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2010年5月

2010年5月31日 (月)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月31日

ポイント

 先週金曜日に米国株式市場が大きく調整したにもかかわらず、日経平均株価は小幅安で寄り付きました。堅調なスタートという印象です。ザラバでは、後場に多少の盛り上がりを見せましたが、、結局小動きに終わりました。全体としては、方向感のないマーケットでした。明日も基調に大きな変化はなさそうです。

今日のマーケット動向

 27円安で寄り付いた日経平均株価は、前場は停滞気味に推移しました。しかし、後場になると上昇基調が鮮明になり、2時前には68円高をつけました。ところがその後は大引けにかけて再び調整色が強まり、5.72円、0.06%の小幅高で大引けを迎えました。

20100531

 先週金曜日にダウ平均株価が122ドル安となったことを受けて、CMEの日経先物価格は9,645円となっていました。それを90円上回っての寄り付きとなりました。

 背景にあるのは、マーケット開始直前の為替の動きであったと見ています。ユーロ円が8時半頃から急速にユーロ高、円安の方向に振れ始めています。

C20100531

 ドル円も同様の動きを見せました。

B20100531_3

 ただ、円安への振れの勢いが弱まるとともに、前場のマーケットは停滞色が強まりました。

 しかしながら、後場になると、為替が小動きとなったことから、マーケットに安心感が出てきたように見えます。堅調な値動きをする銘柄が増え始めたようです。

 機械株の堅調さが目を引きました。ツガミが5.18%と急騰しています。

20100531_2

 背景にあるのは、4月の鉱工業生産動向に中で、機械を中心とする資本財の数字が良かったこと。出荷在庫バランスの急上昇が続きます。

20100531_3

 内需関連にも注目が集まったようです。西日本旅客鉄道の株価は1.56%の上昇でしたが、後場に入ってからの好調さが目立ちます。

Jr20100531

 加えて、鉄鋼株も同様な動きを見せました。JFEホールディングスが1.32%上げました。

Jfehod20100531

 ただし、鉄鋼株の場合は、一時堅調な推移を見せた上海市場に影響されたのではと考えています。そして、上海市場は午後になって大きく値を崩したのですが、それを織り込んではいない可能性が高いことを懸念しています。

20100531_4

 アジア市場では2.4%と大きく下落した上海と、それに影響を受けた香港を除いては上昇しています。インドネシアが3.06%と高騰したのが目立ちます。メキシコ湾の原油流出騒ぎの影響もありそうです。

 欧州市場はマチマチです。大きな値動きはなく、比較的に落ち着いた様子です。英国は休日です。

 米国もメモリアルデーということで休日です。

明日の日経平均株価は?

 今日のザラバは、久しぶりに少し為替から離れたような感覚もあったのですが、やはり油断はできないようです。

 おそらく、為替が小動きになって、方向感が見られなかったことが理由であると考えています。

 特にユーロの回復が進むような展開が見えているわけではないことに注意したいと思っています。

 したがって、明日も為替の動きに明確な方向感は見えず、それを反映して日経平均株価も小動きにとどまると見ています。

 大きな経済指標の発表は予定されていませんが、5月の新車販売統計が出てきます。

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加藤産業(9869):決算フォロー(10.5.31) : 春 研一

 ギリシャに端を発したEU問題に加え、中国を初めとする新興国の経済加熱抑制問題もあって、株式市場は大きな調整を余儀なくされています。ただし、株式市場は結果的に底値となるときは、悲観論が渦巻いているものです。もちろん、市場が落ち着いてからというのも正論かもしれませんが、落ち着いた市場のときに投資して、落ち着きがなくなってやられるということは、しばしば起こることです。

     

 結論から言えば、市場の雰囲気に従うより、個々人が何らかのメルクマールを以って、投資判断を行うのが正解なのではないでしょうか。

Ws20100531

(この図はクリックすると、右のほうの隠れている部分が見えます。)

     

私の場合は、基本的に企業業績と株価の関係から市場を見ます。今のような市場環境下では、下値リスクの小さくなった株を丹念に拾うということだと思っています。ただし、ここで改めて考えておくことは、市場がリスクと感じていることは、自信がない限りは避けるということです。

      

世界の株式市場は、EU問題、新興国問題を懸念しているわけです。その背景にあるのは、景気の再悪化=企業業績の悪化ということではないでしょうか。だとすれば、リスクを大きくとるのであれば、景気敏感株となるのですが、それは個々人の判断にお任せします。私としては、景気が悪くなっても大丈夫という中から、割安株を選択するというのが一つの手だと考えています。

      

条件としては、低PBR、低PER、かつある程度の利益規模ということになると思います。加えて先に述べたように、景気悪化でも業績が悪化しないという条件です。その中で、最近何度か取り上げている日本ハム(2282)は選択肢の一つと考えられます。加えて、今回は改めて加藤産業(9869)を取り上げます。

     

食品卸業界は平時にはコンスタントに業績が拡大し、10数年に一度のコストアップ局面で業績が一時的に大きく落ち込み、その後2-3年で急速に以前の水準に戻し、それから再びコンスタントに業績拡大する局面が継続します。現状は、大幅悪化後の急回復局面が終わりつつあり、巡航速度に戻るところと考えられます。

     

加藤産業の営業利益を見ると、2005年度まで順調に拡大し、2006年度、2007年度に大幅に悪化して、2007年度は2005年度のピーク比60%の水準に落ち込みました。しかし、2008年度から回復に転じた営業利益は、2009年度にはピーク水準を超え、今上期も44.3%増益となりました。さすがに、このピッチでの回復は峠を超えるでしょう。しかし、現時点の今下期の会社予想では営業利益を3.5%減益と予想していますが、減益となる可能性は低いと考えています。

     

卸売業の業績がコンスタントに拡大する要因は過去同様、常に行い続けているさまざまなコスト低減策と個々の営業マンの生産性の向上です。一方、悪化要因は同業他社との競争です。卸売業はほぼ同じ商品を扱っているため、少しでも手を緩めるとすぐ収益が悪化します。これは、粗利の確保の問題です。コストアップ局面で利益が大きく悪化するのは、メーカーの値引率の縮小を読み違うためですが、それよりも実は長期間(通常10数年間)の好環境に慣れてしまい、つい度がはずれた競争をしていますためです。しかし、現在はそのことによって収益が大きく悪化したのがついこの間のことですから、各社簡単には手を緩めません。そのため、業績悪化のリスクが小さいと言えるのです。

     

現時点はPBR0.8倍弱、会社予想ベースのPER10倍です。利益規模も今期会社予想で経常利益90億円ですから、実はカゴメ(2811)より利益は多いのです。無借金であり、キャッシュが豊富にあります。株を債券にたとえると、BPSが元本、ROEがクーポンの無期限債が株です。同社のROEは今期予想ベースで7.7%あります。もちろん、将来現時点の利益水準を下回ってしまうような場合はこの限りではありませんが、同社の場合はその可能性が低いと考えています。また、元本に相当するBPSも土地などを大量に保有している企業では、元本割れのリスクがありますが、同社はその懸念もありません。最大のリスクは、最大取引先のイオンの債権が不良資産化することくらいです。

     

なお、話がとても長くなること及び当ブログの読者であればご存知という前提で、「なぜ、卸売業の業績がそんなに安定しているのか」という疑問には、こちらで深い分析を行っていますのでご参照ください。→( http://ameblo.jp/halariga/entry-10414383410.html

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訂正のお願いとお詫び

先ほどの「4月の鉱工業生産動向について」の記事の中で、生産の前年同月比について、コンセンサスを+25.9%と書きましたが、正しくは+27.4%です。恐縮ですが訂正してお読みください。もうしわけありません。

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4月の鉱工業生産動向について

 先ほど発表された4月の鉱工業生産速報です。

(%) 季調済み前月比  原指数前年同月比

生産    +1.3          +25.9

出荷    +1.6          +27.3

在庫    +0.3          -3.7

 生産のコンセンサスは、前月比+2.5%、前年同月比25.9%でしたがら、それを下回っています。詳細はのちほどご連絡しますが、生産の伸び率を出荷の伸び率が上回っています。作る以上に、売れるわけです。したがって、在庫が抑制されていますから、まずまず無難な動きというのが第一印象です。

 日経平均株価の寄り付きが想定を上回りました。原因は、いつものように為替と見ています。ユーロ円が、早朝の段階では多少ユーロ高に振れた程度でしたが、その後振れが大きくなりました。

B20100531

 油断はできませんが、とりあえず良い動きです。

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今日の日経平均株価は? 5月31日

ポイント

 先週金曜日の米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は低目の寄り付きとなりそうです。ザラバは、先週と同様に、ユーロ円の動きに大きく左右されそうな様子です。ユーロ安の基調に明確な変化の兆しが見えていない状況のため、マーケットの重石になる可能性を想定しています。ただし、大幅なユーロ安への振れはないと考えて、ザラバは軟調気味な小動きを想定しています。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日にダウ平均株価が122.36ドルと大きく下げたことから、CMEの日経平均先物価格が9,645円となっており、これを今日の寄り付きのメドとしています。(土曜日に、日経平均先物価格を9,635円とお伝えしましたが、最終的には9,645円となっています。)

 ユーロ円の動きがザラバに大きく影響するという構図が今日も見られそうです。基調はユーロ安の方向ですから、警戒する必要がありそうです。ただし、5分足で見ると、今日は僅かですがユーロ安に振れて始まっています。

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 すぐにユーロ安の方向に戻る動きを見せましたので油断はできないのですが、少なくとも急激なユーロ安への振れは避けられると期待しています。

 したがって、ザラバは軟調気味ながら小動きでの推移という想定です。

 今日は、鉱工業生産動向、新設住宅着工戸数、毎月勤労統計調査などの4月の経済指標に加えて、5月の地域経済動向の発表が予定されています。

 加えて、4月の自動車生産・輸出実績も注目したいところです。

 日本の政局の混乱は、マーケットに影響を与えるような重要なものではないような気がしています。

 米国はメモリアル・デーのため休場です。

 お時間が許せば、「徐行運転を継続!(その3) 」をご覧ください。

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2010年5月30日 (日)

ご連絡

 明日月曜日(31日)の午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「徐行運転を継続! : かかし」が掲載される予定です。

 月曜日の日経平均株価は低く寄り付きそうなのですが、週全体としては先週に引き続いて比較的に底堅い展開になることを期待しています。

 マーケットの動きがユーロの変動に大きく左右される状況は続きそうです。

 したがって、マーケットをどう見るかということは、ユーロの動きをどう読むかということであるような気がしています。

 その観点から、今朝「購買力平価でユーロを考える」を書きました。

 明日の野村ブログの記事も、同様な観点がポイントになっています。

 お時間が許すようであれば、是非ご参照ください。

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購買力平価でユーロを考える

 為替に振り回される毎日です。特にユーロの変動に一喜一憂を繰り返しています。

 忘れがちになるのは位置感覚。「あるべき為替水準」からの乖離です。いったい私たちはどこにいるのか?

 それを知るためには「あるべき為替水準」を考えることが必要なのですが、一つの見方として購買力平価を使って見ます。説明をしていると長くなりますので、ご興味があればこちらで詳細をご確認ください。財団法人 国際通貨研究所のサイトです。

         http://www.iima.or.jp/research_gaibu.html

 まずドル円の購買力平価です。企業物価を用いた購買力平価は104.23円。現在のドル円は91円近辺ですから、ドルに対して円は高めにあるようです。ただし、輸出物価を用いた購買力平価は73.71円。競争力のある輸出企業にとっては、十分に利益を確保できる為替水準だということです。となれば、図が示唆するように、驚くほどの円高水準ということもなさそうです。

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 次に、ユーロ円。財政問題で暴落しているような雰囲気のあるユーロですが、企業物価で見た購買力平価は102.33円。

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 現在のユーロ円は112円/ユーロで推移していますから、意外なのですが、本来あるべき水準に比べてユーロは高いのです。つまり、今までユーロはあまりにも高すぎて、本来あるべき水準に戻る途中であるよう見えます。これまで、欧州で日本企業が高い収益を確保できていた理由が納得できます。

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 それでは、ユーロドルについて見ておきたいと思います。企業物価で測ったユーロドルは1.236ドル。

20100529_4

 それに対して、現在のユーロドルは1.226.つまり、「本来あるべき水準」としての購買力平価にほぼ一致しています。

20100529_5

 以上から見ると、ユーロは暴落しているというより、これまでの過大評価がようやく修正されて、本来の水準まで戻してきたと見ることもできそうです。

 そう考えると、現実の日々の投資判断は相変わらずユーロの振れで大騒ぎをしそうですが、決してとんでもない為替水準の中に放り出されているわけではないようですので、冷静に対処していきたいと考えています。

 購買力平価のデータに関しては(財)国際通貨研究所のものを用いています。

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2010年5月29日 (土)

米国株式市場を振り返る 5月29日

ポイント

 28日金曜日の米国株式市場は、大きく反落したように見えるのですが、大引け前30分に手仕舞いと推測される売りを浴びた部分を除けば、急騰の翌日の動きとしては意外に健闘した印象があります。しかし、CMEの日経先物価格は9.635円となっており、月曜日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。

米国マーケットの動向

 ほぼ前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、すぐに値を崩し始めました。それでも下げ幅は比較的に限定的だったのですが、12時半になると一段と下落して、2時近くには163ドル安をつけました。その後3時半にかけて40ドル安まで下げ幅を縮めたのですが、大引けにかけて再度下落して、結局122.36ドル、1.19%安で終えました。

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 寄り付き直後からの下げは、4月の個人支出や、5月のシカゴ購買部協会景気指数がコンセンサスを下回ったことが影響したようです。加えて、スタート直後に、ユーロドルがユーロ安方向に振れたこともマーケットを冷やしました。

A20100529_2 

 このユーロドルが12時半(グラフでは、日本時間の1時半)から急激に下げたことが、ダウ平均株価の急落と重なっています。フィッチ社によるスペインの格下げ(AAA→AA+)が引き金になったと見られます。

 しかし、それにもかかわらず、ダウ平均株価が2時過ぎにつけた安値から3時半にかけて123ドルほど値を戻したことに、個人的には注目しています。欧州問題の部分を除けば、基調が決して弱くないことを示唆するように見えるためです。

 とはいえ、ユーロ安への振がは続いていることへの警戒感は強く、週末の手仕舞いもあって、結局は大幅安での大引けとなってしましました。

 VIX指数は8.05%上昇しています。12時半から2時にかけて大きく上昇しましたが、その後反落を見せていることに注目しています。意外に投資家心理の悪化は限定的だったようです。

Vix20100528_3 

 注目のスペイン市場(IGBM)の動きを見ると、終了の1時間ほど前に急落したのですが、すぐに回復に転じて1.05%の上昇で引けています。

20100528_3

月曜日の日経平均株価への示唆

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,635円となっており、これが月曜日の寄り付きのメドとなりそうです。

Cme20100528

 ユーロ円を60分足でみると、ユーロ安円高方向への動きが明確ですので、この基調に変化がなければ、月曜日のマーケットの重石になりそうです。

B20100529_2

 経済指標としては、4月の鉱工業生産動向の発表が予定されています。

 

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28日のマーケットを振り返る 5月29日

ポイント

 米国株式市場の大幅上昇を背景に高く寄り付いた日経平均株価でしたが、後場に入って上値が重くなりました。週末の利益確定売りの影響もあったのかもしれませんが、やはり為替の動きがい大きく影響したようです。この状況は米国も同様で、現在ユーロ安に振れると同時に、ダウ平均株価の下げ幅が拡大しています。月曜日の日経平均株価にとって不安な動きです。

28日のマーケット動向

 ダウ平均株価が284.54ドルと急騰したことを受けて、日経平均株価は166円高で寄り付きました。10時半頃には185円まで上げ幅を拡げたのですが、後場に入ると値を崩しました。ただ、大引けにかけては多少戻して123.26円、1.28%高で終えています。寄り付き価格を43円程度下回っての大引けですから、3連騰とはいえ、力強いという印象はありません。

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 後場の調整は、週末の手仕舞いということもあったのでしょうが、これまでと同じように、ユーロ円の動きが大きく影響したと見ています。15分足でユーロの動きを追うと、10時半頃からユーロ安に転じ2時頃まで停滞しています。この動きに日経平均株価も連動したように思います。

  B20100528 

 アジア市場は上海がわずかに下げたのを除いて上昇基調です。香港(+1.73%)、インド(+1.18%)の堅調さが目を引きます。

 欧州市場は上げが優勢だったのですが、下げに転ずる市場が増え、全体としてマチマチになっています。イタリア、ノルウェーが0.8%程度下げているのが目立ちますが、全体としては小動きの印象です。

 ところが、米国株式市場は現在下げ幅を拡大しています。ダウ(-104.90ドル)、ナスダック(-23.61ポイント)とかなり大きな下げです。前日の大幅高の反動という側面もありそうですが、直接的には為替のインパクトであると思われます。

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 対ドルでユーロが軟調気味だったのですが、急速に下げ幅を拡大しています。やはり、ユーロ安の背景にある欧州の財政懸念に対する不安が強いのだと考えています。

A20100529

 VIX指数が跳ね上がっています。投資家のセンチメントが悪化していることを示唆しています。かなり不穏な雰囲気です、少なくとも国際商品市況の軟化を誘うと予想されます。

Vix20100528

 このような状況ですから、月曜日の日経平均株価にとっては重石になりそうです。

 

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スマートグリッド

 今日は、外出をしており、帰宅が遅れました。マーケットをきちんとフォロー出来ておりませんので、後ほどご報告します。

 外出の途中、日本経済新聞社が主催する環境シンポジウムで話を聞いてきました。テーマは「電機のスマート利用とスマートグリッド」。

 「スマートグリッド」と呼ばれる次世代の「賢い」送電網については、既にマーケットでの注目を浴びてきていますので、改めて繰り返す必要はないだろうと思います。

 それでも、500人程度は収容できる会議場が完全に埋まり、このテーマに対する関心の高さを肌で実感しました。

 関心の高さは、この問題が単に電力の効率的利用というだけにとどまらず、社会インフラに重大な変化を引き起こすためだと見ています。

 とりあえず、興味を覚えたポイントをいくつか取り上げると次の通りです:

  • EV(電気自動車)は止まっているときは蓄電設備、つまり電池としての役割を持つ。
  • ヒートポンプを装備した住宅を、蓄熱媒体と捉えて、エネルギーのネットワークの構成要素とする。
  • TWIN SOLAR・・・・太陽光に加えて太陽熱の有効利用

 その他にも、数多くありますが、これらを組み合わせて考えると、どうやらこれまでとは全く違った生活様式が浮かぶ上がってきます。その意味で、投資アイデアとしては非常に大きなものであるという印象を持ちました。

 そして、このテーマにとってスマート・メーターと呼ばれる「賢い」電力メーターが非常に重要な役割を持っていることを改めて確認しました。

 今日のところは、このシンポジウムの参加者のご紹介を兼ねて、記憶に残った言葉を一言ずつ記しておきます。

小宮山 宏(三菱総合研究所理事長)  
 創エネルギーと省エネルギーで低炭素社会を実現

Johane Meager(e8 事務局長)
 世界の大手電力企業で構成されるe8は、世界的規模で持続可能なエネルギー開発を実施していく。 

Bjorn Stigson(持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)事務局長
 グリーンレースが始まった。(The Green Race is on.)

