米国マーケットを振り返る 7月2日
ポイント
米国株式市場は下落して終わりましたが、決して基調は弱くなかったと見ています。大引けの手仕舞いに押されてしまったのですが、午後1時頃から3時半過ぎまでの戻りの強さが印象的でした。月曜日の日経平均株価に対する米国株式市場の下げの影響は軽微なようです。
米国マーケットの動向
スタート直後には38ドル高となる堅調な動きを見せましたが、10時半前から調整色が強まり、1時近くには118ドル安となりました。ところが、その後大引けにかけて急速な戻りとなり3時40分ゴルには5ドル高とプラスに転じました。最終的には、独立記念日を含めた3連休前ということで、手仕舞いに押され、46.05ドル、0.47%の下落で終えています。
注目されていた6月の雇用統計や、5月の製造業受注統計の株価への影響は限定的であったと見られます。(「6月の米国雇用統計は中立要因?」、「米製造業受注指数はコンセンサスを下回る」)
午後1時頃にかけての下げの背景はドル高にあったようです。対ユーロでのドル高が午後1時頃にかけて進行しました。
1.32%の下げとなったキャタピラーの株価に為替の影響が見てとれます。
ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)にも為替の影響が出ています。ただし、1時過ぎからの戻りが非常に強かったことが印象的でした。
為替が落ち着くと、マーケットの心理が大きく改善したようです。VIX指数が1時過ぎから大きく低下しました。投資家のリスク許容度が高まり、リスク回避の姿勢が後退しました。
株価は大引け直前までプラスでしたから、ダウ平均株価が下落したと言っても、独立記念日を含む3連休を前にした手じまい売りの反映にすぎません。
月曜日の日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,170円となっていますから、月曜日は多少低目の寄り付きとなりそうな気配です。
ただし、ユーロ円の動きは落ち着いています。
ドル円にも大きな動きは見られません。
したがって、為替が比較的に安定していることや、国内に大きな経済指標の発表がないことなどから、ザラバは小動きを想定しています。寄り付きの水準にもよりますが、堅調気味な相場展開になることを期待しています。
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