米国株式市場を振り返る 4月30日
ポイント
ゴールドマン・サックスに対する検察の捜査というニュースが引き金となって、米国株式市場が大きく下落したようです。ただし、ハイテク関連や資源関連の軟化の方がより大きな影響を及ぼしたような気がします。いずれにしても、前日の急騰を上回る反落となる、厳しい展開でした。
米国株式市場の動向
ほぼ前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、スタート直後に多少下げたのですが、すぐに盛り返し、12時近くまでは比較的に穏やかな動きでした。ところがその後下落基調に転じたまま158.71ドル、1.42%の大幅安で終えています。
検察当局によるゴールドマン・サックスの捜査というニュースが、スタート直後の下げの背景にあったようです。株価は9.39%と急落し、引け後の時間外取引でさらに0.25%下げています。
ただし、ゴールドマン・サックスの株価は午後になって僅かに持ち直す一方、ダウ平均株価は本格的な下落に転じています。
むしろ、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の下落の影響が大きかったと見ています。
この動きを映して、テキサス・インスツルメンツが3.7%下落しています。午後に入って一段と軟化しています。
また、原油価格の上昇にもかかわらず、エネルギー株が軟調であったことが目を引きました。エクソン・モービルが1.3%下落しましたが、午後に入ってから値を崩しています。
この背景には、投資家心理を示すVIX指数が19.58%の急落となり、指数下落→投資家のリスク許容度低下→商品市場からのリスクマネー引き揚げ→商品市況下落という見方が広がったことがあると推測しています。
日経平均株価への示唆
米国株式市場の下落を受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,990円となっています。したがって、およそ70円程度株価を引き下げるマグニチュードであったということになります。
ただし、ドル円が円高方向に振れましたので、もう少し大きなインパクトと見たほうがよさそうです。
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