Wolfgang Strassburg(ドイツRWE 副社長)
 このテーマの政治的制約に配慮が必要。有権者の理解を得ることが大切。

Giuseppe Montesano (イタリア Enel社環境政策・気候変動部長)
 電気メーターと自動メーター管理(AMM)がキーポイント。

John Stowell(米国 Duke Energy 副社長)
 このシステムでは、需要サイド、特に消費者が重要。消費者の理解を得る努力を。

伍萱(中国国家電網公司 研究開発部部長)
 強力でスマートなグリッドの建設を2020年に完了する予定。

山口 博(東京電力 常務取締役)
 TWIN  SOLAR・・・太陽光と太陽熱の効率的利用を
 3つのE : Energy Security ,Environmenntal Conservation、Economy

上田 昌則(日産自動車 企画・先行技術開発本部)
 セロエミッション車でリーダーに

梅村 博之(三菱電機 役員理事)
 創(太陽光発電)、省(ヒートポンプ)、畜(蓄電池)

宮坂 修二(日本IBM)
 Smarter Planet : 賢い社会システム構築

(文中で敬称を省略させていただきました)

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2010年5月28日 (金)

ご連絡

 今日はこれから外出します。帰りが遅くなりそうですので、「今日のマーケット動向と月曜日の見通し 5月28日」は深夜か明日の朝になりそうです。よろしくお願いいたします。

 外出の途中で、日経環境シンポジウム「電機のスマート利用とスマートグリッド」で話を聞く予定です。後ほど内容をご紹介できたらと考えています。

 日経平均株価は高く寄り付きました。その後の動きはユーロ円に連動しているようです。昨日の日本と米国でユーロが上昇を続けたこともあって、「今日の日経平均株価は? 5月28日」でも指摘しましたが、一段の上昇ポテンシャルが小さくなっているように見えます。そのことに多少警戒する必要がありそうです。

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今日の日経平均株価は? 5月28日

ポイント

 ユーロの回復に牽引された米国株式市場の急騰を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移が期待できそうです。寄り付きは9,790円近辺をメドとしています。ただし、メドを大きく上回る寄り付きになると、ザラバの展開が多少モタつく可能性がありますので、注意は必要です。

米国マーケットの動向

  2.7ドル安で寄り付いたダウ平均株価は、スタート直後から力強い上昇を見せました。堅調な推移は大引けまで変わらず、284.54ドル、2.85%の大幅高で終えています。

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 中国、クウェートが相次いで欧州国債の見直しを否定した報道を受けて、ユーロドルが大きくユーロ高、ドル安の方向に振れたことが米国マーケットを牽引しました。(「ユーロ回復が続く?」)

 4.54%高となったイタリアの株式市場(MIB)の動きが、欧州のセンチメントの改善を示唆しています。

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 VIX指数も15.25%の大幅低下となり、投資家のリスク許容度が高まったことが鮮明です。

Vix20100527

 そのため、国際商品市場にリスクマネーが戻り、原油価格が4.25%の高騰を見せています。

 さらに、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が5.17%と急上昇しました。ドル安が大きく貢献したと見られます。

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 これを背景に、ナスダックが81.80ポイント、3.73%高と急騰しています。

今日の日経平均株価は?

 米国株式市場の上昇を受けて、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,790円となっています。この近辺を今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100527

 対ユーロ、対ドルともに円安方向への動きが、ザラバを支えると期待しています。

 ユーロ円の動きはこのようになっています。

C20100528

 このユーロ円の動きが示すように、円安方向への振れは多少鈍化する兆しもありますので、もし寄り付きがメドとしている水準を大きく上回った場合は、ザラバにモタつきが見られる可能性もあることには注意したいと思っています。

 今日は、消費者物価指数、家計調査報告、完全失業率、有効求人倍率、商業販売統計速報など4月の経済指標が盛りだくさんです。

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ユーロ回復が続く?

 米国株式市場は好調なスタートです。ダウ平均株価は1.85%(184.93ドル)、ナスダックは2.49%(54.60ポイント)上昇しています。

 週間ベースの新規失業保険申請件数や1-3月GDP改定値はともにコンセンサスよりも多少悪い数字でしたので、為替が牽引していると見ています、

 ユーロドルが午後11時以降急速に上げています。ユーロが強くなっているということです。

A20100528

 ロイター社が伝えるところでは、中国とクウェートが欧州国債の見直しを否定したとのこと。日本語版での発信時間は午後11時17分となっていますので、これが理由と推測されます。

 昨日に書いた「寄り付き直後の日経平均株価の動きについて」をご参照願えればと存じます。

 いずれにしても、これで欧州問題が解決したというわけではありませんが、とりあえずマーケットを押し上げる良いニュースと考えます。

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2010年5月27日 (木)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月27日

ポイント

 正直なところ、想定外が重なった相場展開でした。高く始まった米国株式市場が、ザラバで突然に大きく値を崩したことを受けて、低く寄り付いた日経平均株価でしたが、予想を越えるユーロ高への振れに支えられて、大引けは一転して大幅高となりました。問題は、単なる急落の反動の他に、ユーロ高の理由が見当たらないことです。したがって、明日もユーロ高が続くという期待はリスクが大きいようです。ただ、米株先物が大きく上昇して推移しているため、明日の日経平均株価は堅調に始まりそうな様子です。

今日のマーケット動向

 大幅高で始まった米国株式市場が、中国の欧州国債見直しという報道をきっかけに、突然値を崩した影響を受けて、日経平均株価は103円安で寄り付きました。しかし、ザラバでは一貫して着実な上昇基調を維持して、117.06円、1.23%高で大引けを迎えました。

20100527

 この着実な上昇基調を支えたのは、ユーロの回復であったと見ています。(「寄り付き直後の日経平均株価の動きについて」)

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 アジア市場の堅調な動きや、米株先物が大きく上昇して推移していることなど、良いシグナルもあったのですが、マーケットの動きはユーロの動きにほぼ歩調を合わせた、スムースな上昇トレンドを描いているところを見ると、ユーロほどの影響力はなかったように見えるのが、興味深いところでした。

 対ユーロに加えて、対ドルでも円安方向に振れたことから、ハイテクなどの円安メリットセクターの好調な動きが目を引きました。ファナックが3.24%上昇しています。1社でマーケットを12円弱も押し上げました。

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 ヨーロッパのディーセル車を中心に排気ガス浄化装置(PDF)を重要な収益源とする日本ガイシの株価が4.54%の急騰を見せました。ユーロ回復に弾みのついた後場に入ってからの好調な動きが目立ちます。

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 このように今日のマーケットを牽引したユーロの回復ですが、気になるのは、急落後の反発という要因の他に、明確な理由が見当たらないことです。したがって、今後も回復基調が続くと想定することはリスクが高いと考えています。

 アジア市場は、前日の大幅上昇の反動で小反落したインドネシアを除いて上昇しています。おおむね1%を越える上昇率を見せています。香港、韓国、マレーシア、インドネシアなどが日本の上昇率を上回ります。

 欧州市場もアジア市場と同様に総じて上げています。ドイツ、フランス、オーストリア、ベルギー、オランダ、イタリアなどが2%以上の上げとなっています。アジア市場より一段と強いという印象です。しかも、スタート直後に比べて上げ幅は拡大しています。

 このような展開を背景に、GLOBEXでは、ダウ(+201ドル)、ナスダック(+43.5ポイント)ともに大幅高で推移しています。

Cme20100527_2

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、1-3月のGDP改定値の発表が予定されています。

明日のマーケットの見通し

  昨日は、好調な欧州市場とGLOBEXの動きから、堅調な日経平均株価を期待したのですが、予想外のスタートとなってしまいました。

 今日も似たような状況での見通しですが、素直に、堅調な日経平均株価を期待したいと思っています。

 気をつけたいのは、今日大きく回復したユーロの動きです。明日も同じような回復が進むと見るのはリスクが大きそうです。

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 ドル円の動きはこのような動きになっています。

6020100527_2

 仮にユーロが多少反落して、マーケットの圧迫要因となったとしても、米国株式市場の堅調な動きが下支えになると考えています。ただし、為替の動きから目は離せないようです。

 明日は、消費者物価指数、家計調査報告、完全失業率、有効求人倍率、商業販売統計速報など4月の経済指標が盛りだくさんです。

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寄り付き直後の日経平均株価の動きについて

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,420円とほぼ同じ9,419.30円で寄り付いた日経平均株価は、現在9,460円(9時35分)と上昇気味に推移しています。

 背景にあるのは、いつもながら為替のようです。ユーロ円の動きを一分足でみると、ユーロ安で動きてきたものが、8時45分から突然ユーロ高に振れ始めています。

B2010052700000

 これは、毎度おなじみのパターンのようなので、わざわざコメントをする必要もなさそうですが、気になるのは、今日の低い寄り付きの理由が、フィナンシャル・タイムズの中国に関する報道であること。

 もし、中国が保有する一部の欧州株の見直しに関して、売却する意図はないと一言でも発言すれば、状況は激変します。その可能性も念頭に置いておくことは必要かもしれません。

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今日の日経平均株価は? 5月27日

ポイント

 好調に推移していた米国株式市場が突然値を崩しました。中国が保有しているユーロ圏の国債の一部について見直しを行っているとファイナンシャル・タイムズが伝えたことがきっかけと見られます。これを受けて、今日の日経平均株価の寄り付きは安く、ザラバも軟調な展開を警戒する必要があります。

米国株式市場の動向

 アジア市場や欧州市場が大きく上昇したことを背景に、ダウ平均株価は10時半過ぎには135ドル強まで上げ幅を拡大しました。その後も堅調さを維持して推移していたのですが、1時半頃から突然のように値を崩しはじめ、69.30ドル、0.69%安で大引けとなりました。

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 きっかけは、ファイナンシャル・タイムズの電子版が伝えた、中国が保有する欧州国債の一部を見直しているという報道であったようです。

 この報道をきっかけに、対ドルでユーロ安が一段と進んだことが、マーケットを冷やしました。米国マーケットが終了後もこの動きが続いていることに注意する必要があります。

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 VIX指数を見ると、午前中には下落基調が鮮明で、投資家のセンチメントが改善した様子を示唆していたのですが、午後になって急速な上げに転じ、結局1.18%の上昇で終了しています。

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今日の日経平均株価は?

 この米国株式市場の展開を背景に、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,420円となっています。これを今日の寄り付きの一応のメドとしています。もう少し低くなる可能性もありそうです。

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 ザラバでは、ユーロドル同様に、ユーロ円が大きくユーロ安、円高方向に動いていることが重石になりそうです。軟調な展開を警戒しています。

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 今日は、4月の貿易収支統計の発表が予定されています。

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2010年5月26日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月26日

ポイント

 急落で始まった米国株式市場がザラバで大きく戻した流れを受けて、高くスタートした日経平均株価ですが、ユーロ安への振れが重圧となりました。上昇して終えたのですが、寄り付き価格を45円ほど下回っており、強いマーケットという印象はありませんでした。ただし、欧州市場は上昇基調で推移しており、米株先物も堅調ですから、明日の日経平均株価にも期待が持てそうです。

今日のマーケット動向

 107円高と高く寄り付いた日経平均株価ですが、すぐに下落を始め、前引け直前には17円まで上げ幅を縮小しました。ところが、後場に入ると急反発に転じて、1時過ぎには162円まで上げ幅を拡げました。ただ、その後は再び調整色が強まり、寄り付き価格を約45円下回る62.77円、0.66%で大引けとなりました。

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 前場の下落は、円に対してユーロが下落したことが主な理由であったようです。(「ご参考:株価と為替」)

 後場に入って急反発を見せた局面で目を引いたにはハイテク関連の上昇でした。東京エレクトロンの株価が約3%上げたのですが、後場に入ってからの堅調な動きが印象的でした。後場直後に、ドル円が大きく円安方向に振れたことが引き金になったようです。

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 ハイテクだけではなく、海運株も後場に大きく上昇しました。商船三井が5%高となっています。前日の米国で原油価格が下落したことも、要因の一つになったと見ています。

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 気になるユーロ円は、ザラバで多少ユーロ安となったのですが、全体としては比較的に小動きでした。

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 アジア市場は、マレーシアを除いて上げています。インドネシアが7.3%と大幅に上げています。理由は明確に把握できていないのですが、欧州市場でノルウェーも3,7%と大幅に上げていることから、今日は反発に転じている原油価格が背景にあるのではないかと推測しています。アジアは、ほとんどの市場が1%以上上昇するという好調な展開でした。

 同様に欧州市場も上げています。多くの市場の上昇率が2%を越えており、アジア市場以上に強いマーケットです。開始直後に比べて、上げ幅は拡大しているようです。

 アジア市場や欧州市場の好調な動きを背景に、GLOBEXでは、ダウ(+75ドル)、ナスダック(+15ポイント)とも好調な動きです。

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 今日は、4月の耐久財受注と新築戸建て住宅販売の発表が予定されています。

明日のマーケットの見通し

 欧州と米国の株式市場が堅調に推移すると見ています。

 それを背景に、明日の日経平均株価の寄り付きは高そうです。

 ザラバでは、引き続き為替の動きが気になりますが、欧州の株式市場の好調な動きから見て、財政問題や金融システム不安問題は一応の落ち着きを見せていると推測しています。ユーロの重圧は多少軽減すると考えています。

 したがって、今日に続いて比較的に堅調さが期待できる一日になりそうです。

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ご参考 : 株価と為替

 ほんのご参考です。

 まず、日経平均株価の前場です。

20100526 

 つぎにユーロ円の午前中の動きです。

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為替に注意

 高くスタートした日経平均株価ですが、多少重たい感じです。

 背景にあるのは、ユーロドルが多少円高気味になっていること。

B20100526

 恒例になってしまったようですが、円安(ユーロ高)で推移していた為替が、株式市場の開始直前から円高方向に振れ始めました。

 あまり大きく心配しているわけではありませんが、欧州の動向は依然予断を許さない状態が続いていますので、為替の動向から目を離すわけにはいかないようです。

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今日の日経平均株価は? 5月26日

ポイント

 久しぶりに、高い寄り付きと堅調なザラバが期待できそうです。急落で始まった米国株式市場が、大幅に値を戻して終了したことが、高い寄り付きを期待する背景です。欧州の動向は予断を許しませんが、ユーロ高、円安への振れが、今日のザラバを下支えすると見ています。

米国マーケットの動向

 スペインを震源とする欧州の金融システム不安と、朝鮮半島の緊張の高まりが引き金となって、ダウ平均株価はスタート直後に292ドル安をつけました。ところが、その後は着実に下げ幅を縮小して、結局22.82ドル、0.23%の小幅安で終了しています。安値からは270ドル弱上昇したことになります。ザラバを通じての着実な回復が印象的でした。

B20100525

 回復に転じたきっかけは、コンセンサスを大きく上回った5月の消費者信頼感指数であったと見られます。加えて、下院金融サービス委員会議長のCNBCによるインタビューをきっかけに、金融制度改革に関して、デリバティブの規制が緩いものになるのではという期待が高まったようです。

 そのため、金融セクターの回復が目を引き、JPモルガン。チェースが0.83%上昇しました。

Jpmb20100525

 大きく上昇して始まったVIX指数が、着実に低下して9.68%下落したことを見ると、投資家心理が大幅に改善したことが鮮明です。

Vix20100525

 ユーロドルは、大きくユーロ高に振れ、株式市場の回復を支えたと見られます。

A20100526

 ただし、欧州の情勢が大きく改善したことを示すシグナルが出たわけではありませんので、警戒は欠かせないようです。スペイン(IGBM)は3.06%下落しています。ドイツ(DAX)も2.34%下げており、ザラバの動きはスペインと同様に停滞しています。

20100525

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,570円となっています。これを今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100525

 対円でユーロの回復が進んでおり、ザラバの堅調な展開を下支えするものと期待しています。

A20100526_2

 今日は、4月30日の日銀金融政策決定会合の要旨の他、4月の企業向けサービス価格指数の発表が予定されています。

 久しぶりに堅調な動きを期待したいと思っています。

 

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2010年5月25日 (火)

米国株式市場は下落幅を縮小へ

 米国株式市場の様子が変わってきています。

 スタート直後の大幅な下げ幅が急速に縮小しています。

 先ほど、351,58ドル安と申し上げたダウ平均株価は、202.99ドル安になっています。ナスダックも59.56ポイント安から50.74ポイント安になりました。

 ナスダックの戻りが小さいのが気になりますが、ダウ平均株価は150ドル近くの下げ幅縮小です。

 背景は、強い経済指標ではないかと推測しています。

 5月の消費者信頼感指数は、コンセンサスであった58.5に対して、63.3と発表されました。

 3月の住宅価格指数も前月比0.3%増と、事前予想の±0.0%を上回っています。

 加えて、5月のリッチモンド連銀製造業指数がコンセンサスどおりとなっています。

 予断は許しませんが、マーケットに落ち着きがでてきているのは良いニュースです。

 シカゴ・オプション取引所のVIX指数を見ると、6.65%の上昇となっていますが、急騰の後は大きく下げています。投資家心理が落ち着いてきたことを示唆しています。

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米国株式市場は厳しい下げでのスタート

 米国市場は大幅下落で始まりました。現在、ダウは351.58ドル、ナスダックは59.56ポイントの下げとなっています。

 スペイン中央銀行が地方銀行カハスール(CajaSur)を管理下に置いたことによる金融システム不安懸念、朝鮮半島の緊張の高まり、の2つが大幅な下落を牽引していると見られます。

 

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今日のマーケット動向と明日の見通し 5月25日

ポイント

 ユーロ不安がマーケットを抑え込んだという印象です。3%を越える大幅安となりました。気になるのは、ユーロの動きに気を取られるあまり、朝鮮半島の緊張や、米株先物の大幅な下落に十分な注意が向けられていないように見えることです。今日の米国株式市場は、かなり大きくさげる可能性があり、明日の日経平均株価も要警戒です。

今日のマーケット動向

 126円安で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで目立った回復の兆しも見せないまま下落を続け、298.51円、3.06%と大幅に下げて大引けを迎えました。

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 ダウ平均株価が126.82ドル、1.24%安となったことが、低い寄り付き価格の背景でしたが、ザラバの停滞はユーロ安が大きく影響したと見ています。ユーロ円の推移を見ると、株式市場の動きとほぼ同じであったように見えます。

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 株式市場の動きと為替の動きが非常に似ているということは、マーケットがユーロの動きに気を取られるあまり、朝鮮半島をめぐる緊張の高まりや、GLOBEXでの米株先物が急落していることなどに対して、十分な注意を向けていないのではという点が気になります。

 そのGLOBEXですが、ダウ(-223ドル)、ナスダック(-41.25ポイント)ともに大幅下落で推移しています。ただし、下げ幅は僅かに縮小しています。

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 今日は、3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数とFHFA住宅価格指数、そして5月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数など、気になる経済指標が続きます。

 ただし、スペイン中央銀行が地方銀行を一つ管理下に置いたことをきっかけにして高まった欧州の金融システム不安が、マーケットに大きなショックを与えているように見えます。

 話が前後しましたが、欧州市場は全面安です。イタリア(-4.07%)をはじめとして、軒並みに2%以上下げています。

明日のマーケットの見通し

 米国株式市場の軟調な展開が想定されますので、明日の寄り付きは低くなりそうです。

 CMEの日経先物価格(円ベース)は9,300円で推移しています。

 ザラバは、今日と同様に為替の影響が大きそうです。ユーロやドルに反騰の兆しが見えないため、軟調な展開を想定せざるを得ないようです。

 ユーロ円は下記のような動きです。

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 ドル円もユーロ円に似た動きです。

B20100525_3

 というわけで、明日も警戒態勢は欠かせないようです。

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今日の日経平均株価は? 5月25日

ポイント

 米国株式市場の大幅反落を背景に、今日の日経平均株価の寄り付きは低そうです。9,660円近辺を想定しています。ザラバは、ユーロ安の重石で軟調な展開を懸念しています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価はスタート直後に急落して100ドルを上回る下げ幅となったのですが、すぐに持ち直し、12時から1時にかけてほぼ前日終値の付近で推移しました。ところが、その後は軟調になり、3時半過ぎから大引けにかけては下げが加速して、126.82ドル、1.245安で大引けを迎えました。

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 ユーロドルの動きに連動したと見られます。スタート直後の急落局面では、ユーロが急落しています。そして、持ち直し局面は、ユーロの回復と連動しています。そして、大引けまでの調整局面では、ユーロは下落していて、大引け近くでは下落のピッチが速まっています。

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 ユーロドルを15分足でみると、より鮮明に株式市場との連動性が浮かび上がります。

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 貿易決済の大部分がドル建てである米国にとって、株式市場が為替変動に大きく影響されることはあまりないのですが、やはりユーロ安に対する不安が深刻な影響を与えているようです。(「米国株式市場も為替にらみ」)

 VIX指数は4.44%ほど低下していて、投資家心理はそれほど悪化しなかったようです。しかし、終了前に急上昇を見せていることには注意が必要です。

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今日の日経平均株価は?

