小売売上高がマーケットの注目を集めているようです。

 ただし、何と言っても金曜日の雇用統計に注目が集まっているために、GLOBEXの動きが示唆するように、今日の米国株式市場は小動きの展開になりそうな雰囲気です。

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今日の日経平均株価は? 3月4日

 今日は多少低い寄り付きとなりそうです。ザラバは小動きと見ていますが、軟調気味な展開を警戒しています。

 寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,250円を一応のメドとしていますが、もう少し下回る可能性もありそうです。

 ダウ平均株価が9.22ドル、0.09%と僅かながら反落したことが、低目の寄り付きと見る理由です。

 2月のISM非製造業景況指数がコンセンサスを大きく上回ったのですが、ダウ平均株価は利益確定の動きに押されたように見えます。ただ、それよりも気になるのが、2時に発表されたベージュブック。悪い内容ではなかったのですが、大雪の経済活動への影響や商業用不動産の停滞などが幾分マーケットを冷やしたように見えます。2時以降にマーケットの下げが加速しています。

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 VIX指数も2時以降に上昇が目立ち、マーケットのセンチメントが悪化したことを示唆しています。

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 米国の株式市場の小幅反落を受けて、日経平均株価のザラバは小動きとなりそうですが、対ドル円レートが円高方向へ振れたことから、多少軟調気味な推移となることを警戒しています。

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 今日は、10-12月の法人企業統計の他、サガミチェーンなど7社程度の決算発表が予定されています。

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2月のISM非製造業景況指数は53.0

 2月のISM製造業景況指数は53.0と、コンセンサスの51.0をかなり大きく上回りました。先月は50.5.

 ただし、ダウ、ナスダックともに、指標発表後反落しています。ダウは50ドル以上上げていたのですが、現在の上昇幅は30ドルを切っています。

 出尽しによる利益確定ということなのでしょうか?どうも今日の米国株式市場は小動きに終わりそうな雰囲気です。

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2010年3月 3日 (水)

今日の株式市場を振り返る 3月3日

 小動きで方向性の見えないマーケットという印象でした。

 27円安で寄り付いた日経平均株価は、前場終了直前に52円高をつけたものの、後場は多少値を下げて40円程度の狭い値幅での上下を繰り返し、31.30円、0.31%高で終えました。

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 欧州におけるギリシャ問題、米国の雇用統計、中国における全国政治協商会議や全国人民代表大会などを前に身動きをとりにくいということなのだろうと見ています。

 今日は31.30円高と4連騰にはなったのですが、ファーストリテイリングとトヨタのわずか2社でマーケットを33円強引き上げています。

 ファーストリテイリングは、春ものの立ち上がりが順調で、国内ユニクロの2月既存店売上高が前年同月を1.8%上回ったことが好感されたようです。株価は4.7%弱と大きく上昇して、マーケットを29円程度押し上げました。

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 米国での2月の新車販売の落ち込みが予想より小さく、ADRが堅調であったトヨタが、東京市場でも3.2%上昇して、日経平均株価の上昇に4円ほど寄与しています。

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 ドル円動きは比較的に小幅で、マーケットへの影響は限定的だったように見えます。

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 アジア市場はマチマチでしたが、上げが優勢です。全国政治協商会議での政策期待から、上海市場が0.78%上昇したのが目を引きますが、全体的に上げ下げともに小幅にとどまっています。

 欧州もマチマチです。アジアと同様に小動きで推移しています。

 GLOBEXでは、ダウ(-7ドル)、ナスダック(-2.5ポイント)ともに小幅に下げています。

 今日は、2月のチャレンジャー社による雇用削減レポート、ADP社による全国雇用者数、、そして2月のISM非製造業景況指数、さらに地区連銀経済報告[ベージュブック)と、重要な発表が続きます。

 とはいえ、正直なところ、マーケットの注目は金曜日の2月雇用統計に向かっているような気がします。ギリシャ問題で大きな予想外の変化がある場合を除いて、米国株式市場は小動きに推移しそうだと思います。

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トリドールの月次データの案内です : 春 研一

トリドールの月次データの案内です。

トリドール(3397)の月次速報をブログにアップしました。消費全般は厳しいということですが、前年との比較で言えば12月以降の数字は順調です。他の消費関連企業にもやや明るい兆しが見られるようです。

