米国株式市場を振り返る 5月3日
ポイント
米国株式市場は先週金曜日の急落分をほぼ取り戻しました。欧州の財政懸念がとりあえず後退したことや、米国国内の経済指標が比較的に堅調であったことが背景になったようです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)も11,110円まで回復しています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価は143.22ドル、1.30%の大幅上昇となりました。先週金曜日の158.71ドルに達する急落の9割を取り戻しています。
寄り付き直後に一挙に100ドル、そして12時から1時にかけてさらに30ドル程度と、2段階で上げています。
スタート直後からの上昇の背景には、3月の個人消費がコアの部分で予想を多少上回ったことや、3月の建設投資、4月のISM製造業景況指数がともにコンセンサス以上であったことが背景にあると見られます。
4月の自動車販売が前年同月に比べて25%増加したフォードの株価が2.15%上昇していますが、マーケット開始直後からの急上昇が印象的です。ちなみに、トヨタの自動車販売は24.4%増、ホンダは12.5%増とフォードを下回りました。
12時過ぎからのマーケットの上昇を牽引したセクターの一つがエネルギー関連でした。シェブロンが1.71%少々しましたが、午後になってからの堅調さが目立ちます。
加えて、2.96%の上げとなったゴールドマン・サックスを始めとして、金融セクターも午後のマーケットに貢献しました。
VIX指数が8.44%低下して、マーケットのセンチメントが改善したことを示唆しています。ただし、この指数は先週金曜日に19.58%の上昇を見せていますから、下げ幅は限定的です。欧州の財政問題が一段落したことについて、手離しに楽観しているわけではないということを示唆しているように見えます。
日経平均株価への示唆
CMEの日経平均先物価格(円ベース)が11,110円と、先週金曜日の日経平均株価の終値を越えてきました。
ドル円が円安方向に振れたこともあって、木曜日の寄り付き価格が高めとなる可能性が強くなっています。
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