 米国株式市場の下落を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,660円となっています。これを寄り付きのメドとしています。

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 ユーロドルと同様に、ユーロ円も大きくユーロ安、円高方向に振れたことが、ザラバにとって重圧になりそうです。軟調な推移を警戒しています。

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米国株式市場も為替にらみ

 米国株式市場も日本市場と同様に為替にらみのスタートです。

 ダウ平均株価は、マーケット開始直後にユーロ安、ドル高に振れたことを背景に109.55ドル安をつけました。そのあとはユーロが戻したことから、17.88ドルまで戻しています。

A20100524

 ユーロドルの動きを5分足でみると、この通りです。

B20100524

 ただし、ユーロドル60分足でみると、ユーロの反発を過大評価するわけにはいかないことは明白なようです。

C20100524

 したがって、予断は許しませんが、、欧州市場ではポルトガル(-0.72%)、ギリシャ(+0.81%)が落ち着いた動きを見せていることや、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が2.33%低下しており、投資家のセンチメントも悪くないことから、GLOBEXでの動きに比べて、堅調な推移が期待できそうです。ナスダックはプラスに転じました。

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2010年5月24日 (月)

お知らせ : 春 研一

日本証券アナリスト協会主催の個人投資家向け無料会社説明会のお知らせ

日本証券アナリスト協会主催の個人投資家向け無料会社説明会が開催されます。東京(7月2日から15日のうちの8日間、24企業)、大阪(7月12日から14日の3日間、9企業)で開催されます。人数限定で
すので興味のある方は、早めに申し込んでください。

以下のURLに企業名の詳細を記していますので、ご覧になってください。

URL:http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-113.html

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今日のマーケット動向と明日の見通し 5月24日

ポイント

 先週金曜日の米国株式市場の上昇と、今日の上海市場急反騰という追い風を受けながら、日経平均株価は下落で終えました。為替、特にユーロ円、の動きに振り回されたという印象です。正確には、ユーロ崩壊に対する恐怖がマーケットを抑えつけていると見ています。問題は円高というより、ユーロ安だということです。米株先物が停滞気味に推移しているため、明日の日経平均株価も軟調な動きが懸念されます。今日の大引け後から対円でユーロ安へ比較的に大きく振れているのも非常に気になるところです。

今日のマーケット動向

 29円安で寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎにかけて91円まで下げ幅を拡げました。しかし、その後は回復基調に転じ、1時半頃には8円高をつけています。ところが、大引けにかけて再度軟調になり、結局26.14円、0.27%安で終えています。

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 先週金曜日の米国株式市場が大きく上昇したにもかかわず、安い寄り付きとなった最大の理由はユーロ円の動きであったと見ています。マーケットが始まる直前からユーロ安に動き始め、開始後にはその動きが加速しました。

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 ドル円の動きはユーロ円と多少異なるのですが、それでもマーケット開始直前から、ユーロ安に歩調を合わせるかのように、ドル安に振れました。

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 10時過ぎから1時半頃にかけての回復を牽引したのは、3.48%の急反発を見せた上海市場であったようです。

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 0.73%の上げとなった代表的な中国関連銘柄である日立建機の推移を見ると、10時半から1時過ぎまでの上昇が目を引きます。

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 しかしながら、上海市場の大幅上昇が日経平均株価全体に及ぼした影響は比較的に限定的だったようです。上海市場のこれまでの大幅な下落に日本市場は追随して来なかったわけですから、同市場の上昇局面の恩恵だけをフルに享受したいと考えるのは虫が良すぎるのかもしれません。

 日経平均株価の大引けにかけての調整は、再びユーロ安であったようです。

 注意したいのは、円高による企業収益の悪化が問題とされているわけではなく、ユーロやその背景にある欧州の混迷に対する不安(恐怖?)がマーケットを押し下げたと見られることです。

 事実、機械や輸送用機器などの為替の影響の大きい輸出型セクターの株価は上昇しています。電気機器も僅か0.06%の下げにとどまっています。

 大引け前のマーケットの足を引っ張ったのは2.2%下落したファーストリテイリングだったようです。。ユニクロのグローバル旗艦店として戦略上重要な役割を担うロンドンとパリの業績悪化に対する不安が高まったことが、株価低迷の理由ではないかと推測しています。

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 アジア市場は、上海を先頭におおむね上昇しています。ただし、上海が突出しており、全体的には穏やかな上昇という印象です。

 欧州は、スイス、オーストリア、ノルウェーなど休場のところが多いのですが、アジア市場とは対照的に下げ基調です。スタートはドイツを除いて上げていたのですが、下げに転じています。イタリア(-3.04%)、ドイツ(-1.37%)の下げ幅の大きさが目立ちます。

 欧州の動きを映して、GLOBEXでは、ダウ(-84ドル)、ナスダック(-18.25ポイント)と下落しています。下落幅は拡大しています。

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 今日は、4月の中古住宅販売件数の発表が予定されています。

明日の見通し

 米国株式市場の反落が懸念されます。

 今日に続き、ユーロ安の動きがマーケットの重石になることも要注意です。

 重要な経済指標の発表は予定されておらず、決算は大東紡織など3社だけです。

 したがって、海外要因と為替を主因として、寄り付き、ザラバとも軟調となる気配です。

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いつものパターン!? : 為替

 為替の実況中継をする意図はないのですが、株式市場の開始直前あたりから図ったような円高の動きが見られます。

 ドル円にその動きが鮮明 です。

B20100524_3

 もちろん、ユーロ円も同様です。

C2010052400000

 このような意図的なようにもに見えるパターンは、頻繁に見られるのですア、今日もその繰り返しであるならば、マーケットの終了あたりに、再び図ったような円安への揺り戻しは始まるはずなのですが、今日はどうでしょうか?

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為替の動きに要注意!

 高めに寄り付くと見ていた日経平均株価ですが、安めの寄り付きとなりました。

 先物の板の動きを見る限り、マーケット直前のユーロ安への振れに神経質に対応したものと見ています。

B20100524

 ただし、すぐに再びユーロ高で戻していますので、とりあえずは小動きの中での振れに過ぎないと見ています。もちろん、油断は大敵ですが・・・

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今日の日経平均株価は? 5月24日

ポイント

 今日の日経平均株価は高めに寄り付き、ザラバも堅調ぎみな小動きを期待しています。ただし、為替の動向には警戒を怠れないようです。

今日の日経平均株価は?

 先週金曜日にご報告しましたが、CMEの日経先物価格(円ベース)9,830円を今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100521

 すでに動き出している為替の動きを見ると、ユーロ円の1分足は僅かに円安で始まりました。週末に欧州で悪いニュースが出ていないことを示唆する動きでした。スタート後は多少円高方向に振れましたが、すぐに揺れ戻しています。1分足なので、大きなな動きに見えますが、落ち着いた動きです。

A20100524

 ドル円1分足も同様な動きです。揺れ戻しがユーロ円以上に鮮明なようです。

A20100524_2

 この為替が落ち着いた動きであるならば。今日のザラバは堅調ぎみな推移が期待できると考えています。

 今日の経済指標は、3月の全産業活動指数と5月の金融経済月報。決算は1社。国内要因のマーケットへのインパクトは限定的と見ています。

 もしお時間が許せば、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への投稿記事「徐行運転を継続! : かかし」をご参照ください。

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2010年5月23日 (日)

ご連絡

 明日(24日、月曜日)午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事「徐行運転を継続! : かかし」が掲載されます。お時間が許せば、是非ご参照ください。ただし、内容的には、このブログでご報告したことのまとめのような形になっています。 

 

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VIX指数と国際商品指数

ポイント

 VIX指数が急騰しています。このVIX指数と国際商品指数は逆相関の関係にあります。したがって、国際商品指数の低迷が続く可能性を念頭に置いておくことが必要だと思います。

 となると、国際商品指数に連動する傾向の強い石油開発関連などの鉱業株、石油精製関連株、そして総合商社株などには厳しい環境が続きそうです。

VIX指数の動向

 VIX指数が急騰しています。2008年から日次で推移を見ると、かなり大きな動きであることがわかります。

Vix200820100522

 VIX指数の上昇は、投資家のリスク許容度の低下を示唆しています。リスクを嫌ってお金が商品市場から引き揚げられるために、国際商品指数が下落する傾向があります。

VIX指数と国際商品指数の動向

 VIX指数と国際商品指数の動きをグラフにすると、このようになります。両者が逆の動きをしていることが示されています。

Vix20100522

 もう少し見やすくするために、国際商品指数を逆数で示すと、次のようになります。逆相関の関係が鮮明です。

Vix20100522_2

株式投資への示唆

 国際商品指数との連動性の高い分野の株価には厳しい環境が続きそうです。

 日銀の国際商品指数を見ると、原油が66%と圧倒的な構成比です。その他では銅が6.8%、アルミニウムが4.6%です。金は0.9%と1%未満。

 原油価格の下落局面では、石油開発などの鉱業株、石油精製株、そして総合商社株などの軟調な展開が避けられないようです。

 ただし、原料を輸入に頼る鉄鋼株などメリットを受ける分野も多いので、悪い話ばかりでもなさそうです。需要や為替変動の影響なども考慮しながら、冷静に対処したいところです。

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2010年5月22日 (土)

アテネと上海 : 注目株式市場の動向

ポイント

 世界の株式市場が低迷しています。震源地はアテネと上海。ともに、世界の文明の発祥地。注目しているのは今後の展開です。アテネの低迷が続くのに対して、上海の立ち直りが早いのではと見ています。世界経済のダイナミズムが欧米からアジアへシフトする動きを決定的なものにする、非常に重要な局面の中にいるような気がします。

注目市場の動向

 注目市場の年初からのパフォーマンスは次のようになっています。

20100522

 

ブラジルやオーストラリアなどの資源国の停滞色が強まる一方で、ドバイが大きく回復してきました。ドバイのパフォーマンスは日本を上回っています。上海の低迷が続きます。

データ表は次の通りです。

D20100522  

 世界の経済環境が良好であった1月15日の時点と比較すると、悪化の大きさが実感できます。

11520100206

 ただし、2月5日の状況を見ると、現在と似ています。悪化が著しいとはいえ、異常な大きさというわけではなさそうです。

2520100206

 上海のパフォーマンスの悪さが飛び抜けているのですが、この上海と肩を並べているのがアテネです。

20100522_2

 アテネ総合指数の昨年9月までの素晴らしい上昇局面とそれ以降の急落の厳しさが際立ちます。

20100522_3

 上海総合指数の動きも似ています。昨年8月までの急騰と、それ以降の低迷が対照的です。

20100522_4

 今後の展望は、不透明要因が多いのですが、アテネの低迷が続きそうなのに対して、上海は金融引き締めの重石を織り込んでしまえば復調に転ずるのではと期待しています。

 この動きは、大きな時間軸の中でみれば、経済のダイナミズムが欧米からアジアにシフトする流れを決定づける重要な局面であるのではないかと見ています。もちろん、勝手な個人的見方ではあるのですが・・・

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米国株式市場を振り返る 5月21日

ポイント

 大幅反騰で、ほっと一息の米国株式市場ですが、安心するわけにはいかないようです。ザラバの動きを見ると、大引け前30分間の上げによるところが大きく、午後3時35分には前日を15.27ドル下回っていたことは頭に入れておく必要があると思います。とはいえ、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,830円となっており、月曜日は上昇でのスタートが期待できそうです。

米国マーケットの動向

 低迷気味にスタートしたダウ平均株価は、10時半近くから上昇に転じ、12時前には130ドルまで上げ幅を拡げました。しかし、その後は軟調な展開が続き、3時半頃には前日比でマイナスに落ち込んでいます。ところが、そこから大引けまでの30分間で一気に急反発して、125.38ドル、1.25%の大幅高で終えました。

20100521

 午前中の上昇を牽引したのは金融セクターでした。上院で金融制度改革法案が通過したことが、悪材料の出尽くしとされたのかもしれません。今後、下院との一本化の段階で、より緩やかな規制になるという期待感もあるようです。JPモルガン・チェースが5.87%と大きく上昇しました。

Jpm20100521

 大引け直前の上げのきっかけは、VIX指数の急落ではないかと考えています。指数は12.43%と大きく下げましたが、3時半以降の動きが目を引きます。

Vix20100521

 VIX指数の動きが示唆する、投資家心理の改善は、国際商品市況の反発への期待を高めました。原油価格が1.07%下落したにもかかわらず、シェブロンの株価が1.2%上昇しています。大引け前の急上昇が注目です。

Cvx20100521

 このVIX指数の動きの背景には、欧州の株式市場の展開があるのではと推測しています。ドイツ議会による7500億ユーロの融資の承認がかなりの好影響を及ぼしたようです。ドイツ(DAX)市場は0.66%下落したのですが、ザラバを見ると、終盤での復調が目立っています。

20100521_2

月曜日の日経平均株価への示唆

 米国株式市場の上昇を背景に、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,830円となっています。これを寄り付きのメドとしています。久しぶりに上昇でのスタートとなりそうです。

Cme20100521

 ザラバの動きを大きく左右する為替については予測が難しいのですが、ユーロ円の現在までの動きは比較的に落ち着いています。

A20100522

 ドル円もほぼ同様に落ち着いた動きです。

A201005220

 経済指標は、3月の全産業活動指数と5月の金融経済月報。決算はダイドードリンコ1社。

 ということで、ザラバは比較的に堅調な小動きで推移することを期待しています。 

 

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2010年5月21日 (金)

今日のマーケット動向 5月21日

ポイント

 米国株式市場と米ドルの急落のダブルパンチを受けて、大幅安でのスタートとなった日経平均株価ですが、ザラバは懸念したよりは底堅いという印象でした。この厳しい局面でも、逆行高となる銘柄が目につきました。マーケットは意外に冷静であったように見えます。米株先物は今日も下げており、月曜日の日経平均株価にとって厳しい状況なのですが、逆行高銘柄の動きに反騰の兆しが見えたような気もしています。

今日のマーケット

 206円の大幅安で寄り付いた日経平均株価は、10時前には333円まで下げ幅を拡げました。しかしその後は下げどまり、後場には堅調ぎみな展開を見せました。結局245.77円、2.45%と大幅な下落で終えたのですが、寄り付きを約40円下回ったに過ぎず、懸念したよりは底堅い印象でした。

20100521

 その底堅さの背景は、為替の動きが穏やかであったためと見ています。ユーロ円はユーロ高、円安の方向に振れました。

B20100521

 前日に急落したドルも、ザラバでは持ち直して、ドル高、円安に動きました。急落部分の影響は、寄り付きの株価に織り込まれていたように見えます。

B20100521_2

 このような為替の動きにも支えられたのかもしれませんが、この大幅なマーケットの下落にも負けずに逆行高となった銘柄が目につきました。

 グーグルとの提携を発表したソニーが0.63%上昇しました。

20100521_2

 また、業績回復が投資家から高く評価されているアルプス電気も1.69%上げています。後場に入ってからの堅調な動きが目を引きます。

20100521_3

 加えて、日立建機が1.71%高で終えています。上海市場の上昇の恩恵が大きかったようです。

20100521_4

 その上海市場は1.08%上昇しました。10時半過ぎから急速に上昇しており、日本のマーケットにも好影響を与えたようです。

20100521_5

 ただし、アジア市場は上海を除けば大きく下げています。インドネシア、台湾、シンガポールが2%を越えて下落しました。香港は、上海の影響で小幅の下げにとどまっています。

 欧州市場は小幅な下げで始まったのですが、下げ幅が拡大しています。英国、ドイツ、フランスが揃って1%を上回る下げ幅となっています。一方、ポルトガルがわずか0.41%の下げにとどまり、ギリシャに至っては0,13%上昇しています。昨日も申し上げましたが、どうやらEC首脳国の不協和音、ドイツの空売り規制措置などが重石になっているようです。

 欧州の流れを受けて、GLOBEXのダウ(-73ドル)、ナスダック(-13.75ポイント)も下げ幅を拡大してきました。

Cme20100521

 前日引け後に好決算を発表したデルですが、現在の時間外取引では3.21%下げています。マーケット心理はかなり弱いようです。

 上院で金融制度改革法案が可決されたことが、弱いマーケット心理の背景にあるのではないかと考えています。

月曜日の日経平均株価への示唆

 米国株式市場の低迷が足かせになることを懸念しています。

 加えて、今日は無難に推移した為替ですが、予断を許さないと考えています。ユーロの堅調な動きは、欧州の投資家がドルでの投資を引き揚げて、自国に資金を持ち帰ってしまう動きの反映である可能性が高く、決してユーロの回復を示唆するものではないと見ています。

 参考までに、ユーロ円の動きと日経平均株価の動向を比較すると、連動性の強さが明瞭です。まず、日経平均株価の後場の動きです。

20100521_6

 次に、ユーロ円の推移です。

520100521

 ということで、為替に振り回される展開は、今後も続きそうです。

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今日の日経平均株価は? 5月21日

ポイント

 米国株式市場の大幅下落を映して、今日の日経平均株価は大幅安でのスタートとなりそうです。ザラバも軟調な展開を警戒しています。ただし、これまでとは違う動きも出ているため、そろそろ下げすぎのリスクを念頭に入れておいた方がよさそうな気がします。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価は、スタート1時間程度で300ドルを越える下げ幅となり、その後は下げ止まり傾向が見えたのですが、結局大引け30分前にもう一段下落して、376.36ドル、3.60%の大幅安で終えました。

F20100520

 欧州市場の下落に加えて、週間ベースの新規失業保険申請件数、4月の景気先行指数などの経済指標がコンセンサスよりも悪かったことが、マーケットの下落を牽引したようです。

 VIX指数が29.64%も跳ね上がり、投資家心理の悪化を鮮明に映し出しています。

Vixf20100520

 投資家のリスク許容度の低下によって、商品市況から資金が引き上げられた模様で、原油価格は2.66%と大きく下落しました。

 このように、米国株式市場は厳しい状況でしたが、為替の動きがこれまでと様子が違うことに注目しています。

 ユーロドルは、大雑把に見ると、ユーロ安ではなくむしろユーロ高であったように見えます。

A20100521

 ユーロ円もユーロ高傾向です。

A20100521_2

 そして、ドル円は明らかにドル安に振れています。

A20100521_3

 ということは、これまで問題になって来たユーロ安から、ドル安に焦点が当たってきそうな様子です。

今日の日経平均株価は?

 米国株式市場の大幅安を背景に、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が9,665円と大幅に下げています。これを今日の寄り付きの一応のメドとしています。

Cmef20100520

 ザラバでも為替の動きが重石となって、軟調な推移を警戒しています。

 今日は、日銀の金融政策決定会合の内容発表に加えて、3月の景気動向指数改定値が公表されます。決算は、東京海上ホールディングスなど50社余りです。

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VIX指数が急騰

 ダウ平均株価は現在248.79ドル安、ナスダックは68.96ポイント安となっています。

 この動きに対応するように、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が急騰しています。投資家のリスク許容度が低下して、センチメントが悪化していることを示唆しています。

Vixb20100520 

 10時頃から急激に上昇しています。現在26.61%上げています。僅かに反落の兆しが見えますが、油断はできないようです。

 過去1年のVIX指数の推移に中でみると、現在の上昇の大きさが鮮明です。

Vix120100520

 10時頃からの急騰の背景ですが、ユーロドルが日本時間の午後11時(ニューヨーク時間の午前10時)から急速にユーロ安に振れたことであろうと推測しています。

D20100520

 このVIX指数の上昇により、リスクマネーが国際商品市場から引き揚げられる可能性が高く、原油等の価格下落が進みそうです。

 

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2010年5月20日 (木)

米株先物が急落

 GLOBEXのダウ、ナスダック先物価格が急速に下げ幅を拡大しています。ダウは144ドル安、ナスダックが31.25ポイントの下落です。

Cme20100520_2

 急落の背景は明確ではありませんが、前日に見せたユーロの回復が一時的なもので、再びユーロ安が鮮明になったことによる失望が大きいと推測されます。

 欧州市場では、ギリシャが2.8%と大きく下げていますが、ポルトガル(PSI20)は-0.4%、スペイン(IGBM)が-0.41%、そしてイタリアが-0.25%と比較的に小幅の動きで推移していますので、財政問題の深刻化ということではないようです。

 一方、英国、ドイツ、フランスなどが1%以上の下落になっていますから、EC首脳国間での不協和音の方が問題であるような気がします。ユーロに対する信頼感の低下が、個人的には、とても気になります。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)も下げており、現在9,865円となっています。

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今日のマーケット動向と明日の見通し 5月20日

ポイント

 米国株式市場の下落のために、低い寄り付きは避けられないとしても、ユーロの回復という下支えで、ザラバは意外に底堅い動きを期待していました。ところがマーケットの開始前からユーロが軟調に転じ、後場には急速に下げことが、投資家心理を冷却したと見ています。欧州の財政問題というより、「ユーロ危機」の歯止めとなる決定打が見当たらない局面では、日経平均株価に対しても警戒態勢が欠かせないようです。

今日のマーケット動向

 64円安で寄り付いた日経平均株価は、堅調な動きを見せ、30分ほどで下げ幅を25円まで縮めました。しかし、その後は一転して、軟調気味になり、午後になると調整色が強まり、156.53円、1.54%の大幅安で終えました。

20100520

 ダウ平均株価のザラバの堅調な動きを支えたユーロの回復でしたが、日本のマーケットの開始前から突然基調が変わってしまいました。しかも後場に入ると、ユーロは一段安の様相を呈しました。

C20100520

 ドル円は比較的に安定した動きを見せていたのですが、やはり、後場の後半になって、ユーロに連動するように、ドル安に振れました。60分足でみると下図のような動きでした。