URL:http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-52.html

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今日の日経平均株価は? 3月3日

 今日の日経平均株価は、前日終値近辺での寄り付きを想定しています。ザラバは小動きと見ていますが、前日と同様に一時的には軟調な局面があるかもしれません。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,240円を多少下回るあたりを寄り付きのメドとしています。

 米国株式市場が、強い基調で始まりながらも、2時過ぎから利益確定の動きに押されたことが、今日のマーケットに影響を与える見ています。対ドル円レートが円高に振れたことも重石になりそうです。

 ダウ平均株価は53ドル高をピークに堅調に推移して午後2時の時点でも前日を41ドルほど上回っていました。しかし、その後利益確定の動きに押され、結局2.19ドル、0.02%の小幅高で終了しています。

20100302

 金や原油など国際商品の上昇を反映して、資源や素材関連株が堅調でした。産金会社ニューモント・マイニングの株価が2.8%の上昇です。

Nem20100302

 一方で、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が軟調となり、ヒューレット・パッカードが0.8%ほど下げました。引け後の時間外で、さらに0.04%ほど下げています。

Hpq20100302

 加えて、金融セクターの弱さも目立ちました。JPモルガン・チェースが0.5%下落しました。2時以降に一段と下げたという印象です。

Jpm20100302

 注目されていたトヨタの新車販売は落ち込みが9%と予想された10%を下回ったこともあって、ADRは1.06%上昇しています。

Tm20100302

 米国株式市場のこのような展開を受けて、今日の日経平均株価は小動きにとどまりそうです。ただし、対ドル円高方向への振れが重石となることが懸念されます。

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 今日は1月の毎月勤労統計の速報が発表される他には重要な指標はありません、決算はアインファーマシーズが予定されています。

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2010年3月 2日 (火)

今日の株式市場を振り返る 3月2日

 ザラバで中だるみを見せましたが、終わってみれは3日連続となる上昇。88円と狭い値幅の中での小動きでしたが、堅調に終わりました。

 米国株式市場の上昇を映して27円高で寄り付いた日経平均株価は、後場の開始直後にかけて21円安まで下落しました。しかし、その後切り返しに転じて、49.78円、0.49%高で終えています。

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 ザラバでの下げの背景は、薄商いの中で大きな材料がなかったことや、欧州の財政問題、香港や上海市場の軟調な展開など様々なことが指摘できるのでしょうが、どうも先物市場に大きなロットの売りが断続的に出ていたのが気になりました。

 マーケット自体は堅調であったと思います。

 通期最終利益の黒字転化見通しが好感されて、積水ハウスの株価が3.3%の上昇となりました。後場のマーケットの回復にも貢献したように見えます。

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 対ドル円レートが円安方向に振れたこともあって、ハイテクセクターに堅調な銘柄が目立ちました。ミツミ電機は3.3%の上昇でしたが、積水ハウス同様、後場に堅調さを増しています。

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 日立建機も3.2%上昇しています。為替の動きが押し上げたという面に加えて、大地震に伴う復興需要期待があるのかもしれません。

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 アジア市場は香港、上海、シンガポールを除いて上げています。

 欧州市場も上げ優勢です。英国(+0.7%)、ドイツ(+0.7%)のほか、スペイン(+0.4%)も上昇しています。

 GLOBEXでは、ダウ(+42ドル)、ナスダック(+8.5ポイント)ともに上昇しています。時間を追って上げ幅が拡大しています。

 今日は経済指標の発表は予定されていませんが、マーケットは2月の新車販売動向、特にトヨタの数字に注目しているようです。

 米国がこのまま順調であれば、明日の日経平均株価の寄り付きは高くなりそうな雰囲気です。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,265円になっています。ただし、気になるのは為替。大引け後になって、対ドルで円高に振れていることが多少重荷になる可能性があることを頭に入れておく必要があるかもしれません。

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VIXの動きに注目

 先ほど、「今日の日経平均株価は? 3月2日」の中で言い忘れてしまいましたが、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が1.23%下落しています。11時頃からの大きな下落が目を引きます。投資家のリスク許容度が高まり、市場心理が好転していることを示しています。

