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2010年6月26日 (土)

東京製鐵に注目!

 今日の日経新聞に東京製鐵がトヨタ自動車や日産自動車などの国内系列部品メーカー56社に自動車用鋼板を初めて納入するという記事が掲載されています。

 実は、この展開はすでにある程度予想されてきたことなのですが、実際に納入先まで新聞に載るとなると、今後の本格的な展開への期待が高まります。

 そこで、別のブログで私の書いた「がんばれ東京製鐵!」という記事をそのまま引用します。なぜ東京製鐵かということを簡単にまとめたものです。

「がんばれ東京製鐵!」 (2010330日に投稿)

アナリストをやっていたころ東京製鐵を担当していました。
H
形鋼で新日鉄にけんかをふっかけていたころの元気な東京製鐵です。
 
その後元気がなくなってしまった期間が長かったのですが、また面白くなっていますね。

今日の日経に新日鉄とウ”ァーレが鉄鉱石価格の大幅引き上げに同意したというニュースが出てました。原料炭、鉄鉱石ともに暴騰ですから、新日鉄など高炉は大変です。

ところが、東京製鉄の原料は鉄くずです。値上がりしたとは言え、たいしたことはありません。

したがって、コスト面では新日鉄のような高炉に比べて、東京製鐵のような電炉が優位になるようです。

しかも東京製鐵は他の電炉とは違って、鋼板を作ることができます。普通の電炉は品質の劣る建材用の製品しか作れないのですが、東京製鐵は高炉の基幹製品である鋼板を作る技術力があるのです。

 鉄鋼産業は高成長のイメージがないのですが、巨大な高炉のマーケットを奪い取ることで、長期的に大きな成長が期待できそうです。

 昔、アメリカでミニミルという電炉を武器に、高炉のシェアを奪い爆発的な成長を遂げたニューコア(NUCOR)のストーリーの再現を期待したいです。

以上が投稿記事の全文です。

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