B20100520

 加えて、中国人民銀行による中銀手形の発行で、金融引き締め懸念から1.2%下落した上海市場の影響もあったと見られますが、午前中には上昇局面もありましたので、日本市場への影響は限定的であったようです。

20100520_2

 アジア市場はインドを除き下げています。上海の他、韓国(-1.8%)、台湾(-1.6%)の弱さが目立ちます。朝鮮半島をめぐる地政学リスクが意識されたこともあるのかもしれません。

 欧州市場は上昇して始まったのですが、下げに転じてきました。オーストリアとイタリアを除いて下落しています。ドイツがノルウェーとともに1%を越える下げとなっているのが気になります。

20100520_3

 この欧州市場の動きを映して、GLOBEXでは、ダウ(-49ドル)、ナスダック(-13.75ポイント)ともに下げています。下げ幅は急速に広がっています。

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、4月の景気先行指数、5月のフィラデルフィア連銀景況指数と経済指標の発表が続きます。決算では、引け後に発表されるデルに注目が集まっているようです。

明日のマーケット見通し

 今日の大引け後に回復に転じたユーロですが、再び弱くなっています。5分足でみると、このような動きです。

D20100520

 ユーロ安が、南欧諸国の財政問題という範囲を越えて、「ユーロ危機」の様相が鮮明になる中で、歯止めとなる決定打が見えないため、為替に大きく振られる状況の続く日経平均株価の今後の動きも警戒を怠れないようです。

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は現在10,020円で推移しています。

Cme20100520

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コメ兵(2780):決算報告(10.5.20) : 春 研一

 少し時間は経ってしまいましたが、コメ兵(2780)の20103月期決算の報告をします。

   

 20103月期連結決算は17.7%減収ながら、36.2%営業増益、48.2%経常増益、48.3%純利増益となった。20093月期に大幅に落ち込んだ利益が、1期で回復に転じた決算となった。

Ws20100520

(この図はクリックすると、右のほうの隠れている部分が見えます。)

売上高は大幅な減少となった。同社の取り扱い消費は高額品であり、当然ながら景気悪化の影響を受けた。加えて、在庫リスクを軽減するために、在庫を絞り込んだことも売上減の要因となった。商品の期末在庫は20093月の79億円が、20103月には62億円となり、17億円減少した。それぞれの期の売上高で割った回転月数も、20093月の3.29ヶ月から3.14ヶ月と、0.15ヶ月の短縮となった。その結果有利子負債は、36億円から3億円まで減少した。

     

一方、売上総利益率は、23.5%から28.6%と5.1%の大幅改善となった。20093月期下期から、売上高総利益率の低い在庫の処分を行ったこと、中古品に比べて売上総利益率が低い新品の仕入れを抑制したことが第一点。商品ごとの売上高総利益率の管理を厳しく行ったことが二点目。売上総利益率の高い中古品のウエイトの上昇。その前の期にあった、売上高総利益率が低い貴金属類の中古取り扱い業者への販売の減少。以上の要因から売上高総利益率が大幅に改善した。

     

その結果売上高は大幅に減少したものの、営業利益率が2.4%から4.0%と1.6pt改善し、営業利益は36.2%と大幅な増加となった。

      

前期決算を上期、下期に分けてみると、上期は29.1%減収、30.5%営業減益であったのに対して、下期は3.9%減収、営業利益は3.9倍と下期の回復が顕著になった。ちなみに全社売上高の半期ごとの前年同期比は、2008年上期5.3%増、2008年下期24.0%減となっている。

G20100520

      

同社の懸念材料のひとつとして考えられるのが、売上高の10%弱を占める旗艦店のひとつである有楽町店の閉鎖問題である。有楽町店は、東京都から不動産仲介業者を介して間接的に定期借家契約を結んでいる店舗であり、20111月末日に契約期間満了となる。この発表が2010323日に公表され、そこまで他の内需景気敏感株同様順調に回復してきた株価が頭打ちとなった。

     

ただし、現時点において会社側によれば、有楽町店のようなフロアが広い物件はなかなかないものの、2フロア、3フロアならば物件が豊富であり、閉鎖と同時か、若干のタイムラグで開店できるだろうと見ている。

     

中古品の市場はネットとの競争もあり、かつてより環境は厳しくなっており、従来業務だけではかつてのような高い成長は難しいと思われる。しかし、不況対応の体制によって、当面の業績は回復軌道に乗ったと考えても大きな間違いはなかろう。

     

それに対して、同社の株価は現時点でPBR0.4倍を下回り、PER10倍を下回っており、割安感はあろう。また、全店売上高は回復に転じている。有利子負債残高もほぼゼロとなっている。こんな相場でも、実は内需銘柄には株価がしっかりした銘柄も多い。前回報告したこのところ報告している日本ハム(2282)、アリアケ(2815)は上昇している。やがて相場が多少でも落ち着けば、世界の混乱と無関係な同社のような株が注目される可能性は高い。

当ブログで用いている業績表は慣れれば本当に短時間で作れ、四半期ごとの傾向値や企業ごとの業績修正の傾向などが簡単にわかります。バリュエーションも直ちにわかります。皆さんも作られてはいかがでしょうか。作り方はここで解説しています。

http://ameblo.jp/halariga/entry-10384969772.html

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今日の日経平均株価は? 5月20日

ポイント

 米国株式市場の下落を映して、今日の日経平均株価は低めのスタートとなりそうですが、ザラバでは意外に堅調な展開を期待しています。

米国株式市場の動向

 前日終値の水準で寄り付いたダウ平均株価はすぐに値を崩し始め、12時前には180ドルを越える下げとなりました。しかし、その後は一転して堅調になり、66.58ドル、0.63ドル安で終えています。安値から120ドル近く上昇したことになります。

20100519_3

 午前中の下落の背景は欧州の株安。ドイツのマーケットを見ても、かなり弱い終わり方をしていますので、予断を許さないという印象です。

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 午後に入ってからの回復を支えたのはユーロであったと見ています。

A20100520_2

 売り方の買い戻しや市場介入などの人為的な動きの可能性もあるため、予断はできませんが、とりあえず一安心といった感じです。

 5.28%の上昇となったVIX指数を見ても、午後に入ってからは下落に転じており、投資家心理が改善したことを示唆しています。

Vix20100519_2

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,140円を寄り付きのメドとしています。

Cme20100519_2

 ザラバはユーロ高、円安への振れがマーケットを下支えすると見ています。

A20100520_3

今日は、1-3月のGDP速報値、4月のコンビニエンスストア売上高が発表されるほか、21日まで金融政策決定会合が開催されます。

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2010年5月19日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月19日

ポイント

 下落で終えた日経平均株価ですが、ザラバではむしろ健闘が目立ちました。安値から145円近く上昇しています。ユーロの下げ止まりと上海市場の堅調な動きが背景にあったと見ています。ところが大引け後になって、ユーロが再び下降を始め、上海市場も結局は下げて終了しました。米株先物の基調も弱く、明日の日経平均株価にとって厳しい状況です。

今日のマーケット動向

 米国株式市場が大きく下げたことから、155円の大幅安で寄り付いた日経平均株価ですが、後場に入って堅調な推移となり、55.80円、0.54%安で大引けとなりました。10時過ぎにつけた安値から約145円上昇したことになります。

20100519

 上昇を牽引した要因は2つ。一つはユーロの下げ止まり、もう一つは上海市場のザラバでの堅調な動き。

 ユーロ円を15分足で見ると、株式市場がスタートした直後に下落したのですが、10時以降は下げ止まり、ユーロ高、円安方向に振れています。

B20100519

 この動きとともに、欧州関連銘柄の基調が強まりました。ダイキン工業の株価は0.32%安で終わってしまったのですが、ザラバの動きを見ると、ユーロの動きに合わせるように下げ幅を縮めました。

20100519_2

 もう一つの牽引役であった上海市場は、スタートこそモタついたのですが、10時半から1時半にかけて急速に上昇しました。この動きが日経平均株価の午後の堅調な動きを支えたと見られます。

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 0.28%の上昇となった代表的な中国関連銘柄の一つ、日立建機の後場の動きを見ると、上海市場の影響が読み取れます。

20100519_4

 というわけで、日経平均株価はザラバの検討が目立ったわけですが、気をつけなければならないのは、これらの牽引役の状態が大引け後に大きく悪化しているということです。

 ユーロ円はふたたびユーロ安、円高の方向に急速に揺り戻しています。

 上海市場は1時半過ぎから値を崩して、0.27%安で終えているのですが、この調整局面は日本のマーケットには反映されていません。

 したがって、明日の日経平均株価にとっては警戒すべき状況と言えそうです。

 今日のアジア市場は下げています。インドネシア(-3.41%)、インド(-2.24%)、シンガポール(-2.13%)などの下落率の大きさが目立ちますが、香港、マレーシアも1%を上回って調整しています。

 欧州市場はアジア市場以上に軟調です。イタリア(-4.12%)をはじめとして、英国、ドイツ、フランス、オランダ、ノルウェー、スウェーデンなど軒並みに2%以上の下落率となっています。欧州問題が単なる南欧諸国の財政問題という域を越えてきたことが示唆されているような気がします。

 GLOBEXでは、ダウ(-93ドル)、ナスダック(-19.25ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大しています。

Cme20100519

 今日は、4月28日のFOMC議事録と4月の消費者物価統計の発表が予定されています。

明日の見通し

 米国株式市場は欧州の動きを反映して、かなり調整しそうな気配です。

 加えて、既に申し上げた通り、今日のザラバを支えた2つの要因(ユーロと上海市場)の状況が悪化しています。

 ドル円は、ユーロ円とほぼ同じように動いていて、ドル安、円高方向への振れが鮮明です。

B20100519_2

 したがって、明日の日経平均株価にとって厳しい状況が予想されます。

 明日は、1-3月のGDP速報値、4月のコンビニエンスストア売上高が発表されるほか、21日まで金融政策決定会合が開催されます。

 決算は、東京海上ホールディングスやフェローテックなど50社程度です。

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今日の日経平均株価は? 5月19日

ポイント

 ユーロ安に牽引された米国株式市場の下落を背景に、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。10,150円を寄り付きのメドとしています。円高の重石でザラバも軟調な推移を警戒する必要があります。

米国マーケットの動向

 午後1時前までは、上げ幅を縮小しながらも堅調さを維持していたダウ平均株価ですが、その後調整色が強まり、114.88ドル、1.08%の下落で終えました。

20100518

 調整の引き金は、ドイツの空売り規制であったと見られます。

 金融セクターの低迷が目立ちました。デビット・カードの規制問題の影響もあって、VISAが6.18%の急落を見せました。引け後の時間外でも、さらに0.13%下げています。

V20100519

 気になるのは、マーケット開始直後からユーロ安、ドル高が鮮明になっていたことです。これが、上げ幅縮小の要因であったようです。

A20100519

 この為替の動きは海外比率の高いハイテクセクターにダメージを与えました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.93%下げています。

Sox20100518

 インテルが2.68%とかなり大きく下落したのが目を引きます。

Intc20100518

 VIX指数は、この為替の動きに連動して、開始直後から上げ始め、7.89%高で終了しました。投資家心理は悪化しています。

Vix20100518

今日の日経平均株価は?

 このような米国株式市場の展開を反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,150円となっています。これが、今日の寄り付きのメドとなりそうです。

Cmeb20100518

 ザラバは、ユーロ円が大きく円高に振れていることが重石になると見られます。

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 ドル円も円高方向に振れています。

A20100519_3

 今日は、3月の鉱工業生産動向の確報値が発表されます。決算は、T&Dホールディングス他30社程度です。

 

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2010年5月18日 (火)

明日のマーケット見通しは? 5月18日

ポイント

 為替に振りまわされてモタついた日経平均株価を尻目に、世界の株式市場は堅調な推移です。油断はできませんが、どうやら明日のマーケットは期待が持てそうな様子です。

今日のマーケット動向

 すでに「今日のマーケット動向 5月18日」でお伝えしたとおり、今日の日経平均株価は77円高で寄り付いたのですが、円高の重石で6.88円、0.07%の小幅高で終えています。

 ただし、大引け後には対ドル、対ユーロともに円安方向に振れていることに加えて、4時半に発表された三菱UFJフィナンシャルグループの10年3月期決算が最終黒字に転換と、まず順当な内容であったことから、マーケットにとっては好ましい状況になっているように思われます。

 アジア市場はマチマチの動きでしたが、上げが優勢でした。上海が1.36%と比較的に大きく上昇しています。特別の理由があったというのではなく、これまでに急落を続けた不動産セクターの反動高が牽引したと見られます。その他、香港、インドネシア、シンガポール、インドが上げています、一方、韓国、マレーシア、台湾が下げました。ただし、下げ幅は限定的です。

 欧州市場は全般的に上げています。オーストリアの2.3%をはじめとして、ドイツ、フランス、ベルギー、イタリアなど軒並みに1%を上回る上昇を見せています。株式市場や為替の動きから見ると、財政問題は一服という様子です。

 この欧州の動きを反映して、米国株式市場も堅調なスタートです。現在ダウは+63ドル、ナスダックは16ポイント高となっています。

 既に発表された4月の生産者物価指数は、食糧とエネルギーを除くコアの部分で前月比0.2%上昇と、コンセンサスであった0.1%を上回りました。そして、4月の住宅着工件数は年率換算で67万2千戸と事前予想の65万戸を上回る一方で、建設許可件数は同60万6千件と予想の68万件を大きく下回っています。このように、プラス材料とマイナス材料が交錯したためか、GLOBEXに目立った反応は確認できませんでした。

 欧州の好調な展開が、米国株式市場を牽引していると見られます。

明日のマーケット見通し

 既に申し上げたように、為替が円安に振れていて、米国株式市場も堅調な推移が予想されますので、明日の日経平均株価は高めの寄り付きと堅調なザラバ展開を期待しています。

B20100518_2

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,365円となっています。

Cme20100518

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今日のマーケット動向 5月18日

ポイント

 いつもは、欧米市場の動向も含めてご報告しているのですが、今日は日経平均株価の動向のみを早めにお知らせしておきたいと思います。

 早朝の段階では、高めの寄り付きと堅調なザラバを見込んでいたのですが、予想に反してザラバの軟調に終わったためです。

 理由は為替であったと考えています。正確には、為替の動きの背景にある、欧州の財政問題が不透明であることに伴う不安感なのだと思います。

 頻繁に見るパターンなのですが、株式市場が始まると同時に円高に振れ、市場が終了するころになると円安に戻る動きが今日も見られました。

 大引け後は急速に円安方向に動いていますので、今日の日経平均先物の夕場や、明日の日経平均株価の寄り付きには好ましい展開となっています。

今日のマーケット

 米国株式市場が小高く終えたことを好感して、77円高で寄り付いた日経平均株価ですが、すぐに軟調な展開になりました。そして2時頃には急速に値を崩し、結局6.88円、0.07%高とかろうじてのプラスで大引けを迎えました。

20100518

日のマーケットの動きは2つに分けられると見ています。①はスタート直後から後場の開始直後までのダラダラした下げ局面、そして②の突然の急落局面の2つです。

 背景にあるのは為替であったと考えています。ユーロ円はマーケットは始まる直前までは円安気味であったのですが、その後急速に円高に振れています。注目したいのは、午後2時頃の円高への動きです。先物売りの重要なきっかけになったと推測しています。ちなみに、ドル円もほぼ同様の動きです。

B20100518

 為替がマーケットに大きく影響したことは、典型的な円高メリット株である北越紀州製紙のザラバを見ると鮮明に表れています。前場の堅調な上昇は、①の円高局面に対応する展開です。そして②の局面でも、かなり強い反応を示したのが興味深いところです。終値は5.3%の急騰となりました。

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 後ほどご報告しますが、マーケットの大引け近くから、対ドル、対ユーロともに大きく円安に揺り戻しています。株式市場には好ましい動きです。

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今日の日経平均株価は? 5月18日

ポイント

 前日の日経平均株価と同様に、ダウ平均株価も為替に大きく振られた1日だったようです。ユーロドルがドル安に振れたことから、ザラバで大きく戻して、前日終値をわずかに上回って終えています。この動きを反映して、今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバでは円安の下支えもあって、堅調な推移が期待できそうです。

米国マーケットの動向

 小安く始まったダウ平均株価は、しばらくの間は堅調ぎみに推移していたのですが、ユーロ安・ドル高が急速に進むと調整色を強め、12時頃には184.1ドル安をつけました。しかし、その後は一転して急回復に転じ、5.67ドル、0.05%高で大引けとなりました。

20100517

 マーケットを牽引した最大の要因は、前日の日本市場と同様に、為替でした。

A20100518

 VIX指数の動きを見ると、投資家心理が為替の振れに同期するように、大きく動揺した様子が浮かび上がります。

Vix20100517

 このVIX指数の動きを背景に、原油などの国際商品も下落から反騰に向かいました。シェブロンのザラバの推移が、その様子を物語っています。

Cvx20100517

今日の日経平均株価は?

 このような米国株式市場の展開を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,325円となっています。それを多少上回る10,330円近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。

Cme2010051700000

 対ユーロ、対ドルで円安に振れたことが、今日のマーケットを下支えると見ています。ザラバも堅調な推移を期待しています。

A20100518_2

 今日は、3月の第3次産業産業活動指数、4月の消費動向調査などの経済指標の他、4月の全国百貨店売上高が発表されます。

 決算は31社と少ないのですが、三菱UFJフィナンシャルグループがあります。

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2010年5月17日 (月)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月17日

ポイント

 為替に振り回された一日でした。227円弱の下げ幅のうち、CMEの日経先物価格を反映した寄り付きが133円、残り94円がザラバで一段と進んだ円高の影響と、国内の様々な要因です。ということは、話題となっていた銀行の持ち合い解消表明などの影響は意外に大きくなかったようです。そして、問題の為替ですが大引け後から円安方向へ戻る動きを見せており、欧州マーケットは堅調です。米株先物は軟調気味なのですが、まず平穏な動きです。ということで、明日の日経平均株価に期待が持てそうです。

マーケットの動向

 133円安で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで反発らしい反発を見せないまま、226.75円、2.17%安で大引けとなりました。寄り付きから94円ほど下げたことになります。

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 先週金曜日のCME日経先物価格(円ベース)は10,300円でしたから、寄り付き価格がそれを30円程度高かったのは、コンセンサスを上回った3月の機械受注統計のためと見ています。

 ザラバの下落分である94円のかなりの部分は、マーケット開始と同時に一段と進んだ円高の影響によると見られます。

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 となると、マーケットで話題となった銀行による持ち合い解消の表明などの国内要因による影響の部分は意外なほど小さかったように見えます。

 アジア市場は下げました。上海、韓国、台湾、香港の下落の大きさが目立ちます。特に、温家宝首相による住宅価格抑制方針の表明や、国家発展改革委員会の引き締め強化への懸念に揺れる上海が5.07%の急落を見せたことが注目されます。

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 対照的に、欧州市場は上げ優勢です。ベルギー、ノルウェーを除いて上げています。ただし、上げ幅は比較的に小さく、スタート時よりも勢いは衰えつつありますので、油断はできないようです。

 GLOBEXでは、ダウ(-21ドル)、ナスダック(-4.0ポイント)ともに下げています。先ほどまでは僅かですが上げていましたので、多少気懸りな動きです。

Cme20100517

 今日は、5月のニューヨーク連銀製造業景気指数、3月の対米証券投資、5月のNAHB住宅市場指数と経済指標の発表が続きます。決算はGMとレーウェ。GMはほぼ3年ぶりの四半期利益の計上、レーウェはコンセンサスを上回る内容でした。

明日のマーケットの見通し

 今日の大引け後に円安への振れが鮮明になっています。ユーロ円については既に述べましたが、ドル円はさらに鮮明な動きです。

C20100517_2

 欧州や、米国がこのまま平穏な展開であれば、明日の日経平均株価に期待が持てそうです。

 現在、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,290円と、今日の日経平均株価の終値を55円程度上回って推移しています。

Cme20100517_2

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為替に注意

 日経平均株価は、多少反発の兆しを見せながらも、10時過ぎから再び下落基調となりました。

 背景にあるのは為替と見ています。ユーロドル5分足でみると、10時過ぎにはユーロ安に振れ始め、前場終了直前からそのピッチが加速しています。ユーロは早朝の段階で見込んでいたより、かなり弱いという印象です。

B20100517

 ユーロ円もほぼ同様の展開です。

 昼休みに入ってから、ユーロ安が一段と進んでいることに要注意です。

 今日のユーロ圏財務省会合、明日のEU財務相理事会を前に、どうもユーロに対する不安が強まっているようです、

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今日の日経平均株価は? 5月17日

ポイント

 今日の日経平均株価は、先週金曜日の終値を大きく下回ってのスタートになりそうです。10,300円近辺を想定しています。ザラバの展開も予断は許さないのですが、反発の局面があることを期待しています。

今日のマーケットは?

