今日のマーケット動向と明日の見通し 6月1日
ポイント
先週金曜日の米国株式市場の下落を受けて、低めに寄り付いた日経平均株価は軟調気味ながらも小動きのままで終わりました。しかし、大引け後にユーロ安が進み、米株先物も大きく下げているため、月曜日の日経平均株価にとっては厳しい展開となっています。
今日のマーケット動向
21円安で寄り付いた日経平均株価は、終日軟調気味に推移して、56.87円ン、0.58%安で大引けとなりました。90円弱の比較的に狭い値幅での動きで、寄り付きと引け値の差はわずかに35.43円でした。
小動きの背景は、為替が小動きであったことと見ています。実は大引け後にユーロが急落しているのですが、ザラバでは比較的に落ち着いた動きでした。
しかし、落ち着いた動きとはいっても、セクター別パフォーマンスのトップは、ディフェンシブの代表格である電力・ガス。市場心理は弱いようです。
円高メリット、内需関連の紙パルプや倉庫・運輸といったセクターもパフォーマンス上位に顔をそろえていますので、円高への警戒心は非常に強いと思われます。
アジア市場は、総じて下げ基調です。香港、台湾、インドネシア、インドが1%を越える下げになっています。不動産取引税導入の観測で低迷した上海は0.92%の下落でした。
欧州市場も下げています。アジア市場よりもきつい下げです。イタリア(FTSE MIB)が3.68%と群を抜く下げ幅です。英国、フランス、オーストリアも2%を上回る下落率になっています。スタート直後に比べて下落幅は全体的に拡大しています。
この欧州の動きを反映して、GLOBEXでは、ダウ(-117ドル)、ナスダック(-18ポイント)ともに下げています。大きく下げているようには見えるのですが、多少下げ幅を縮めてきています。
今日は5月のISM製造業景況指数と4月の建設支出の発表が予定されています。
明日のマーケットの見通し
大きく下げてのスタートとなる気配です。
最大の理由はユーロの動き。ユーロドルは大きくユーロ安、ドル高方向に振れており、これから始まる米国株式市場の重石になることが懸念されます。
ザラバの動きは為替に左右されそうですが、ユーロ回復の絵が描けないことが厳しいところです。マーケットには圧迫要因になる可能性があると見ています。
政局の混迷が多少気になってきました。株式市場への影響については悲観的な見方が多いのですが、個人的には、円安要因になるならば、必ずしも悪いことばかりではないのではと思ったりもしています。
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