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2010年6月30日 (水)

キユーピー(2809):決算速報(2010.6.30) : 春 研一

 630日にキユーピー(2809)の201011月期上期決算が公表された。上期決算に関してはすでに617日に増額修正を公表しておりサプライズはない。

参照URLhttp://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-128.html

Ws20100630

 なお、上期決算公表と同時に、会社側が通期の業績予想も修正している。売上高は減額修正であるが、期初に8.8%増益としていた営業利益を21.3%増益としている。同社の過去最高の営業利益は200211月期の186億円であるが、期初計画の193億円も過去最高益であったが、215億円としたことで大幅な最高益更新となる。

    

 なお、下期だけをとれば、営業利益は前年同期比4.8%減益の予想となっている。この背景としては、前年同期比ベースで見た場合、主原料の植物油脂価格が上期は低下したが、下期には若干上昇となる可能性があるためだ。また、ここにきて菜種価格が上昇しており、将来的な植物油脂価格の上昇リスクと見ておく必要があろう。

    

 上期も含めたこのところの同社の業績好調のひとつの背景は、主原料である植物油脂価格が大きく低下したことである。ただし、それ以上に高シェア商品を抱える主要食品企業が、この十数年間と方針を変え、数量より利益を追求するようになったことが大きい。同社の場合もマヨネーズで60%のシェアがあり、そこで利益を確保する政策を採っていることによると考えられる。

     

 もちろんこれは、ある程度成熟市場であり、顧客ロイヤリティーが確保されている市場においてのことである。つまり、マヨネーズであれば、2位の味の素がいくら値段を下げたところで、キユーピーから味の素に乗り換える消費者はそれほど多くないということである。

     

 また、企業のコスト削減努力というものも欠かせない。つまり、高シェアだからといって、消費者が高いと感じる価格に値上げしてはだめである。その点、日本企業はコストの削減はお手の物であり、過去も毎年10億円単位でコストを削減してきた。しかし、1990年代から2000年代半ばまでは、そのコスト低下分のかなりを価格引下げに用いてきた。これは、価格を引き下げなければ、ライバルやPBに負けてしまうという考えがあってのことである。

    

 しかし、2000年代の半ばになって、新興国の経済拡大によりさまざまなコストが上昇したため、業績が急速に悪化することになった。それに対して、同社がまず値上げを打ち出し、結果的には多くのメーカーが追随した。そこでわかったことは、値上げをしてもトップブランド商品はあまり消費が落ちなかったことである。

     

 そのため、そのような商品を抱えるメーカーは、数量より利益を重視するように政策を転換してきた。

     

 もちろん、一方では会社全体の永続的な成長のために、新製品の開発や新分野の開拓も怠りないことは言うまでもない。

     

 なお、キユーピーのより深い分析はこちらの記事で行っている

参照URL: http://ameblo.jp/halariga/entry-10470224586.html

私のブログには企業の決算報告や分析を掲載しています。最近の掲載銘柄について知りたい場合は、こちらをご覧ください。

参照URL: http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-114.html

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参照URL: http://cherry100.blog108.fc2.com/blog-entry-132.html

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