 ダウ平均株価が162.79ドルと大きく下落した先週金曜日の米国の状況を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)が10,300円となっており、これを今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

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 ユーロ円は、僅かに円高方向に振れてのスタートになっていますが、15分足で見る限り小動きです。基調としてのユーロ安には十分警戒する必要がありますが、とりあえず、無難な滑り出しです。

A20100517

 ドル円の15分足も僅かに円高に振れましたが小動きです。

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 ザラバでは、反発の見せる場面もあることを期待しているのですが、詳細はFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への投稿記事「徐行運転を継続!」をご参照いただければと存じます。

  今日は、3月の機械受注と4-6月の見通し、4月の企業物価指数の発表が予定されています。決算は40社余り。電通、アシックス、ニチイ学館などが含まれています。

 海外要因としては、上海市場の動きが気になるところです。また、大引け近くでは、ユーロ圏財務省会合を控える欧州市場に対する見方が市場心理に影響を与えそうな様子です。

 ザラバでの反発の動きに期待しながらも、徐行運転を心掛けたいと思っています。

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2010年5月16日 (日)

ご連絡

 明日、午前7時にFXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に、私の投稿記事「徐行運転を継続! : かかし」が掲載される予定です。お時間が許せば、是非ご参照ください。

 ただし、内容的には、このブログの「米国株式市場を振り返る 5月14日」と重複の多いものとなっています。

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日本ハム(2282):決算速報(10.5.16) : 春 研一

 514日に公表された日本ハム(2282)の20103月期決算の報告をします。

 20103月期連結決算は7.3%減収ながら、16.1%営業増益、税前利益3.9倍、純利益9.5倍となった。直前に会社側が増額修正しており、実績自体に新たなサプライズはなかった。

Ws20100516

 営業利益が16.1%増益であるので、昨今の各企業の業績と比較すると、好調ではあったが世間並みの好調に見える。しかし、実際のところは上期の営業利益は前年同期比56.8%減益であったのに対して、下期は14倍となっており、つい最近回復に転じたところが、他の企業との大きな違いであると思われる。

     

515日の日経新聞の記事によると、加工食品事業が好調であったことにより増益になったとなっている。セグメントの営業利益を見ると、加工食品が33億円、食肉事業が1億円、関連事業が11億円の改善となっていることから、その表現が間違っているわけではない。しかし、決算の特徴としては、上期に大幅悪化していた食肉事業が下期に急回復したという特徴を見逃してはならない。

     

もうひとつ同じく日経記事によれば、為替差損益が120億円改善したことになっている。決算短信を見ても詳細まではわからないが、これがひとつの増益要因ではあるが、ただし実質で見るとここまでのインパクトはなかったと考えておいたほうがよい。

     

同社は牛肉をオーストラリアから輸入しており、そのオーストラリアには子会社があって、この子会社が円建ての借り入れを行っている。1ヶ月ほど前に報告したエスフーズ(2292)もオーストラリアから牛肉を輸入しており、特に下期に円に対して豪ドルが上昇したため業績が悪化した。その点は同社も同様であり、営業利益には豪ドル高がマイナスに効いていると考えられる。それを相殺する形で、借り入れ為替差益が発生する形になるため、為替がプラスに働く。日経が言うように一面だけを見るとインパクトを過大評価することになる。

     

エスフーズ(2292):http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-78.html

さて、20113月期であるが、4.9%増収、20.7%営業増益、8.2%税前増益、10.9%純利減益の予想である。前年度下期から急回復しているため、上期は82.7%の営業増益で見ており、下期は13.0%営業減益で見ている。ただし、下期に関しては実は輸入牛肉や輸入鶏肉の需給次第で大きく変わるため、会社側でも全く見通しが立たず、とりあえず立てている計画と考えておくべきであろう。

     

特に前下期に業績を牽引した輸入鶏肉の需給は依然良好であり、当面の業績は会社が見ているように好調に推移しよう。

     

なお、同社の業績動向と連動性が高い食肉需給に関してはこちらで詳細に解説している。→食肉需給: http://ameblo.jp/halariga/entry-10394042631.html

また、当ブログで用いている業績表は慣れれば本当に短時間で作れ、四半期ごとの傾向値や企業ごとの業績修正の傾向などが簡単にわかります。バリュエーションも直ちにわかります。皆さんも作られてはいかがでしょうか。作り方はここで解説しています。

http://ameblo.jp/halariga/entry-10384969772.html

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無料メルマガを発行しています。このメルマガでは、そのときどきの注目銘柄を掲載します。加えて、現役アナリストでなければわからないような、生の裏情報なども盛り込んでいます。アフィリエイトの入門的な解説も取り上げています。最近は本欄でもお話しているように内需回復に焦点を当て、とてもうまくいっています。

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2010年5月15日 (土)

米国株式市場を振り返る 5月14日

ポイント

 欧州問題に牽引されて大幅な下落となった米国株式市場ではありますが、大引けにかけでの展開は、意外にも、懸念していたほど悪くはなかったという印象です。月曜日の日経平均株価は、大幅安でのスタートは避けられないのですが、先週金曜日と同様に、ザラバでの反騰を期待したいと考えています。

米国マーケットの動向

 スタート直後から急速に下げ幅を拡大したダウ平均株価は12時頃には240ドル安近辺まで達しました。しかし、その後は下げ止まりを見せ、大引け直前には多少戻して162.79ドル、1.51%で終えています。底値から83ドル程度反発したことになります。

B20100514

 午前中の下げの背景は欧州の動向であったようです。昨晩にお知らせしたようにフランスのマーケットが下げ止まりを見せないまま、4.59%の急落となりました。他の市場も大きく下げており、欧州の財政問題が欧州内だけで解決できる状況ではなくなってきたような感じです。

B20100514_2

 米国国内の要因としては、上院でデビット・カードの手数料規制が承認されたことから、カード関連銘柄が大幅に下落しました。VISAが9.88%下げています。

Visa20100515

 このように悲観一色であった米国株式市場に見えるのですが、投資家心理を映すVIX指数は午前中に急速に上昇した後は、落ち着きを取り戻し、終了前には若干下落しています。投資家心理が落ち着き、多少改善の動きを見せたということです。

Vix20100514

 ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も似た傾向が見えます。午前中に大きく下落したのですが、底打ちが鮮明になり、僅かに上昇して終えています。

Sox20100514

 というわけで、欧州マーケットの大幅下落で、懸念しながら見ていた米国株式市場なのですが、終了直前の動きは心配していたよりは悪くなかったという印象でした。

月曜日の日経平均株価に対する示唆

  米国株式市場の下落を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,295円となっています。これを寄り付きの一応のメドとしています。

Cme20100514

 したがって、大幅に下落してのスタートは避けられないようです。

 しかしながら、CMEの日経平均先物価格の動きをよく見ると、大きく下げた後は僅かですが反発の動きを見せたことに注目しています。

 ザラバは、先週金曜日と同様に反騰の投資機会を窺いたいと考えています。

 その理由は為替です。

 まずユーロドルの動き。ユーロ安が止まりません。欧州の情勢は予断を許さないようです。

A20100515

 ところがユーロ円で見ると、円高が多少おさまった気配です。

A20100515_3 

 ということで、ドル円を見ると、円高どころか円安への振れが鮮明になってきています。

A20100515_4

 したがって、月曜日に東京市場が悲観一色で始まるならば、ザラバでの反騰を狙う投資機会はより確かなものになると思っています。

 個人的な勝手な見方なのですが、欧州の問題が深刻になり、欧州内での解決が難しくなるということは、国際的なバックアップ体制の確立をより確かなものにする可能性を一段と高めることになります。そのため、必ずしも悪いことではないような気がしています。大きな株価反騰の兆しが見えつつあるということかもしれません。

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VIX指数が急騰

 シカゴオプション取引所のVIX指数が急騰しています。現在、21.1%の上昇です。

Vixa20100514

 マーケットのセンチメントが悪化して、投資家のリスク許容度が低下していることを示します。

 国際商品市況からの資金の引き上げにより、原油価格などの下落が予想されますので、資源・エネルギーの低迷が、株式市場の圧迫要因になりそうです。

 フランスの株式市場の大幅下落については、格下げのうわさがあるようです。ただし、確認はできていません。欧州の状況が厳しそうです。

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2010年5月14日 (金)

欧州の動きに警戒を

 ダウ平均株価が大きく下げています。現在は123.87ドル安。少し前に174.20ドル安をつけました。

A20100514_3

 背景は欧州の動向と見られます。特に気になるのはフランスの動きです。スタートから軟調でしたが、急に下げが加速しており、3.51%安となっています。理由は確認できていませんが、やはり南欧諸国の財政懸念に関連する要因と推測しています。

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 ユーロドルが大幅にユーロ安、ドル高になっていますから、今日はどうも安眠できないようです。

B20100514_3

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今日のマーケットを振り返る 5月14日

ポイント

 為替に振り回された一日でした。特にユーロ円の動きに神経質に反応したようです。米株先物もユーロ安ドル高が重石となって、軟調な推移です。

マーケットの動向

 米国株式市場の下落を背景に、167円安で寄り付いた日経平均株価は、後場に入ると下落幅を縮め、2時頃には68円安となりました。底値からほぼ100円上昇したことになります。ところが、大引け直前に大きく値を崩し、結局158.04円、1.49%安で終えました。

20100514

 後場の反騰を牽引したのも、大引け直前の下落を誘発したのも為替の動きであったと見ています。特にユーロ円の動きが重要であったと思われます。

B20100514

 特に印象的であったのがミツミ電機の動き。コンセンサスを下回る決算と、円高のダブルパンチで2時半以降の株価下落が目立ちました。

20100514_2

 対ユーロだけでなく、対ドルでも円高となっています。しかも、大引け後に一段と大きく円高方向に振れているため、来週の日経平均株価の圧迫要因になることが懸念されます。

B20100514_2

 アジア市場はマチマチですが、下げが優勢でした。インド(-1.57%)、香港(-1.36%)が日本と肩を並べて大きく下落しました。一方、韓国とインドネシアが僅かに上昇しています。

 欧州市場は全般的に下げています。ギリシャ(-2.67%)、スペイン(-3.95%)、ポルトガル(-3.01%)、イタリア(-3.30%)など気になるマーケットが軒並みに大幅下落です。その他、フランス、ベルギー、オランダが2%を越える下げとなっています。加えて、英国、ドイツなどほとんどの市場も下げ幅は1%以上です。

 この欧州の状況を反映して、GLOBEXでは、ダウ(-68ドル)、ナスダック(-14.25ポイント)ともに下げています。ダウは僅かに下げ幅を縮小していますが、予断を許さない展開です。

Cme20100514

 今日は、4月の小売売上高と鉱工業生産、5月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値、そして3月の企業在庫の発表が予定されています。

月曜日の日経平均株価に対する示唆

 すでに申し上げた通り、今日の大引け後に大きく円高に振れたことが、月曜日のマーケットの重石になりそうです。

 これから始まる米国株式市場も軟調な展開が予想されるため、月曜日は警戒態勢が必要なようです。

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銘柄掲載の紹介です。: 春 研一

 王将フードサービス(9936)の2010年3月期の決算速報をブログに掲載しました。以前、当欄で紹介していますのでそのフォローです。

URL:http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-100.html

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今日の日経平均株価は? 5月14日

ポイント

 米国株式市場の反落を映して、今日の日経平均株価は下落してのスタートになりそうです。ただし、ザラバは小動きを想定しているのですが、多少の戻りを見せる局面があるかもしれません。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価は2時過ぎまでは穏やかな展開でしたが、その後大引けにかけて急速に値を崩し、113.96ドル、1.05%安で終えています。

20100513

 急落の背景には、検察当局による住宅ローン証券販売関する捜査対象が拡大したことがあると思われます。JPモルガン・チェースの株価が2時半以降に目立って下げています。

Jpm20100513

 もう一つの要因は、対ユーロでドル高に振れたことが上げられます。欧州の財政問題に対する不安が依然として強いと見られます。

A20100514

 VIX指数の2時半以降の急速な上昇が、マーケット心理の悪化を示唆しています。

Vix20100513

 さらに、好決算ながら、利益確定売りを浴び4.5%の急落となったシスコが、ハイテク株の重石となったと見られます。

今日の日経平均株価は?

 このようなう展開を反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,480円となっています。これを今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。

Cme20100513

 ザラバは、警戒が必要なのですが、小動きと見ています。

 ただし、多少戻りを見せる可能性もあると思っています。その理由は、ユーロが円に対して反発の気配があることです。

A20100514_2

  さらに、住友電工、みずほFG、NTTなど960社近くの決算がマーケットを下支えすることも考えられます。

 ということで、ザラバで戻りの動きが出るかどうかに注目しています。

 

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2010年5月13日 (木)

お詫びとちょっと一言

 まずお詫びから。

 先ほどの投稿記事「今日のマーケット動向と明日の見通し 5月13日」の中で、いつもクリックをお願いしている「株式人気ランキング」のバナーが、手違いのため、記事の先頭になってしまいました。

 申し訳ありませんが、そのバナーのクリックをよろしくお願いいたします。

 次に、ちょっと一言。

 米国株式市場は多少落ち着きを取り戻したようです。現在はダウが-10ドル、ナスダックが-0.36ポイントと下げ幅を縮めてきました。

 ただし、まだスタート直後ですから油断は禁物です。

 下落の背景になっていると見られる、ドル高ユーロ安の動きはかなり顕著で、欧州問題が依然として深刻であることを示唆しているようです。

B20100513_3

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今日のマーケット動向と明日の見通し 5月13日

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ポイント

 大幅高とはいえ、上昇の8割弱は寄り付き価格の上昇によるものでした。ザラバは小動きという印象です。しかも、ザラバの上昇の大部分は、後場の開始から1時間ほどの間の動きでした。円安とアジア市場の上昇が牽引したと見られます。大引け以降は急速に円高に振れていますので、明日のマーケットは警戒が必要です。

今日のマーケット動向

 米国株式市場の上昇を背景に、大幅な上昇となったCMEの日経平均先物価格を僅かに下回る寄り付きでした。ザラバは堅調ではありましたが、大きな動きはなく、僅かに後場開始後1時間程度の間に90円弱の上昇が見られた程度でした。

20100513

 したがって、226.52円、2.18%の大幅高ではありましたが、その8割ほどは寄り付き価格の上昇によるもの、残りの2割が後場の動きということになります。

 その後場の上昇は、円安とアジア市場の上昇によるものであったと見ています。

 上海市場が10時半まで下落を続けた後、急速に回復に転じており、この動きが後場の日経平均株価を押し上げました。

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 3.36%の大幅高となった日立建機のザラバの動きを見ると、後場の動きが上海のインパクトを物語っているようです。

20100513_3

 アジア市場は、2.06%の大幅高となった上海をはじめ、おおむね上昇しています。台湾が2.21%上昇し、韓国、香港、インドネシアが1%を上回る上昇率となっています。

 一方、欧州市場はマチマチです。ドイツ、スイス、オーストリア、ノルウェーが上げ、フランス、ベルギー、イタリアなどが下げています。気になるイタリア(-0.76%)、ポルトガル(-0.73%)、ギリシャ(-0.75%)が揃って同じような下落率になっています。

 米国市場はすでに開いています。ダウ(-45ドル)、ナスダック(-8ポイント)ともに下げています。対ドルでユーロが下げており、欧州の財政問題への懸念が背景にあるようです。

 週間ベースの新規失業保険申請件数はコンセンサス通りでした。前日引け後に好決算を発表したシスコが3.7%と大きく下げています。

明日のマーケットは?

 米国株式市場の基調が弱そうです。

 加えて、今日のザラバの上昇を支えた円安ですが、大引け後に大きく逆転しています。特に対ユーロで円が大幅に高くなっていることが明日もマーケットには重石になりそうです。

B20100513

 対ユーロほどではありませんが、対ドルでも円高が進んでおり、気懸りな展開です。

B20100513_2

 ということで、明日の日経平均株価は要警戒です。

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アリアケジャパン(2815):決算速報(10.5.13) : 春 研一

 513日に公表されたアリアケジャパン(2815)の20103月期決算の報告をします。

   

 20103月期連結決算は5.3%増収、0.4%営業増益、62.1%経常増益、63.9%純利増益となった。直前の会社予想との比較では、売上高は大幅に下回ったものの、利益面は若干未達ながら、ほぼオンラインの着地となった。なお、経常利益が大幅な増益となっているのは、20093月期に発生した輸入予約に伴うデリバティブの評価損がなくなったことによるものである。

Ws20100513

特に目立つのは、第4四半期の売上高の前年同期比が20.1%増と大幅に伸びたことである。第4四半期の売上高は、単体が13.0%増収と二桁伸びたことに加え、海外子会社の売上高も好調であり、売上高の連単差も51.5%増となったためである。

   

国内は一昨年から取り組んでいるトップセールスの成果がいよいよで始めたことが寄与している。つまり、単品ベースの取引を会社単位の取引に引き上げる方策である。それによって、顧客あたりの取引単位を引き上げる見返りに、販売価格を大きく引き下げることができるようになる。一方、海外は立ち上がり期にある欧州は依然低水準(前期売上高は1.5億円程度)だが、第4四半期(海外は10-12月)に、米国は倍以上、中国・台湾が1.5倍と大きく伸び始めたことが寄与している。

Rst20100513

利益面は欧州が依然立ち上げ経費が発生していることから赤字であるが、米国、中国の売り上げ拡大が本格化することによって、改善が見込まれる。国内は売り上げ増がストレートに利益増に結びついてこよう。

   

そのような状況から20113月期の会社計画は、20.6%増収、42.3%営業増益と高い伸びを見込んでいる。ただし、国内、米国、中国などに伸びは高いものが見込まれるため、従来より計画の達成確率は高まっていると言えよう。しかし、欧州の立ち上がりが、欧州の景気回復の遅れによって、先延ばしになっており、今期に関しても依然リスク要因と言えよう。また、前期にはプラス要因となったエネルギー価格が、今期にはマイナス要因となる可能性もある。

   

ただし、前回の報告でも述べたように、国内の回復、海外の下げ止まりによって、減益基調からの転換ははっきりとしてきた。後は、期待の欧州の拡大がどのタイミングでやってくるかということであろう。

URLhttp://kakashi490123.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/2815100324-6ec9.html

なお、私のブログでは、同社のビジネスモデルや、同社の強さの秘密、欧州での事業展開などについて詳細に報告しています。

URLhttp://ameblo.jp/halariga/entry-10408349788.html

また、当ブログで用いている業績表は慣れれば本当に短時間で作れ、四半期ごとの傾向値や企業ごとの業績修正の傾向などが簡単にわかります。バリュエーションも直ちにわかります。皆さんも作られてはいかがでしょうか。作り方はここで解説しています。

http://ameblo.jp/halariga/entry-10384969772.html

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(参照URLhttp://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-18.html

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(参照URLhttp://archive.mag2.com/0001086601/index.html

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今日の日経平均株価は? 5月13日

ポイント

 米国株式市場の大幅上昇を受けて、今日の日経平均株価の寄り付きは高く、ザラバも堅調な推移を期待しています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価はスタートから堅調な上昇トレンドを維持したまま、148.65ドル、1.38%高で大引けとなりました。

20100512

 欧州の景気が堅調であることが確認されて安心感が広がったことが背景の一つであると見られます。

 また、ポルトガルの国債発行が無難に終了したことで、ポルトガル市場が2.88%と大きく上昇したことが注目されます。

20100512_2

 VIX指数が9.89%下落して、投資家心理が大きく改善したことを示唆しています。

Vix20100512

 さらに、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.84%の急騰しており、2.09%とダウ平均株価の上昇率を大きく上回るナスダックを牽引したと見られます。

Sox20100512

 多少気になるのがシスコの動きです。大引け後にコンセンサスを大きく上回る決算を発表したのですが、株価は2.14%下落して、ザラバの3%近い上昇をかなり帳消しにしています。利益確定売りによるものと見ています。

今日の日経平均株価は?

