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2010年7月14日 (水)

今日のマーケット動向と明日の見通し 7月14日

ポイント

 米国の株高と引け後に発表されたインテルの好決算を映して、日経平均株価は大幅高で寄り付きました。ザラバでは、円安の進行に公募価格の発表を受けて取引高が急増したみずほフィナンシャルグループ株の上昇が重なって、一段高で終えています。ただし、米株先物の基調が弱くなっているに加えて、為替が円高へ振れているため、明日は今日の急騰の反動を警戒する必要がありそうです。米国株式市場に材料出尽くしの動きが出るタイミングが気になってきました。

今日のマーケット動向

 170円高でスタートした日経平均株価は、大引けまで堅調さを持続して258.01円2.71%の大幅高で終了しました。

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 前日のアルコアの好決算や、ギリシャの順調な資金調達を背景とする米国株式市場の上昇と、大引け後に発表されたインテルの好決算が、高い寄り付きを牽引しました。

 ザラバを押し上げた最大に要因は円安への動きでした。とくに対ユーロで円安への振れが目立ちました。

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 為替要因に加えて、13日に公募価格を公表したみずほフィナンシャルグループの出来高が急増して、株価も2,96%上昇した影響があったようです。

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 アジア市場はインドを除いて上昇しました。韓国と台湾が1%を上回る上昇率となっています。上海は0.82%の上げにとどまりました。明日のCPIや4--6月GDPの発表を控えて、後場に様子見の姿勢が強まったようです。

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 好調なアジア市場に対して、欧州市場はマチマチの動きです。上げているのはオーストリア、オランダ、ベルギー。その他はおおむね下げています。ただし、下げ幅は限定的です。

 米国市場はもうすぐスタートです。堅調に推移してきたダウ、ナスダックともに基調が急速に弱まっています。ダウは4ドルのマイナスに転じました。ナスダックは4ポイントのプラスですが、上げ幅は縮小しています。

 インテルの効果を勘案すれば、かなり弱い動きです。

 今日は6月の小売売上高と輸入物価指数、、5月の企業在庫統計、そして6月22-23日のFOMC議事録の公表が予定されています。

明日の見通し

 米株先物の動きが軟化していることに加えて、為替も円高方向に動いているため、明日の日経平均株価は、今日の急騰の反動で軟調になる可能性がありそうです。

 米国株式市場に、本格的な材料出尽くしの動きが出るタイミングが気になってきました。

補足

 米国株式市場がスタートしました。ダウが36.67ドル安、ナスダックが3.90ポイント高となっています。

 インテルは、スタート前の時間外取引では4.28%高でしたから、その影響を勘案すれば、ナスダックはかなり弱いという印象です。

 6月の小売売上高がわずかにコンセンサスを下回っているのですが、その他に明確な悪材料は見当たりません。前日の大幅上昇の反動と見ています。

 理由はともあれ、軟調な米国株式市場は、急騰を見せた日経平均株価の明日の動きには、かなりの不安材料です。

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