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2010年7月18日 (日)

注目企業の財務・株価分析:インテル(INTC)

 米国では決算発表が本格化してきました。その中から、インテルをチェックしてみました。ほんのご参考ということでざっとご覧ください。

 まず、株価は16日に2.28%ほど下げ21.02ドルになっています。引け後の時間外取引ではさらに0.01ドルほど下げてしまいました、

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 次に年間ベースの財務データです。先日の第2四半期決算の発表の際の資料に指摘されている「2010年通期見通し」を織り込んでいます。業績見通しはYahoo Financeに掲載されているアナリスト予想をそのまま用いています(2010年は48アナリスト、2011年は51アナリストの業績予想の平均値)。データは1株当りの数字です。

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 財務面の特色は、粗利益率の改善から、2010年の営業利益率、当期利益率が大幅に上昇することです。ただし、2011年には利益率の趨勢的な上昇が止まるというのがアナリストの見方のようです。資産回転率の改善が限定的であることや、財務レバレッジが低下傾向にあることなどから、2010年には大きく跳ね上がるROEが2011年には低下します。要は、2010年をピークにして、以降は頭打ち感が強まりそうだというのが、一般的な見方であると思われます。

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 株価評価を見ると、BPSは好業績を背景に、内部留保が順調に積み上げられますから、増加基調をたどります。一方、PBRは、現在の株価をベースにすると、2011年には2.02倍まで低下します。このPBR2.02倍は、PSR(株価売上高倍率)2.52倍、総資産回転率0.67倍、財務レバレッジ1.19倍の3つに分解できます。その中のPSRですが、保守的に見ても3年間の平均値である2.86倍程度には上昇すると考えています。そこでPSR2.86倍を用いて、目標PBRを計算すると2.29倍。それにBPS10.42ドルを掛け合わせると23.86ドル。このあたりを妥当な水準と見れば、現在株価からの上昇ポテンシャルは13.5%。好決算の割に、上昇ポテンシャルは限定的なようです。

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 というわけで、好決算発表後のインテルの上値が重いのはやむを得ないような気がします。目標株価の上昇には、2011年に向けて一段の半導体需給の改善が不可欠なようです。ところが、景気全般を見ると、一段の回復のどころか、頭打ち感が強まっています。

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