 米国株式市場の上昇を反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,550円となっています。これを今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100512

 ドル円が円安方向に振れていることを下支えに、ザラバも堅調な推移を期待しています。

A20100513

 今日は。3月と09年度の国際収支統計、4月の景気ウォッチャー調査、マネーストック、そして貸出・資金吸収動向などが公表されます。加えて、ソニー、パイオニアなど400社を越える決算発表が控えています。

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2010年5月12日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月12日

ポイント

 急騰の翌日のダウ平均株価が、大きな反動もなく、僅かな下落にとどまったことを好感して、日経平均株価は高めに寄り付きました。しかし、円高が上値を抑え、結局前日終値を下回っての大引けとなりました。米株先物は堅調な推移ですが、ユーロに力強さが見えず、明日の日経平均株価の動向は予断を許さないと見ています。

今日のマーケット動向

 53円高で寄り付いた日経平均株価は10時過ぎには90円まで上げ幅を拡大する堅調なスタートでした。しかし、その後は値を崩し、結局17.07円、0.16%安で終えています。

20100512

 株価の調整局面を大雑把に捉えると、10時過ぎから前場終了まで(①)と、後場のスタートから2時半まで(②)の2つの局面があったと見ています。

 ①の段階では、対ドル円レートが円高に振れた影響が大きかったようです。

C20100512

 1.5%下落したファナックを見ると、前場の下げが目立ちます。

20100512_2

 1.9%下落したリコーも同様に前場の下げが顕著です。

20100512_3

 ②では、ドル円も一段と円高に振れたのですが、それよりもユーロ円が大きく円高に振れたのが印象的でした。

C20100512_2

 三菱UFJフィナンシャルグループの株価が2.4%下落したのですが、後場の下げが顕著です。みずほフィナンシャルグループのファイナンスをきっかけとする希薄化懸念も理由の一つなのでしょうが、ユーロ安が示唆する欧州の財政および金融に対する懸念が影響したと考えています。

Ufjfg20100512

 さらに、②の局面では、ユーロ円に加えて、上海市場が下げたこともインパクトを与えたようです。

 2.4%下落したJFEホールディングスなど鉄鋼株の後場の軟調な動きが、その状況を反映していると思います。

Jfe20100512

 アジア市場はマチマチですが、上げが優勢でした。上海は大引けにかけて盛り返して0.3%高で終えています。インドネシア(+1.23%)、シンガポール(+0.79%)の堅調さが目立ちます。

 欧州市場も、英国、イタリアを除いて上昇しています。オーストリア、スウェーデン、ドイツ、ベルギーが1%を越える上昇率です。

 GLOBEXでは、ダウ(+48ドル)、ナスダック(+11.0ポイント)ともに上げています。上げ幅は急速に拡大しています。欧州市場の堅調さが背景にあるようです。

 今日は、3月の貿易収支、4月の月次財政収支の発表が予定されています。シスコの決算発表が大引け後に控えます。

明日のマーケットは?

 米国の株式市場が、おとといの急騰後の水準を維持できるかどうかに注目していますが、現在までのところ楽観的に見て良さそうです。

 ただし、ユーロ円の動きが示唆するように、ユーロに力強さが見えないのが気懸りです。

D_20100512

 明日は、3月と09年度の国際収支統計、4月の景気ウォッチャー調査、マネーストック、そして貸出・資金吸収動向などの経済指標が発表されます。決算は、鹿島建設、王子製紙、ソニー、パイオニア、三越伊勢丹など400社を越えます。

 

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今日の日経平均株価は? 5月12日

ポイント

 ダウ平均株価は下落したのですか、今日の日経平均株価は期待できそうだと見ています。寄り付きは高めで、ザラバも堅調ぎみな推移を想定しています。リスクはユーロ円と上海市場の動向。

米国株式市場の動向

 スタート直後に99.76ドルまで下げ幅を拡大したダウ平均株価は、その後急速に値を戻し、1時半過ぎには89.40ドル高となりました。底値から189.16ドルの急騰したということになります。大引けにかけては、反動もあって、結局36.88ドル、0.34%安で終えています。

20100511

 下落したとは言え、前日の400ドルを上回る急騰の翌日ですから、弱いという印象はありません。VIX指数は2時にかけて急速に低下しており、投資家のセンチメントが改善に向かったことを示唆しています。

Vix20100511

今日の日経平均株価は?

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,440円となっています。この近辺を今日の寄り付きのメドとしています。

Cme2010051100000

 ザラバは意外に堅調気味な推移を期待しています。前日の午後に見せた下落の反動も理由の一つです。

 リスクはユーロ円。ユーロ安の動きが止まっていないこと。ユーロはEU首脳会議前の水準まで下落してしまいました。

A2010051200000

 ただし、ドル円は比較的に小動きのようです。

A20100512

 上海市場の動向にも注目したいと思っています。 

 今日は3月の景気動向指数速報値の発表の他、国際石油開発、武田薬品工業、日産自動車など280社近くの決算発表が予定されています。 

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2010年5月11日 (火)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月11日

ポイント

 欧米の株式市場が急騰したことを背景に、高めに寄り付いた日経平均株価ですが、後場に大きく値を崩しました。ユーロ安、円高への動きが重石になったと見ています。米株先物が軟調に推移しているため、明日も警戒が必要なようです。

日経平均株価の動向

 欧州の財政不安が後退したことを受けて、ダウ平均株価が400ドルを上回る大幅な上昇となりました。CMEの日経平均先物価格(円ベース)が10,740円をつけていたために、寄り付きは200円高程度になると見ていたのですが、それを大幅に下回る10,653円での不安なスタートでした。

20100511

 ザラバでは軟調な局面もあるだろうと見ていたのですが(「今日の日経平均株価は? 5月11日」)、後場に入ってからの値崩れは予想を大きく上回りました。

 最大の要因は為替であると思われます。ユーロ安、円高の動きが続きました。円高が欧州向けの比重が高い企業の業績にダメージを与えるだけではなく、ユーロの弱さが、欧州の一連の政策に対する信頼感を揺るがせたということだろうと考えています。

B20100511

 ドル円の動きもユーロ円に比べればマイルドでしたが、やはりドル安円高方向へ動いておます。

B20100511_2

 医薬などのディフェンシブなセクターの堅調さが、マーケット・センチメントの悪化を示唆しています。倉庫運輸関連や小売りなどの内需関連も上昇しましたが、円高に対する反応という側面もありそうです。

 主要経済指標が強かったことから、金融引き締め強化に対する懸念で、上海市場が下落したことも影響したと見ていますが、上海の本格的な下げも午後に入ってからでしたから、時間差を考えると、インパクトは限定的だったようです。

20100511_2

 みずほFGのファイナンスが伝えられ株価が4.7%と大きく下落した影響は、比較的に大きかったと見ています。

Fg20100511

 アジア市場は上海(-1.9%)を始めとして、香港、インドネシア、インドが1%を上回って下げました。日本市場だけが、国内の独自要因で下げたというわけではないようです。

 欧州も前日の急騰の反動からおおむね下げていますが、気になるのはスペインが5.7%と急落していること。ギリシャも2.4%下げています。

 このような展開を背景に、GLOBEXではダウ(-94ドル)、ナスダック(-17.50ポイント)と大幅に下げて推移しています。下落幅は拡大の方向です。

Cme20100511_2

 今日は、3月の卸売在庫統計が出てきます。決算はウォルト・ディズニーに注目が集まっているようですが発表は大引け後です。

明日のマーケットの見通し

 これから始まる米国株式市場の基調が弱そうなため、明日の日経平均株価の重石になりそうです。

 ただし、今日の午後にかなり大きな調整を見せたことから、明日は比較的に小幅な動きになると見ています。

 ただし、ユーロ安の動きが止まらなければ、マーケットの不安がおさまらない可能性があります。為替の動きに警戒が必要だと思います。

 経済指標は、3月の景気動向指数の速報値。決算は、国際石油開発帝石、武田薬品工業、日産自動車など280社近くが予定されています。

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今日の日経平均株価は? 5月11日

ポイント

  欧州や米国の株式市場が大きく上昇した割には、今日の日経平均株価の上昇は限定的と見ています。寄り付きは10,740円近辺をメドとしています。ザラバは小動きにとどまりそうです。多少軟調な局面もあるかもしれません。

米国マーケットの動向

 欧州市場の急騰を背景に、ダウ平均株価は404.71ドル、3.9%の大幅高で終了しました。

20100510

 マーケット開始直後に454.74ドル高まで上げ幅を拡大した後は、大引けにかけて50ドルほど下落して終えていますので、欧州の財政金融不安の後退が上昇の牽引役であったことは明白です。

 シカゴオプション取引所のVIX指数は29.57%と大幅に下落して、投資家のセンチメントが改善したことを示唆しています。ただし、大幅に下げてスタートしたあとは、むしろ上昇しています。

Vix20100510

 ただし、1週間のVIX指数の推移でみると、過去2日間の異常な上昇分が修正されたにすぎないようです。

Vix120100510

 為替の動きも多少気になるところです。欧州の状況改善を反映して、対ドルでユーロが一時は大きく上昇したのですが、再び反落してしまいました。今後注意を要する動きです。

A20100511

今日の日経平均株価は?

 欧州や米国の株式市場は大幅に上昇した割には、今日の日経平均株価の寄り付きは小幅な上昇となりそうです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,740円の近辺を想定しています。前日終値比で210円程度の上げ幅です。

 寄り付きの上昇幅を限定的と見るのは、前日に米株先物の上昇を織り込んでしまっているためです。

Cme20100511

 ダウ平均株価がザラバでは停滞気味であったことや、前日に比べて対ユーロで円高となっていることが、今日のザラバに影響しそうです。小動きを想定しています。

A20100511_2

 現在は僅かに反落しているGLUBEXでの米株先物が、前日の反動から下げ幅を拡大するようなことがあれば、日経平均株価は軟調な動きになる可能性もあります。

 今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんが、決算は215社。日立、トヨタなど重要銘柄が含まれていますので、目が離せません。

 

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トリドール(3397):増額修正(10.5.10) : 春 研一

 トリドール(3397)が510日に20103月期業績の増額修正を公表しました。売上高および各利益項目とも増額修正となっています。なお、同時に終わった期の配当を当初予定の1,900円から2,300円へ増配も公表しています。

Ws20100510

 下の画像にあるように、200910-12月の既存店伸び率がかなりの減速を見せたため、第3四半期終了時点では会社計画を若干クリアする程度のイメージでしたが、20101-3月である程度盛り返したことによって、会社計画を上回って着地したようです。

Data20100510

四半期ごとの増収率を見ると、第3四半期が前年同期比57.6%増収であるのに対して、第4四半期は49.0%増収と低下しています。既存店の伸び率は第4四半期のほうが高かったのですが、これは第4四半期に出店ペースを抑制したことによるものです。同社は、出店ピッチが早いものですから、どんどん出店すると、資金が不足します。資金が不足すれば、借り入れやファイナンスが必要になります。そこで、自己資本比率などを意識して、第4四半期の出店ピッチを抑制しています。

     

20113月期の実際の業績はどうなるかわかりませんが、20093月期、20103月期の期初の会社予想を見ますと、比較的慎重な数字となっていますので、会社側が公表する予想はおおよそ過去2年間の傾向から想像できるのではないでしょうか。

     

なお、20103月期の業績発表は511日に予定しています。

当ブログでは、これまでトリドールの第3四半期決算概況、4月の月次報告などの記事を掲載しています。また、春研一の「株式投資をファンダメンタルから極める」で、数回にわたって同社のビジネスモデル(トリドールの分析)の分析を行っています。

http://ameblo.jp/halariga/entry-10401914598.html

また、当ブログで用いている業績表は慣れれば本当に短時間で作れ、四半期ごとの傾向値や企業ごとの業績修正の傾向などが簡単にわかります。バリュエーションも直ちにわかります。皆さんも作られてはいかがでしょうか。作り方はここで解説しています。

http://ameblo.jp/halariga/entry-10384969772.html

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2010年5月10日 (月)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月10日

ポイント

 EU首脳会議での緊急融資の決定や、緊急支援基金「欧州安定化メカニズム」の創設への動きが評価されて、世界の株式市場が上昇しています。しかしながら、これらは基本的に財政基盤の強化により資金繰り不安を解消したに過ぎないのではと考えています。欧州問題がすべて解決したような楽観は避けたほうがよさそうです。明日は高めの寄り付きになるでしょうが、ザラバでは今日の反動もありうると見ています。

今日のマーケット

 34円高で寄り付いた日経平均株価は、急速に上げ幅を拡げ、後場のスタート後まもなく175円高をつけました。その後は幾分伸び悩みを見せたのですが166.11円、1.60%高で大引けとなりました。

20100510

 欧州の財政問題に大きな展開が見られたことが株価上昇を牽引しました。大きくユーロ高、円安方向に振れた為替の動きが、EU首脳会議の成果や、「欧州安定化メカニズム」の創設が株式市場に及ぼしたインパクトの大きさを示唆しているようです。

B20100510

 アジア市場全体が上昇しています。インドネシア(+4.0%)、インド(+3%)、香港(+2.5%)、シンガポール(+2.4%)、韓国(+1.8%)など軒並みに日本の上昇率を上回っています。ただ、上海は僅か0.4%の上昇にとどまっているのが気懸りな動きでした。

20100510_2

 欧州市場はアジア市場を大きく上回る活況ぶりです。イタリア(+9.4%)、オーストリア(+8.2%)をはじめとして急騰しており、もっとも上げ幅が小さいと見られるスイスでさえ3.7%の上昇です。ちなみにギリシャは9.5%上げています。

20100510_3

 このような動きを背景に、GLOBEXではダウ(+412ドル)、ナスダック(+84ドル)ともに、お祭り騒ぎのような上げを見せています。ただし、冷静に見れば、先週木曜日にダウは347ドル下げており、金曜日にはさらに140ドル下落しているわけですから、その反動分が大きいと考えています。

Cmec20100510

 今日は重要な経済指標や決算の発表は特に予定されていません。

明日のマーケットの見通し

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,750円となっていますから、明日は高めの寄り付きが期待できそうです。

 ただし、今日のグローバルな株価上昇の源である欧州の展開は、基本的に財政基盤の強化による資金繰り不安の解消であって、ギリシャの財政問題が消えてなくなってしまったわけではありません。楽観的なムードで満ちているようですが、要注意と考えています。少なくとも、明日以降も持続的に株価を上昇させる牽引力を持つとは考えていません。

 60分足のユーロ円では確かにユーロの強さが鮮明ですが、5分足で直近の動きを見る限り、その強さが十分なものであるという感じはしません。

C20100510

 というわけで、明日は高めに寄り付いた後のザラバの動きには警戒して臨みたいと考えています。

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米株先物の上昇が堅調なマーケットの背景に

 マーケットが先週とは打って変わって堅調に推移しています。

 朝方にもお伝えしましたが、GLOBEXのダウ先物が大きく上昇しています。しかも、その後さらに一段と上げています。

Cmeb20100510_2 

 EU首脳会議での緊急融資の決定や、緊急支援基金「」欧州安定化メカニズム」の創設への動きを評価したものと推測しています。

 ユーロ円はユーロ高、円安に振れていることを見ても、欧州の展開が望ましい方向に動いているように見えます。

A20100510_2

日経平均株価の前場は10,499.25円、131.66円高で終えています。現在、ダウ先物価格は10,567ドル。日米の株価に高い連動性が見られますので、後場の日経平均株価は10,567円あたりまで。ということは、あってもあと60円程度の上昇余力でしょうか・・・・・?

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今日の日経平均株価は? 5月10日

ポイント

 先週金曜日の米国株式市場が下落したことを受けて、今日の日経平均株価は下げてのスタートとなりそうです。ただし、寄り付き価格の水準にもよるのですが、ザラバには意外に底堅さを見せるのではと期待しています。

今日のマーケットは?

 ダウ平均株価が1.33%、ナスダックが2.33%とともに大きく下落したことから、CMEの日経平均先物価格が10,180円となっており、これを一応のメドとしているのですが、ドル円が多少円安方向に振れていますので、多少高めに寄り付くかもしれません。

A20100510

 気になるのは、GLOBEXのダウ先物価格がかなり上昇を見せたことです。背景は明確ではないのですが、今日の日経平均株価のザラバを下支えする可能性があります。

Cme20100510

 いずれにしても、ザラバは底堅い動きになることを期待しています。FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」への私の投稿記事「徐行運転を再開! 」をご参照ください。

 今日は、日銀が4月6日から7日にかけて開催した金融政策決定会合の要旨が公表されます。

 決算は、エアバスへの炭素繊維納入を発表した東レの他、味の素、住友化学、JXホールディングス、旭化成、帝人など188社が予定されています。

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2010年5月 9日 (日)

ご紹介した銘柄を振り返って(3) : 健美操

昨年よりご紹介した銘柄の振り返りの続きです。12月から今年1月にご紹介した6銘柄です。

ユニバース(3078):△、 興銀リース(8425):○、 五洋建設(1893):◎、 阿波銀行(8388):→、米久(2290):→、セーレン(3569):→

興銀リースは好決算でした。同社のコメントには、アジア・中国が良く出ます。リースの主力である建機や産業機械の取扱がアジアで多く、独自のルートを持っている強みが出ています。

五洋建設は、名門企業の復活に加えて、隠れたグローバル企業というテーマがあります。やはり、昨年末の2桁の株価は居心地が悪かったようで、年初から上がってきました。

評価が分かれているのが米久です。チムニーを売却したことで、バランスシートが強靭になりましたが、稼ぎ頭がなくなりました。今後は、三菱商事の戦略の一翼を担いながらの利益回復が試されることになります。

さて、今回は地方に基盤を持つ銘柄が多くなりました。全国的な知名度は高くありませんが、それぞれの地域では名士のような存在です。

徳島県で阿波銀行は絶対的な存在ですし、静岡では米久のハム・ソーセージはもらって喜ばれる贈答品です。ユニバースは地元八戸だけではなく、北東北でも業界ナンバーワンです。五洋建設も、発祥地の広島はマツダスタジアムを建設するなど、今でも重要な基盤です。セーレンは福井にも本社を置き、伝統産業である繊維から先端技術の開発に取り組んでいます。

大都市圏での競争は激しい一方で、地元に安定した経営基盤を持つ会社には良さがありそうです。東京のファンドマネージャーから見えにくいでしょうが、探して見ると結構面白い企業がたくさんありそうです。    

                                           (完)

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日本ハム(2282):増額修正(10.5.9) : 春 研一

 日本ハム(2282)が57日に20103月期業績の増額修正を公表しました。売上高は直前の予想をわずかに下回りましたが、営業利益、税前利益、純利益とも増額修正となっています。なお、同社はSEC方式を採用しているため、一般の企業と異なり経常利益という概念がありません。

Ws20100506

 修正後の20103月期連結業績は7.3%減収ながら、営業利益は15.8%増益、税前利益は3.9倍、純利益は9.5倍となりました。税前利益、純利益は一時的な費用の増減が影響しますので、大幅に動いてもそれほど驚きはないものです。ポイントは営業利益の見方になります。

   

 その営業利益は増額修正をしたと言っても15.8%増益ですから、食品企業との比較ではかなりいいほうですが、他のセクターの企業と比較すると目立つほどの数字ではありません。ここまでが多分一般的な見方となるでしょう。しかし、上期と下期の状況に分けてこの業績を見ると、また違った見方になります。

   

 上期の営業利益は前年同期比57%減益の88億円でしたが、下期には14倍の160億円となっています。通期で見ると16%増益と目立つほどの増益ではありませんが、下期にV字型の急回復を遂げていることがわかります。これは、今期を見通した場合のポジティブ材料となります。

   

 同社の業績は輸入食肉の需給状況の影響を強く受け、今回は前回の記事(217日)でも報告したように、輸入鶏肉の需給が急回復しています。食肉の需給は回復すると1年ほど好調をキープする傾向がありますので、20113月期の上期の業績は高水準が期待され、さらに上期は前年同期の水準が低いことから増益率も高くなるでしょう。各社ともつい最近、輸入鶏肉で大きな損失を計上していますので、輸入増加には二の足を踏んでいるところですので、その可能性は高いことが予想されます。

     

株価は前回記事時点の1,078円から、一旦1,267円まで上昇し、現在マーケットの調整とともに1,121円まで低下しています。PBRはすでに3月を過ぎていますので、20103月期を基準に考えますと、0.84倍まで低下しています。日経225銘柄ですので、市場が下がると下落する傾向はありますが、バリュエーションからは実需の買いも期待できるのではないでしょうか。

   

なお、今回は食肉需給について詳しく述べていませんが、興味のある方はこちらをご覧ください。→食肉需給:http://ameblo.jp/halariga/entry-10394042631.html

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景気の強さを示す3月の米国在庫循環モメンタム

 5月4日に米国商務省が発表した3月の「出荷・在庫・受注統計」を用いて作成した製造業在庫循環モメンタムは、米国の景気の強さを確認するものでした。

20100506_3 

 欧州問題で大きく下落している米国株式市場なのですが、2008年秋のリーマン・ショックのころには急落を続けていた在庫循環モメンタムが、現在は上昇を続けてきた上に、さらに上昇するという局面です。まさに正反対とも言える状況であることが興味深いところです。