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 ついでですが、総務省の発表した1月の完全失業率は4.9%と、コンセンサスであった5.2%を下回りました。一方、有効求人倍率は0.46倍と、事前予想の0.47倍を僅かに下回っています。この指標のマーケットへの影響は限定的だったようです。

 現在の日経平均株価は10,200円近辺をモタついた感じで動いているのですが、日米の株価連動性の高さを念頭に置くと、ダウ平均株価が10,400ドルをこえていることに注目しています。10,400円程度までの株価上昇余地があることを示唆するためです。

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今日の日経平均株価は? 3月2日

 今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な展開を期待しています。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,230円を寄り付きのメドとしています。

 ISM製造業景況指数など経済指標には弱いものが多かったのですが、ダウ平均株価はスタート直後から上げ幅を拡大して、11時頃には88.73ドル高を付けています。堅調さを維持したまま大引けとなり78.53ドル、0.76%高で終えています。

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 一部の事業売却が好感されたAIG、日本のアステラス製薬が買収を決めたOSIファーマシューティカルズ、ドイツのメルクAGaAが獲得するミリポアなどの株価が大幅に上昇したことがマーケットの上昇を牽引したと見ています。

 また、ドイツ(+2.06%)、ノルウェー(+2.37%)を中心に欧州市場が総じて堅調であったことや、ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が3.13%の急騰を見せたことも注目する必要がありそうです。

 このような展開を見せた米国株式市場の動きに支えられて、今日の日経平均株価のザラバも堅調な展開を期待しています。

 今日は1月の有効求人倍率、失業率、家計調査、2月のマネタリーベースなど重要な指標の発表が続きます。決算も伊藤園に注目です。

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2月のISN製造業景況指数は56.5

 2月のISM製造業景況指数はコンセンサスを下回りました。57.8の予想に対して56.5となっています。前月は58.4。

 同時に発表された1月の建設支出は前月比-0.6%と、ほぼ事前予想通りでした。

 これらの指標の発表直前から、ダウ平均株価は多少上げ幅を縮めていたのですが、発表後はすぐに持ち直して、現在は上げ幅を拡げています。10,397.67ドル、72.41ドル高となっています。

 どうやら、明日の日経平均株価は米国株高の恩恵に浴することができそうな様子です。

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2010年3月 1日 (月)

ロック・フィールド(2910)(10.03.01) : 春 研一

株式投資において、大きく儲ける一つのコツは、天邪鬼になることです。普通に考えれば、誰もがだめだろうと考える企業の中から、実は変化の芽が出てきている企業を探すことです。それによって、高いリターンが得られる場合があります。

      

 そのような分野の候補として、最近であれば、高級消費の分野が考えられます。もう随分長い期間、消費不振や低価格化は言い尽くされています。その象徴のような業界が百貨店業界ではないでしょうか。特にこの1年の売上高の落ち込みには悲惨なものがあります。

 ただし、逆風が収まったとまでは言えませんが、大不況に萎縮していた消費が一部で、抑制しすぎた反動が見え始めています。一つの例としては、31日付日経夕刊にはリゾート会員価格が上昇していると出ていますし、住宅地の価格などにも下げ止まりの兆しが見えます。

 その中で、デパ地下惣菜のトップ企業ロック・フィールド(2910)の業績にも変化の兆しが見え始めています。下の画像は百貨店の食品売上高と同社の主要業態であるRF1の既存店売上高の前年同月比推移を比較したものです。この画像をみると、特に去年の2月から落ち込みが激しくなっていることがわかります。そのため、今年の2月からは前年比のマイナス幅の縮小が期待されます。しかし、実際はすでに、12月辺りから落ち込み幅がかなり小さくなっています。

Graph20100301

 同社の業績推移を見ると、既存店の伸び率がマイナスであった05/4期、06/4期でも営業利益は1桁ではありますが増益でした。既存店伸び率がプラスに転じた07/4期、08/4期と二桁増益となり、伸び率が急速に低下した09/4期に一気に業績が悪化しています。しかし、10/4期は09/4期よりさらに既存店伸び率は悪化しているのですが、上期もわずかですが増益に転換しています。

    

 これは、そもそも競争力があるため、売れないことがはっきりしている状況では、無理に売ろうとしないことや、商品を絞り込むなどの対応策により、収益性を確保する方向に舵を切るためです。その結果、今上期の売上高は5.2%の減収だったのですが、わずかながらではありますが増益としています。