 在庫循環モメンタムは出荷金額の前年同月比増減率から在庫の前年同月比増減率を差し引いて算出します。

 指標上昇の主因は出荷金額の伸びの加速です。

20100506_4

 在庫金額も増加基調が鮮明になってきました。生産(供給)が出荷(需要)に追い付いてきました。これは、在庫循環モメンタムの下げ要因になりますが、出荷金額の伸びという上昇要因が陵駕しました。

20100506_5

 今後の動向は出荷金額の動きをよく見ると見当がつきます。前年の5月を底に出荷金額が回復に転じましたから、それとの比較となる今年5月がピークとなる可能性が高そうです。

 とすれば、全製造業在庫循環モメンタムは6月以降下落基調に転じると見られます。在庫の伸びが指標の下落ペースを速める可能性が高いので注意が必要です。株式投資の観点からは、6月の数字が公表される8月はじめが要注意ということです。

 参考までに、全製造業のなかの自動車セクターの在庫循環モメンタムは次のようになっています。好調さが鮮明です。

20100506_6

 コンピュータ及ぶ周辺機器の在庫循環モメンタムも堅調ではあるのですが、自動車ほどではありません。

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 より細かく、半導体の出荷金額の増減率を見ると、勢いに頭打ちの兆しが見えますので、ハイテク関連は要注意と見ています。

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上海とアテネ

 明日午前7時に、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に記事を投稿しました。タイトルは「徐行運転を再開!」。お時間が許せば、是非ご参照ください。

 欧州の財政問題に大きな進展がない限り、月曜日の日経平均株価は大幅下落でスタートしそうな様子です。しかし、その後は意外に底堅い展開になるのではと見ています。

 したがって、野村ブログへの投稿記事のタイトルは、先週の「一旦停止!」から今週は「徐行運転を再開!」へ、より楽観的な方向にしています。

 その理由はこのブログの記事「米国株式市場を振り返る 5月7日」でかなり詳細にお話しました。

 とはいえ、日本の株式市場もグローバルな情勢に大きな影響を受けているわけですから、現状を把握しておくことは必要です。

 アジアを中心に主な株式市場の年初からのパフォーマンスを比較すると、このようになっています。

5620100506

 2週間前の4月23日と比較すると、悪化の様子が鮮明に浮き出ています。

42320100424

 上海の低迷が目立つのですが、その上海に、ここには掲載していないアテネを加えて観察すると、世界の株式市場を揺り動かす源が浮かび上がります。

20100506

 世界の文明の母胎である中国とギリシャが世界を動かしているわけです。

 ただし、このような状況を織り込んで、先週金曜日の10時半頃に279ドル安をつけたダウ平均株価が、12時にかけて一気にプラスまで浮上したことに注目していることは「米国株式市場を振り返る 5月7日」でお話したとおりです。

20100507

 そこでは、回復の背景は必ずしも明確ではないと申し上げました。ちょうどその時間あたりに、オバマ大統領の演説があったようです。野村雅道氏がその時間に演説を聞かれていました。氏によれば、大統領の雇用に関する話の内容が非常によかったとのこと。それが株式市場に好感されたようです。(「昨日のオバマさんは良かった」)

 とするならば、米国株式市場はギリシャや中国の問題を認識した上で、良いニュースに対して強い反応を示したということになります。

 大統領が、別のインタビューで、ドルに対する異例のコメントをすることで、欧州の安定に対する国際的な協力体制の必要性を示唆したことも、好ましい展開だと考えます。

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2010年5月 8日 (土)

米国マーケットを振り返る 5月7日

ポイント

 前日に続いて3ケタの大幅な下落となった米国株式市場なのですが、よく見ると、下げの内容が異なってきたように見えます。欧州問題の深刻さが圧倒的なコンセンサスになっているだけに、むしろ局面が変化した場合に株式市場が見せる予想外の急反騰を意識する必要が出てきたように感じられます。

米国マーケットの動向

 スタート後間もなく59ドル高まで上げ幅を拡大していたダウ平均株価は、一転して急落となり、10時半前には279ドル安をつけました。しかし、その後は盛り返し、12時過ぎには僅かながらもプラスとなりました。ところが、すぐに再び軟調な展開となり、結局139.89ドル、1.33%安で起伏の多い一日を終えました。

20100507

 4月の非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことが株式市場の好調なスタートを牽引しましたが、財政懸念で大きく下落した欧州市場が昨日に引き続いてマーケットを失速させました。急激なユーロ安、ドル高への振れがその状況を物語ります。

A20100508

 しかしながら、注目したいのは、その後の展開です。前日とは異なって、急速に戻しています。理由がはっきりと見えているわけではないのですが、マーケットが欧州問題をかなり織り込んだシグナルではないかと推測しています。VIX指数が急上昇のあと昼にかけて下げたことに注目しています。投資家のセンチメントが改善したことを示唆するからです。

Vix20100507

 午後に入ると、ダウ平均株価は再び軟調になるのですが、午前中の下落と比べると様子が異なっています。ユーロドルは、落ち着きを取り戻して、ユーロ高、ドル安の方向に戻しています。欧州問題がマーケットの下げの背景ではなかったように思われます。

 むしろ、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が示すように、ハイテク株の下落がマーケットの低迷を牽引したのではないかと見ています。その結果、ナスダックの下落率が2.33%とダウ平均の1.33%を大きく上回ることになりました。

Sox20100507

 IBMが1.47%下げましたが、ザラバの動きを見ると、午後になってからの軟調さが目につきます。

Ibm20100507

日経平均株価への示唆

 ダウ平均株価の下落の背景が午前と午後では異なることが、月曜日の日経平均株価にどう影響するか明確には分かりません。

 おそらく、日本のハイテク株に重石となりそうです。ドル円は落ち着いた動きですが、円高水準にとどまったままですので、マーケットに対する寄与度の大きい銘柄が多いハイテクセクターの低迷は要注意です。

A20100508_2

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,170円を寄り付きの一応のメドとしています。大幅安でのスタートは避けられないようです。

Cme20100507

 個人的な見方となりますが、欧州の財政問題が、世界の株式市場の圧倒的なコンセンサスになっていることに注目しています。もし、欧州問題に関してグローバルな支援体制の確立などの展開があれば、株式市場は予想外の急反騰を見せる可能性があることを念頭に置く必要がありそうだと思っています。

 皮肉ですが、事態の深刻さが明瞭になればなるほど、そのような展開が現実のものになる可能性が高いものになりそうです。

 

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VIX指数が24.33%の急騰

 シカゴオプション取引所のVIX指数が24.33%の急騰を見せています。

Vix120100507

 投資家のリスク許容度が低下しているため、国際商品市場からのリスクマネーの引き上げが懸念されます。原油などの価格下落により、資源・エネルギー株の低迷がマーケットの重石になりそうです。

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2010年5月 7日 (金)

ダウ平均株価 : 不安定なスタート

 ダウ平均株価が不安定なスタートです。現在は-124ドルで推移しています。

B20100507_4

 背景は欧州のようです。ユーロドルの動きを見ると、ユーロ安が加速しています。

B20100507_5

 

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今日のマーケットを振り返る 5月7日

ポイント

 後場には多少持ち直しの兆しを見せた日経平均株価ですが、大幅な続落で終えています。米株先物が反発の動きを見せるなど、多少明るいシグナルもあるようですが、震源である欧州の財政問題は依然として不透明な状態ですから、警戒態勢を緩めるわけにはいかないようです。ただし、欧州問題に対して、国際的な支援体制が構築されるような展開になると、株式市場が予想外の反発を見せる可能性もありますので、目は離せないようです。

今日のマーケット動向

 米国株式市場の大幅下落を背景に、222円安で寄り付いた日経平均株価は、ほんの15分程度の間に下げ幅を438円まで拡大しました。後場に入ると僅かに持ち直しの兆しが見えたのですが、それも長続きせず、331.10円、3.1%安で大引けとなりました。

20100507

 欧州の財政問題を懸念した米国株式市場の下げと、急激な円高への振れの相乗効果が、マーケットに深刻な影響をもたらしました。

 後場に入ると、円安への揺り戻しが進んだことや、ガイトナー財務長官がG7とギリシャ問題に関する電話協議をすることが伝えられたことなどから、マーケットは反発の気配を見せました。

B20100507_3

 しかし、その反発は限定的で、すぐに再び反落に向かったことが、マーケットの不安感がきわめて強いものであることを鮮明に示したと見ています。

 アジア市場はマレーシアを除いて下げています。インドネシア(-2.54%)、韓国(-2.21%)などの下げの大きさが目立ちます。上海も1.87%下落しています。ただし、上海のザラバの動きを見ると、午前中は不動産セクターの反発などから、マーケットが下げ幅を急速に縮める局面が見られたこともあって、日経平均株価に対するダメージは小さかったようです。

20100507_2

 欧州市場はイタリアを除いて下落基調です。フランス、ベルギー、オランダが2%を越えて下げています。イタリアの上昇は前日の急落の反動に過ぎないようです。ポルトガル(-1.05%)やギリシャ(-1.08%)は今日も下げています。

 GLOBEXでは、ダウ(+29ドル)、ナスダック(+5.25ポイント)ともに堅調ですが、上げ幅は縮小しています。

 4月の非農業部門雇用者数が29万人と、予想の20万人を大きく上回る増加となったことがマーケットの下支えになりそうです。だたし、失業率は9.9%と、コンセンサスの9.8%を上回っています。

 今日は、4月の雇用統計の他には、3月の消費者信用残高の発表が予定されています。決算はAIGに注目が集まっているようです。

来週の日経平均株価への示唆

 GLOBEXのダウやナスダックの先物価格が上昇基調で推移しているのは好ましい展開なのですが、前日の急落の反動としては、極めて小さいと見ています。これから始まる米国マーケットの展開も予断を許さないようです。

 したがって、来週の日経平均株価の動向についても、警戒的に見ておく必要がありそうです。

 ただし、CMEの日経平均先物価格は10.425円となっていますので、現在のところ大きな心配はなさそうです。

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お知らせ : 春 研一

 トリドール(3397)2010年4月の月次速報を投稿しました。4月は競合店の影響や天候不順からやや厳しかったという印象です。

   URL:http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-92.html


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今日の日経平均株価は? 5月7日

ポイント

 米国株式市場の急落を受けて、今日の日経平均株価は大幅安でのスタートとなりそうです。円高が急速に進んだため、ザラバも軟調な展開を懸念しています。ただし、マーケットが異常な動きをする可能性がありますので、状況によっては、反発を想定した強気の対応が必要になる状況が生ずるかもしれません。注目して臨みたいと考えます。

米国マーケットの動向

 前日比5.9ドル安でスタートしたあと下げ基調で推移していたダウ平均株価は、2時以降には下落のペースが加速して、2時半過ぎに998.5ドル安をつけました。しかし、その後は反発に転じ、650.7ドル戻して、347.80ドル、3.2%安で大引けとなりました。

20100506

 背景にあるのは、欧州の財政懸念。スペイン(IGBM)が3.2%と大幅に落ち込んでいます。大引けにかけての急落は、状況の厳しさを物語ります。

20100506_2

 ただし、ダウ平均株価の2時以降の動きはかなり異常であり、誤発注などの可能性もあるようです。

 シカゴオプション取引所のVIX指数も2時以降に異常とも見える急騰を見せ、31.67%上昇しました。投資家のセンチメントの動揺がうかがえます。

Vix20100506

 ユーロドルが大きくユーロ安、ドル高に振れ、チャートの長い下ヒゲがマーケットの動揺を表しています。

B20100507

今日のマーケットは?

 米国株式市場の急落を映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,185円を付けています。これを今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100506

 ドル円が大きく円高方向に振れたため、ザラバに大きな重石となることが予想されますので、ザラバも軟調な推移を懸念しています。

B20100507_2

 ただし、米国株式市場に異常な動きが見られ、それに動揺して日本のマーケットが変動するのであれば、反騰に期待した投資スタンスをとるのが望ましい局面が生ずる可能性もありますので、注目して臨みたいと考えています。

 今日は、3月の家計消費状況調査、4月のマネタリーバースの発表が予定されています。決算は250社弱。電機、総合商社など注目企業の発表が相次ぎますが、どうも今日はそれどころではないようです。

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ダウ平均株価が下落幅を拡大

 どうも今日は状況が刻々と変わります。

 ダウ平均株価が下げ幅を拡大しています。現在は95.60ドル、0.88%の下落です。下げ幅は急速に広がっています。

A20100506

 週間ベースの新規失業保険申請件数などは特に驚きはなかったので、欧州の動向が背景にあるようです。ユーロドルを見ると、ユーロ安ドル高が進行しています。

A20100507

 ところが欧州の動向を見ると、ギリシャは0.98%程度の上げに転じています。ポルトガルも1.34%の上昇です。ただ、スペイン(IGBM)が1.97%と大幅に下げています。

520100506

 どうやら、スペインが震源地のように見えます。

 状況を正確に把握できていないので、断定的なコメントはできませんが、明日の日経平均株価にとっては厳しい展開です。

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2010年5月 6日 (木)

ダウ平均株価は神経質なスタートに

 ニューヨーク市場が開始する直前に、ダウ先物が急落したので、多少心配したのですが、とりあえず神経質ながら小動きにとどまっています。現在は7ドル程度の小幅安。ナスダックはプラスに転じてきました。

 開け前の急落のために、先ほど「今日のマーケット動向と明日の見通し 5月6日」に書いた内容を修正する必要があるかと考えたのですが、どうもその必要はなさそうです。

 ただし、ギリシャ市場が下落に転じてきており、欧州の動向から依然として目を離せないようです。

20100506_3

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今日のマーケット動向と明日の見通し 5月6日

ポイント

 欧州と中国のダブルパンチで日経平均株価が急落しました。昨年3月30日以来の大幅な下げ幅です。欧州が小康状態に転じたことから、明日は日経平均株価が多少の反発を見せる可能性もありそうですが、油断の出来ない状況が続きそうです。

今日のマーケット動向

 209円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに350円近くまで下げ幅を拡大して、底値を這うような推移のまま、361.71円、3.27%の大幅安で大引けとなりました。

20100506

 大型連休の間に、ダウ平均株価が欧州問題を背景に累積で299.2ドル下げていたことが、下落幅を大きなものにしました。

 意外であったのは中国の影響です。上海総合指数はスタートから下げ続け、4.11%の大幅下落となりました。ところが、日経平均株価は寄り付き直後に急落した後はほぼ横ばいでした。したがって、株価の動きからは上海の影響が読み取れません。

20100506_2

 おそらく、ユーロの下げ止まりによるプラス効果が、上海市場の下落というマイナス効果を打ち消したのだろうと推測しています。

B20100506

 いずれにしても、厳しい展開の一日でした。

 アジア市場は、金融引き締めの不安に揺れる上海をはじめとして全体に下げ基調です。韓国(-1.98%)、台湾(-1.53%)、インドネシア(-1.25%)などの下落が目立ちます。

 対照的に、欧州市場マチマチです。比較的に小幅の動きで、小康状態という印象です。ギリシャ(+0.97%)、ポルトガル(+1.34%)、スペイン(+0.04%)など注目市場がプラスで推移しています。もっとも、スペインが上げ幅を縮めています。

 GLOBEXでは、ダウ(-8ドル)、ナスダック(-3ポイント)とも若干の下げとなっています。プラスからマイナスに転じてきました。

 今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数、1-3月の労働生産性速報値、4月の小売既存店売上高などの指標が発表されます。さらに、バーナンキFRB議長のシカゴでの講演、ガイトナー財務長官の議会金融危機調査委員会での証言が予定されています。

明日のマーケットの見通し

 GLOBEXの米株先物が多少軟調なことが気になるのですが、欧州が比較的に落ち着いていることから、ダウ平均株価が大幅に下落する可能性は小さいと見ています。

 明日の日経平均株価は小動きか、場合によっては反発も見られそうです。

 しかしながら、欧州が予断を許さない状況にあることに変化はありませんから、仮に反発があったとしても限定的にとどまると考えています。

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今日の日経平均株価は? 5月6日

ポイント

 大型連休明けの日経平均株価は大幅安でのスタートになりそうです。10,660円近辺での寄り付きを想定しています。欧州の財政問題を背景に、円高が進んでマーケットの重石となりそうです。軟調なザラバを警戒しています。

米国マーケットの動向

 開始直後に100ドルを越える下げを見せたダウ平均株価は、チャレンジャー社やADP社の発表した雇用関連の統計が多少良かったこともあって、12時にかけて130ドル余りの反発を見せました。

20100505

 しかし、その後は再び調整局面となり、結局58.65ドル、0.54%安で大引けを迎えています。欧州問題の深刻さを確認する展開となってしまいました。

 午前中は堅調な動きをみせていた金融株が、午後になって低迷しました。ゴールドマン・サックスが0.84%下げています。

Gs20100505

 対ユーロでドル高が急速に進行したことから、原油価格が3.35%の急落となり、エネルギー株も下落しました。エクソン・モービルが0.45%下げましたが、金融株と同様に、午後になってからの軟調な動きが目を引きます。

Xom20100505

 シカゴオプション取引所のVIX指数を見ると、午後に入ってからの上昇が目立ち、投資家のセンチメントが著しく悪化した様子を示しています。

Vix20100505

 今日の日経平均株価は?

 以上のような米国株式市場の動きを反映して、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,660円となっており、これを今日の寄り付きのメドとしています。

Cme20100505

 円が、対ユーロだけでなく、対ドルでも上昇していることが、マーケットの重荷になりそうです。ザラバも軟調な展開を警戒しています。

A20100506

 今日は、3月の税収実績、4月の自動車販売台数などが発表されます。決算は36社程度。任天堂、ヤマダ電機、三洋電機などに注目しています。

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2010年5月 5日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 5月5日

ポイント

 上海が反発して、欧州市場の下げも小幅になっています。しかし、油断は禁物です。現在までの為替の動きを見る限り、安心できるシグナルは見えません。米株先物の推移も軟調です。したがって、明日の日経平均株価は大幅下落でのスタートになりそうな様子です。

アジアと欧州市場の動向

 アジア市場では上海市場が反発しました。0.77%の上昇です。銀行や不動産関連の上げが目立ったので、これまでの大幅な下げの反動と見られます。ただし、独歩安という状況が続いてきましたので、今日の反発程度で喜んでいるわけにはいかないと思っています。

20100505

 上海を除けば軟調です。特に香港が2.1%と大きく下落したのが目を引きました。

20100505_2

 欧州市場はおおむね下げていますが、前日に比べれば下げ幅は小さいようです。しかしながら、下げ幅を縮める動きを見せたスペインが、再び下げ基調を強めるなど、予断を許さない状況のようです。

20100505_3

 ユーロドルの動きを見ても、ユーロの下げ止まりは見えるのですが、反発力は弱いようです。

B20100505

米国市場の動き

 GLOBEXでは、ダウ(-65ドル)、ナスダック(-13.50ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大しています。

Cme20100505

 今日は、チャレンジャー社による人員削減数、ADP社による全国雇用指数、そして4月のISM非製造業景況指数の発表が予定されています。決算はタイム・ワーナーがコンセンサスを大きく上回る決算を発表していますが、時間外取引での株価は僅かに下げています。

明日の日経平均株価の見通し

CMEの日経平均先物価格(円ベース)は現在10,650円となっています。明日の日経平均株価のスタートは、この近辺がメドとなりそうです。

ユーロ円が大きく円高に振れていることが重石となりそうです。

B20100505_2

経済指標としては3月の税収実績が発表されます。4月の自動車販売台数にも注目したいところです。決算は36社程度と少なめですが、任天堂、ヤマダ電機、三洋電機など注目企業が数多く含まれています。 

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米国株式市場を振り返る 5月4日

ポイント

 欧州の財政問題が米国株式市場を揺さぶりました。ギリシャだけでなく、ポルトガル、スペインの株価も大幅に下落したのが気になります。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,720円まで下げています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価はスタート直後から下げ幅を拡げました。11時には250ドルを越える下落となっています。その後は下げ止まったのですが、回復の兆しを見せないまま、225.06ドル、2.02%の大幅安で大引けとなりました。

20100504

 ギリシャをめぐる財政懸念が再燃したことが最大の要因でした。(「世界の株式市場が軟調に:ギリシャ懸念再び?」)アテネ総合指数が6.68%の急落を見せています。

20100504_2

 気になるのが、ギリシャだけでなく、スペインやポルトガルの下落も著しいことです。スペイン(IGBM指数)は5.48%下げました。

20100504_3

 ポルトガル(PSI20指数)も4.21%の低下です。

20100504_4

 問題の市場に共通しているのは、ザラバを通して下げ続け、回復の兆しを見せていないことです。

 このような展開を受けて、シカゴ・オプション取引所のVIX指数が18.08%と急騰しました。投資家のセンチメントが著しく悪化して、リスク許容度が低下したことを示唆しています。

Vix20100504

 それでも、ダウ平均株価が11時以降に下げ止まりの動きになったのは、コンセンサスを上回る決算となったファイザーやメルクが堅調な値動きになったためと見ています。ファイザーは2.07%、メルクも1.53%上昇しました、

Pfe20100504

日経平均株価への示唆

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)が大きく下げて、10,720円となっています。

 欧州の問題を反映して、対ユーロで円が大幅に上昇していることが。マーケットには重石になりそうです。

A20100505

 したがって、木曜日の日経平均株価はかなり安い寄り付きになることが懸念されます。

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2010年5月 4日 (火)

世界の株式市場が軟調に:ギリシャ懸念再び? 5月4日

ポイント

 前日の米国株式市場が大幅に上昇したのを無視するかのように、世界各国の株式市場がおおむね下げています。ダウ、ナスダックの先物価格も下げ幅を拡大しています。ギリシャが2010年の経済成長率を下方修正した影響が大きいのではと推測しています。

アジア及び欧州市場の動向

 アジア市場は全般に下げ基調です。2日に中国人民銀行が預金準備率を引き上げたことを受けて、連休明けの上海市場は1.23%下落しました。その他、シンガポール、インドが1%を上回る下げとなりました。

20100504

欧州市場もアジア同様に下げ基調です。ただし、下げ幅はアジアを上回っています。ギリシャはマイナス2%としていた2010年の経済成長率をマイナス4%に下方修正したことが、かなり大きなショックになったと推測しています。

 ギリシャは4.3%の急落を見せ、スペイン(IGBM)3.1%、イタリア2.5%と大幅に下落しています。ノルウェーとスイスを除いて、軒並み1%を越える下げ幅になっています。

Igbm20100504_2

 この状況を反映して、GLOBEXのダウ(-65ドル)、ナスダック(-16.0ポイント)ともに下げています。下げ幅は拡大しています。

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 ユーロ安、ドル高が急速に進んでいることが、米国株式市場の重石となることが懸念されます。

A20100504_2

 今日は、3月の製造業受注指数と中古住宅販売保留などの経済指標が発表されます。決算は、メルク、ファイザーなど。

 加えて、オバマ大統領がワシントンで雇用創出と経済成長に関する講演、ガイトナー財務長官が上院財政委員会で証言をする予定になっています。

日経平均株価への示唆

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10.975円と11,000円を切ってきました。ユーロに対して円高が進んでいることも重石になりそうです。

A20100504_3

 木曜日の日経平均株価にとっては不安の大きい展開です。

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「浮かぶ風車」:洋上風力発電を考える

 昨日の日経新聞で、環境省が2012年末にも、風車を海に浮かべて発電した電気を海底ケーブルで地上に送る「浮体式」洋上風力発電の実証実験を始めるとの記事が掲載されていました。

 この方式による発電は、既に2007年には1/100モデル、2008年に1/20モデル、2009年に1/10モデルと実証実験が進んでおり、決して目新しいものではないのですが、いよいよ実物大で、送電まで含めた実証実験のステージになったことに注目しています。

 風力発電が、世界の自然エネルギーによる発電の主流であることや、日本が世界で6番目に大きな排他的経済水域を持つ海洋国家であることを考えれば、目が離せない分野であることは間違いないようです。

 「浮体式」であるために、遠浅の海を前提としないことや、陸上の施設が低周波騒音も問題を抱えていることもあって、実証実験の順調な進展を期待したいところです。

 東京大学が作成した、新エネルギーの経済性比較を日経ビジネスが紹介していましたが、太陽光発電を大きく上回る性能が興味深いところです。

   設備費用(\/KW)  設備利用率 電力価格\/KWH)

洋上発電 300,000     40       9-14    

太陽光   700,000      10        50

原子力   300,000      80         6

発電設備の 駆体(プラットフォーム)づくりには、日本ヒューム、佐世保重工業、戸田建設の各社が参加しています。今回は、送電を含むため、ジェイパワー・システムが参加しますが、これは住友電気工業と日立電線が折半出資する電力ケーブルメーカーです。

 これまでは、年1億円程度の予算による小規模な実験であったため、参加各社の株価への目立った影響はありませんでした。今回は、環境省が20億円拠出する計画です。

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米国株式市場を振り返る 5月3日

ポイント

  米国株式市場は先週金曜日の急落分をほぼ取り戻しました。欧州の財政懸念がとりあえず後退したことや、米国国内の経済指標が比較的に堅調であったことが背景になったようです。CMEの日経平均先物価格(円ベース)も11,110円まで回復しています。

米国マーケットの動向

 ダウ平均株価は143.22ドル、1.30%の大幅上昇となりました。先週金曜日の158.71ドルに達する急落の9割を取り戻しています。

20100503

 寄り付き直後に一挙に100ドル、そして12時から1時にかけてさらに30ドル程度と、2段階で上げています。

 スタート直後からの上昇の背景には、3月の個人消費がコアの部分で予想を多少上回ったことや、3月の建設投資、4月のISM製造業景況指数がともにコンセンサス以上であったことが背景にあると見られます。

 4月の自動車販売が前年同月に比べて25%増加したフォードの株価が2.15%上昇していますが、マーケット開始直後からの急上昇が印象的です。ちなみに、トヨタの自動車販売は24.4%増、ホンダは12.5%増とフォードを下回りました。

F20100503

 12時過ぎからのマーケットの上昇を牽引したセクターの一つがエネルギー関連でした。シェブロンが1.71%少々しましたが、午後になってからの堅調さが目立ちます。

Cvx20100503

 加えて、2.96%の上げとなったゴールドマン・サックスを始めとして、金融セクターも午後のマーケットに貢献しました。

Gs20100503

 VIX指数が8.44%低下して、マーケットのセンチメントが改善したことを示唆しています。ただし、この指数は先週金曜日に19.58%の上昇を見せていますから、下げ幅は限定的です。欧州の財政問題が一段落したことについて、手離しに楽観しているわけではないということを示唆しているように見えます。

Vix20100503

日経平均株価への示唆

 CMEの日経平均先物価格(円ベース)が11,110円と、先週金曜日の日経平均株価の終値を越えてきました。

 ドル円が円安方向に振れたこともあって、木曜日の寄り付き価格が高めとなる可能性が強くなっています。

A20100504

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2010年5月 3日 (月)

加藤産業(9869):増額修正について(10.5.3) : 春 研一

51日(土)1600に開示された加藤産業の増額修正について報告いたします。

   

20109月期上期連結業績は、期初予想の0.1%減収、9.4%営業増益、5.1%経常増益、5.9%純利減益予想に対して、0.2%増収、44.3%営業増益、37.9%経常増益、32.8%純利増益と大幅な増額修正となりました。会社側では同時に通期業績の増額修正も公表しています。なお、決算発表自体は511日に予定しています。

Ws20100503

上期の会社計画の営業利益は前年同期比3億円の増益見込みでしたが、すでに出ていた第1四半期が8億円以上の増益でしたので、増額修正はある程度読めていたことではあります。しかし、第1四半期の営業利益が46.4%増益に対して、第2四半期も41.4%増益であることにはやや驚きがあります。

     

上期の好調によって、通期の業績予想も大幅に増額修正しました。20109月期連結業績は、期初の0.9%増収、6.0%営業増益、3.3%経常増益、7.0%純利増益を、増収率は変えず、17.9%営業増益、15.5%経常増益、16.5%純利増益と増額修正しています。同社業績は2006年度、2007年度とメーカーのコストアップを引き金に大幅に落ち込んだ後、急回復を示し、前年度でほぼ過去最高益水準に並びました。それに対して、さらに今期も大幅な増額修正、増益と過去最高益を更新する見込みです。

     

なぜ、かくも加工食品卸売業の業績が好調かということは、何度も取り上げていることですので、あえてここでは述べません。興味のある方は、「産業の分析」をご覧ください。

    

http://ameblo.jp/halariga/entry-10414383410.html

     

ここでは、なぜ、こんなにも業績が好調なのに、ここ数ヶ月株価が低迷し、バリュエーションも低いのかということ。今回の増額修正は今後株価に織り込まれるのだろうかという点に関して、考察してみることにしよう。

     

まず、この半年の株式市場を考えると、市場のメインテーマは景気回復であったと考えられます。当初は、外需主導の景気回復がテーマで、それに沿った銘柄が評価されました。3月に入ると、内需景気の回復もテーマとなり、不動産関連や消費関連など幅広く売り込まれていた銘柄が買われました。

     

その間、食品株、食品スーパー、加工食品卸といったところは、完全に蚊帳の外でした。これは、それらの企業が今回の景気悪化局面で業績が堅調、もしくは好調だった半面、比較的景気拡大局面では業績が伸び悩む傾向にあるためです。いわゆる、ディフェンシブストックという位置づけになります。

     

ただし、市場がそのように評価するのは、市場が考えた現象が現実化すれば、業績が伸び悩むという考えが背景にあります。一方、逆に買われた方は、業績がよくなるはずだという思いが背景にあるのでしょう。しかし、それはあくまで市場の予測であって、期待通り良くならなければ、売られるし、良くなっても株価が織り込んでしまえば上がらないこともあります。

     

一方、悪いと思われていたほうは逆の現象が起こることもありえるでしょう。特に同社の場合、直近まで株価はむしろ下がっています。つまり、市場は悪い業績が出ることを恐れていたとも解釈されます。現時点のPER11.3倍、PBR0.86倍となっています。その面から見ても、今回の増額修正はサプライズでしょうし、市場の動向次第でどうなるかはわかりませんが、ある程度の評価は受ける可能性が高いのではないかと思われます。また、わかりにくい業界であることもあって、増額修正しても、解釈ができず、数日してから動き始めることもよくある会社だということは念頭においておく必要があるでしょう。

     

金曜日の海外市場は大きく下げています。日本の株式市場が開く木曜日までには3日間もありますので、どうなるか予測するのは非常に困難ですが、このような見方で対処されてはいかがでしょうか。

    

なお、430日に記事をアップした菱食の第1四半期の状況も併せてご参照ください。

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米国株式市場は堅調なスタート  5月3日

 ポイント

 米株先物は堅調な動きです。ただし、先週金曜日の大幅下落の反動としては、力強さに欠けるように見えます。日経平均先物価格(円ベース)は11,000円を僅かに上回ったところで推移しています。

アジア、欧州市場の動向

 アジア市場はマレーシアを除いて下げています。特に目立つのが香港(-1.41%)。米国株式市場の下落と、前日夜に発表された中国人民銀行の預金準備率引き上げのダブルパンチを受けました。休日のため、上海市場は休場でした。

 欧州市場も軟調です。オーストリアとイタリアを除いて下げています。ただし下げ幅は限定的で、比較的に落ち着いているように見えます。英国は休場です。

 GLOBEXでは、ダウ(+32ドル)、ナスダック(+8.0ポイント)ともに堅調です。上げ幅は拡大しています。

 今日は、3月の個人消費支出統計が既に発表されていますが、ほぼコンセンサスどおりでインパクトはなかったようです。この後、3月の建設支出と4月のISM製造業景況指数の発表が予定されています。

 堅調な米株先物の背景には、ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の統合の話題があるようです。時間外取引で、UALが3.67%、コンチネンタルも2.91%上げていますから、マーケットはかなり歓迎しているようです。ただし、競合するデルタは0.17%下げています。

 加えて、ウォーレン・バフェット氏の擁護で注目のゴールドマン・サックスも2.24%上昇しています。

 日経平均株価への示唆

 米株先物が堅調に推移していることから、CMEの日経平均先物価格(円ベース)も11,010円と回復基調です。

 ドル円が円安に振れる動きを見せていることもあり、とりあえず、日経平均株価には好ましい方向への動きと見ています。

A20100503

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ご紹介した銘柄を振り返って(2) : 健美操

昨年秋よりご紹介した銘柄の振り返りの続きです。10月から11月にご紹介した7銘柄です。

明光ネットワークジャパン(4668):△、 ヒラノテクシード(6245):―、 京成電鉄(9009):―、 八十二銀行(8359):―、三菱鉛筆(7976):○、デジタルアーツ(2326):△、ライト工業(1926):○

業績面ではしっかり上方修正になったにもかかわらず、株価面では横ばい程度の銘柄が見られます。そう言えば、少し地味なイメージを持つ銘柄が多かったですね。

相場が上昇基調にありましたので、ファンドマネージャーからは「値動きが鈍く、目立たない株」は注目されなかったかもしれません。

電鉄、地方銀行、電力・ガス、食品株が該当しますが、長期的には安定感がありますので、相場の流れが変化するときには、これらの銘柄を上手に活用したいものです。

 

一方で、ぽつりぽつりと上がり始める銘柄も見られ始めています。

ライト工業は、売上が予想以下ながら利益が増加する内容の業績修正を行いました。既に筋肉と骨しかないのに、更にコスト削減を進める凄まじい業界です。海外事業の採算も順調なようで、このような企業が隠れたグローバル企業になってくれれば面白いと思います。

三菱鉛筆も在庫調整から一息つき、必需品としてのボールペン需要の回復が見られます。日本企業のボールペン製造技術は優れていると考えていますが、中国をはじめとするアジアでも実績を積み重ねているようです。「やはりな」と思わせる内容ですね。

(続く)

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総合商社に注目! 5月3日

 昨日、「原油相場? 注目市場の動向」として、原油を中心にエネルギーに強い株式市場の年初来パフォーマンスが高いことを指摘しました。

20100430_2 

 この図が示すように、ロシア、インドネシアの株価上昇率が際立っています。重要なポイントは、グローバルマネーがエネルギーに吸い寄せられている事が背景にあると見られることです。

 その観点から注目したいのは総合商社。日銀の国際商品指数と三井物産の株価の連動性が著しく高いことに注目しています。

201005030

 日銀国際商品指数での原油のウエイトは66%を占めています。

 指数との連動性は、総合商社株全般について見られるのですが、特に資源・エネルギー関連の占める比重が高い三菱商事や三井物産が顕著なようです。

 もちろん、国際石油開発帝石や石油資源開発が高い連動性を示していることは言うまでもありません。

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2010年5月 2日 (日)

原油相場? 注目市場の動向

 注目市場の年初来パフォーマンスはこのようになっています。

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 ロシア、インドネシアの好調さが目を引きます。資源相場というより原油相場という感じです。鉄鉱石や原料炭の豪州やインドは比較的に停滞しています。

 米国や日本が健闘しています。

 万博に沸く上海のパフォーマンスの悪さが一段と目立ってきました。一方、ドバイは着実にマイナス幅を縮小しているようです。

追伸: 明日(3日、月曜日)午前7時、FXブログ「野村雅道と楽しい投資仲間達」に私の投稿記事が掲載される予定です。タイトルは「一旦停止 : かかし」です。お時間が許せば、是非ご参照ください。

     

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ご質問に答えて : 出荷在庫バランスについて

 読者様から次のようなご質問がありました。

 「出荷在庫バランスの稿を大変興味深く拝見しました。ところでアメリカでは同様の視点で見るとどのようになっているのでしょうか? 向学のため教えていただけますと幸いです。」

 景気指標として、出荷の増減率から在庫の増減率を差し引いた数字に注目しています。株価との連動性が見られるためです。

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 経済産業省のデータを用いて作成したものを「出荷在庫バランス」と呼んでいます。特徴は、指標を構成する出荷、在庫の数字が数量ベースであるということです。

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 米国の指標は、商務省の「出荷・在庫・受注統計」を使って作成します。この統計は「M3(エムスリー)と呼ばれ、その一部である耐久財のデータが早めに発表され、株式市場に影響が見られます。これが「耐久財受注」です。特徴は、指標を構成する出荷・在庫の数字が金額ベースであることです。

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基礎データが金額ベースであることから、この指標は「出荷在庫バランス」とは呼ばず、「在庫循環モメンタム」と名付けています。

そこで、米国との比較の必要性もあって、日本の出荷、在庫の数量データを、日銀の価格データとドッキングさせて、金額ベースにしたものを作成しています。日銀の価格データとして「製造業部門別投入・産出価格指数」を利用しています。「投入」は原材料調達コスト、「産出」が製品出荷価格です。

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こうして作ったものが「鉱工業在庫循環モメンタム」です。

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これらの指標は、毎月このブログでご紹介していますので、参考にしていただければと存じます。

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2010年5月 1日 (土)

出荷在庫バランスを通して3月の鉱工業生産動向を見る

 昨日、経済産業省が発表した3月の鉱工業生産動向(速報)を、出荷在庫バランスを通して見てみたいと思います。

 出荷在庫バランスとは、出荷数量の増減率から在庫数量の増減率を差し引いて算出する景気指標です。

 堅調な印象があるのですが、むしろ頭打ちを示唆するような、気になる指標が増え始めています。この指標は株価との連動性が高いので、今後の動向を注意深く追っていく必要がありそうです。

 まず、鉱工業全体の出荷在庫バランスから。2009年2月を底に、急速上昇を続けてきたのですが、ここで初めて反落となりました。基調の転換点である可能性があります。

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 次に、耐久消費財。主力品目は乗用車です。3月は僅かに上昇したのですが、頭打ちの傾向が鮮明で、今後の動向は予断を許しません。

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 食品や衣料品を中心とする非耐久消費財の出荷在庫バランスは停滞した動きが続いています。小売の事業環境の厳しさを示すと同時に、出遅れ感の目立つ優れた銘柄を発掘するチャンンスも示唆しているようです。

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 資本財は、工作機械、産業機械など機械部門が中心です。耐久消費財と異なり、ピークアウトを示唆する動きは見えません。ただし、これは立ち上げ理が多少遅れたことが理由であって、近々反落に転ずる可能性が高いと見ています。

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 建設財は、鉄鋼電炉製品。セメント、ガラスなどが中心になります。3月は反落となりましたが、立ち上がりが資本財より、さらに一段と遅れていることから、今後の上昇余地が大きいを考えています。

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 最後に生産財。半導体や電子部品の比重が高いのですが、化学製品。鉄鋼高炉製品なども含まれます。耐久消費財に次いで立ち上がりが早く、鉱工業全体の上昇に大きく貢献してきました。しかし、今回は、2009年2月の底を打って以来初めて反落に転じました。

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 以上の5つのサブカテゴリーが、鉱工業全体を構成しています。月を追って、ピークアウトを示し始めるサブカテゴリーが増えています。ということは、鉱工業全体の指標は、今後上昇ではなく反落と見なけれなならないようです。

 問題は、この指標と株式市場の連動性がかなり高いこと。2009年春の底打ちは、コンセンサスとは大きく異なるシグナルでした。今回の反落のシグナルも同様に、コンセンサスとは違和感があるようです。

 今後の出荷在庫バランスの動きから目が離せないようです。

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米国株式市場を振り返る 4月30日

ポイント

 ゴールドマン・サックスに対する検察の捜査というニュースが引き金となって、米国株式市場が大きく下落したようです。ただし、ハイテク関連や資源関連の軟化の方がより大きな影響を及ぼしたような気がします。いずれにしても、前日の急騰を上回る反落となる、厳しい展開でした。

米国株式市場の動向

 ほぼ前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、スタート直後に多少下げたのですが、すぐに盛り返し、12時近くまでは比較的に穏やかな動きでした。ところがその後下落基調に転じたまま158.71ドル、1.42%の大幅安で終えています。

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 検察当局によるゴールドマン・サックスの捜査というニュースが、スタート直後の下げの背景にあったようです。株価は9.39%と急落し、引け後の時間外取引でさらに0.25%下げています。

Gs20100430

 ただし、ゴールドマン・サックスの株価は午後になって僅かに持ち直す一方、ダウ平均株価は本格的な下落に転じています。

 むしろ、代表的なハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の下落の影響が大きかったと見ています。

Sox20100430

 この動きを映して、テキサス・インスツルメンツが3.7%下落しています。午後に入って一段と軟化しています。

Txn20100430

 また、原油価格の上昇にもかかわらず、エネルギー株が軟調であったことが目を引きました。エクソン・モービルが1.3%下落しましたが、午後に入ってから値を崩しています。

Xom20100430

 この背景には、投資家心理を示すVIX指数が19.58%の急落となり、指数下落→投資家のリスク許容度低下→商品市場からのリスクマネー引き揚げ→商品市況下落という見方が広がったことがあると推測しています。

日経平均株価への示唆

 米国株式市場の下落を受けて、CMEの日経平均先物価格(円ベース)は10,990円となっています。したがって、およそ70円程度株価を引き下げるマグニチュードであったということになります。

 ただし、ドル円が円高方向に振れましたので、もう少し大きなインパクトと見たほうがよさそうです。

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