Table20100301

    

月次の全社売上高前年同月比の3ヶ月平均値と実際の四半期売上高を比較したものが下の画像です。これを見るとわかるように、これから公表される第3四半期の売上高の減少幅は急速に縮小すると考えられます。仮に5%程度の売上減で前年並みの利益が確保できる体制になっているとすると、そのマイナス幅が2%に縮小した場合、限界利益を50%として単純計算すれば、第3四半期は20%を超える増益ということもありえます。そうなれば同社の下期の増益予想は2.7%ですから、計画を大きく上回ることになります。
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現在、同社の業績は悪いはずだという市場の見方から、PBR0.8倍まで低下しています。このところ、株式市場では若干内需系を物色しようというムードもありますので、同社も注目される可能性があるのではないでしょうか。

何度かお話していますように私は最近、無料メルマガを始めました。このメルマガでは、そのときどきの注目銘柄を掲載しています。加えて、現役アナリストでなければわからないような、生の裏情報なども盛り込んでいます。そのメルマガでは、アフィリエイトの入門的な解説も取り上げています。

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(参照URLhttp://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-18.html

      

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今日の株式市場を振り返る 3月1日

 大引け前の1時間ほどで手仕舞いに押されたのですが、上値が重いというより底堅い印象でした。

 2円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡げ、後場開始直後には89円高をつけました。しかし、2時過ぎから多少値を崩し46.03円、0.45%高で大引けを迎えています。

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 チリ地震がマーケットに影響を与えたように見えます。銅の需給がタイトになるという見方から、住友金属鉱山の株価が大幅高でスタートしました。ザラバで多少勢いをなくしたのですが、それでも1.11%で終えています。今日のピークは4.04%高に達しました。

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 木材チップの供給懸念が紙パルプ株に好影響を与えたようです。原料調達懸念が、国内の洋紙需給の改善と、洋紙価格の上昇につながるということなのだろうと推測しています。日本製紙グループ本社の株価が1.19%上昇しました。

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 一方で、内部資料の隠匿などの問題点が指摘されるトヨタの株価が1.05%の下落と軟調でした。大引け前のマーケットにかなり影響を与えたのではと見ています。

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 アジア市場は上昇しています。香港(+2.17%)、台湾(+1.9%)、上海(+1.18%)などの上昇率の高さが目立ちます。2月のPMIがコンセンサスを下回ったにもかかわらず、上昇基調を維持している上海の強さに注目しています。

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 欧州市場も上げています。ドイツ、オランダ、ノルウェーが1%を上回る上げ幅となっています。イランが欧州へのエネルギー供給の停止警告を発したとの報道がノルウェーのマーケットを押し上げているように見えます。

 GLOBEXでは、ダウ(+23ドル)、ナスダック(+5.0ポイント)ともに上昇していますが、上昇幅は急速に縮小しているようです。

 2月のISM製造業景況感指数の発表を前に多少様子見の姿勢が強まっていると推測しています。その他に、1月の個人消費支出と建設支出の発表が予定されています。

 AIGがアジアの保険部門をプルーデンシャルに売却するという報道が好感されている模様で、マーケット開始前の時間外取引で12.64%と急騰しているのが目を引きます。

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今日の日経平均株価は? 3月1日

 今日の日経平均株価は、多少高めに寄り付いた後、ザラバは堅調気味な小動きを想定しています。

 CMEの日経平均株価(円ベース)10,160円を寄り付きの一応のメドとしています。

 ザラバを小動きと見るのは、マーケットを牽引する明確な材料が見当たらないことが理由です。

 ただし、対ドルやユーロで円が安めに始まっていることが下支え要因になるだろうと見ています。

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 加えて、先週金曜日に発表された経済産業省の鉱工業生産動向が強めの数字であったことも安心感の一つになると考えます。詳細は「1月の鉱工業生産動向を読む(その1)出荷在庫バランス」、「1月の鉱工業生産動向を読む(その2)在庫循環モメンタム」をご参照いただければと存じます。

 併せて、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」の「みたび、反騰は続くのか? : かかし」もご覧願えればと存じます。

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんが、2月の新車販売台数に注目しています。積水ハウス、ザッパラスの決算発表があります。

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